シャーロック・ホームズ　シャドウ　ゲーム

本作はいわば”アクションする”シャーロック・ホームズを描くことで、
もともと人気の高いコンテンツに、映画の醍醐味でもあるアクションを加えることに成功し
今後の発展も期待されているシリーズです。

今回のストーリは、最後の敵とも呼ばれるモリアーティ教授との戦いを描いており、
2作目でいきなりクライマックスと期待して見てました。

が

見ていて途中で寝てしまいました。
これでもかと言わんばかりのアクション満載で、ストーリ全体として、今何をしているのかがわかりづらくなっているような気がします。
演出も、シュチュエーションは違えど同じことの繰り返しの様で楽しめませんでした。

物語で見せる割合とアクションで見せる割合をもう少しスマートにしてもらいたい。。。

なんとか最後まで観た。ラストは面白かった。けど、それまでは登場人物たちが何をやろうとしてるかさっぱりわからず、うんざりした。

まず、悪玉の教授が何者で何をしゃべっているのかチンプンカンプンで、結局何をしたくて爆破事件や暗殺事件をやってたのかがわからない。ラストには戦争したかったんだってわかったけど、最初の方の暗殺事件がなんだったのかは今でもわからない。
レイチェル・マクアダムズがはじまって早々に退場させられるが、なんで退場させられたのかわからない。
で、名探偵はその悪玉の教授の計画が何なのかわかって行動してるのか、それともそれを探るためにいろいろしてるのか、そこもよくわからない。ワトソンくんの新婚旅行が襲われるとわかって、それでいろいろ手を打ってたみたいだけど、どうして敵の手の内がよめたのかもわからないし、敵がなんでワトソンくんを殺したかったのか今でもわからない。
それから、中盤からノオミ・ラパスが登場するのだが、これがまったく何なのか最後までわからなかった。女占い師で兄が行方不明になっていて、教授の手下に命をねらわれていたが、どうしてねらわれるのかわからない。で、これが名探偵と行動をともにする理由もぜんぜんわからない。殺されそうになって助けてもらったことに感謝するのはわかるが、一緒に敵の本拠地に乗り込んだりするのにはそれ相応の理由がいるだろう・・って思ったりした。ラストで事件とのかかわりがわかるが、途中経過については理解度ゼロだった。

１作目同様に画像は美しい。暗いシーンもけっこう多いのだが映像は鮮明だった。アクションも派手だし、ダウニーJRがいろんなキャラクターに変装したりするのも面白いと言えば面白い。
もう１回観れば見逃してた動きやセリフが頭に入って、なーるほど・・ってことになることも多いのかもしれないが、しかし、もう１回観る気はしない。

推理してナゾを解き明かす…のではなく、
体を張った戦いがメイン！？
（一手二手先を読む頭脳戦しつつの肉体戦）
…ひと味違うホームズ版。
『シャーロック・ホームズ』の続編。

１作目もあまり好きではなかったけど、
今回も………↓↓

動、静、スロー…
映像的な趣向がこらされた映画。
でも……、退屈…。

シャーロックやワトソンにも、魅力を感じない。
人物像やストーリーより、
１シーン１シーンの映像にこだわってはるような……

とにかく、楽しめなかった。


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
イギリス版のドラマシリーズ、
『ＳＨＥＲＬＯＣＫ／シャーロック』の方が、好きだ。
シャーロック、ワトソン、マイクロフト、ハドソン婦人…
みんながみんな、魅力たっぷりの人物像♪

ガイ・リッチー監督の前作、０９年「シャーロック・ホームズ」の続編です。従って、本来のホームズの紳士的なイメージの設定ではありません。
アクションを中心に据えたもので、ミステリーの要素がないのが淋しいです。　（子供のころ、コナン・ドイルの小説というだけで、シャーロック・ホームズが浮かび、よく短編を読んだものです。懐かしい．．．）

小生には、ビリー・ワイルダー監督の７０年「シャーロック・ホームズの冒険」のほうが、なぜかしっくりきます。ホームズ役はロバート・スティーヴンス、ワトソン役がコリン・ブレイクリーでした。ホームズの兄であるマイクロフトには何とクリストファー・リーが扮していて、イギリスらしい格調も存分に感じられました。
７６年「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」（ハーバート・ロス監督）も良かったです。こちらはホームズ役にニコル・ウィリアムソン、ワトソン役にはロバート・デュヴァルでした。そしてモリアーティ教授にはローレンス・オリヴィエが扮していたのです。さらに、ヴァネッサ・レッドグレイヴやアラン・アーキン、サマンサ・エガー等、名前を聞いただけでワクワクする豪華キャストでした。

おっと、随分脱線してしまいましたが、本作の良さはやはりロバート・ダウニー・Ｊｒの存在感でしょうね。演技の上手さは定評どおりですが、眼力が凄い。
ハンス・ジマーのテーマスコアも心地よいです。

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推理中心に思いがちになるこの表題を、
冒険活劇として描いている。

そのやり方として、
スローモーションや、逆に高速再生を多用し、
アクションにアクセントをつけている。

シャーロックホームズをモチーフにした部分は、
ちょっとしたヒントから、物事を推理、理解すること。

また、ワトソンが、かなり優秀。
原作では、基本、筆記役的な役割のように感じるが、
本作は、まるでスパイのように活躍する。

また、ワトソンが結婚する設定というのも、
結構、意外。
調べてみると、結婚は、原作でも、そういうのがあるんだね。

基本、そういう原作のいろんな作品の中の要素を、
うまく合わせているという感じ。
原作ファンが、どう思うのか、ちょっと興味があるね。
このあたりの合わせ方は。

話は、結構、殺人事件を論理的に追う印象の強い、
原作に対して、軍需産業会社を買収し、
戦争を起こして儲けようとする物理学教授と、
それを阻止しようとするシャーロックホームズとの戦い、アクションが中心となり、
そういう目で見れば、悪くはなく、合格点といえよう。
だから、最初に、ホームズとは？
という設定を抜きにして、見た方が楽しめるかなと感じた。