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第9地区 / シャルト・コプリー

第9地区 /ニール・ブロムカンプ

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DVD

Blu-ray

映画賞受賞作品

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

南アフリカ出身の新鋭ニール・ブロンカンプ監督が、ピーター・ジャクソンの全面バックアップで長編デビューを飾ったSFアクション。巨大な宇宙船が漂着し、異星人を難民として受入れることになった南アフリカを舞台に、そこで巻き起こる驚愕の事件をリアルかつ迫力の映像で描き出していく。エイリアンたちを難民として受入れてから20数年後のヨハネスブルグ。共同居住区“第9地区”はいまやスラムと化し、地域住民の不満は爆発寸前に。そこで超国家機関MNUは、エイリアンたちを新たな難民キャンプへ強制移住させることを決定、プロジェクトの責任者にヴィカスが抜擢される。さっそく彼らの住居を訪問し、立ち退きの通達をして廻るヴィカスだったが…。

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「第9地区」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

南アフリカ出身の新鋭ニール・ブロンカンプ監督が、ピーター・ジャクソンの全面バックアップで長編デビューを飾ったSFアクション。巨大な宇宙船が漂着し、異星人を難民として受入れることになった南アフリカを舞台に、そこで巻き起こる驚愕の事件をリアルかつ迫力の映像で描き出していく。エイリアンたちを難民として受入れてから20数年後のヨハネスブルグ。共同居住区“第9地区”はいまやスラムと化し、地域住民の不満は爆発寸前に。そこで超国家機関MNUは、エイリアンたちを新たな難民キャンプへ強制移住させることを決定、プロジェクトの責任者にヴィカスが抜擢される。さっそく彼らの住居を訪問し、立ち退きの通達をして廻るヴィカスだったが…。

「第9地区」 の作品情報

作品情報

製作年:

2009年

製作国:

アメリカ

原題:

DISTRICT 9

受賞記録:

2009年 LA批評家協会賞 美術賞

「第9地区」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!

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洋画・邦画

35,500
タイトル以上

国内ドラマも一部含まれております

国内・海外ドラマ

5,400
タイトル以上

アニメ

9,200
タイトル以上

R-18

210,000
タイトル以上

CD

250,000
タイトル以上

※2022年2月 現在のタイトル数

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21〜 25件 / 全411件

★★★★★ 偶然ではなく、必然 ネタバレ

投稿日:2010/11/14 レビュアー:ガラリーナ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

様々な知り合いからオススメの嵐を受ける中、期待に胸を膨らませて息子と共に映画館で観賞。小1から映画の世界に引きずり込んで早7年。初めて息子が自分からパンフレットを買ってくれとせがんだ記念すべき作品(笑)。

映画が公開されるその時、奇しくも表裏一体のような作品が生まれることがある。そうした偶然性に何らかの意味を見いだしたくなり、そんなことのあれこれに思いを巡らせることも映画を見る醍醐味の一つだと思う。この「第9地区」を観賞後、「アバター」に思いを巡らし、まさにこの偶然性に唸ってしまった。「アバター」には数多くの疑問を持ったけど、「第9地区」を見た後は、両者を見比べるという意味において、大きな価値がある映画に思えてきた。いや、こうした作品が同時に生まれるのは、偶然ではなく必然としか思えない。

結局エイリアンとの遭遇って、異文化との衝突だの、人間の暴力性だの、とても普遍的な問題を突き付けているのよね。これまで手を変え品を変え、SFというトンデモシチュエーションを引っ張り出してきては、同じ命題を問いかけてきたわけだけど、飛躍的なテクノロジーを身に付けたハリウッドという土壌において、人間の体がエイリアンになってしまうという同じモチーフで「アバター」は臭いものに蓋をしたのに対し、「第9地区」はその蓋をこじあけ、さらにその悪臭をまき散らしちゃったような作品。我々の社会に正義なんて、どこにあるんだよ。自分さえよけりゃいいっていう人間のエゴイズムだけは、何万年、何百万年経とうが、どす黒い塊となってエイリアンの攻撃も寄せ付けずにどっかと居座っている。

いい大人がよってたかってエイリアンを撃つようにヴィカスに引き金を引かせるところなんて、吐き気がするほど気分が滅入る。そんでも最終的には見ちゃいけないようなものを見た不快感は全くなくて、キャットフードが好きに代表される馬鹿馬鹿しいエイリアンの設定や、SFエンターテイメントとしての見応えの方が勝っているんだよね。しかも、フェイク・ドキュメンタリーっつーのが私は大嫌いなんだけども、この映画は初めてこの演出が心にストンと落ちた。

