セレブの種

だと、監督は仰っているのですが。
確かに主人公のジャックは、物語の中で何度か選択を迫られています。
会社の不正を訴えるかどうか、レズビアン達に精子提供するかどうか、元恋人やそのパートナーとの関係をどうするか等。
しかし、そんなに苦悩はしていないように見えるので、妙に軽い仕上がりになっている。
テーマとしては結構重い筈、なんだけど・・・。
私には法的知識が無いので良く解らないのですが、精子提供でお金を取るというのは、法に引っかかるのでしょうか。
ジャックが逮捕されたのは、確か会社の不正関係での筈なのに、世間ではレズビアンの女性達に対する精子提供ばかりが大きく取り扱われていた気がするのですが。
まぁ、確かにそちらの方がより衝撃的でしょうけど。
テーマとしては良いのですが、内部告発か精子提供かどちらかに絞った方が、話がスムーズに進められたのでは？
私的には、少々中途半端な気がして、話に入り込めませんでした。

世の男性にとってこれは悪夢？
それとも夢のようなオイシイ話？
ジャックはハーバード卒でＭＢＡを取得し一流企業の部長。
ところがある日、正義感から会社の不正を内部告発し、
解雇されてしまう。
お金に困ったジャックは元カノ【ファティマ】とレズビアンで
その恋人アレックスに各々５０００ドルで精子の提供を
依頼され承諾する。。。
（このレズカップル、恋人同士で同時に妊娠したいらしい！）
この二人
精子バンクの提供精子は素性がわからないので嫌だとか…
ちなみにジャックの友人は精子バンクに６０ドルで
精子を提供。。。（なかなかいい？ビジネスです。）
噂をかぎつけ、次から次へと客（レズビアンばかり）が
押し寄せジャックはヘトヘト…
（ちなみに仲介者はファティマで１０％の取り分だとか）
そんななか、ジャックは逮捕されてしまうのだが…
結局はハッピーエンド（？）
子だくさんのジャック（１９人のパパ）は一切親権放棄、
養育費も支払わない契約を取り交わしての精子提供だったが。

ジャックの人生は世の男性にとってどうなの？
天国なのか？地獄なのか？
女の私としてはぜひとも男性陣の意見をお聞きしたいもの。
内容としては、結構面白かったです。。。

ちなみにセレブの種としての希望の総合ランキング１位は
【小泉純一郎】だとか、あのブラピに勝っちゃってびっくり！
★★★☆☆

レズとやりまくり。これでもかとSEXシーンですが不思議とそんなにエロくは無く、人肌恋しい気分にさせられます。
政治や企業、結婚、宗教それぞれにおける倫理、道徳の一線とは？あなたならどちら側につきますか？と問われている気がしてきます。
コメディっぽさも全編通してあり、話の展開もテンポよく、楽しめる映画です。
昔読んだバナナフィッシュだったかな・・少女マンガを思い出しました。
私的には満足度87％

ナチスの純血で優秀に改造した白人を創るという優生学を連想させる現代の精子バンク。人種も民族も関係なく優秀な子が欲しい。すべての面で優秀な人材はDNAだけでなく環境と大変に密接で精神というものが最初に性能を先に進める報告を興味を持って読めました。

たぶん、黒人の都市エリート層の「生活と意見」みたいなことを、スパイク・リーは、この映画で伝えたかったんじゃないかと思う。でも、既視感が。大昔にウディ・アレンがユダヤ人のインテリ層を舞台にやっていたのと同じじゃないか。セックスネタ、人種ネタ、新しい恋愛の形みたいな問題提起も含めて、既視感の固まりです。でも、スパイク・リーらしいなあと思ったのは、意外なほどの赤ちゃん至上主義。とくに、アニメで構成される、精子が卵子に突入する場面は、喜びに満ちていて、最初はげらげら笑ってしまうのですが、観ていて、不思議な幸福感を覚えました。これは、ウディ・アレンにはない健康さでした。挿入される社会派風のエピソードは新聞記事程度のレベル。会社での出世にも、社会にも関心があってという感じの、都市キャリア層対象の大人のエンターテイメントってところか。「けっ」って感じなら、パスが無難。