ベオウルフ／呪われし勇者

なんだかよくわかんない映画でした。

アンソニーホプキンスやら、ジョンマルコヴィッチ
アンジェリーナジョリーなんかも出てきましたが
内容は？？？でした。

人物描写や説明がないままどんどん進むんで、
こいつ何者？とか
あの怪物何なの？
とか、？？？？だらけ。

怪物を倒す英雄の話らしいですが、
何を背負って戦うのかとか
何を理由に戦うのか
ようわかりません。

CGもここまでわざとらしいと引く。

私もフルＣＧだと知らなかった一人でした。
周囲にも結構いたので、表立ってコマーシャルもしなかったのだと思います。

感想としては…すいません、私にはあまり感動するものがありませんでした。
確かに、名優までＣＧ化し、その類似性には目を見張るものがあります。
しかし、実写には実写の、もっと言ってしまえば俳優の演技は実物で観るから迫力があると思っています。
そういう意味では、このストーリーであれば、わざわざフルＣＧにしなくても良かった、いえ、実際の演技が見たかったと思う気持ちはぬぐえませんでした。
やはり、少し違いますもの。

もう一つ、私にはこのフルＣＧが『作り手の自己満足』のように感じてしまいました。
ベオウルフそのものは過去に何本か映画や長編ＴＶドラマで作られています。
決して、映画化が難しいとは思えないのです。
では、なぜこの映画でフルＣＧなのか…私にはその意図が見えませんでした。
見えるのは『ＣＧの技術力の高さ』で、それを自慢したいのではないかと邪推してしまうのです。

ストーリーとしても、特に真新しいもの特筆すべきところは無いように思いました。

ＣＧ技術に興味のある方はどうぞ。

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いやぁ〜春ですね！お外はぽかぽかヽ(^o^)丿

さてさて、全編フルＣＧアニメェーションてのは、ＲＵＳＨさまのレビューで知っていました。
要所要所がＣＧなんかだと「おおぉ〜」て食いつくんだけど全編となると…どうも…てことで敬遠してた作品。
ところが娘が食いつきＣＳを録画、観てしまいました。

もともとは歴史やスペクタルは好物、魅せられましたねぇ。
ここまで映像がきれいだとは思ってもなく（あくまでも、おかんは素人です）びっくりするばかり。
ただ、女性が何となく違和感があって、それと「目」の表情は限界なんでしょうね。動きもフワフワしてちょっと酔いそうでした。
それにもうひとつ、アンジーが出てたんですね。
ぷっくら唇に魅惑的なボディー、女のおかんでも見とれるほど。
この部分「ご本人登場〜！！」にしてほしかったなぁ〜。

物語は何やら古典が題材とか。
主人公べオウルフは完璧なヒーローではなく欲も野心ももった人間臭い男。魔物退治に命を燃やし、名声を我が物にしてきた戦士。
今度の相手は人々を襲いつづけ、王を悩ましてきた巨人の怪物。
この巨人、騒がしいのが大嫌いで祝宴を繰り広げる喧噪の場所に現れては人々を襲ってきた。が、殺戮を繰り返すが王の前に出ると手を出さない。あれれ？

勇者べオウルフが怪物を倒してめでたしめでたしと思いきや…
またもや魔の手が…何と怪物にはママがいたんです。
パパの存在を王に尋ねると…「父親は人間に手を出さない」ですと…ん？

さあ、ママの復讐の始まり、始まり。
ママを倒すべく再び出陣。
このママがアンジー、綺麗！！
ところが妖艶な美しさに負けたのかべオウルフはママの差し出す提案に乗っかる。そして、全ては倒したと御帰還。民は喜び祝宴となるが王は怪訝な顔。
本当にママを殺したのかと問いただす王。何とかごまかしながら答えるべオウルフ。が、王は「母親はどうでもいいんだ、私を悩ませた巨人グレンデルさえ、退治したのなら」と妙な答え…
そして、全てを勇者べオウルフに譲ると言い残し海の藻屑へと自ら…

月日は流れ…
龍の魔物がまた国を襲い始めた。
また魔物退治に繰り出すべオウルフ。そして自らの命を引き換えにドラゴンの息の根を止める。死の淵で観たものは…
倒したドラゴンが真の姿を現すとそこには…

そして腹心がべオウルフの遺言通り王を引き継ぐ。
新しい王が見つめる海の向こうに現れたのは、ママのアンジー。
意味ありげに新王を見つめるママ。それに惹かれ応えるように見つめ返す新王。
そう、これからまた続く連鎖の未来を予見させるような終わり方。