「クローバー・フィールド」も「パラノーマル・アクティビティ」も見てないけど、フェイク・ドキュメンタリーって、そういう演出にすることでむしろ「これは嘘ですよ。作り物ですから。でへへ」って、製作者が小賢しく逃げ道を用意しているように感じるんですよ。だけども、本作はすごくリアルだよね。南アフリカの上空に宇宙船が止まってて、エイリアンが被差別者だなんていう特異な設定がこのフェイク・ドキュメンタリーの手法によって、まるで今この時に起こっているかのようなスリルと興奮を生みだしている。緻密な企画と構成でできた作品に間違いはないんだろうけど、フェイク・ドキュメンタリーの手法が作品のダイナミズムに直結していて、見事だと思いました。

「第10地区」?そりゃ、あるでしょう。こうなったら、「アバター2」の公開に合わせてくれないかな。

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或る男の災難 ネタバレ

投稿日:2010/09/07 レビュアー:エコエコアザラク

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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序盤は、関係者のコメントでドキュメント風。
「あいつがまさか、あんなことするとは・・・」
主人公ヴィカスが何やらとんでもない事をしでかしたらしい。なんだろう??
と!! 思って見てたら・・・なるほど!! こういうことね!

舞台は南ア。アパルトヘイトへの皮肉でしょうか?
ナイジェリアギャングの有様は、「ホテルルワンダ」を彷彿させます。しかも・・・なんでも食うのね。

終盤からは、アクションシーン満載です。「フロント・ミッション」のヴァンツァーみたいな二足歩行ロボで大活躍。
ラストはSF感動作みたいに美しい終わり方。

出世のためにハリキッてエビ追い出し作戦に精を出してたら、なんと自分が貴重な実験材料になってしまい、必死の逃走。
今度は、人間共がヴィカスの敵に・・・まともに理解しあえるのが、今までエビと侮蔑してきた異星人。本当にヴィカスには同情します・・・でも人間ってずるくて怖い生き物ですね〜
ハラハラドキドキできて最後まで楽しめました。3年後の彼はどうなるんでしょう? こちらも楽しみです。

ちなみに・・・
キャットフードは、私も味見したことありますが、無塩のツナ缶みたいです。まずくはありませんよ。(笑

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ズルズルズルズル引き込まれる・・・スゴイ引力 ネタバレ

投稿日:2010/08/19 レビュアー:パンケーキレンズ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ネット社会の昨今だから映画を見る皆さんは
前知識をいろいろ得てから見るだろう・・・
ってな具合で何の説明もなくいきなり始まる。

キモい、グロい、だけど傑作と高評価
アカデミー賞でも話題になったから怖いもの見たさで見たけれど
なるほど、これじゃあポップコーンが喉を通らない・・・

でもそのグロさは女性でも30分で慣れます(たぶん)

