オーケストラ! / アレクセイ・グシュコブ
全体の平均評価点: (5点満点)
(155)
オーケストラ!
/ラデュ・ミヘイレアニュ
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「オーケストラ!」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
政治に翻弄され不遇をかこった元天才指揮者が、1枚のFAXをきっかけに散り散りとなったかつての仲間たちを呼び戻し、偽の楽団でパリ公演を成功させようと奮闘する姿をユーモラスに綴る感動の音楽人情コメディ。監督は「約束の旅路」のラデュ・ミヘイレアニュ。ロシアのボリショイ交響楽団で劇場清掃員として働くアンドレイは、かつて天才指揮者と謳われた男。しかし、時の共産党政権が進めたユダヤ人演奏家排斥に抗議し解雇されてしまったのだ。そんなある日、清掃中にパリの劇場から届いた出演依頼のFAXを盗み見た彼は、とんでもないことを思いつく。それは、かつての仲間たちを集めて偽の楽団を結成し、ボリショイ代表としてコンサートに出場するというものだった。
「オーケストラ!」 の作品情報
「オーケストラ!」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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オーケストラ!の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
124分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語 3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ACBR10832 |
2010年11月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
92枚
|
1人
|
3人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語
3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
オーケストラ!の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
124分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/フランス語 3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
ACBR10832 |
2010年11月04日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
92枚
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ユーザーレビュー:155件
うん、これは『あり』だな・・・
投稿日:2010/11/16
レビュアー:blow
もう全編突っ込みどころ満載で、基本的にありえないんです。
いい加減にしなさい!って位にデタラメなんです。
リアリティを求める人には噴飯ものでございます。
結構コメディ色が強い感じもありますが、それにしたって酷過ぎます。
オメーそりゃねーだろ?て話です。
でも、でもね
観終った後、妙にスガスガしい気分になって、『良い映画だったな〜』と思えるんです。
ムチャクチャな話なのに、感動している自分が居たりするんです。
賛否両論あると思います。
私は『賛』に10,000点でございます。
★★★+α(3.5点)
チャイコフスキーは素敵です。
イングロリアスにも出ていた女優さん、超キレイです。
それにも増して、なんだか訳分かんない魅力のある映画です。
私は、おススメ致します。はい
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
これはおすすめです。
とにかく良くできた映画でした。
アンドレは、最初掃除のおじさんかと思いきや、実はかつてのカリスマ指揮者。
結構よれよれなんだけど、後半タキシードきるとパリッとするのね。
オーケストラの珍道中も笑えるし、アンドレの奥さんのイリーナが抜群にいい。
ジャケを演じた Melanie Laurentは、最近いろいろ出てるけど、美しいし、この映画にはぴったり。