はたして、ママは何が目的なのか？

まあ、違和感になれればそこそこ楽しめます。
巨人やドラゴンとの戦いはかえって、迫力があって良かったです。
技術の進歩に驚きますよ（かなり遅れてるおかんだけ？）

でも、人間は実写でも良かったんじゃ？なんて思いました。

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出だしはあまりボクの心を掴みませんでしたが、「この映画はコメディなのか！？」と思い出したシーンぐらいから、徐々にストーリーに惹き込まれていきました。
沼地に棲む魔物親子に成す術なしのデンマーク国にベオウルフなる勇者がやってきて魔物と対決するというのが基本ストーリー。
そのベオウルフと魔物・グレンデルの対決シーンが予想以上に面白かった。面白いという表現のほとんどがこの場合「笑い」に偏ってます。
「魔物は武器を持っていない」という理由から、自らも全裸になり、グレンデルと対決するのですが・・・全裸・・・見えちゃいけないものが見える危険アリアリですよね。
それを古典的な手法で華麗にそして、オマヌケに隠していくカメラワークでありアングル。
たとえば蒸気だったり、食器だったり、剣だったり、障害物だったりと、ベオウルフ自体はキャッコ良くキメて戦っているのですが、こちらとしては可笑しくて堪りません。オースティンパワーズも真っ青な見事な隠しっぷり、ナイスカメラワーク！
大体にして全裸で戦うこと自体が常軌を逸しているとしか思えないベオウルフ。
急所だらけになっちゃいます。
そして、ちょいナル入ってるかも。恍惚我にアリ。

このベオウルフ、勇敢なのだけど、虚栄心や名声欲もあり、プライドも高く、小さな嘘もつくし、完全無欠の勇者っぽくないとこがなんとも人間くさいです。
完璧に保証された輝く未来が手に入るとなれば、やはり人間は闇の力に墜ちていってしまうんですかねぇ。
しかし人間の、そして自らの心の弱さを元に築き上げられた平和をベオウルフは必死に守ろうとします。
そこに嘘偽りはなかったのでしょう。
だからこそ自分の犯した罪に苦しんでいたのかもしれません。
己や身近な愛する人には本当の幸せを与えられなかったベオウルフ・・・しかし国民にとっては英雄以外のなにものでもない。
たとえどんな手を使おうとも平和を築いた英雄ベオウルフ。
国民にとっての伝説であり、真実は「平和を築いた英雄ベオウルフ」
それで良いのではないでしょうか。
平和こそ一番なのだから。

ベオウルフ支えつづける腹心に感動しました。

ラストのドラゴン（息子）との戦いもダイナミックで手に汗握ります。
前半コメディ・後半シリアスです。

ワタシ昨年公開の『ベオウルフ』は、実写版・フルＣＧ版・フルＣＧ３Ｄ版の３種類あるのだと勘違いしており、本作品が始まった瞬間に『間違えた』とがっかり。そう、実写版を観るつもりだったのですねワタシ(笑)そんな希望も空しく破れ、しぶしぶと見始めると・・・おっさん臭い。グロい。スッパーンとすっとぶカメラワーク。力技の奥行き・・・これは面白いじゃないですか？２Ｄでも３Ｄ感覚が味わえるほどのクオリティに期待は膨らみます。化け物に全裸で挑んだのは、その前のシーンで王妃様に肉体美を見せたかったからだと思ってました（違う・・よね？）ついでに退治前に寝ていたのは、裸体を見た王妃の反応が薄かったからスネているのだと・・・

はっはっはっ！だって進むにつれ目も表情も通り一遍のデスマスクに見え始め、どうにも感情移入が難しいところにもってきて・・見れば見るほど違和感が増幅するんですもの。特に服にシワがほとんど無くどうにも『シュレック』なのです。顔のリアルなレゴなのです。ゲームのＦＦのアニメの方がクオリティ高いんじゃないかしら？と思ってしまったのは後半、ベオウルフが老年に入ってからの事。明るいシーンが多かったせいかどうにもアラが目に付き集中出来ない。アクションも満足の粋に達していないシーンがちらほらと・・・小さいシーンなんて結構手抜きしてますよ。ああそれよりあのデスマスクがパロディーにしか見えない・・・それがどうしても気になってしかたないわ、受け付けないわ。

反面、ストーリーは人間臭い英雄と、すべてを見透かしたような魔物（ジョリー様、デフォルメですがやはり美女ですねぇ）と、すれ違う愛・・・でしょうか？行き着くところは欲望とその落とし穴ですね。挑んだベオウルフは中々男ですよ。デンマークの叙事詩は荒れた大地と海を褥に、魔物と神とを友に生きていたのですね。だからだからだから、俳優さんももったいないし、残っているデータを使って、人物は実写で、そのほかＣＧで・・・是非。