それよりも幾重にも重なる人間(エイリアン)ドラマに言葉を失った
熱い!熱すぎる!!
固唾を呑むってまさにこのことなのだろう

ラボを襲撃したあたりからエイリアンに感情移入してしまって
「エビ坊やがんばれっ」
「父ちゃんどうか死なないで!」
って。こんなの初めてです・・・

終盤、マシーンに乗り込んで戦う姿
アバターでもこんなのありましたが
それどころの騒ぎではありません

こっちの方が断然見ごたえあり
人間(エイリアン)模様がはっきりくっきり
うまいなぁとため息が出ます

ただ高評価の多い理由はやっぱり見ないと分かりません

だってこんなの今までないから

一言追記すると
映画が終わる頃には、人間が粉々に吹き飛んで死ぬ姿を
フツーに見れてしまっている自分がちょっと怖くなった

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泥の中に咲く睡蓮 ネタバレ

投稿日:2010/06/27 レビュアー:さっちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 この作品は、最初、ピーター・ジャクソンが監督だと誤解して見にいったので、タイトルロールで新人のニール・ブロムカンプの名前を知った次第です。元々、ピーター・ジャクソンという人がSFやファンタシーを理解し、その魅力を伝えてくれる人だと思っていましたが、彼が発掘した、この新人監督もSFの魅力を表現できる人だと分かったことが本作の最大の収穫でした。
 80年代に南アフリカの首都ヨハネスブルグの上空に現れた巨大な宇宙船から現れたのは宇宙船をコントロールできなくなって地球に漂着した異星人達でした。地球は彼らを難民として受け入れ、ヨハネスブルグの一角に”第9地区”と呼ばれる難民キャンプを作り、そこに異星人達を隔離します。
 それから20数年が経過し、スラム化したキャンプに住む異星人と周辺住民との軋轢が問題化し、キャンプを管理するMNUとういう組織が異星人達を地球人の居住する場所から遠い、新たな難民キャンプに強制移住させる計画を立てていました。その現場責任者に抜擢されたヴィカスが職員を率いてキャンプに乗り込んだときから物語が動き始めます。ヴィカスは異星人の持っていたカプセルをいじっていて黒い液体を浴びてしまいますが、実は、その液体は、唯一、生き残っていた知的活動担当の異星人が宇宙船を動かすために密かに集めていた彼らの燃料だったのです。しかし、その液体は地球人のDNAを異星人のそれに変化させるという作用も持っていたのです。
 その事実を知ったMNUは彼を拘束して異星人の武器の作動実験に使うことにしました。異星人の武器は彼らのDNAを感知した時だけ作動するように作られていたからです。実験が終了したら、ヴィカスを生体解剖することになっていましたが、肉体が異星人に変化し始めていたヴィカスは実験スタッフを殺して脱出します。行き場のない彼は”第9地区”に逃げ込み、偶然にも宇宙船を動かそうとしていた異星人とその息子に出会い、自分の肉体を元に戻せるかもしれない彼らの計画に協力することになります。
 という訳で、以降は皆さんに実際にご覧になっていただくとして、レヴュアーなりの見所紹介とまいりましょう。本作を見て感じたのが、『アバター』と対照的な映画だなぁというものです。まず、あちらが3DでCGを使いまくった大作なのに対して本作が低予算映画であるという点。次に、出てくる異星人が、あちらはヒューマノイド・タイプ(尻尾がありますが。)で、最初から感情移入しやすくなっているのに対し、本作は昆虫のようで(劇中では侮蔑的に「エビ」と呼ばれています。)表情がないため、感情移入しにくい点。さらに、『アバター』のナヴィが自然と調和した高潔な生き方を貫いているのに対し、本作の異星人は、スラムと化したキャンプでゴミをあさり、僅かばかりの猫缶のために宇宙船から運び出した武器をギャングたちに振り払ってしまうという違い。最後に主人公が、奥さんがMNUの重役の娘であるというだけで出世した男で、異星人には差別意識を丸出しにして、そのくせヘタレであるダメ男という人間的魅力のない人物である点です。
 映画全体はドキュメンタリーのように、ニュース映像、監視カメラの映像などを本編のドラマと組み合わせて撮られています。出演している俳優さんが皆、南アフリカの方なので観客がまるで見慣れていないという点も効果を上げる要素となっています。
 本作では映像もリアルなら、出てくる地球人や異星人もリアルに描かれています。地球人は異星人を「エビ」と呼び、差別し、迫害します。一方の異星人も仲間同士でも猫缶を奪い合い(彼らの大好物という設定です。)知性が感じられません。もっとも後で、彼らは蟻のような社会性昆虫に似た、知的活動を担当する階級と肉体労働を担当する階級に分かれており、地球に漂着したのも前者の階級が死んでしまい、宇宙船を制御できなくなったからという見解が紹介されます。
 この世界では差別と暴力と死が日常的なものとして存在します。ほとんど善良な登場人物がいません。そうしたどうにもやりきれない世界を、ヴィカスと一緒に行動するようになった異星人、その息子、そしてヴィカスの妻のそれぞれが変えていくように感じます。世界を変えていくのは、いつだって少しずつお互いを理解しようとし、受け容れていく心なのだと思います。ラスト近くで主人公ヴィカスが初めて見せる自己犠牲の行動。ラストの1カット。それらは、ろくでもない世界の中でも人間の中に気高いものを見つけることは可能なのだという希望かもしれません。
 レヴューは以上ですが、最後に一言、SFファンなら絶対押さえておくべき作品です。

