Ｕ−５７１

この映画で気に入ったのが、イントロダクションに『想像を絶するトラブルが彼らを襲った』とあるあたり。このアイデアは先例は多いと思うのだが、わりと好きな設定。しかし、これをやるなら［ぶわつ］さんご指摘のとおり友軍から狙われるという場面があってしかるべし。僕はそういう場面を期待して待っていたが結局無しで残念。

問題なのは［カポーン］さんがご指摘のように史実を完全に無視している点、そしてそれ以外の場面でのリアリズムの欠如、所詮絵空事とはいえこの手の映画でもっともらしさをどう出すかというのは考慮すべきだと思う。能天気に徹してもらえると、良かったのかも。
僕はそこそこ楽しんでみましたが、そこいらがこの映画の評価の分岐点の一つでしょうね。

製作はプロデューサーにはとんと無頓着な僕でも知ってるあの、大作から低予算映画、『道』から『快楽と神秘』までのオールラウンダー、ディノ・デ・ラウレンティス。お元気なんですね。

潜水艦モノに人が求めるのは、
ギリギリの緊張感と、そこにある静寂（間）だと思う。

そういった意味で、この映画は良く出来ている。

敵の艦を操艦しなければならず、
しかも既にその艦がボロボロの状態という、
シチュエーションの作り方も実に上手い。

伏線の張り方にも無駄がなく、
最後まで油断ができないところも◎。

実話を元にしてはいるけど、
さすがにこういったディテールは演出なんだろうなぁ。
でも、映画としてはそこが素晴らしい。

有能だけど若い副長に、
百戦錬磨のチーフを配したキャスティングはお見事。
そりゃあハーヴェイ・カイテルの方が信頼できそうだもんね（笑）

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やっぱりこういう戦いものって、どっちかの国に偏って描かれてしまうのはしょうがないのかな。
めっちゃドイツが悪者になってたけど、結局ドイツ兵たちも家族がいるわけで、仲間とのキズナもあるわけで・・。
まぁそういうこと言ってたら戦争映画は成り立たないんやけどね。
モールス信号で仲間に合図を送ったドイツ兵を殴り殺したところは、なんだか理不尽というか・・結局結論としては戦争反対！！ってこと。
副長はかっこいいし頭もよくて素敵。
最後の作戦はすごいハラハラした。
でも誰かを犠牲にして成り立っている成功やから、なんとなくスッキリしないなぁ。

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始まってから最初の部分をちょっと見逃し、更に途中も他の番組やら他のことをやりながらだったので前半はまともに観てなかったのだ、、、、

マシュー・マコノヒーってのはERのジョン・カーター（ノア・ワイリー）に似てるよなぁ。。。って思いながら観てたら、なんとっ！！ ERのマルッチ（エリク・パラディーノ）が出てるではあぁ〜〜りませんかっ！！
コヤツはこの映画の中でもイケイケ状態で、結局は殺されてしまう運命だったんだねぇ。。。
しかも、Ｕ-571が爆破されたことを装っての囮として海に廃棄されちゃうんだよねぇ。。。

ストーリー的にはやっぱりこういった潜水艦を題材にしたものは緊迫感があって面白いと思いました。
実話をもとに作られている話なんだろうけど、ま、どのみち作り物の映画なので途中“こんなの絶対ありえないよなぁ〜〜”って思っちゃう部分もありましたが。。。

生きるか死ぬかの緊張感、潜水艦内に響く、あの嫌な音のリアリズム...。
ハーヴェイ・カイテルの名演技がきらりと光る。
最後まで飽きさせることがない名画だ。