沈黙−サイレンス− / アンドリュー・ガーフィールド
沈黙−サイレンス−
/マーティン・スコセッシ
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全体の平均評価点: (5点満点)
(44)
解説・ストーリー
遠藤周作の名作『沈黙』を巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化した歴史ヒューマン・ドラマ。非情なキリシタン弾圧が行われている江戸初期の長崎を舞台に、自らの信仰心を極限まで試される若いポルトガル人宣教師の壮絶な葛藤の行方を力強い筆致で描き出す。主演はアンドリュー・ガーフィールド。共演にアダム・ドライヴァー、リーアム・ニーソン、浅野忠信、窪塚洋介、塚本晋也、イッセー尾形。江戸初期。日本で布教活動を行っていた高名なポルトガル人宣教師フェレイラが、キリシタン弾圧を進める幕府の拷問に屈して棄教したとの知らせがローマに届く。さっそく弟子のロドリゴとガルペが真相を確かめるべく日本へと向かい、マカオで出会った日本人キチジローの手引きで長崎の隠れキリシタンの村に潜入するが…。 JAN:4988111851697
遠藤周作の名作『沈黙』を巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化した歴史ヒューマン・ドラマ。非情なキリシタン弾圧が行われている江戸初期の長崎を舞台に、自らの信仰心を極限まで試される若いポルトガル人宣教師の壮絶な葛藤の行方を力強い筆致で描き出す。主演はアンドリュー・ガーフィールド。共演にアダム・ドライヴァー、リーアム・ニーソン、浅野忠信、窪塚洋介、塚本晋也、イッセー尾形。江戸初期。日本で布教活動を行っていた高名なポルトガル人宣教師フェレイラが、キリシタン弾圧を進める幕府の拷問に屈して棄教したとの知らせがローマに届く。さっそく弟子のロドリゴとガルペが真相を確かめるべく日本へと向かい、マカオで出会った日本人キチジローの手引きで長崎の隠れキリシタンの村に潜入するが…。 JAN:4988111851697
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「沈黙−サイレンス−」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
遠藤周作の名作『沈黙』を巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化した歴史ヒューマン・ドラマ。非情なキリシタン弾圧が行われている江戸初期の長崎を舞台に、自らの信仰心を極限まで試される若いポルトガル人宣教師の壮絶な葛藤の行方を力強い筆致で描き出す。主演はアンドリュー・ガーフィールド。共演にアダム・ドライヴァー、リーアム・ニーソン、浅野忠信、窪塚洋介、塚本晋也、イッセー尾形。江戸初期。日本で布教活動を行っていた高名なポルトガル人宣教師フェレイラが、キリシタン弾圧を進める幕府の拷問に屈して棄教したとの知らせがローマに届く。さっそく弟子のロドリゴとガルペが真相を確かめるべく日本へと向かい、マカオで出会った日本人キチジローの手引きで長崎の隠れキリシタンの村に潜入するが…。 JAN:4988111851697
「沈黙−サイレンス−」 の作品情報
「沈黙−サイレンス−」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
沈黙-サイレンス-の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
161分 |
日・日(聴覚障害者用) |
英 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
DABR5169 |
2017年08月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
80枚
|
0人
|
2人
|
【Blu-ray】沈黙-サイレンス-(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
161分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
DAXR5169 |
2017年08月02日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
38枚
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0人
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1人
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沈黙-サイレンス-の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
161分 |
日・日(聴覚障害者用) |
英 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
PG-12 |
DABR5169 |
2017年08月02日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
80枚
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0人
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2人
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【Blu-ray】沈黙-サイレンス-(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
161分 |
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レンタル開始日: |
PG-12 |
DAXR5169 |
2017年08月02日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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ユーザーレビュー:44件
観て、良かった‼️
若い日に原作を読んで、とても悩んだのを覚えています。映画を観て、良かった。ストンと心で受けとめる
事が出来ました。出演俳優もぴったりです。
少し最後が説明的ですが。心に残ります。映画なればこそです。
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2人の会員が気に入ったと投稿しています
キリスト教のクソさがわかる・・・いいんか?
