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「アモーレス・ペロス」「21グラム」の俊英アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、旧約聖書の“バベルの塔”をモチーフに描き出す衝撃のヒューマン・ドラマ。モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本、それぞれの場所で孤独な魂どうしが織りなす愛と哀しみ、再生への希望の物語が同時並行で鮮やかに綴られていく。日本から役所広司とともに参加した菊地凛子が各国の映画賞レースを賑わせ日本でも大きな話題となる。
製作年: |
2006年 |
---|---|
製作国: |
メキシコ |
原題: |
BABEL |
受賞記録: |
2006年 アカデミー賞 作曲賞
2006年 カンヌ国際映画祭 監督賞 2006年 ゴールデン・グローブ 作品賞(ドラマ) |
監督: |
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
---|---|
製作: |
スティーヴ・ゴリン 、 ジョン・キリク 、 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
出演: |
ブラッド・ピット 、 ケイト・ブランシェット 、 ガエル・ガルシア・ベルナル 、 役所広司 、 菊地凛子 、 二階堂智 、 アドリアナ・バラッザ 、 エル・ファニング |
脚本: |
ギジェルモ・アリアガ |
撮影: |
ロドリゴ・プリエト |
音楽: |
グスターボ・サンタオラヤ |
「アモーレス・ペロス」「21グラム」の俊英アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が、旧約聖書の“バベルの塔”をモチーフに描き出す衝撃のヒューマン・ドラマ。モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本、それぞれの場所で孤独な魂どうしが織りなす愛と哀しみ、再生への希望の物語が同時並行で鮮やかに綴られていく。日本から役所広司とともに参加した菊地凛子が各国の映画賞レースを賑わせ日本でも大きな話題となる。
製作年: |
2006年 |
---|---|
製作国: |
メキシコ |
原題: |
BABEL |
受賞記録: |
2006年 アカデミー賞 作曲賞
2006年 カンヌ国際映画祭 監督賞 2006年 ゴールデン・グローブ 作品賞(ドラマ) |
監督: |
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
---|---|
製作: |
スティーヴ・ゴリン 、 ジョン・キリク 、 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
出演: |
ブラッド・ピット 、 ケイト・ブランシェット 、 ガエル・ガルシア・ベルナル 、 役所広司 、 菊地凛子 、 二階堂智 、 アドリアナ・バラッザ 、 エル・ファニング |
脚本: |
ギジェルモ・アリアガ |
---|---|
撮影: |
ロドリゴ・プリエト |
音楽: |
グスターボ・サンタオラヤ |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
143分 | 日本語日(劇場公開版)日(聾唖者用解説)吹き替え用 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | GAYR1184 | 2007年11月02日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
43枚 | 3人 | 2人 |
収録時間:
143分
字幕:
日本語日(劇場公開版)日(聾唖者用解説)吹き替え用
音声:
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
PG-12
記番:
GAYR1184
レンタル開始日:
2007年11月02日
在庫枚数
43枚
1位登録者:
3人
2位登録者:
2人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
143分 | 日本語日(劇場公開版)日(聾唖者用解説)吹き替え用 | 1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | GAYR1184 | 2007年11月02日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