私が好きだったのはアンドレの親友のサーシャ。
何かと頼りになるし、優しい。
最後のオーケストラのステージは圧巻。
アンドレとジャケの関係も、想像していた単純なものではなくもっと複雑だった。
このあたりもよかった。
感動しました。しかも笑えるし。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
期待すると裏切られますね
投稿日:2022/04/02
レビュアー:趣味は洋画
オーケストラ!(2009年・フランス、カラー 一部モノクロ、124分)
久しぶりにフル・オーケストラの重厚な演奏、或いは、ロマネスクたる心地よいサウンドが聴けると勝手に解釈し、この映画を選択しました。いわゆる「音楽映画」を堪能したかったのです。
結果、忸怩たる思いでレビューを書くことに相成りました。この映画の製作陣は「音楽」というものを、「オーケストラ」というものを、あまりにも軽視しているばかりか、無知と言わざるをえません。
モスクワのボリショイ劇場で交響楽団の天才指揮者だったアンドレイ(アレクセイ・グシュコフ)は、今は劇場のしがない清掃員。かつてソ連がユダヤ人排斥政策を行った際、ユダヤ人演奏家を庇って解雇されたのだ。ある日、支配人の部屋を清掃中、アンドレイはパリのシャトレ座から出演依頼のFAXが来ているのに気付いた。彼は昔のオーケストラの仲間を集め、ボリショイ交響楽団に成りすましてパリで演奏するという計画を思いつく。公演まで2週間しかなく、アンドレイは友人のチェロ奏者サーシャ(ドミトリー・ナザロフ)に相談し計画を進めた。フランス語の通訳兼交渉役には、共産党員イワン(ヴァレリー・バリノフ)に依頼した。さて、シャトレ座の支配人との交渉で演目を聞かれると、アンドレイは「チャイコフスキーのバイオリン協奏曲」と答え、ソリストにアンヌ=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)を指名する。だが、昔の楽団員の面々は今、様々な職種に就いており、2週間で招集せねばならず、更に出演料は後払いということが発覚する...。
どう贔屓目にみても、この映画のあらすじの流れには無理があるように感じます。
いくら腕のいい演奏家といっても、いきなりの集合で「交響楽団」としての「音」を出せるわけがありません。個人演奏のソロではないのですから、担当楽器の楽譜の調整から音合わせに至るまで、何度も何度もリハーサルが必要です。
本編のなかで、ブラック・ユーモアとも事実とも受け取れるセリフやシーンが出てきます。
ロシア人は遅れることが礼儀、ジプシーのバイオリニストがビザを段取り、パリのホテルでロシア団員たちはギャラを要求したうえ、好き勝手に行動する等々。スケジュールも知らず、リハーサルにも来ない。
こんな状態で、大観衆がつめかけたシャトレ座の舞台で、一発で感動的な演奏ができるはずがありません。映画だから、そこは大目に...いやいや、それは違うでしょう。
映画だからこそ、細部の脇に目を配り、一滴の水も漏らさぬ演出でラストの感動へ繋げていく...それが「音楽映画」の最大のポイントであり、魅力だと思うのですが。
(流れる「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」そのものは素晴らしいです)
後半で、アンヌ=マリー・ジャケの出生の秘密が明らかになりますが、感動の押し売りのような ‘くだり’ で不自然さは否めません。演じたメラニー・ロランの心境はいかばかりかとさえ思ってしまいます。
ただ一点、フランスの名女優ミュウ・ミュウの出演は嬉しいかぎりでした。
アンヌ=マリー・ジャケのマネージャー役でしたが、さすがに存在感があります。
この映画を支持される方々には申し訳ないレビューを書いてしまいましたが、正直な感想です。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
魂のハーモニー
投稿日:2011/08/04
レビュアー:こうさま
評価83点(100点満点)
なかなか感動的な音楽映画で後味のよい作品。