投稿日:2017/09/19
レビュアー:Yohey
これはすごく素晴らしい作品です。原作がいいんだろうな、きっと。読んだことないけど。あらすじだけ見ても感極まってしまう。人間の根幹というか宗教とはなんぞや、っていうところをついてくる作品ですね。ただ・・・この考え方は日本人じゃないと分からんかも。私にはすんなりとこの神父さんの苦悩は理解できるし、そのあとの状況変化も理解できるのですが、おそらく真っ当なカトリック、またキリスト教の教義が理解出来ている方には、逆に分からない話なのだと思います。
苦しんで苦しんで死ぬほど苦しんで、それでも神を捨てないということが大事であり、むしろ死ぬことの方が美とされるというのは、現在のイスラムのテロと変わりません。多分、こんなこと言うと違うって言われるんだろうけど一緒です。神のためにという言葉で思考停止し、総てが終わる、だから厄介なのです。
本当の神であるならば、苦しみぬき、それでも生きよう、神のために生きるべきだと、表面上棄教したものでも許してくれるはず。その人の心の中に神がいればいいのだから、と考えるのはなんらおかしくないのですが、おそらく本物の方にはこの部分は理解できないんだと思います。
まあそんな我々も幾度も幾度も転ぶキチジロー(これが窪塚くんがやっていて、彼らしくていいですね、褒め言葉です。)をみるとムカつくのは、人間のひどいサガなのかも知れません。上記したことは、耐え抜いた崇高な意思ゆえの棄教、我が身可愛さの方便の棄教とは違う、と思ってしまうんです。そこらへんがまだまだ我々は崇高なる存在にはなっていないんだろうなって思ってしまいます。
いやぁ、骨太でいい作品でした。これを邦画で作れなかったのが残念。違和感があるのは主体がやはり英語なわけでして、これが日本の言葉でしっかりと描かれていれば、満点に近い作品です。でも、それくらい日本的精神性を描いたスコセッシというのはすごいなぁ。
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「神なんかいない」って?でも私は、目に見えない力を信じている。
私はイエスさんの一ファンだが、この映画を観てキリシタンの弾圧やその信仰について特段に考えるということはなかった。
幕府が行っている所業は宗教そのものの否定ではない。あくまでも政治的な理由によるもので、仏教・神道とキリスト教、そのどっちがいいとか、どっちが正しいといった議論ではないのである。キリスト教は4世紀の後半にローマ帝国の国教となった。その前はローマ帝国でも、キリスト教会に対する弾圧、信徒への苛烈な迫害は繰り返し行われたのである。だが教会・信徒は大いなる試練に負けず、とうとうローマ帝国に勝利した。その意味で、徳川幕府はキリスト教の強さ、怖さをよく承知していたといえる。これを放置しておくと、その勢力の広がりが、やがては日本の形(体制)を変えるとわかっていたのである。
私が終始心を揺さぶられたのは、封建時代における身分制社会のあまりに酷いその理不尽さと過酷さだった。
長崎の牢に入れられたキリシタンの一人が、踏み絵を拒んだため何も告げられずにただ首を切り落とされるというシーンがある。
当時はもちろん“人権”などという概念はない。権力者がその気になれば、弱者の命など思いのままなのである。
みなさんは、観ていて支配者と被支配者の違いが何かおわかりだろうか?身分が違う?そうなんだけど、それを成り立たせているモノがあって、それは武器(刀)を持っているかいないかなんですね。
権力者は武器(軍)を使って民を支配する。法治国家の時代になって権力や武器の使用は制限されてきたものの、独裁者や専制主義による民の支配は今も世界に広くある。権力者は体制に逆らう人間を武力を使って弾圧する。改革者が武器を持たずに言論で闘うのは容易ではない。中東シリア国の内戦はまだ続いているが、抑圧されてきた反体制派の人たちからすれば、「武器をとって闘わなければ自分たちは報われない。いつまでも社会の底辺に置かれたままだ」との思いが強いことだろう。
あとは「踏み絵」かなぁ...
これ、実は教理からいえばナンセンスなんだよな。
キリスト教はユダヤ教を母体に生まれた宗教で、一階部分に律法があり、二階部分にキリストの福音がある。
だから本来は偶像崇拝禁止なんですね。「踏み絵」は偶像に他ならないわけで、それを踏んだからといって(本来は)どうってことないはず。でもパウロらが異邦人(ユダヤ人以外の人)へと布教を拡大していく過程で戒律や厳しい定めが緩和されていき、やがて像や聖画なども崇拝されるようになったので、やっぱりあんな様子だったのかな〜と...
