蠅の王

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実は、この作品をみたのは１０年ほど前なのですが、
強い衝撃をうけた作品であったのでレビューを書くことに致しました。

無人島に流れついた少年たちのサバイバル。
それは力を合わせて脱出する感動物語ではなく、
ルールのない無秩序な世界におかれた時の人の本性というものを
考えさせられるお話でした。
もしも自分が主人公と同じような立場におかれたら、
理性をたもっていられるか自信が揺らぎます。
助けの来ない無人島では、正しいと思っていた価値観や考え方を貫くのが難しく、
多数派であるはずの考え方が少数派になってしまう。
登場人物が少年たちということもあるのかもしれませんが、終盤の狂気は怖いです。
そして、ラスト。。。涙が止まりませんでした。
残酷なシーンがあった気がしますのでお勧めできませんが、
子供にも見てもらい感想をきいてみたいお話でした。
また、こうしてレビューを書きながら再度見直してみたいと思いました。
また違った感想が生まれるかもしれないと思える作品でした。

　原作の小説が内容は面白かったのに、翻訳の関係か文章が読みづらかったので、映画の方がしっくりくるかと思って借りたのですが、かなり酷い出来です。
　原作が人のダークな部分や、少年達が壊れていく心境の変化をうまく表現してるだけに、映画だと・・・
　90分という短い時間だから仕方ないのかもしれませんが、全く見る価値の無い映画に仕上がってました。興味のある方は小説の方を断然お勧めします。
　
　
　

ジョジョの「荒木飛呂彦」氏が推薦していた記憶があったので、借りてみました。
生まれて初めての視聴で、その感想を正直に書きたいと思います。


冒頭の　導入部分　からして　期待　したが、イマイチだった気がします。
ルソーの絵画のような熱帯雨林の島に、少年達が漂着するストーリーですが、
何を主張したいのか、はっきり解らなかった、、。
終盤は結構盛り上がりますが、ラストの　尻切れ　感が強大で、
「あの後、ガキ達の運命はどうなったんだろう？」とモヤモヤ、、、。

「子供は、残酷なものだ。子供にもある　心の闇や狂気　。」
「人間とは、すぐに理性を失い、楽な方に流される野蛮な生き物だ。」

そんな　ありきたり　の事を、わざわざ映画にしたかったのかな？
それだったら、もっと少年の心の枠が外れていく様子を、
丹念に描いて欲しい気がしました。
（マザコン坊や達が、人間を狩るまでに、ああも急になるものなのか。）
カット割りに　やや不連続感、唐突感があり、なんか集中できない。

子供らは　好演　していると思います。
良識派のリーダー、ブタ君、狩り派の副リーダー、カメレオン君、双子達など、
しっかりした演技に感心いたしました。
特に、悪に染まっていく「金髪の副リーダー、ジャック」がいいですね。
（彼の　映画作品は他にはないのかな？）

一致団結協力して危機を切り抜け、救助を待つ　という大多数が期待している
ベクトルを、見事に　裏切る　という展開は見事ですが、
その分、子供同士の殺し合いを目撃する羽目になり、後味は大変に悪い映画です。
でも、「裏メルヘン」として、見る価値は十分にあると思います。


集団心理に火が付くと、誰にも止められない。
理屈ではなく、状況判断や日和見も大事だと、
あらためて認識しました。

　
確かに　怖い映画です。
１度は味わうべし。

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ブタ君とリーダー君も、もう少し柔軟であったら、、、。
（小ズルさ　も必要で、馬鹿正直に行動しても死んだら何も残らない）

ショタ（少年愛）の匂いもそこはかとなく感じられる映像で、
その　スジ　の人には、堪らない映画かもしれません。

　学生時代に教育実習で放り込まれたクラスが、俗に学級崩壊と呼ばれるクラスで温和で優しかった恩師は、子供を統率するために鬼教師へと変貌していた（普通実習生にそんなクラスを担当させるか(#｀Д´)怒）

　そんなのをみたから無秩序状態の子供の恐ろしさは体感していたて、この映画にはそんなにビックリさせられなかったり・・・
　秩序のない状態に、しかもリーダーになっている少年は
身体は大人になってきているのに、俺はもう何だって出来るんだぞ的な子供っぽい全能感は残っている、一番厄介な年代。こんな事になるだろうなぁ程度。

　むしろ当初二派にまとまった分、優秀だと思ったし。
理性を保っている少年の方にＫＹな奴だな・・・と冷めた目で見ていたり

　子供は純粋無垢な天使、罪なんてある筈ないわぁ少年法を厳罰化するなんてとんでもない
　なんて、幻想をお持ちの方はこの作品を見て是非トラウマになって欲しいなと思った　個人的に

陸軍幼年学校の生徒たちということで一通りのサバイバル知識がある少年たちが無人島で暮らしていくストーリー。
無人島ものでは必ずある時間経過の表現に乏しく、漂流してからどのくらい時がたったかわからず緊迫感がない。
また簡単に食料が手に入る点は現実的ではない。中盤から殺人が始まり様子が変わってくるが最後のシーンの前に一ひねり欲しかった。