ボリショイ交響楽団の主席指揮者だったアンドレイは今や掃除夫として働いている身の上、そんな彼が昔の仲間を募りニセ交響楽団を結成してパリに乗り込みチャイコフスキーのバイオリン協奏曲を演奏するというとてつもない構想をたてるというストーリーで全編を通じてユーモラスなシーンが盛りだくさんで笑いを誘う。アンドレイが失脚した背景には30年前のソ連で実施されたブレジネス書記長のユダヤ人一掃計画に反抗したという政治的背景があったということがだんだんと明らかになつてくる。昔の楽団仲間は日々の生活に追われてちりじり状態、説得をしながらなんとか数を揃え、パスポートも偽造、楽器も現地調達、練習は勿論なしの状態でともかくパリに乗り込む。こうして前半はドタバタと流れてゆく。パリに着いた楽団員一行はほとんどが物見遊山気分で、怪しげな商売を始めたりリハーサル、夕食会のスケジュールも勝手にキヤンセルし、本当にこんなことで演奏会ができるのか、どうまとめて行くのかが気になるところ。アンドレイがバイオリンのソリストとして指名したのが29歳美貌のバイオリニストアンヌ・マリー、それには彼女の生い立ちに絡む理由があった。アンヌ・マリー(本当に美形)のストーリーがラストへの伏線というより本線になっている。
圧巻はラストの12分、最初はやる気もなくバラバラだった楽団が彼女の最初のソロ部分で急に生き返る。全員があの30年前の屈辱に対するリベンジとでもいうように。そして全員が何故アンドレイがアンヌ・マリーを指名したのかを了解したかのように。アンヌ・マリーも自分の出生の謎を解き明かそうというように立ち向かい、そこに感動的な魂のハーモニーが完成する。本作はドタバタ劇とシリアスな部分が見事に調和した秀作と言えよう。クラシックやチャイコフスキーに全く趣味も興味もない筆者ですらラストのシーンは実に感動的であった事を付け加えておきたい。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
私にとっては、『アマデウス』以来の感動作
これは、映画の古き良き伝統を思わせる映画で、名作といってもいいかなと思う。
今は劇場の清掃員として働くある天才指揮者が、名誉を取り戻し過去を清算するために起こす奇想天外な行動とその顛末を、ユーモアと感動で描いた作品。
話の主軸にあわせて、ロシアの現状と過去の行状(ソ連時代)を巧みに交えて描いており、特に、共産党支配が終わり社会主義のタガが外れ、急に資本主義と自由主義を中途半端に取り入れた混乱ぶりがよく出ている。
しかし表現は極端で、石油王の結婚式でのマフィアの撃ち合いなどもそうだが、空港内で数十人のパスポートとビザを即席で用意(偽造)するなんて、そんなバカな。しかし、そんな誇張演出もさほど不自然とは思われないほど、この作品はうまく出来ている。
ちょっと前にテレビのニュースで、ロシア内の何かの事件関連だったと思うが、モスクワ市民のおばさんがインタビューに答えてこう言っていたのを思い出す。いわく、「ロシアはなんでもありだから」。
ヒロインであるヴァイオリニスト、アンヌ=マリー・ジャケの透明感溢れる美しさにはひどく魅了された。
最初は気づかなかったけど、演じているのは『イングロリアス・バスターズ』に出ていたメラニー・ロランじゃないの。ヴァイオリニストの体型と顔つきに合わせるため減量したのかな、だいぶ痩せて見える。彼女は美貌と確かな演技力を兼ね備えていて、伝統的な名女優の系譜にあると思う。
強烈な個性で無茶な展開を盛り上げる脇役陣の活躍も見逃せない。
共産党の栄華を忘れられず、金でサクラを雇い共産主義の演説をする男(イワン)、金にモノを言わせてわがままし放題の石油王、公演先のパリに行ってまで商売しまくるユダヤ人の商魂の逞しさ、そしてロマ人まで動員してのユニークなドタバタ劇風味付けがなんとも楽しい。
作品中いくつもの名曲が使われているが、音楽自体が大きな位置を占めているわけではない。しかし、最後に待っている、作品の中心曲チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」の演奏シーンは感動の嵐。
なぜ大いなる感動を呼ぶのかは、やはり直接観て味わっていただくのがよいでしょう。
日本ではこうした作品、出てこないよなぁ。
国によってジャンルの得手不得手はあると思うけど、日本でも大人がのめり込めるような、ユーモアと感動に満ちた完成度の高い作品がほしいですね。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
うん、これは『あり』だな・・・
投稿日
2010/11/16
レビュアー
blow
もう全編突っ込みどころ満載で、基本的にありえないんです。
いい加減にしなさい!って位にデタラメなんです。
リアリティを求める人には噴飯ものでございます。
結構コメディ色が強い感じもありますが、それにしたって酷過ぎます。
オメーそりゃねーだろ?て話です。
でも、でもね
観終った後、妙にスガスガしい気分になって、『良い映画だったな〜』と思えるんです。
