フライト・オブ・フェニックス

何事にも、良いリーダーが必要という事を強く感じさせられる映画です。
「船頭多くして船山に上る」を戒める映画です。

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＊ 感想は、個人的にはB級映画に感じ、つまらなかったです。ストーリーは、石油が出ずに撤収となった従業員と機材を乗せた飛行機が、砂嵐に遭遇し、砂漠に不時着したことより始まります。助けがくる可能性が低いのと、食料…特に限りある水しかない事から、争いごとが起こります。でも、ケンカしたと思ったら、いきなり一致団結して仲良くなったり、また争いごとが起きて…の繰り返しで…。『LOST』を見てからこの映画を見たせいか、とても物足りなく感じました。＜死＞に対する恐怖心が、弱かったように思います。また、登場人物にも魅力を感じませんでした。

　砂漠の原住民？盗賊団？が登場するのですが、飛行機の完成を待ってくれたかのような、都合よすぎの襲撃…。全てが、素人が飛行機を作るという事に中心を置いていました。別に、砂漠でなくても良かったのでは…？？

　でも、ありえない飛行機の乗り方にはワクワクしました。とても気持ち良さそうで…。

　ちなみに、『スーパーナチュラル』のサムが、ちょっとした役で出演していたのを見れたのは、得した気持ちになれました。

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低予算の空気を感じますが、ちょくちょくとスタイリッシュな映像が出てきます。
監督の経歴を調べてみると前身はＣＭ監督。なんとなく納得。

本作は１９６０年代の「飛べフェニックス」のリメイク作品ですが恐らく監督のジョン・ムーアは自分だったらこのシーンはこんな撮り方をするのに、、、など想像を膨らませて結局メガホンを取ったのではないかなと推測してしまいます。

映像の為に映画があるという逆説的な映画でした。

出演者としてはジョバンニ・リビシの芸達者は相変わらずですね。ほんとに映画ごとに演じ分けてますね。

映画自体はツッコミどころ満載なのですが映像には楽しませてくれるシーンがちょくちょく出てきました。
人物を中心に砂漠を俯瞰して撮った映像を加工している映像。何ていう技法か知りませんが嫌いではないです。
砂漠を飛行機の影が進む希望あふれる映像も好きです。

ネタバレになってしまいますがちゃんと着陸できたのか凄い気になりました。
低予算と思わせつつの一定のクオリティを保った映像を放つ作品として見ればかなり良作だと思います。（制作費を知らないのでもし大作並みの制作費をかけてこれだと評価はがらっと変わります）

主役に落ち目気味の有名俳優を据え、脇を超無名俳優数名でごまかす（俳優自体のキャラが立っていないので、作中で死んじゃっても誰が死んじゃったのかあんまりよく思い出せない…）。

「キーファー・サザーランド」をもぉんのすげぇ貧相にしたような感じの俳優（ジョヴァンニ・リビシ）が気になった（けどどうでもいい。彼を見ることはもう二度とないだろう）。あっ。待てよ。ちょっと調べてみたら『フレンズ』とか『プライベート・ライアン』に出演しているじゃないの。でも…やっぱりどうでもいいや…。

■舞台を砂漠に限定する。

■見どころを人間関係・飛行機の再建造に限定する。

■登場人物たちの目的を「砂漠からの脱出」に限定する。

低予算映画的な気持ちのよい開き直りを感じた。

出だしはまるで『生きてこそ』の砂漠版だけど。

あと、なんとなく『トレマーズ』に全体の雰囲気が似ているような似ていないような（今気が付いたけど、『トレマーズ』ってひそかに『トレマーズ 4』まで続いてたんだな。今度見てみよう）。

砂漠に不時着した貨物運搬機を直して脱出。
しかも単純に直すのではなく、別の飛行機をつくって。

その過程のなかやはりでてくる水問題・仲間割れｅｔｃ
極めつけは悪人？

そんなこんなで脱出ＯＫなのだが、エンディングがまたいい。
かならず見てもらいたい。

おすすめ度：中の上（飛行機の設計をやってみたい方にオススメ）