コーマ

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私は、ロビン・クックの医療サスペンス小説が大好きですが、なぜかＴＶ化されることは多いのですが、映画化されることは少なく、映像化されたものは不出来なものばかりです。
そんな中で、唯一上出来なのが、このコーマです。
今から３０年以上も前に、最先端の臓器移植医療が臓器売買という違法ビジネスと故意の脳死者創出という犯罪を誘発するというロビン・クックの問題意識は、さすがに現職の医師ならのものです。それを忠実に映像化した監督のマイケル・クライトンも心臓外科の研修医だったという経歴が活かされていると思います。
研究所の無機質な美しさが、観客の不安感をあおりますが、これは現場を知っている者、独自の感覚なのではないでしょうか。

しかし、ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドのシャワーシーンはともかく、裸でベランダに立ったり、はしごの途中のパンチラショットは、観客サービスし過ぎでは？というより、監督の趣味・嗜好が出すぎです。
特に、はしごの途中で、滑り止めのために靴だけではなく、パンティストッキングまで脱ぐのは、エロ過ぎます。レビュアーの横浜のタマさんは、お色気を感じないとのことでしたが、男性である私は、十分に悩殺されてしまいましたよ。
若くないおっさん化した男性にとって、裸のギャルより、そんな日常的な仕草に色気を感じてしまうんです。

天誅

昔見ておもしろい記憶をたどって、久しぶりに借りてみた。
原作があのマイケルクライトンの初期の医学ものだけに、さすがよくできている。
リチャードウイドマークに事件を相談に行く前に、警察に駆け込むのが普通じゃないのか、とか思ったけど、これが最後の一勝負につながるからそれもいいか。
エンターテイメントとしていまでも見られる一級品ですね。
☆☆☆☆（5点満点）

絶対リメイクしても「無理だろ・・」と思う作品ばかりリメイクするハリウッドはもう動脈硬化状態では？このような作品こそリメイクしてはどうか？リメイクの物差しがＨＩＴにあるようではアルツハリウッドの復活はない、と思いますが。。

原作はロビン・クック。医療サスペンスに関する
小説を数多く執筆しています。
昔「コーマ」原作をはじめて読んではまり、
何冊も読みあさりました。
どの作品も、知識と権利を持った医者が
まるで自分が神であるかのように恐ろしい方向に進む話で、
とてもおもしろかったです。


レビューで高く評価されていたので、
映画は今回初めて見ました。
もう３０年以上前の映画なんですね、びっくり！
バケーションのシーンのＢＧＭは時代を感じさせて
「やっぱな〜(^_^;)」と笑いましたが
一人で病院の暗部を探るスーザンにはらはらして、
ずっと目を離せなかったです。
研究所の近未来的な不気味さもよかった。

なにしろマイケル・ダグラスが若い！
彼は昔からいいやつか悪いやつかわからない役を
演じていたんですね。

トム・セレックがチョイ役で出てたのも
うれしい発見でした。

解剖室ではちょっとグロイ場面もあります。
お食事前の鑑賞は避けることをおすすめします。

ジュヌヴィエーヴ・ビジョルドは、不思議な女優さんだ。パピヨン（犬）のようなお顔は、美人というよりも、ちんくしゃに近い。それに、どの作品でも彼女は、自分の意見をズバッと言う役柄。でもでも、惹かれてしまう。いつのまにか、彼女の映画を追いかけている。この映画は、たぶん、そんな彼女の魅力がいちばん出ている作品。臓器売買という深刻なテーマを扱った映画だけれど、現実は、もうどこまで行っているか分からないぐらいだし、今、この映画を観る価値があるとすれば、ずばり彼女だと思う。クローネンバーグが「戦慄の絆」で、彼女を起用したのは、コーマを観たからかな。不思議つながりという感じ。