「力はその人の信仰心にある」が正統派の教え。でも、我々は心のどこかで、やはり奇跡を、神の力を求めていますよね。
今の時代でも、エジプトのコプト教会の信徒が過激派の暴力によって犠牲となったことなどがしばしばニュースで伝えられる。
神の“沈黙”を我々はどう受け止めたらいいんでしょうねぇ...
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是非原作を読んで下さい
投稿日:2022/03/15
レビュアー:suah
16歳のまだ世間知らずの頃、この映画の原作、遠藤周作「沈黙」を通り一遍の感動をもって読み終えた。ただ「何故、神は沈黙されているのか」、そのテーマは深く心の中に残った。
その後、カトリックの短大に進んでキリスト教を学び、神父様や宣教師に講義を受けることになり、キリスト教の骨子を知ることとなる。しかし所詮、恵まれた子女が集うお嬢さん学校、かつて読んだ「沈黙」を思い出すこともなく、次に「沈黙」に出会うのは35歳、駅前で時間つぶしに入った書店だった。立ち読みで読んだ「沈黙」は激しい拷問の描写がただただ残酷に感じられたのだった。その頃は人生もかつてのような輝きを失い、この世を生きてゆく怖さのようなもののわかっており、信条のために人を殺したり殺されたりする人間の残酷さを実感として感じることが出来るようになっていたので、その時はこの小説から目をそむけることとなった。それとは別にそのあと、キリスト教徒であった三浦綾子氏の全集を丹念に読む時期があったのだが、私自身はキリスト教は頭で理解しても、信仰に入ってゆく機会も縁もなかったのだった。
それからさらに27年、テレビを見ていて偶然、マーティン・スコセッシが2016年に「沈黙」を映画化していることを知った。マーティン・スコセッシといえば私は20代のころ「タクシードライバー」をベータのビデオで100回近く繰り返し見て、ビデオデッキをビデオごとお釈迦にしてしまったほどのファンだったので、今回慌ててこの作品を見ることとなった。
映画は小説と比べて淡泊だなという印象を持った。小説では迫害を受ける宣教師たちが「神は何故沈黙されているのか」についてもっと激しく苦悩する印象だったし、そのゆえの「沈黙」というタイトルであったと思う。これは余談になるが、何度も転んでしまうキチジロウは私の中では、もっと卑小な小男をイメージしていたので、窪塚洋介はハンサム過ぎて違和感があった。それはともかく、今回、最初に遠藤周作を読んでから46年、もう随分年をとってしまったが、何故、神が沈黙されているのか、それは神頼みの域を出られないからであって、ただただその存在を信じることにしか真の信仰はない、存在を信じられれば”踏み絵”なぞどれだけのものか。転んでも転んでも戻ってくるキチジロウの存在もそういう意味では、ただの心の弱い人物以上の意味を持ってくるのではないかと思ったことだった。
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映画は凄い。これが邦画でないのが残念
映画としては素晴らしい作りで傑作レベルだと思います。ただ中心にあるのがキリスト教とその弾圧だから宗教論にあまり興味ない自分にとってはどうしても一歩引いてしまう感じは残る(特に最初の方の盲信的なところ)。こういうのに興味ある人ならレベルなんてのがつかない大傑作でしょう。
ただ、その宗教部抜きでも人間ドラマとして十分濃厚で、大体の人は堪能できる作品かと思います。161分の長さにビビっていたけどそこは全くの杞憂でした。
残念なのは日本人小説原作で、日本舞台で、日本の俳優が大活躍。これが邦画じゃないんだから日本映画界もっと頑張れよという気持ちにもなろうというもの。
チョンマゲにこれだけ現実感を感じさせられたのは初めての体験。
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ユーザーレビュー
観て、良かった‼️
投稿日
2018/06/02
レビュアー
Granmo.ta.
若い日に原作を読んで、とても悩んだのを覚えています。映画を観て、良かった。ストンと心で受けとめる
事が出来ました。出演俳優もぴったりです。
少し最後が説明的ですが。心に残ります。映画なればこそです。
キリスト教のクソさがわかる・・・いいんか?