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う〜ん・・・・好きか嫌いかと問われたら・・ ネタバレ

投稿日:2010/08/27 レビュアー:飛べない魔女

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恐らくこの映画は嫌いと答えるだろう。
絶賛している人が多いなか、私には何とも理解し難い映画だ。
最初から最後までガチャガチャしていて、何だかとても疲れた。
目をそむけたくなるグロいシーンも大いので、私には苦手な部類だという理由もある。

何を表現したかったのだろう?
他人の痛みを知って己を知れ?なのか?
あえて舞台を南アフリカにしたのは、ベースにアパルトヘイトへの批判的な気持ちがあったからか。
隔離されたエイリアンはかつての黒人と全く同じ立場だ。
なんの権利も認められず、規則違反をしただけですぐに殺される。
意図も簡単にゴミのように排除される。

自分が同じ目にあって初めて人は相手の気持ちを知るものだ。
嫌な奴だったヴィカスが、カフカの変身のごとく、次第にエビ化していくのに反して、人間らしい優しい心を取り戻していくのは何とも皮肉なことよ。

姿形は醜いが(といってもあちらから見れば、人間の姿形も醜いということになるのだろう)、人間よりはるかに知能が高く、同種のことを思いやる心のあるクリストファーの方が、より崇高だった。
ラストは悲しいが、3年後に・・というクリストファーの約束を信じるしかないだろう。

それにしてもエイリアンというと、どうしてこういつもエビのような顔にするのだろうか?
自分たちより”醜いもの”と想像しておいた方が安心するからだろうか?
ETのように愛嬌のあるかわいいエイリアンではいけないのだろうか?

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ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:411件

★★★★★ 偶然ではなく、必然

投稿日

2010/11/14

レビュアー

ガラリーナ

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様々な知り合いからオススメの嵐を受ける中、期待に胸を膨らませて息子と共に映画館で観賞。小1から映画の世界に引きずり込んで早7年。初めて息子が自分からパンフレットを買ってくれとせがんだ記念すべき作品(笑)。

映画が公開されるその時、奇しくも表裏一体のような作品が生まれることがある。そうした偶然性に何らかの意味を見いだしたくなり、そんなことのあれこれに思いを巡らせることも映画を見る醍醐味の一つだと思う。この「第9地区」を観賞後、「アバター」に思いを巡らし、まさにこの偶然性に唸ってしまった。「アバター」には数多くの疑問を持ったけど、「第9地区」を見た後は、両者を見比べるという意味において、大きな価値がある映画に思えてきた。いや、こうした作品が同時に生まれるのは、偶然ではなく必然としか思えない。

結局エイリアンとの遭遇って、異文化との衝突だの、人間の暴力性だの、とても普遍的な問題を突き付けているのよね。これまで手を変え品を変え、SFというトンデモシチュエーションを引っ張り出してきては、同じ命題を問いかけてきたわけだけど、飛躍的なテクノロジーを身に付けたハリウッドという土壌において、人間の体がエイリアンになってしまうという同じモチーフで「アバター」は臭いものに蓋をしたのに対し、「第9地区」はその蓋をこじあけ、さらにその悪臭をまき散らしちゃったような作品。我々の社会に正義なんて、どこにあるんだよ。自分さえよけりゃいいっていう人間のエゴイズムだけは、何万年、何百万年経とうが、どす黒い塊となってエイリアンの攻撃も寄せ付けずにどっかと居座っている。

いい大人がよってたかってエイリアンを撃つようにヴィカスに引き金を引かせるところなんて、吐き気がするほど気分が滅入る。そんでも最終的には見ちゃいけないようなものを見た不快感は全くなくて、キャットフードが好きに代表される馬鹿馬鹿しいエイリアンの設定や、SFエンターテイメントとしての見応えの方が勝っているんだよね。しかも、フェイク・ドキュメンタリーっつーのが私は大嫌いなんだけども、この映画は初めてこの演出が心にストンと落ちた。

「クローバー・フィールド」も「パラノーマル・アクティビティ」も見てないけど、フェイク・ドキュメンタリーって、そういう演出にすることでむしろ「これは嘘ですよ。作り物ですから。でへへ」って、製作者が小賢しく逃げ道を用意しているように感じるんですよ。だけども、本作はすごくリアルだよね。南アフリカの上空に宇宙船が止まってて、エイリアンが被差別者だなんていう特異な設定がこのフェイク・ドキュメンタリーの手法によって、まるで今この時に起こっているかのようなスリルと興奮を生みだしている。緻密な企画と構成でできた作品に間違いはないんだろうけど、フェイク・ドキュメンタリーの手法が作品のダイナミズムに直結していて、見事だと思いました。

「第10地区」?そりゃ、あるでしょう。こうなったら、「アバター2」の公開に合わせてくれないかな。

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エコエコアザラク

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序盤は、関係者のコメントでドキュメント風。
「あいつがまさか、あんなことするとは・・・」
主人公ヴィカスが何やらとんでもない事をしでかしたらしい。なんだろう??
と!! 思って見てたら・・・なるほど!! こういうことね!