43枚 | 3人 | 2人 |
収録時間:
143分
字幕:
日本語日(劇場公開版)日(聾唖者用解説)吹き替え用
音声:
1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
レイティング:
PG-12
記番:
GAYR1184
レンタル開始日:
2007年11月02日
在庫枚数
43枚
1位登録者:
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2位登録者:
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国は違っても みんな 抱えてる闇は同じ
モロッコ メキシコ アメリカ 日本を舞台にしたヒューマンドラマ
その国の日常・・・
ひとつの銃が起こす悲劇
これ いろんな人のレビューを見ましたが あまり 評判がよろしくない・・・。
賛否両論説がほとんどですよね・・・?なのですが 観たかったんですよね〜!なので観ました。
ぶっちゃけ 私は好きな映画でした。
全世界の人々が 苦しんで叫んでる・・・。結構 テーマがずーーーんと来ました。
その叫びは 過ちをおかしてしまったり 自分の存在を分かって欲しいもどかしさだったり いろいろありますが 今 こうして私がレビューを書いている時にも 叫んでいる人がいるのでしょうね・・・。
自分の子供が死んで 怖くて逃げ出してしまった夫 リチャードを演じるブラピ。その夫を責めている妻 スーザンを演じるケイト・ブランシェット。 ビックリしたのは ブラピの顔!あのハンサムなお顔が 皺だらけ!?これはメイクなのか?歳をとった自顔なのか?とにかく カッコイイ筈のブラピが かっこよくなかったのが 私的には リアルでよかったんですよねー・・・。最初 ひたすらイライラしていたスーザンが撃たれて 段々気弱になって やっぱり最終的には 夫を愛していて 夫に頼っていく様もよく描かれていたと思います。
そう!この銃を撃ったのが モロッコの少年のイタズラってのが 痛い!これは やっぱり 子供に銃を渡した父親が悪いだろー!!!しかし 弟が姉の着替えを覗き見るって どーなの?しかも 姉が挑発!娯楽の無いモロッコの片田舎ではありがちな事なのだろうか・・・?それとも その町での中でも変わった家族だったのかは わかりませんが・・・。おもちゃを与えられ(本物の猟銃ですが) 遊びの延長が人を傷つけ しかも旅行客ときたもんだ。家族は そりゃぁ 追い込まれますよ。
その猟銃の元の持ち主が ヤスジロー(役名がヤスジローって・・・)を演じる役所広司。そして聾唖者の高校生の娘チエコを演じる菊地凛子。母親が銃で自殺。第一発見者が娘。仕事に忙しく 娘とうまくコミュニケーションとれない父親。 娘とうまくいってない父親って日本にありがちなのかもしれないけど 大都会のかなり豪華な高層マンションに住んでて 父親の趣味が猟で 母親が銃で自殺は リアルな感じはしませんよねー・・・。しかも 聾唖者の娘って テーマを力技で出しすぎで 現実味が・・・。聾唖者の娘が悪い友達(女友達はみんな聾唖者)とつるんで ドラッグをポケット瓶のウイスキーで流し込む・・・。実際にあるかどうか分からないけど それは日本じゃないだろー! 機嫌の悪いチエコに対して「処女だからイライラしてんのよ!」「あんたの父親と寝て機嫌直すわ!」この会話(手話です)も 日本じゃないだろー!
とにかく 日本でのシーンは 不満だらけでした・・・。日本てそーゆーイメージなのか?
ただ 菊地凛子さんの眼力は スゴイ!!!口の利けない役だから 喋れない分目で表現しなきゃいけないわけで なんか 物凄い訴える眼でしたね・・・。刑事に全裸で迫るシーンは必要だったのか・・・?
全体的にストレート過ぎる感じはありましたね・・・。
私が一番共感できたのは リチャード(ブラピ)夫妻の子供の世話をしている アメリアですね。
メキシコに住む息子の結婚式に出る予定が リチャード夫妻の事故で2人が帰って来れなくて しょうがなく彼らの子供を連れて メキシコに帰るアメリア。
楽しいひとときを過ごし アメリカに帰る途中の国境での悲劇・・・。彼女が身も心もボロボロになって「助けてー!」と叫ぶ姿は 心に残ります。警察署で 涙ながらに訴えるアメリア・・・。化粧もボロボロに崩れ いかにも いそうなオバサン。これはリアルでしたね!
たったひとつの猟銃が 各国をめぐってもたらす悲劇。繋がり方は良いのですが ストレート過ぎる表現と日本が・・・。惜しい・・・。だって 日本人の猟銃って時点で・・・説得力が・・・と思いません?