投稿日
2017/09/19
レビュアー
Yohey
これはすごく素晴らしい作品です。原作がいいんだろうな、きっと。読んだことないけど。あらすじだけ見ても感極まってしまう。人間の根幹というか宗教とはなんぞや、っていうところをついてくる作品ですね。ただ・・・この考え方は日本人じゃないと分からんかも。私にはすんなりとこの神父さんの苦悩は理解できるし、そのあとの状況変化も理解できるのですが、おそらく真っ当なカトリック、またキリスト教の教義が理解出来ている方には、逆に分からない話なのだと思います。
苦しんで苦しんで死ぬほど苦しんで、それでも神を捨てないということが大事であり、むしろ死ぬことの方が美とされるというのは、現在のイスラムのテロと変わりません。多分、こんなこと言うと違うって言われるんだろうけど一緒です。神のためにという言葉で思考停止し、総てが終わる、だから厄介なのです。
本当の神であるならば、苦しみぬき、それでも生きよう、神のために生きるべきだと、表面上棄教したものでも許してくれるはず。その人の心の中に神がいればいいのだから、と考えるのはなんらおかしくないのですが、おそらく本物の方にはこの部分は理解できないんだと思います。
まあそんな我々も幾度も幾度も転ぶキチジロー(これが窪塚くんがやっていて、彼らしくていいですね、褒め言葉です。)をみるとムカつくのは、人間のひどいサガなのかも知れません。上記したことは、耐え抜いた崇高な意思ゆえの棄教、我が身可愛さの方便の棄教とは違う、と思ってしまうんです。そこらへんがまだまだ我々は崇高なる存在にはなっていないんだろうなって思ってしまいます。
いやぁ、骨太でいい作品でした。これを邦画で作れなかったのが残念。違和感があるのは主体がやはり英語なわけでして、これが日本の言葉でしっかりと描かれていれば、満点に近い作品です。でも、それくらい日本的精神性を描いたスコセッシというのはすごいなぁ。
「神なんかいない」って?でも私は、目に見えない力を信じている。
投稿日
2017/09/12
レビュアー
哲郎
私はイエスさんの一ファンだが、この映画を観てキリシタンの弾圧やその信仰について特段に考えるということはなかった。
幕府が行っている所業は宗教そのものの否定ではない。あくまでも政治的な理由によるもので、仏教・神道とキリスト教、そのどっちがいいとか、どっちが正しいといった議論ではないのである。キリスト教は4世紀の後半にローマ帝国の国教となった。その前はローマ帝国でも、キリスト教会に対する弾圧、信徒への苛烈な迫害は繰り返し行われたのである。だが教会・信徒は大いなる試練に負けず、とうとうローマ帝国に勝利した。その意味で、徳川幕府はキリスト教の強さ、怖さをよく承知していたといえる。これを放置しておくと、その勢力の広がりが、やがては日本の形(体制)を変えるとわかっていたのである。
私が終始心を揺さぶられたのは、封建時代における身分制社会のあまりに酷いその理不尽さと過酷さだった。
長崎の牢に入れられたキリシタンの一人が、踏み絵を拒んだため何も告げられずにただ首を切り落とされるというシーンがある。
当時はもちろん“人権”などという概念はない。権力者がその気になれば、弱者の命など思いのままなのである。
みなさんは、観ていて支配者と被支配者の違いが何かおわかりだろうか?身分が違う?そうなんだけど、それを成り立たせているモノがあって、それは武器(刀)を持っているかいないかなんですね。
権力者は武器(軍)を使って民を支配する。法治国家の時代になって権力や武器の使用は制限されてきたものの、独裁者や専制主義による民の支配は今も世界に広くある。権力者は体制に逆らう人間を武力を使って弾圧する。改革者が武器を持たずに言論で闘うのは容易ではない。中東シリア国の内戦はまだ続いているが、抑圧されてきた反体制派の人たちからすれば、「武器をとって闘わなければ自分たちは報われない。いつまでも社会の底辺に置かれたままだ」との思いが強いことだろう。
あとは「踏み絵」かなぁ...