舞台は南ア。アパルトヘイトへの皮肉でしょうか?
ナイジェリアギャングの有様は、「ホテルルワンダ」を彷彿させます。しかも・・・なんでも食うのね。

終盤からは、アクションシーン満載です。「フロント・ミッション」のヴァンツァーみたいな二足歩行ロボで大活躍。
ラストはSF感動作みたいに美しい終わり方。

出世のためにハリキッてエビ追い出し作戦に精を出してたら、なんと自分が貴重な実験材料になってしまい、必死の逃走。
今度は、人間共がヴィカスの敵に・・・まともに理解しあえるのが、今までエビと侮蔑してきた異星人。本当にヴィカスには同情します・・・でも人間ってずるくて怖い生き物ですね〜
ハラハラドキドキできて最後まで楽しめました。3年後の彼はどうなるんでしょう? こちらも楽しみです。

ちなみに・・・
キャットフードは、私も味見したことありますが、無塩のツナ缶みたいです。まずくはありませんよ。(笑

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前知識をいろいろ得てから見るだろう・・・
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キモい、グロい、だけど傑作と高評価
アカデミー賞でも話題になったから怖いもの見たさで見たけれど
なるほど、これじゃあポップコーンが喉を通らない・・・

でもそのグロさは女性でも30分で慣れます(たぶん)