でも 作品的には かなり好きなテーマです。モロッコの人やメキシコの人も 俺の国はこんなんじゃない!って思っているのかしら・・・?
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※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
言葉の壁によるコミュニケーションの問題、というより、言葉が通じている人ほど分かり合えない現実を描いた作品という印象でした。言葉が伝えることなんて、実際にはとても少ないのだという認識を強く持ちました。
映画館で観たんだけど、ラストで菊池凛子が父の胸で号泣するシーンで、なぜか私も熱いものがこみあげてきて、エンドロールの間中、涙がポロポロと止まりませんでした。『クラッシュ』を観ていてサンドラ・ブロックのシーンで起きた現象と同じでした。
一緒に観た人が「どうして泣いたの?」と説明を求めてこなかったことに感謝しています。だって私にもわからないのだから。
誰もが毎日、気を張って、弱い自分を必死で隠しながら生きている。そして説明なんてしなくても、黙って自分を受けとめてくれる人を求めてるんだと思いました。
このレビューは気に入りましたか? 8人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
乾燥した土埃のモロッコ、雑踏と熱気のメキシコ、ネオンと高層ビルの東京。そしてそれら三つの舞台とアメリカの家庭。まるで異質の空気を放っている。
羊守の兄弟が遊び半分で撃った1発の銃弾が、傷心旅行中の夫婦を襲い妻は瀕死の重傷を負う。撃った兄弟家族は警察の追撃にあい、夫婦の留守を預かった乳母は息子の結婚式へ行くため止む終えず彼らの子ども達をつれメキシコ国境を越える。銃を譲った東京の男の家庭でも、聾の女子高校生の孤独で危うい日常が繰り返されていた。ここまでしなくても、、、と思うほど劇中の人物達はどんどん苦境に追い込まれ、狂おしいほどに混乱しその気持ちは他者に伝わらない。
言葉の通じない苛立ち。言葉は通じても心の伝わらないもどかしさ。地球上で生きている私達はこの複雑で難解な意志の疎通を妨げる壁に常に脅かされている。解かっているようで解かっていない。解かろうと努力していても知ってもらえない。
だが日常とはそんな苦しみなどそ知らぬふりで過ぎていく。
そんなやるせなさが痛々しく生々しく表現されている。菊地凛子の挑発的、破滅的な陰部の露出、少年の惰性的な自慰や肉親の覗き、結婚パーティで生きたアヒルの首を振回し絞りちぎる等、ほかにも随所に挟まれるシーンは、理性と言う殻からはみ出してしまった残酷な醜くい部分で、それが本来的な人間然としてさえも見え、生きる営みはきれいごとでないこと感じさせる。
人間の心の闇をえぐるかのようなイニャリトゥの手法は、容赦なく確実に観る者の急所を突いておりかなりの痛手を負う。最初から最期まで息苦しく危険で恐怖さえ感じる映画だった。高い評価を受けるのは納得できるし好きかと言われればかなり好きだといえる。しかしあまりの隙の無さ過ぎる攻め方に一種の拒否感を感じたのも確かだ。
以前木靴の樹でレビューしたがこの2作を同時に観た。たまたまの比較だが全然違う作風の中にもふと同じ匂いを感じたりする。また、たとえ同じテーマや同じ舞台でも演技や演出などでなんと訴える方法の様々であること。映画ってほんとに面白い。
◆「ニギ」さん、とても素敵なお名前。「こわれゆく世界のなかで」でご同感感謝。いつも読んでます。
◆エイちゃんさん、よふかしさん、見つけてくださり感謝。
◆いつものあなたに今日も感謝。みんなに感謝。
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入力内容に誤りがあります。
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ユーザーレビュー:412件