これ、実は教理からいえばナンセンスなんだよな。
キリスト教はユダヤ教を母体に生まれた宗教で、一階部分に律法があり、二階部分にキリストの福音がある。
だから本来は偶像崇拝禁止なんですね。「踏み絵」は偶像に他ならないわけで、それを踏んだからといって(本来は)どうってことないはず。でもパウロらが異邦人(ユダヤ人以外の人)へと布教を拡大していく過程で戒律や厳しい定めが緩和されていき、やがて像や聖画なども崇拝されるようになったので、やっぱりあんな様子だったのかな〜と...
「力はその人の信仰心にある」が正統派の教え。でも、我々は心のどこかで、やはり奇跡を、神の力を求めていますよね。
今の時代でも、エジプトのコプト教会の信徒が過激派の暴力によって犠牲となったことなどがしばしばニュースで伝えられる。
神の“沈黙”を我々はどう受け止めたらいいんでしょうねぇ...
是非原作を読んで下さい
投稿日
2022/03/15
レビュアー
suah
16歳のまだ世間知らずの頃、この映画の原作、遠藤周作「沈黙」を通り一遍の感動をもって読み終えた。ただ「何故、神は沈黙されているのか」、そのテーマは深く心の中に残った。
その後、カトリックの短大に進んでキリスト教を学び、神父様や宣教師に講義を受けることになり、キリスト教の骨子を知ることとなる。しかし所詮、恵まれた子女が集うお嬢さん学校、かつて読んだ「沈黙」を思い出すこともなく、次に「沈黙」に出会うのは35歳、駅前で時間つぶしに入った書店だった。立ち読みで読んだ「沈黙」は激しい拷問の描写がただただ残酷に感じられたのだった。その頃は人生もかつてのような輝きを失い、この世を生きてゆく怖さのようなもののわかっており、信条のために人を殺したり殺されたりする人間の残酷さを実感として感じることが出来るようになっていたので、その時はこの小説から目をそむけることとなった。それとは別にそのあと、キリスト教徒であった三浦綾子氏の全集を丹念に読む時期があったのだが、私自身はキリスト教は頭で理解しても、信仰に入ってゆく機会も縁もなかったのだった。
それからさらに27年、テレビを見ていて偶然、マーティン・スコセッシが2016年に「沈黙」を映画化していることを知った。マーティン・スコセッシといえば私は20代のころ「タクシードライバー」をベータのビデオで100回近く繰り返し見て、ビデオデッキをビデオごとお釈迦にしてしまったほどのファンだったので、今回慌ててこの作品を見ることとなった。
映画は小説と比べて淡泊だなという印象を持った。小説では迫害を受ける宣教師たちが「神は何故沈黙されているのか」についてもっと激しく苦悩する印象だったし、そのゆえの「沈黙」というタイトルであったと思う。これは余談になるが、何度も転んでしまうキチジロウは私の中では、もっと卑小な小男をイメージしていたので、窪塚洋介はハンサム過ぎて違和感があった。それはともかく、今回、最初に遠藤周作を読んでから46年、もう随分年をとってしまったが、何故、神が沈黙されているのか、それは神頼みの域を出られないからであって、ただただその存在を信じることにしか真の信仰はない、存在を信じられれば”踏み絵”なぞどれだけのものか。転んでも転んでも戻ってくるキチジロウの存在もそういう意味では、ただの心の弱い人物以上の意味を持ってくるのではないかと思ったことだった。
映画は凄い。これが邦画でないのが残念
投稿日
2019/11/18
レビュアー
オッドジョブ
映画としては素晴らしい作りで傑作レベルだと思います。ただ中心にあるのがキリスト教とその弾圧だから宗教論にあまり興味ない自分にとってはどうしても一歩引いてしまう感じは残る(特に最初の方の盲信的なところ)。こういうのに興味ある人ならレベルなんてのがつかない大傑作でしょう。
ただ、その宗教部抜きでも人間ドラマとして十分濃厚で、大体の人は堪能できる作品かと思います。161分の長さにビビっていたけどそこは全くの杞憂でした。
残念なのは日本人小説原作で、日本舞台で、日本の俳優が大活躍。これが邦画じゃないんだから日本映画界もっと頑張れよという気持ちにもなろうというもの。
チョンマゲにこれだけ現実感を感じさせられたのは初めての体験。
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沈黙−サイレンス−