インベージョン

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いや、普通に面白かった。あの、スタント・シーンは驚異的でしたって、CGじゃなかったよね、たぶん。

侵略というか寄生ですね。宿主を乗っ取り仲間や子孫を増やそうとする行為は、明白な敵意は無いものの、主の保存の本能、強いては食物連鎖の頂点を極めようとする生物としての当たり前の行為です。なので、これら菌類は協調し連帯して宿主を捕らえようと共同戦線を張るのです。決して仲良し同盟ではなく、“菌類皆兄弟”的な思想なのです。
これは植物的なコミュニティです。植物は意思、思想を持ちはしませんが、種の保存の本能というかDNAは持ち得ています。植物が生き残る術が種であり花であり、空気中に漂わせる胞子です。『ゲーっ』て出す体液が、菌であり胞子でもあるのかなと思いました。個は全でありその逆でもある共同体は、皆同じなのでそこに争いが生じることはないのですね。
翻って、動物というか人間は争いを好みます。それは元を正せば皆同じ類人猿が、力と知恵を持ち共同体である必要を失くしたからなのでしょう。植物のように弱々しく、少しでも個体を残そうと必死に頑張らなくても、ただ日がな『ぼ〜っ』と生きていても勝手に子孫は繁栄するから、皆が好き勝手にやりたいことやって、欲しいものを手に入れるためには同族を末梢する、種の保存に逆らうことに厭わなくなったからなのでしょうね。
これら人類と菌類、どちらが優れているかという問題を描こうとした作品だったのでしょうか。脚本が粗々で粗を探す必要もなく、またそれでもって臆面もなく展開するお話は逆に勢いに溢れ、全く結論や示準は示されないテーマへの答えは提示されただけでも新しいので、これらの意欲を買おうではありませんか。いろんな辛いことがあったみたいだしね、ぐすん。

１番驚異的だったのは、老いてなお美貌が増したニコールの容姿。彼女絶対マタンゴ食べてますの、★３個ジャスト。

これは映画館で観ましたが…何の予備知識もなく新手の「侵略系ＳＦかな？」くらいの視点で観る分には、それなりによく出来た作品で、何はなくとも主演のニコールキッドマンが相変わらず美しいので、それだけでも鑑賞に堪える作品と言えるでしょう。（？）

ところがこの作品は、ｍａｓａｍｕｎｅさんが詳しくレビューされてるように、侵略テーマの古典ＳＦ、ジャック・フィニイの「盗まれた街」の４度目の映画化作品なんですよね。私は本作を観た後に、過去作が気になって、「ＳＦ／ボディ・スナッチャー」（１９７８）、「ボディ・スナッチャーズ」（１９９３）をレンタルして観たのですが、どちらかというと過去作のほうが原作のイメージに近く、作品としてのまとまりも良いような気がしました。

そして、過去作には「盗まれた街のお約束」とも言える、いくつかの共通のシーンがあって、そのシーンがどのように描かれているかを確認するのも楽しみのひとつと言えるのですが、本作では原作から大きく一歩踏み出して設定を変更したためにそれらの大部分は失われ、その代わりに「眠り」が最も大きなキーとして扱われています。その変更自体が悪いとは思わないのですが、ストーリーからは本来の「侵略もの」という色合いが薄れ、ラストのとってつけたような決着も含め、なんとなく中途半端な印象は否めません。

…いろいろ書きましたが、過去作を含めＳＦ好きにはぜひ観ていただきたい作品ですし、ニコールとともにハラハラドキドキしながら、少なくとも私は観てる間は退屈せず楽しめました。４度あることは５度ある（？）とも言いますので、ぜひぜひ遠からず５度目の映画化にも期待したいところですね。

一言でいうと「ゾンビとの鬼ごっこ映画」
感染者たちのキャラクターが最初は無表情ロボット系から、中盤ではカルトの教団の信者系、最後にはゾンビみたいになっちゃってます。何だか一貫性がない。終盤で車に群がる姿はバイオハザードのゾンビそのもの。中盤までの感染していないのがバレルかバレナイかの緊張感のある展開から単なるホラー映画みたいになってしまっているのがチョッと残念。

前半の展開がトロいが、まあ許容範囲内。ラストはアッサリしすぎで気に入らない人も多いかもしれないけど、まあ、あれでいいんじゃないのと思う。ハッピーな感じで。

ニコールは背が高いから遠目からのショットで見栄えがしますね。ありきたりな内容の映画なんだけど彼女の魅力満開なので甘めの評価にしました。

まったく期待していなかったせいもあり、
まあまあ楽しめたが、
ちょっとチープな感じもした。

ウイルスの感染から生き延びようともがく主人公、
それを助けるが途中で感染してしまう仲間たち。
救うには新しい薬を開発しなければ・・・・

と、ありがちなストーリー、ベタすぎる、
そして、ツッコミどころが多い
なんて感じでしたが、
そこそこのドキドキ感はありました。

でも結局私の場合、最後まで飽きずに見れたのは
ニコールキッドマンとダニエルクレイグのおかげです。

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原作からすでに３回ぐらい映画化されてるので大筋は頭に入った状態で観ました。
でもゾっとします。
下手なホラーより僕はこういうのが怖いです。
当たり前だと思っていたことが、ある日突然当たり前じゃなくなる。
昨日と今日では友達や妻に何かわからないけど本能的に違和感を感じる。
これは怖いです。
その規模が広いほど孤独や焦燥、恐怖が押し寄せてきます。
イレギュラーな者たちのほうがどんどん一般的になり、自分がどんどんイレギュラーな者になっていく恐怖はキツイです。
しかも感染してしまったら寝られないというのがホント地獄です。
仮に自分がその立場だったなら、はたして耐えられるのか？
無理です。
確実に無理です。
食べないのは平気だけど、寝れないのはアウトです。
僕は早い段階でインベージョンされてしまうでしょう。
ラスト。
ワクチンが作られインベージョンされた人たちが治療を受けもとの人間に戻ります。
「別の自分」になっていた頃の記憶はなく何もなかったように普段の生活に戻る・・・しかし感染したけど寝てなかったのでインベージョン手前だったキャロルや免疫があった息子は記憶がある状態で今までの生活に戻らなければならない・・・これが一番怖いかも・・だからラストはハッピーエンドに観えて僕は背筋ゾっとしました。
インベージョンされた人間が言う「こっち側にくれば平和な世界が待っている」というのはあながち間違ってません。
人間が人間のままでいるこの世界のほうが残酷なことは頻繁に起こってるでしょう。
平和を望む僕らははたして「争いの何もない世界」を本当に望んでいるのか？心のどこかで悪を許容して必要としているのかも・・・バランスをとるために・・・それが必要悪なのか・・・。
編集も凝っていて、ストーリーのテンポも良くそこそこ楽しめると思います。
それにしてもニコールはキレイ、そしてキュートでセクスィ。
上品でいて野蛮なとこも微かにある上等な色気があります。
ニコール観るだけでも結構な満足感を得られます。
個人的にこの映画で一番美しいニコールは、家でのスウェット姿。
これがなんともセクスィーだ。
なんかイイ。
完璧なビューティーが見せる庶民的な部分がギャップになって色気を感じるのか・・・