バーティカル・リミット

あ〜、何か来る何か来るジワリジワリと・・・という不吉な予感の後、来た〜〜！とばかりに雪崩の恐怖！すごい映像に驚愕、感嘆！予想以上の凝った映像に思わず引き込まれます。でもしかし、現実には毎年この冬の時期になると必ずといっていいほど雪山登山者の遭難、死亡のニュースがながれるのですが、それほどに雪山登山には完璧なる安全、安心な事故防衛手段がないということでしょうか。登る本人は達成感、征服感を満喫できて幸福かもしれないが、遭難した時の多大なる周囲への迷惑を考えもしないのでしょうか？雪崩？遭難？そのくらいのことでビクビクするなっ、というご立派な大人の考え方なのでしょうか？
ところでこの作品、ストーリー展開の軸となる、主人公を突き動かす原動力の根本理由が、家族を亡くしたという悲しい過去。そこから絶対に妹を救いだしてやろうという決意が生まれるわけだけれども、あまりにもありがちな家族愛で逆にどうでもいいやと無視出来る（笑）。つまり良い意味で雪山との死闘に精神集中できるわけで、その点、度肝をぬかされるような映像をこの上なく満喫出来る良作品です。

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CMが良かったから映画館で観ました。
登山で起こる様々な困難をすごいアングルで撮っている（CGもあるでしょうけど）
ので見た目には迫力スゴイです。

主人公の妹がいるグループが遭難して、それを救出に行くんですが中盤になって
？？？となってきました。
主人公含む救出部隊は危険な状況でも、強行突破してしまうこと。
（まあそれが映画ってやつですが）
常識で考えれば二重遭難ほぼ決定な状況なら日を改めるか捜索を断念します。
主人公は妹の命がかかってるから一人でも！と思うでしょう。
でも他の救出部隊メンバーは「正義感」だけで突っ込みます。
それで何人も・・・。
妹さんを助ける価値があったのか？と思うほど、妹さんに好感をもてない。
それほど薄い存在にしか・・・。

最後は妹さん助かるんですが、兄（主人公）の喜びようったら。
喜んで良いけど、ここに至るまでの犠牲なんて一瞬で忘れちゃったような感じです。
薄い存在の妹さんの為の犠牲が多すぎたので「助かって良かった」と思えないで
スッキリしません。

「薄い存在」って好みとかそういんじゃなくて、兄以外の連中からすれば
命を懸けるほど？という意味です。
他の連中は兄に義理があったから参加したって感じ。
でも死んではだめだよ。
人の命を重んじるように作ったのかもしれないけど、中心人物以外は軽いね。

本当に手と足裏から汗が出てきました。私もかつて、登山好きを装って場違いにも北アルプスへ行ってしまい、恐い目に遭ったことがあります（汗）。あの時の鎖場・・　ちょっとでも足を滑らせたり、手を離したら滑落して死ぬ・・　高所は苦手なのに。そんな悪夢が蘇ってきます。まあ、私にとって偉大な北アルプスとはいえ、世界のＫ２には及びませんけど。レベルの差はあれ、登山経験ある方なら、より楽しめる？（自らのトラウマを呼び覚ます？）作品ではないでしょうか。

　映画館で度肝を抜かれ、町のRental屋で初めて借りた。DVD発売で最初に洋楽以外購入。以来、山仲間が来遊の度にHome Theatreで見せている。New Zealandでロケしているが、K2によく似ているのはMt.Cookだろう。Everest初登頂以来千何百人もの登山者が世界中ワンサカいるのに、K2初登のイタリア隊から50周年の今年まで僅か50名ぐらい。登攀難度の差が歴然、日本隊は十数人のSumiterでダントツ！　Himalaya登山の経験者が見れば、PakistanとIndoのCasimir領有問題で発砲紛争は事実でもニトログリセリン爆発騒動は噴飯物だ。ハラハラドキドキは商業映画の常套手段としても、あまりに誇張されたHollywood映画の問題作だが、山好きには座右のDVDの一枚。Directer's Cut版と所持盤の差異を鵜の目・鷹の目で繰り返し見てみたい。中高年の日本百名山病者には刺激が強すぎるが、山にも登らなくなった若者達にはぜひ見てほしい登山Action功罪半々の異色作ではある。（山屋　粋人）
　

見たことは見たけどあんまり記憶ないんだよね（笑）そこそこだったような気がする