ジュラシック・パーク　３

過去のレビューで、本作ジュラシックパーク�Vでのティアレオーニはおばさんくさいと書いたんですが、2001年の公開から数年、私の年が当時の彼女の年齢に近づいたためか、改めて観直すと言うほどおばさんではありませんでした。
という訳で前言撤回。やっぱりティアレオーニは魅力的な女優だ。


で、本作。

大好きなシリーズとは言え、さすがに3作目も同じような内容でやるとややマンネリ感が漂う。
T.REXで満足できなくなった観客の為に強さのインフレ現象まで起きてしまう。

スピノサウルスという一般的にはマイナーな肉食獣が登場し、今回はこいつが恐竜側の主役なんだけど、T.REXをなぎ倒し、水陸両用で襲いかかる様はもはやゴジラの域に達している。
正直T.REXが無残に負けるシーンなんて見たくなかった…


ま、なんだかんだ言っても主演サムニールを筆頭にウィリアムＨメーシー、ティアレオーニと俳優陣も名優揃い、本編84分程度でテンポも良く、娯楽作のクオリティとしては文句ない高さをキープしているし、お勧めです。

　１作目の「ジュラシック・パーク」はかつてないほどリアルな恐竜の出来映えとスピルバーグお得意の怖がらせ手法がサエわたっての記念的作品。２作目はＭ・クライトンの書き下ろした原作がいかにもおざなりで「サイトＢ」という発想は安直すぎた。恐竜は出し過ぎだし、やはり２匹目のドジョウはつまんないなって感じ。
　そんで、この３作目です。さすがにスピルバーグは製作にまわり、監督はＪ・ジョンストン。ダメもとの気楽さからか映画全体にノビノビした雰囲気があります。上映時間も短めでよろし。
　スピルバーグがどの程度口を出したのか知らないけど、携帯電話のくだりや子供がＴＶに気をとられるシーンは何となくスピルバーグぽくて気に入ってます。ラプトルが人間にワナを仕掛けたり、卵を取り返しに来たり、果ては頭蓋骨の笛で気を許すとか、「おいおい」て部分は多々あるけど、３作目のハンディを思えばよく頑張った方じゃないでしょうか。冒頭にオバさんがメガフォンで怒鳴ったり、遠い所をラプトルの影が一瞬横切ったり、なんてのもよかったです。
　最初はこの「�V」、劇場で観たんだけど、鳥小屋のシーンからは真っ暗で、何が何だか分からんだった。それを考えるとＤＶＤで観た方がむしろ良かったかなと思います。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなんて行かなくてもこの映画を観れば充分です。テーマパークのアトラクションを楽しむ感覚で鑑賞できます。

今作は1時間半という大作系話題作としては非常に短い上映時間となっているだけに物語のテンポも速くアドベンチャー映画の醍醐味を思う存分味わえます。次から次へと迫り来る恐竜達、ピンチに次ぐピンチ、冒険に次ぐ冒険。そう　そうそうなんだよな〜。本来映画ってこう観なきゃいけないんだよ。日々の日常を忘れ思いっきり別の世界へ入って楽しむっていう。

1作目.2作目では恐怖の存在だった恐竜達も今作はどちらかと言うと怪獣映画のノリに近い。『オール怪獣大進撃』みたいなね。(知らないか〜そんなの)スピノサウルスはゴジラだし、プテラノドンは当然ラドン、そうそうチョイ役だけどアンキロサウルス(アンギラス)も出てくるぞ。ちゃ〜んと見せ場もある。ティラノザウルスVSスピノサウルスという怪獣映画的バトルシーンもあり男の子ならキット大満足。

これで全てです。あと語ることありません。恐竜が主人公で人間は脇役。それ以上でもそれ以下でもない映画です。な〜んにも考えず思いっきり恐竜遊園地を楽しんでください。

面白さ：★★★☆☆
対象年齢：高校生以上（内容は恐竜好きの子供向けですが、残酷な場面が多いので。残酷さは�T＜�U＝�V）
食事中に見られるか：無理!!

何回見ても飽きない。
鳥かごのシーンが好きです。
次のパートに続くような終り方も毎回気に入ってます。
それにしても携帯電話大活躍。ありえない・・・。糞の中、水の中、凄い音で鳴るんですね。
無理やりラストにこぎつけた感じ。