投稿日
2008/03/06
レビュアー
詩乃※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
国は違っても みんな 抱えてる闇は同じ
モロッコ メキシコ アメリカ 日本を舞台にしたヒューマンドラマ
その国の日常・・・
ひとつの銃が起こす悲劇
これ いろんな人のレビューを見ましたが あまり 評判がよろしくない・・・。
賛否両論説がほとんどですよね・・・?なのですが 観たかったんですよね〜!なので観ました。
ぶっちゃけ 私は好きな映画でした。
全世界の人々が 苦しんで叫んでる・・・。結構 テーマがずーーーんと来ました。
その叫びは 過ちをおかしてしまったり 自分の存在を分かって欲しいもどかしさだったり いろいろありますが 今 こうして私がレビューを書いている時にも 叫んでいる人がいるのでしょうね・・・。
自分の子供が死んで 怖くて逃げ出してしまった夫 リチャードを演じるブラピ。その夫を責めている妻 スーザンを演じるケイト・ブランシェット。 ビックリしたのは ブラピの顔!あのハンサムなお顔が 皺だらけ!?これはメイクなのか?歳をとった自顔なのか?とにかく カッコイイ筈のブラピが かっこよくなかったのが 私的には リアルでよかったんですよねー・・・。最初 ひたすらイライラしていたスーザンが撃たれて 段々気弱になって やっぱり最終的には 夫を愛していて 夫に頼っていく様もよく描かれていたと思います。
そう!この銃を撃ったのが モロッコの少年のイタズラってのが 痛い!これは やっぱり 子供に銃を渡した父親が悪いだろー!!!しかし 弟が姉の着替えを覗き見るって どーなの?しかも 姉が挑発!娯楽の無いモロッコの片田舎ではありがちな事なのだろうか・・・?それとも その町での中でも変わった家族だったのかは わかりませんが・・・。おもちゃを与えられ(本物の猟銃ですが) 遊びの延長が人を傷つけ しかも旅行客ときたもんだ。家族は そりゃぁ 追い込まれますよ。
その猟銃の元の持ち主が ヤスジロー(役名がヤスジローって・・・)を演じる役所広司。そして聾唖者の高校生の娘チエコを演じる菊地凛子。母親が銃で自殺。第一発見者が娘。仕事に忙しく 娘とうまくコミュニケーションとれない父親。 娘とうまくいってない父親って日本にありがちなのかもしれないけど 大都会のかなり豪華な高層マンションに住んでて 父親の趣味が猟で 母親が銃で自殺は リアルな感じはしませんよねー・・・。しかも 聾唖者の娘って テーマを力技で出しすぎで 現実味が・・・。聾唖者の娘が悪い友達(女友達はみんな聾唖者)とつるんで ドラッグをポケット瓶のウイスキーで流し込む・・・。実際にあるかどうか分からないけど それは日本じゃないだろー! 機嫌の悪いチエコに対して「処女だからイライラしてんのよ!」「あんたの父親と寝て機嫌直すわ!」この会話(手話です)も 日本じゃないだろー!
とにかく 日本でのシーンは 不満だらけでした・・・。日本てそーゆーイメージなのか?
ただ 菊地凛子さんの眼力は スゴイ!!!口の利けない役だから 喋れない分目で表現しなきゃいけないわけで なんか 物凄い訴える眼でしたね・・・。刑事に全裸で迫るシーンは必要だったのか・・・?
全体的にストレート過ぎる感じはありましたね・・・。
私が一番共感できたのは リチャード(ブラピ)夫妻の子供の世話をしている アメリアですね。
メキシコに住む息子の結婚式に出る予定が リチャード夫妻の事故で2人が帰って来れなくて しょうがなく彼らの子供を連れて メキシコに帰るアメリア。
楽しいひとときを過ごし アメリカに帰る途中の国境での悲劇・・・。彼女が身も心もボロボロになって「助けてー!」と叫ぶ姿は 心に残ります。警察署で 涙ながらに訴えるアメリア・・・。化粧もボロボロに崩れ いかにも いそうなオバサン。これはリアルでしたね!