それよりも幾重にも重なる人間(エイリアン)ドラマに言葉を失った
熱い!熱すぎる!!
固唾を呑むってまさにこのことなのだろう

ラボを襲撃したあたりからエイリアンに感情移入してしまって
「エビ坊やがんばれっ」
「父ちゃんどうか死なないで!」
って。こんなの初めてです・・・

終盤、マシーンに乗り込んで戦う姿
アバターでもこんなのありましたが
それどころの騒ぎではありません

こっちの方が断然見ごたえあり
人間(エイリアン)模様がはっきりくっきり
うまいなぁとため息が出ます

ただ高評価の多い理由はやっぱり見ないと分かりません

だってこんなの今までないから

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映画が終わる頃には、人間が粉々に吹き飛んで死ぬ姿を
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 この作品は、最初、ピーター・ジャクソンが監督だと誤解して見にいったので、タイトルロールで新人のニール・ブロムカンプの名前を知った次第です。元々、ピーター・ジャクソンという人がSFやファンタシーを理解し、その魅力を伝えてくれる人だと思っていましたが、彼が発掘した、この新人監督もSFの魅力を表現できる人だと分かったことが本作の最大の収穫でした。
 80年代に南アフリカの首都ヨハネスブルグの上空に現れた巨大な宇宙船から現れたのは宇宙船をコントロールできなくなって地球に漂着した異星人達でした。地球は彼らを難民として受け入れ、ヨハネスブルグの一角に”第9地区”と呼ばれる難民キャンプを作り、そこに異星人達を隔離します。
 それから20数年が経過し、スラム化したキャンプに住む異星人と周辺住民との軋轢が問題化し、キャンプを管理するMNUとういう組織が異星人達を地球人の居住する場所から遠い、新たな難民キャンプに強制移住させる計画を立てていました。その現場責任者に抜擢されたヴィカスが職員を率いてキャンプに乗り込んだときから物語が動き始めます。ヴィカスは異星人の持っていたカプセルをいじっていて黒い液体を浴びてしまいますが、実は、その液体は、唯一、生き残っていた知的活動担当の異星人が宇宙船を動かすために密かに集めていた彼らの燃料だったのです。しかし、その液体は地球人のDNAを異星人のそれに変化させるという作用も持っていたのです。
 その事実を知ったMNUは彼を拘束して異星人の武器の作動実験に使うことにしました。異星人の武器は彼らのDNAを感知した時だけ作動するように作られていたからです。実験が終了したら、ヴィカスを生体解剖することになっていましたが、肉体が異星人に変化し始めていたヴィカスは実験スタッフを殺して脱出します。行き場のない彼は”第9地区”に逃げ込み、偶然にも宇宙船を動かそうとしていた異星人とその息子に出会い、自分の肉体を元に戻せるかもしれない彼らの計画に協力することになります。
 という訳で、以降は皆さんに実際にご覧になっていただくとして、レヴュアーなりの見所紹介とまいりましょう。本作を見て感じたのが、『アバター』と対照的な映画だなぁというものです。まず、あちらが3DでCGを使いまくった大作なのに対して本作が低予算映画であるという点。次に、出てくる異星人が、あちらはヒューマノイド・タイプ(尻尾がありますが。)で、最初から感情移入しやすくなっているのに対し、本作は昆虫のようで(劇中では侮蔑的に「エビ」と呼ばれています。)表情がないため、感情移入しにくい点。さらに、『アバター』のナヴィが自然と調和した高潔な生き方を貫いているのに対し、本作の異星人は、スラムと化したキャンプでゴミをあさり、僅かばかりの猫缶のために宇宙船から運び出した武器をギャングたちに振り払ってしまうという違い。最後に主人公が、奥さんがMNUの重役の娘であるというだけで出世した男で、異星人には差別意識を丸出しにして、そのくせヘタレであるダメ男という人間的魅力のない人物である点です。
 映画全体はドキュメンタリーのように、ニュース映像、監視カメラの映像などを本編のドラマと組み合わせて撮られています。出演している俳優さんが皆、南アフリカの方なので観客がまるで見慣れていないという点も効果を上げる要素となっています。
 本作では映像もリアルなら、出てくる地球人や異星人もリアルに描かれています。地球人は異星人を「エビ」と呼び、差別し、迫害します。一方の異星人も仲間同士でも猫缶を奪い合い(彼らの大好物という設定です。)知性が感じられません。もっとも後で、彼らは蟻のような社会性昆虫に似た、知的活動を担当する階級と肉体労働を担当する階級に分かれており、地球に漂着したのも前者の階級が死んでしまい、宇宙船を制御できなくなったからという見解が紹介されます。
 この世界では差別と暴力と死が日常的なものとして存在します。ほとんど善良な登場人物がいません。そうしたどうにもやりきれない世界を、ヴィカスと一緒に行動するようになった異星人、その息子、そしてヴィカスの妻のそれぞれが変えていくように感じます。世界を変えていくのは、いつだって少しずつお互いを理解しようとし、受け容れていく心なのだと思います。ラスト近くで主人公ヴィカスが初めて見せる自己犠牲の行動。ラストの1カット。それらは、ろくでもない世界の中でも人間の中に気高いものを見つけることは可能なのだという希望かもしれません。
 レヴューは以上ですが、最後に一言、SFファンなら絶対押さえておくべき作品です。

う〜ん・・・・好きか嫌いかと問われたら・・

投稿日

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恐らくこの映画は嫌いと答えるだろう。
絶賛している人が多いなか、私には何とも理解し難い映画だ。
最初から最後までガチャガチャしていて、何だかとても疲れた。
目をそむけたくなるグロいシーンも大いので、私には苦手な部類だという理由もある。

何を表現したかったのだろう?
他人の痛みを知って己を知れ?なのか?
あえて舞台を南アフリカにしたのは、ベースにアパルトヘイトへの批判的な気持ちがあったからか。
隔離されたエイリアンはかつての黒人と全く同じ立場だ。
なんの権利も認められず、規則違反をしただけですぐに殺される。
意図も簡単にゴミのように排除される。

自分が同じ目にあって初めて人は相手の気持ちを知るものだ。
嫌な奴だったヴィカスが、カフカの変身のごとく、次第にエビ化していくのに反して、人間らしい優しい心を取り戻していくのは何とも皮肉なことよ。

姿形は醜いが(といってもあちらから見れば、人間の姿形も醜いということになるのだろう)、人間よりはるかに知能が高く、同種のことを思いやる心のあるクリストファーの方が、より崇高だった。
ラストは悲しいが、3年後に・・というクリストファーの約束を信じるしかないだろう。

それにしてもエイリアンというと、どうしてこういつもエビのような顔にするのだろうか?
自分たちより”醜いもの”と想像しておいた方が安心するからだろうか?
ETのように愛嬌のあるかわいいエイリアンではいけないのだろうか?

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