接吻

想像以上に小池栄子がよかった。
よくぞここまで役に入りきったというか、ベテラン２人と堂々と渡り合っていた。
普段は人生の人気者街道を突っ走ってきたように見える彼女なのに、すごい変わりようだ。
あの目がなんとも。
狂気をはらした笑顔も忘れられない。
この映画を見た人は、彼女を見る目がこれからは変わるだろう。

冒頭から引き込まれ、どうなっていくのか、たいして派手なシーンはないのにも関わらず目が離せなかった。
いくつかの場面は下手なホラー映画よりよっぽど怖いのでご注意を。

最初から最後まで感情移入できなかったし、全体的に気味悪いいい。
小池栄子ってこの役なぜかあってるな〜。
２０世紀少年のときの小池栄子も気持ち悪さがうまく出てった！！上手いのかも。

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えーっと・・・スミマセン。全く面白くなかったです。
小池栄子の縁起は「普段の小池」から比べると「素晴らしい演技」であったが、普通の女優さんを基準に見れば「まぁ、普通・・・」程度でした。

何故会った事も無い犯人にそこまで共感する？理解できませんでした。
中村トオルの小池への感情。（恋愛？）理解できませんでした。
あんなに簡単に刃物を持ち込んで、誰もそれに気付かず、刺すまで傍観。
大の男が何人もがん首揃えているのに？理解できませんでした。

そしてラスト。
あそこで何故「接吻」？理解できませんでした。


今回の評価
キャスト：★★★☆☆
演出：★★☆☆☆
脚本：★☆☆☆☆
尺：★★★☆☆
映像：★☆☆☆☆

総合：★★☆☆☆

結局最後まで理解できない事の連続でした。（私にとって）
ただし、冒頭のトヨエツが殺害相手を探すシーンは秀逸でした。
１件目の家は鍵がかかっていてスルー。
２件目の家は鍵が開いていて犯行。

この一連の演出だけで、観る人に無差別殺人を強く意識させる事に成功しています。見事です。
思わず「やっぱり鍵は閉めなきゃ」と私は改めて意識しました。

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観ている間はそれなりに引き込まれました。
こういう風に感じて生きている人もいるんだなって。

終わってからよくわからないので、皆さんのレビューをかなり読みましたが、やっぱりよくわからない。
自分の頭が悪いのかと思います。
結局はみんな孤独がいやだってことなのかな

１、坂口は（おにいさんの話によると）冷たい人間ではなく、むしろ愛の人間だからこそ孤独で、何かを感じたくて人を殺してしまいました

２、京子は坂口の孤独がわかる、そして自分が受けてきた扱いを不当と感じて重ね合わせた坂口に共鳴した

３、長谷川は心を閉ざす坂口と京子をダブらせる。理解したい坂口のことが、そのうち京子への理解とも重なって親身になって京子に対する愛情に変わっていく。。？

４、支配欲と理想のままでいてほしい気持ちから京子は坂口をさす。京子、一人殺人では死刑になれないしなぁって長谷川を刺そうとするが損ねる。「自殺しそうとは言われるけど、そんなこと考えたこともないので心中は思いつきませんでしたBy京子（そんなようなことを群馬で言ってた）」

５、最後の接吻は？ご乱心のやけくそですか。唯一自分を理解してくれたもう一人への愛情ですか。

映画はインスピレーションだしいろんな解釈があって素敵だけど、これはなんだか釈然としなく説明を求めたくなる。そこがよさなのかな。わからない；；

世の中には自分が無視されていると感じてる人がいるっていうのはわかりました。
そんなこと考えたことはなかったです。
よく考えれば悲しいけれど現実ですよね。
わたしだって身近な限定された人以外にとっては多くの群衆の一人だし。
その限定された数名に意味があるのでしょうね。

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　すごい良かったよ。小池栄子ちゃん。
最初から最後まで、全く飽きることなく、ガガ〜っと鑑賞いたしました。

　豊川悦司が逮捕直前に見せた表情。
私もマスコミに対して、あの表情を・・・・って、小池栄子ちゃん。

　めっちゃ怖いや〜ん。
　目がイっちゃってるや〜ん。

　自分では、普通に暮らしているつもりなのに、人からは

　何にも楽しいことなど無いように見える
　自殺しそうに見える

　確かにこれは・・・キツイなぁ。
だって、本人はそう思ってないんだから。
ムカつく前に・・・悲しいわなぁ。

　そんな京子さんが、坂口に自分を重ね合わせて、ぐいぐいと惹かれていく。
２人で世間に対して復讐するのだ・・・。
で、小池栄子ちゃんの表情がいい。

　で、ラストの「接吻」ですが。
あれはどう捉えたらいい？

　中村トオル演じる弁護士さん。ちょっと分かりにくかったけど、
京子さんに惹かれていってる？
ここがねぇ・・・ぶっちゃけ、変な女でしょ？京子さんは。
惹かれるかねぇ。
ま、本人も戸惑っているようなところもありましたが。

　で、坂口が控訴するわな。
許しを請うのかと、弁護士にそそのかされたのかと・・・京子さんは怒る。

　そしてあの接吻。
坂口をそそのかした弁護士。マスコミに獄中結婚のことを売った弁護士。
で、私に好意を持ち始めていた弁護士。

　ナイフを振り上げたものの失敗。
で、接吻。アレも凶器だったのか。
私のことなど何も理解できないくせに、簡単に好きになりやがって。

　まぁ、ガッツリは理解できないんだけど。

　でも、衝撃でしたよ。あのラストは。
で、赤い文字で
「接吻」。

　うわぁ〜。終わっちゃったよぉ〜！！
と、叫びましたよ。あたしゃ。