ムチャクチャな話なのに、感動している自分が居たりするんです。
賛否両論あると思います。
私は『賛』に10,000点でございます。
★★★+α(3.5点)
チャイコフスキーは素敵です。
イングロリアスにも出ていた女優さん、超キレイです。
それにも増して、なんだか訳分かんない魅力のある映画です。
私は、おススメ致します。はい
これはおすすめです。
投稿日
2010/09/26
レビュアー
KEE
とにかく良くできた映画でした。
アンドレは、最初掃除のおじさんかと思いきや、実はかつてのカリスマ指揮者。
結構よれよれなんだけど、後半タキシードきるとパリッとするのね。
オーケストラの珍道中も笑えるし、アンドレの奥さんのイリーナが抜群にいい。
ジャケを演じた Melanie Laurentは、最近いろいろ出てるけど、美しいし、この映画にはぴったり。
私が好きだったのはアンドレの親友のサーシャ。
何かと頼りになるし、優しい。
最後のオーケストラのステージは圧巻。
アンドレとジャケの関係も、想像していた単純なものではなくもっと複雑だった。
このあたりもよかった。
感動しました。しかも笑えるし。
期待すると裏切られますね
投稿日
2022/04/02
レビュアー
趣味は洋画
オーケストラ!(2009年・フランス、カラー 一部モノクロ、124分)
久しぶりにフル・オーケストラの重厚な演奏、或いは、ロマネスクたる心地よいサウンドが聴けると勝手に解釈し、この映画を選択しました。いわゆる「音楽映画」を堪能したかったのです。
結果、忸怩たる思いでレビューを書くことに相成りました。この映画の製作陣は「音楽」というものを、「オーケストラ」というものを、あまりにも軽視しているばかりか、無知と言わざるをえません。
モスクワのボリショイ劇場で交響楽団の天才指揮者だったアンドレイ(アレクセイ・グシュコフ)は、今は劇場のしがない清掃員。かつてソ連がユダヤ人排斥政策を行った際、ユダヤ人演奏家を庇って解雇されたのだ。ある日、支配人の部屋を清掃中、アンドレイはパリのシャトレ座から出演依頼のFAXが来ているのに気付いた。彼は昔のオーケストラの仲間を集め、ボリショイ交響楽団に成りすましてパリで演奏するという計画を思いつく。公演まで2週間しかなく、アンドレイは友人のチェロ奏者サーシャ(ドミトリー・ナザロフ)に相談し計画を進めた。フランス語の通訳兼交渉役には、共産党員イワン(ヴァレリー・バリノフ)に依頼した。さて、シャトレ座の支配人との交渉で演目を聞かれると、アンドレイは「チャイコフスキーのバイオリン協奏曲」と答え、ソリストにアンヌ=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)を指名する。だが、昔の楽団員の面々は今、様々な職種に就いており、2週間で招集せねばならず、更に出演料は後払いということが発覚する...。
どう贔屓目にみても、この映画のあらすじの流れには無理があるように感じます。
いくら腕のいい演奏家といっても、いきなりの集合で「交響楽団」としての「音」を出せるわけがありません。個人演奏のソロではないのですから、担当楽器の楽譜の調整から音合わせに至るまで、何度も何度もリハーサルが必要です。
本編のなかで、ブラック・ユーモアとも事実とも受け取れるセリフやシーンが出てきます。
ロシア人は遅れることが礼儀、ジプシーのバイオリニストがビザを段取り、パリのホテルでロシア団員たちはギャラを要求したうえ、好き勝手に行動する等々。スケジュールも知らず、リハーサルにも来ない。
こんな状態で、大観衆がつめかけたシャトレ座の舞台で、一発で感動的な演奏ができるはずがありません。映画だから、そこは大目に...いやいや、それは違うでしょう。
映画だからこそ、細部の脇に目を配り、一滴の水も漏らさぬ演出でラストの感動へ繋げていく...それが「音楽映画」の最大のポイントであり、魅力だと思うのですが。
(流れる「チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲」そのものは素晴らしいです)
後半で、アンヌ=マリー・ジャケの出生の秘密が明らかになりますが、感動の押し売りのような ‘くだり’ で不自然さは否めません。演じたメラニー・ロランの心境はいかばかりかとさえ思ってしまいます。
ただ一点、フランスの名女優ミュウ・ミュウの出演は嬉しいかぎりでした。
アンヌ=マリー・ジャケのマネージャー役でしたが、さすがに存在感があります。
この映画を支持される方々には申し訳ないレビューを書いてしまいましたが、正直な感想です。
