アナトミー

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

「頭で選んだら、彼氏探すの難しいから、体で探すのよ」と言い切った被害者の女の子。
尻軽に見合うだけの適度な美人なのが現実感高い。
（男は決して美人に群がるわけじゃない）

ふられて逆上して女の子を標本にした男の
『彼女の顔の皮をかぶるのが好き』という台詞に全力で引いた。
だが、その変態振りがすばらしい！
本当に標本を愛しているのだなぁ……と感慨深かった。

屍姦がしたいわけではなく、ただ標本となった『劣化しない彼女』に触れるだけで愛が続く、すさまじい愛情表現だと思う。


薬液や結社は全部表には存在しないものらしい。
思わずメモしてしまったが、この映画以外ではネットで検索しても出てこなかった。
血液を凝固させる薬剤が食塩水で分解するって……？？？
と思っていたのだが、まぁそういうこともあるのだな。


十分面白かったのにラストシーンがあれだったために
「だからドイツ映画はエンディングがへたやねんっ！」
と思わずつぶやいてしまった。


人体標本にすばらしい監督の愛を観た。

『スプラッタ』ではなくあくまでも『人体標本』がメイン。

ドイツ映画は……と書いたが、逆にアメリカではこれは作りにくい作品だと思う。アメリカだともっとスプラッタになってしまって標本への愛は感じられないのではないかと思った。

友人が標本になっていたときの主人公の驚きはいかばかりか。

すっごく見たいという映画がなくて
これもあまり期待をせずに見たけど
意外と面白い

人体標本なんてあまりの気味悪さに
思わず見入ってしまったし
背中を羽根のように開かれたのが一番痛かった
だって筋が何本も・・・

でもねえ
一人で勝手に暴走男の動機はなんだか情けなかったよ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

久しぶりに大きくはずしてしまいました。

最近ホラーやサスペンスに偏りがちで、自分でも病んでるんかなあ、って思ってたんですが、神様に「もうええ加減にしとけよ」って言われたような気にさせられた映画でした。

一言で言うと、「都市伝説を、ちょっと長編でお届けします」って感じでしょうか。
秘密結社「ＡＡＡ」って。ＫＫＫからクレーム来るよ。

人体をじっくり見たい方は、「人体の不思議展」行った方が、ゆっくりたくさん鑑賞できると思います。

全体に漂う脳天気な明るさはドイツ製らしくない雰囲気で、アメリカン・ティーン・スラッシャーを彷彿させる場面が序盤から随所に見られます。解剖学なんてミステリアスなテーマを題材にしてる割にカラッとした味付けではっきり言って緊張感もさほど感じられないし、途中からは完全にサスペンス的展開でホラー作品として見てた俺は肩透かし。ちょっとした解剖シーンに生理的な気持ち悪さを感じるものの、全編サラリと見れちゃうアッサリ感が何より消化不良的な印象を増幅させてくれます。むしろ狂気のマッドサイエンストとか出してくれた方が余程題材にマッチした作品となったように思うんだけど、残念。

医学先進国ならでは？の精密な人体標本はそれなりにリアリティ溢れる造りでアートと言える程にビジュアルインパクトの有る部分だけど、それも本編に繋がるような演出効果は発揮出来ていないですね。

映像の質感はシャープでクリアーですが、ショッキングな映像が少なく個人的にはサスペンスとしてもスリラーとしても微妙な作品との評価に落ち着いちゃいます。ストーリーが一本道で分かり安過ぎるのもこの手の作品としてはマイナス要素に思えました。

最後まで楽しめました。
確かに終盤の流れは一歩進んで二歩後退って感はありますが、
あまり気になりませんでしたね。
私も数年前人体の不思議展を見に行きました。
あのときに見た標本とそっくりな標本が本編に出てきたのは
チョット驚きました。