ザ・ライト　エクソシストの真実

ウィリアム・ピーター・ブラッティの「エクソシスト」、「エクソシスト3」の延長線を期待して観た人には、残念ながら期待はずれ。

アンソニー・ホプキンスが、シナリオを見た段階で、なぜこの作品への出演を承諾したのか、首をかしげます。
職業紹介的な色合いが強く、タイトルは「エクソシストの真実」だが、中身はひとことで言えば「働くおじさん・エクソシスト編」といったところかも。

女性ジャーナリストがサブ主人公にして物語を進行する手法は、客観的な事実を伝えようという真摯さは伝わるものの、映画というメディアの魅力を半減させてしまっている。
これでは映画である必要はなく、職業紹介ビデオで充分です。
お涙頂戴映画の「エレファントマン」をこれは映画ぢゃないと酷評した淀川長治さんがこの作品を観たら、同じようにお怒りになるのでは。
重鎮アンソニー・ホプキンスの出演がなければ、ホ−ムクリスチャン向けの低予算映画。


1973年、全米で公開され失神者続出となり、センセ−ショナルを巻き起こした「エクソシスト」は今見ても本当に怖い。
スパイダ−ウォ−クのシ−ンは目を開けて見られません。
ところで、スタントウ−マン（サ−カス団員）を使っていたそうですが、なんで階段をブリッジ下りするだけで、失神するほどの恐怖心を喚起させるのでしょうね？


「エクソシスト」でウィリアム・ピーター・ブラッティが、神と悪魔というふたつのメタファを通して浮かび上がらせようとしていた人間存在の本質。
原作を読むと、彼のタ−ゲットは神がいるか、いないか、悪魔が実在するか、否か、そんな形而上学的議論はどうでもよくて、善を希求しながら平気で悪を成す矛盾の塊、この人間とは一体何なのか、その一点に目を向けていたように思います。
神と悪魔は、あくまで人間存在の深淵に迫るためのダシに過ぎなかったのだと・・・。

今回の作品「エクソシストの真実」には、そこまでインスパイアされるものはありませんでした。
まったく別物です。
当事者しか知らない秘密や言葉を憑依者から聞かされただけで（実際はそれだけではないのですが、ネタばれになりますので）、単純に無心論から唯神論に変わっていく主人公もやや設定がチ−プでした。

それを思うと「エクソシスト3」で再三に渡り当事者しか知らない話を聞かされても、まわりが殺されても、最後まで懐疑心を失わなかったキンダーマン警部には頭が下がります。
ウィリアム・ピーター・ブラッティの脚本にはほんとうに確固たる信念というか、図太い骨があります。


映画って、配役より脚本力がすべてだなと、あらためて思わせる一作でした。
若き日本のクリエ−タ−さんたち、今がチャンスですよ。
いい映画つくってくださいね。
待ってま−す、ってか。

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　暗くて雨が降る映像に重厚な音楽や主役のアンソニー・ホプキンスのお芝居もあいまって、雰囲気ある映画になっていたと思います。

　悪魔の存在を信じない若いアメリカ人が、様々な不可思議な現象を体験して最後に悪魔にとりつかれた師匠と対決するという流れはよくできていると思いますが。

　神様を信じるというのと、神様が実際にいるというのは別の話で。主人公が、神様を信じることによって更に成長するというのは無難すぎてガッカリというか目新しさがなかったのが残念です。
　そもそも、神様ありきキリスト教ありきの映画なので。身近に宗教を感じてる人じゃないと入り込みにくい映画だと思いました。

　悪魔にとりつかれ、変貌していくアンソニー･ホプキンスはさすがですが。悪魔にとりつかれる前の普通の状態のアンソニー･ホプキンスでも圧力ありすぎて怖いっす。

怖いの苦手な私でも、落ち着いて鑑賞できました。
それも真実を元に制作された映画だと言う前宣伝のお蔭かと思います。
エクソシスト…それは悪魔祓いをする神父さんのこと。そしてエクソシストになるための養成講座があることを知り、
本当に悪魔に捕らわれた人が居たんだと思うと怖くなりますね。
ミイラ取りがミイラになる…なんて言うのと同じように優秀なエクソシスト神父が悪魔に捕らわれてしまう。
その悪魔祓いを神を信じられない若い青年がする。神を信じることが出来なかった青年が、悪魔の存在を信じることによって神を信じることができた。
そうなのです。そもそも悪魔は神の御使いでイエスと同等の力を持っていた。しかし、自分こそが神にふさわしいなんて信じ、神に逆らった者として悪魔サタンになったとか。
悪魔の存在を信じられない人は神をも信じることができない…と言うことなのでしょうか。

Ｂａｓｅｄ　ｏｎ　ｔｒｕｅ　ｓｔｏｒｙ
実際に起こった出来事に基づいての作品ですね

キリスト教
特にカソリック
のバックグラウンドなしには理解できない作品でしょう

ホラーじゃないと思うんですけど
どうでしょう
読みすぎですか

いずれにせよ
賛否あっても
バチカンの歴史の厚みは否定できない
うーむとうなってしまいました

アンソニー・ホプキンス
好きなんですよ

　アンソニーの怪演とコリン・オドナヒューのナイーブな演技が好かった。実話に基づくとかで、バチカンにエクソシスト養成講座があったりするのは興味を惹いた。他には、、、あまり書くこと無いかな 笑　だったらＢ−の方が適当だったかな、、、観光映画的な感じも 笑


※レーティングは、A+,A,A-＞B+,B,B-＞C+,C,C- の9段階。