ターミネーター：新起動／ジェニシス

ものすごい期待していて観たんですが、どうだろこれ。１と２のストーリーをなぞりつつ、新しい要素を加えました、っていう感じの仕上がりでして、これがなんかなぁ、色々考えて作ったんだろうけど、そういう話は求めていないよ、って思ってしまいました。っていうか、すごい中途半端な作品になっています。

旧作の１と２を観た人ありきの話の展開でして、初心者に優しくない。かといって続編かというと違う。時間軸変化が起きたとしても、これを続編扱いにされると困る。そういう意味では、新しく作ったということなのでリブートになるんだろうけど、先ほども書いたように、設定を知らない人が普通にみたら、意味が全く分からん展開なんですね。これはなぁ、何をしたくて作ったんだ、と思ってしまう。

１と２を観たこともない人にも分かるように丁寧に丁寧に作れば良かったんだと思います。それをせずして「実は旧作ファンにとっては大どんでん返しな展開ですよ！！」っていうのをドヤ顔しながら作ったっていう感じ。うーーーん、これはおもんないね。

そんななか、シュワちゃんが昔の雰囲気を出しながら頑張っておりました。機械だからこその棒立ちが彼にはむいているな、と改めて思いました。哀愁があって、キャラ自体は悪くないのになぁ、もったいないよなぁ。

改めて、ジェームズ・キャメロンの作品の凄さが分かった作品でしたね。

1、２は文句なく面白かった！けど、今となっては細かなストーリーまでは覚えてない。
３、４にいたっては、観たか観ないかもわからないような始末。観てたとしても、全然覚えてないんだから、つまんなかったんだろうな、多分。

そんな状態で観てしまった本作。うーん、シュワちゃんは懐かしいし、歳取ってもがんばってるし。ところどころニヤリとさせるセリフやシーンがあって、そこは楽しめたんだけど、ストーリーに入り込めないまま終わってしまいました。

タイムスリップものは作れば作るほど矛盾が重なってゆくよね。もうパラドックスのてんこ盛り。
　これ、自分的には１、２，３，４全部観直してから改めて観てみないとお話把握できません。けど、そこまでする気力も出てきません(*_*;・・・・

まぁ、いつか再チャレンジしてみたいです。

新しいサラ・コナーはあんまり好みではなかったことも残念(T_T)・・・・・

一つのアクション映画として捉えれば面白かったです。
3と4と比べればね…シュワちゃんでてるし…。

1を懐かしめるようなセリフやシーンがあるから、
ターミネーターのファン心を一瞬掴むのが上手い。
これまでと別の時間軸らしいから、ああ、なるほどね…って感じで見てて興味が湧く。
そして少しパロディ化しちゃってる感じが楽しませてくれている印象。

ただ面白くて派手なアクション映画では無かったターミネーターシリーズ。
1は、サラとカイルの生死をかけた極限の緊張感、
そんな複雑な状態で恋に落ちる二人、
愛した人を失う悲しみ、そしてジョンを身籠るサラの心情…など
複雑な展開が、胸を鷲掴みにされるような感覚があった。
2も同様、サラとジョンとカイルの時代を超えた複雑な親子関係、
またジョンとｔ-800の関係やふれあいが、より想像力をかきたてられ
キャラクター達の心情が伝わってくる観ごたえがあった。
何度見ても、鑑賞後は余韻が残る…そんな映画だった。

それを見事に今回ぶち壊された気持ちになった。
3と4とは違う残念感で満たされた。

時代も違うし、監督も違うし、仕方ないんだろうけど、
前半部分にあそこまで1を再現させようとするなら、
せめてマイケル・ビーンとリンダ・ハミルトンとエディの雰囲気に近い俳優にしてほしかった。
ジョンもなんか気持ち悪かったし、サラが可愛すぎで子供すぎる。
でも一番納得いかないのカイルだから。なんでジョイ・コートニー。
挙げ句の果てにイ・ビョンホン。なぜに突然アジア人。

しかも、3と４が無かったことになった話らしいけど…なんか2も消えちゃってないか。

それでも、やっぱり本物シュワちゃんが見れたことは嬉しい。CGシュワちゃんも嬉しい。
なので星2つ。

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煮詰まり感があったターミネーター、リブート作品と言う事で今までの流れを全てひっくり返した内容。
特にターミネーター３，４は根底から抹殺されたようで、そしてターミネーター＝シュワルツェネッガー
の図式を引っ張り出して、ジョン・コナーをダース・ベイダーの様に悪の手先に転嫁すると言った荒療治。
確かにここまでしないとターミネーターに新鮮さを与えられなかったのでしょう、まさしくターミネーター２
の頃の感覚が蘇って来ました。
サラ・コナーとシュワルツェネッガー演じるT-800が、まるでのび太とドラえもんの様な感じです。
これはターミネーター２で考えると
ジョン・コナー　→　サラ・コナー
サラ・コナー　→　カイル・リース
にそれぞれ役割が変わっただけと言えばそれまでなんですが...。
そしてT-800も経年劣化で老化したりしてます。（なんか都合、良すぎる設定...。）
一発屋のカイル・リースも種付けせずに終了して、次作に含みを持たせています。
今のところ、続編の話に黄色信号が灯っているみたいですが、T-800の老人モードは見たくないので
ターミネーター＝シュワルツェネッガーでリブートしたなら、良い形でのシャットダウンを望みます。

思えばこのシリーズ、映画館で見たのは1と2のみでしたね・・・3と4はビデオで・・・(苦笑)
あ、4も映画館だった・・・話はまた、原因と結果が変わってしまっていて、パラレル・ワールドの世界みたいです。安定のターミネーター役、思えばこの作品でシュワ氏は一流になったのでしたね・・・最初の作品のT-800がパペット・アニメだったころと比べると隔世の感があります。
T2も公開時は「コケるのでは？」と思われていて、ところがフタを開けると大ヒット・・・私も見に行って大いに満足しました。CGが凄かったですから・・・今でも見劣りしないと思います。
本作も飽きさせないアクションの連続で、見ていて「楽しい」のではないでしょうか・・・借りてみても良いと思います。