グリーン・デスティニー

プロローグ部分が長すぎ、見始めて30分で飽きてしまった。
音楽と映像の美しさで、なんとか最後まで見れましたが。
もちろんアクションシーンも見応えはあります。
ストーリーはまったく引き込まれる要素がありませんでした。
ちょっと期待しすぎたのかなあ。
くつろぎたい時、頭を使って見たくないとき、
イメージビデオ的に流しとくのに非常にいいかもしれません……。

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う〜ん。。。どうもノリきれない作品です。
2回目の鑑賞なのでストーリーは知ってるし、
中国映画にもちょっと慣れてきたところだし、
前回よりは楽しめるかな〜と期待してたんですが、
やっぱり、？？？？って反応になってしまいました。

重力に逆らうピーター・パン現象には、
慣れたせいでしょうか、特に拒否反応は出ませんでした。
むしろ、忍者みたいに家や壁などをものともせず
街中を飛び回る様子には、爽快感すら感じました。
竹林での対決も、どうやって撮ってんだろ、とか、
あんな高いところで、葉っぱにチクチクされながら
演技すんの大変だろ〜な〜、とちょっと感心。

ムーバイとシューリンの秘めた思いを巡るお話も
悪くなかったと思います。
ムーバイが最期に「一生を無駄にしてしまった」って後悔する
ところなどなかなかよかったですし、
シューリン役のミシェル・ヨーの演技も見応えがありました。

でも、チャン・ツィイー演じるイェンが何を考えてるのか
よくわからなかったというか、演技から伝わってきませんでした。
北京まで会いにきた昔の恋人を突っぱねたのは本気でだったのか。
結婚式当日、再度グリーン・デスティニーをかっぱらって
行方をくらませたイェンは、昔の恋人のもとへ行くつもりだったのか、
それとも単にさすらいの剣士として生きたかったのか。
最後に谷底へと身を投げるイェンは、言い伝えのように、
何か願い事(たぶん恋人の願い事か、ムーバイを生き返らせるって願いか)
をかなえるつもりだったのか、それとも単に死ぬつもりだったのか。
などなど、チャン・ツィイーの表情や演技からだけでは
伝わってこない点が多過ぎて、物語の展開にノレませんでした。

あまり難しいこと考えようとせずに、
イヤッホ〜って感じで観ちゃった方がいいんでしょうか。
そういえば、けっこうお笑い系のネタもちりばめられてますし。
酒場でチャン・ツィイーが大暴れするシーンでは、
名前のせいでボコボコにされたってグチってる男のネタが面白かったです。
あとジェイド・フォックスを追ってる変な父娘のコンビとか、
走り回ってるだけで役に立たない警護の人とかも可笑しかったです。

もともと、Ｊｅｔ Ｌｉが、ＣｈｏｗさんのやくをＯｆｆｅｒされてたようなので、Ｃｈｏｗさんのアクションシーンはさほどなく、Ｍｉｃｈｅｌｌｅ Ｙｅｏｈと、Ｚｈａｎｇ Ｚｉｙｉの一騎打ち、ワイヤーアクション炸裂といった感じ。

字幕嫌いなアメ人をここまで、夢中にさせるこの映画、確かに字幕もすごくよくって、中国語でもあまり疲れなかった。

それにしても、Ｚｈａｎｇ Ｚｉｙｉという女優。
あんな細い体であのアクション、これからが期待出来ます。

すごい。カンフーずきの私としては、役者も音楽もアクションもすばらしい。
映像も綺麗でした。
納得。

　楽しみにしていた『ホースメン』のチャン・ツィイーが、完全に脇役と知り、ちょっとテンション下がってしまっているのですが、数日前にブルーレイで観直した本作『臥虎藏龍』の彼女は本当に輝いていました。
　主演は、チョウ・ユンファとミシェル・ヨーという素敵な二人なのに、彼女が登場した瞬間釘付けに。そして物語そのものも彼女が演じるじゃじゃ馬娘、小龍の物語で途中から主演の二人すら霞んでしまうくらいの輝きを発し、観終わった後、彼女にマジ惚れしてしまった自分がいたのでした。
　久しぶりに観たんですが、やっぱりマジ惚れてしまいました。
　この作品から、もう１０年近くが経った今、どちらかというといい作品に恵まれているとは言えず、パパラッチの餌食になってしまった印象が強い彼女ですが、もう一度、本作のような輝きを放つチャン・ツィイーが観たいと思う今日この頃なのでした。

アン・リーは大好きな監督の一人。
ワイヤーアクションをここまで優美に耽美に使いこなしたのがすごい。人間とは思えないほどの軽快すぎる多用ぶりに笑ってしまったほど。非常に笑えるんだけれど幽玄でもあるという絶妙。特にあの竹林先端部での剣劇は美しくて目を瞠った。

辮髪にしても素敵なチョウ・ユンファの、まったりとした演技に釘付け。ミシェル・ヨーの抑えの効いた演技もよかった。

しかし、勝ち気さがウリのチャンのために作った映画ともいえる。自分ばっかり前に出ようとする空気の読めないスターではあるが、今回の役柄にはぴったり。今よりももっと若い頃のほうが魅力的だったんだと痛感。これ以上の当たり役はもうないと実感。