たったひとつの猟銃が 各国をめぐってもたらす悲劇。繋がり方は良いのですが ストレート過ぎる表現と日本が・・・。惜しい・・・。だって 日本人の猟銃って時点で・・・説得力が・・・と思いません?
でも 作品的には かなり好きなテーマです。モロッコの人やメキシコの人も 俺の国はこんなんじゃない!って思っているのかしら・・・?
投稿日
2007/09/30
レビュアー
みみ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
言葉の壁によるコミュニケーションの問題、というより、言葉が通じている人ほど分かり合えない現実を描いた作品という印象でした。言葉が伝えることなんて、実際にはとても少ないのだという認識を強く持ちました。
映画館で観たんだけど、ラストで菊池凛子が父の胸で号泣するシーンで、なぜか私も熱いものがこみあげてきて、エンドロールの間中、涙がポロポロと止まりませんでした。『クラッシュ』を観ていてサンドラ・ブロックのシーンで起きた現象と同じでした。
一緒に観た人が「どうして泣いたの?」と説明を求めてこなかったことに感謝しています。だって私にもわからないのだから。
誰もが毎日、気を張って、弱い自分を必死で隠しながら生きている。そして説明なんてしなくても、黙って自分を受けとめてくれる人を求めてるんだと思いました。
投稿日
2007/09/29
レビュアー
花ちゃん※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
乾燥した土埃のモロッコ、雑踏と熱気のメキシコ、ネオンと高層ビルの東京。そしてそれら三つの舞台とアメリカの家庭。まるで異質の空気を放っている。
羊守の兄弟が遊び半分で撃った1発の銃弾が、傷心旅行中の夫婦を襲い妻は瀕死の重傷を負う。撃った兄弟家族は警察の追撃にあい、夫婦の留守を預かった乳母は息子の結婚式へ行くため止む終えず彼らの子ども達をつれメキシコ国境を越える。銃を譲った東京の男の家庭でも、聾の女子高校生の孤独で危うい日常が繰り返されていた。ここまでしなくても、、、と思うほど劇中の人物達はどんどん苦境に追い込まれ、狂おしいほどに混乱しその気持ちは他者に伝わらない。
言葉の通じない苛立ち。言葉は通じても心の伝わらないもどかしさ。地球上で生きている私達はこの複雑で難解な意志の疎通を妨げる壁に常に脅かされている。解かっているようで解かっていない。解かろうと努力していても知ってもらえない。
だが日常とはそんな苦しみなどそ知らぬふりで過ぎていく。
そんなやるせなさが痛々しく生々しく表現されている。菊地凛子の挑発的、破滅的な陰部の露出、少年の惰性的な自慰や肉親の覗き、結婚パーティで生きたアヒルの首を振回し絞りちぎる等、ほかにも随所に挟まれるシーンは、理性と言う殻からはみ出してしまった残酷な醜くい部分で、それが本来的な人間然としてさえも見え、生きる営みはきれいごとでないこと感じさせる。
人間の心の闇をえぐるかのようなイニャリトゥの手法は、容赦なく確実に観る者の急所を突いておりかなりの痛手を負う。最初から最期まで息苦しく危険で恐怖さえ感じる映画だった。高い評価を受けるのは納得できるし好きかと言われればかなり好きだといえる。しかしあまりの隙の無さ過ぎる攻め方に一種の拒否感を感じたのも確かだ。
以前木靴の樹でレビューしたがこの2作を同時に観た。たまたまの比較だが全然違う作風の中にもふと同じ匂いを感じたりする。また、たとえ同じテーマや同じ舞台でも演技や演出などでなんと訴える方法の様々であること。映画ってほんとに面白い。
◆「ニギ」さん、とても素敵なお名前。「こわれゆく世界のなかで」でご同感感謝。いつも読んでます。
◆エイちゃんさん、よふかしさん、見つけてくださり感謝。
◆いつものあなたに今日も感謝。みんなに感謝。
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