魂のハーモニー
投稿日
2011/08/04
レビュアー
こうさま
評価83点(100点満点)
なかなか感動的な音楽映画で後味のよい作品。
ボリショイ交響楽団の主席指揮者だったアンドレイは今や掃除夫として働いている身の上、そんな彼が昔の仲間を募りニセ交響楽団を結成してパリに乗り込みチャイコフスキーのバイオリン協奏曲を演奏するというとてつもない構想をたてるというストーリーで全編を通じてユーモラスなシーンが盛りだくさんで笑いを誘う。アンドレイが失脚した背景には30年前のソ連で実施されたブレジネス書記長のユダヤ人一掃計画に反抗したという政治的背景があったということがだんだんと明らかになつてくる。昔の楽団仲間は日々の生活に追われてちりじり状態、説得をしながらなんとか数を揃え、パスポートも偽造、楽器も現地調達、練習は勿論なしの状態でともかくパリに乗り込む。こうして前半はドタバタと流れてゆく。パリに着いた楽団員一行はほとんどが物見遊山気分で、怪しげな商売を始めたりリハーサル、夕食会のスケジュールも勝手にキヤンセルし、本当にこんなことで演奏会ができるのか、どうまとめて行くのかが気になるところ。アンドレイがバイオリンのソリストとして指名したのが29歳美貌のバイオリニストアンヌ・マリー、それには彼女の生い立ちに絡む理由があった。アンヌ・マリー(本当に美形)のストーリーがラストへの伏線というより本線になっている。
圧巻はラストの12分、最初はやる気もなくバラバラだった楽団が彼女の最初のソロ部分で急に生き返る。全員があの30年前の屈辱に対するリベンジとでもいうように。そして全員が何故アンドレイがアンヌ・マリーを指名したのかを了解したかのように。アンヌ・マリーも自分の出生の謎を解き明かそうというように立ち向かい、そこに感動的な魂のハーモニーが完成する。本作はドタバタ劇とシリアスな部分が見事に調和した秀作と言えよう。クラシックやチャイコフスキーに全く趣味も興味もない筆者ですらラストのシーンは実に感動的であった事を付け加えておきたい。
私にとっては、『アマデウス』以来の感動作
投稿日
2011/03/17
レビュアー
哲郎
これは、映画の古き良き伝統を思わせる映画で、名作といってもいいかなと思う。
今は劇場の清掃員として働くある天才指揮者が、名誉を取り戻し過去を清算するために起こす奇想天外な行動とその顛末を、ユーモアと感動で描いた作品。
話の主軸にあわせて、ロシアの現状と過去の行状(ソ連時代)を巧みに交えて描いており、特に、共産党支配が終わり社会主義のタガが外れ、急に資本主義と自由主義を中途半端に取り入れた混乱ぶりがよく出ている。
しかし表現は極端で、石油王の結婚式でのマフィアの撃ち合いなどもそうだが、空港内で数十人のパスポートとビザを即席で用意(偽造)するなんて、そんなバカな。しかし、そんな誇張演出もさほど不自然とは思われないほど、この作品はうまく出来ている。
ちょっと前にテレビのニュースで、ロシア内の何かの事件関連だったと思うが、モスクワ市民のおばさんがインタビューに答えてこう言っていたのを思い出す。いわく、「ロシアはなんでもありだから」。
ヒロインであるヴァイオリニスト、アンヌ=マリー・ジャケの透明感溢れる美しさにはひどく魅了された。
最初は気づかなかったけど、演じているのは『イングロリアス・バスターズ』に出ていたメラニー・ロランじゃないの。ヴァイオリニストの体型と顔つきに合わせるため減量したのかな、だいぶ痩せて見える。彼女は美貌と確かな演技力を兼ね備えていて、伝統的な名女優の系譜にあると思う。
強烈な個性で無茶な展開を盛り上げる脇役陣の活躍も見逃せない。
共産党の栄華を忘れられず、金でサクラを雇い共産主義の演説をする男(イワン)、金にモノを言わせてわがままし放題の石油王、公演先のパリに行ってまで商売しまくるユダヤ人の商魂の逞しさ、そしてロマ人まで動員してのユニークなドタバタ劇風味付けがなんとも楽しい。
作品中いくつもの名曲が使われているが、音楽自体が大きな位置を占めているわけではない。しかし、最後に待っている、作品の中心曲チャイコフスキーの「ヴァイオリン協奏曲」の演奏シーンは感動の嵐。
なぜ大いなる感動を呼ぶのかは、やはり直接観て味わっていただくのがよいでしょう。
日本ではこうした作品、出てこないよなぁ。
国によってジャンルの得手不得手はあると思うけど、日本でも大人がのめり込めるような、ユーモアと感動に満ちた完成度の高い作品がほしいですね。
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