ブーリン家の姉妹

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自業自得というには　あまりにも残酷すぎる最期でした。

そもそも仕掛けたのは叔父なのだが、長女のアンは野望を抱きすぎた。。。でもそれは今まで自分の陰にいた妹に対する嫉妬からだったんだろうなぁ。
妹が先に見初められたために、どうにか王の気を惹こうと駆け引きをするんだけど、やはりアンの性格上うまくいかなかったんだ・・・きっとアンも本心から王を愛してれば　うまくいったかも知れない、だけど、復讐の気持ちの方が勝っていたんだろぅね。
息子もできたメアリーとヘンリーでマルクおさまってほしかったなぁ。

でもヘンリー王子も悪いんだ・・・いつの時代のどこの国の男性も本質は同じ？？みたいな。。。アンみたいなタイプは周りにはいなかったんだろうね、「愛」というより、とりあえず「モノにしたい」気持ちが焦って判断を誤ったんだ。

アンに男の子が産まれなかったんだけど、1人娘エリザベスが女王になれたんだっ！アンは母親として何もしれあげられなかったのは悲しいけど、初めての女王となる資質をもった娘を産んだのはスゴイっ。

昔は（いや、今もかも知れない）上流階級では男の子が産まれないのはとてもプレッシャーなんだもんね。。。かわいそぅ。そんなのどっちがうれまれるかわからないし・・・こればっかりは親のせいでもないし・・・

ちょっと気が重くなる映画だったけど、歴史に興味がなくても王室の裏舞台な感じで面白かったです。

ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソン目当てで見てください。
美しいですよ、２人とも。
豪華なドレスを身にまとい、丁寧に髪を結い、お化粧は薄く。
まるで絵画から抜け出してきたような錯覚を抱くほど。
舞台もまた然りといった仕上がりで、こりゃあかなわんわと思います。

いやしかし、そんな「彼女ら使っとけばみんな見てくれるべ」ってな思惑ありありぃ〜な本作、
実際どうなのって話ですが、私的には非常に良かったです。
これを見て、まんまといろいろ調べちゃったりしましたよ。

まさに教科書として使って欲しいような作品です。
異常に分かりやすい。
これなら多くの学生が興味を示すだろうに。
なぁ〜んて思った次第であります。
これを見て、世界史に興味を持つ人が少なからず増えますように。
良作デス。是非。

予想外に面白かったです。
ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンということで、内容がどうであれ見るつもりでしたが、評判はいまいちだったような。

しかし、自分で見ないとわからないですね。
久し振りにのめりこんで映画を見ました。

野心があるのは幸せとイコールではないということ。
何が結果としていいのか誰にもわからないということ。
目先だけの幸せに振り回されてはいけないということ。
色々なことを考えさせられます。

最初、姉妹の性格の設定が２人のキャラと逆じゃないのかなと思ってたけど、案外はまるものですねえ。
逆バージョンとかも見てみたい。

見る前はあの２人に囲まれて、エリック・バナは役得〜なんて思ってたけど、ずーっと苦悩ばっかしててあんまり楽しそうじゃなかった（笑）

原題のほうの、「ブーリン家の娘のもう一人のほう」っていうの、そのまま邦題に訳すのは難しいけど色々な意味が含まれてて秀逸。

これはおすすめの映画です。

イギリス版、大奥です！

悪名高いイングランド王ヘンリー８世が、女性の間で揺れ動き、現代英国の宗教まで変革させてしまったという史実に基づく話。
確か数年前にも、その幽霊が出たって映像をワイドニュースか何かで見たような…。
オンナオンナした陰湿なお話が苦手な私（めんどくせー）、ちょっとウザくなりながらもいつの間にか引き込まれて観ていました。
スカーレットとナタリー２人の若い女優がドレスを着て並んで立っているだけでキラキラしてて、見とれるほど綺麗。

この時代のやんごとない階級の方々。家柄や地位や名誉にこだわる父と叔父は、美しい姉妹を利用して成り上がって行こうとする。
野心家の姉アンも、優しい性格の妹メアリーも、本来は恋愛に憧れている普通の女性なんじゃないかしら。
信頼していた愛する男性にも、かなりあっさり裏切られ、周りの策略によって環境によって変わらざるをえなかったようにも見える。
誰でも成長によって純粋な部分が変化していくけど、この環境だったら、価値観だったら…。
そうは言っても姉のアンは、他の男性と結婚したばかりのメアリーを王が寵愛し、子供を授かるのがどうしても許せなくて嫉妬に狂い、周りの後押しもあって王妃になろうと策略していく。
王妃になるためには、現王妃と離婚しなくてはならないため、イングランドはカトリックから独立しなくてはならない。
敬虔なカトリック教徒だった王は悩み、苦しむが…。
史実と言っても設定はかなり変えてあって（姉妹は逆の説もある）、米国では昼メロ扱いされたようですが、この時代のこの立場でも懸命に生きた女性、というところは共感できる部分は無くはない。
男児を産まなければ簡単に捨てられるという、どこの国でもあった悲しい事実に、女性の人権っていうものに少しずつ目覚めた現代は、この面では成長はしているのでしょう。
世界中でとてつもない数の犠牲者がいたのでしょうね。実際は今もいるのでしょうし。
乱世の中、映画のラストも少し悲しい。
姉妹の母親が、本来の人間の善意を1番持っている人でした。

英国の建物や風景、衣装やアクセサリーも豪華で重厚なところは見応えあって、映画として楽しく観られました。
女優２人と、ヘンリー８世の浅はかさを演じるエリック・バナもいい。
「エリザベス」も観ようかな。
でもさ、弱ってる時だけ優しい女がいい？
笑わせるじゃない…？（ニヤリ。）