風立ちぬ / 庵野秀明
全体の平均評価点: (5点満点)
(124)
解説・ストーリー
宮崎駿が月刊模型雑誌「モデルグラフィックス」に連載していた漫画を自らアニメ映画化。宮崎自身が監督を務めるのは2008年の「崖の上のポニョ」以来となる。零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の半生を、堀辰雄の小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込みながら描く。音楽は「風の谷のナウシカ」以来すべての宮崎作品を手がけてきた久石譲が担当。主題歌として荒井由実(現・松任谷由実)の「ひこうき雲」が採用された。
宮崎駿が月刊模型雑誌「モデルグラフィックス」に連載していた漫画を自らアニメ映画化。宮崎自身が監督を務めるのは2008年の「崖の上のポニョ」以来となる。零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の半生を、堀辰雄の小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込みながら描く。音楽は「風の谷のナウシカ」以来すべての宮崎作品を手がけてきた久石譲が担当。主題歌として荒井由実(現・松任谷由実)の「ひこうき雲」が採用された。
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「風立ちぬ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
宮崎駿が月刊模型雑誌「モデルグラフィックス」に連載していた漫画を自らアニメ映画化。宮崎自身が監督を務めるのは2008年の「崖の上のポニョ」以来となる。零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の半生を、堀辰雄の小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込みながら描く。音楽は「風の谷のナウシカ」以来すべての宮崎作品を手がけてきた久石譲が担当。主題歌として荒井由実(現・松任谷由実)の「ひこうき雲」が採用された。
「風立ちぬ」 の作品情報
「風立ちぬ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
[ジブリがいっぱいCOLLECTION]風立ちぬの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/2.0chモノラル/日本語 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VWDG8164 |
2014年06月18日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1,939枚
|
12人
|
7人
|
【Blu-ray】[ジブリがいっぱいCOLLECTION]風立ちぬ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
1:リニアPCM/2.0chモノラル/日本語 2:DTS-HD Master Audio/1.0chモノラル/日本語/(ロスレス) |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VWBG1529 |
2014年06月18日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
813枚
|
4人
|
0人
|
1:リニアPCM/2.0chモノラル/日本語
2:DTS-HD Master Audio/1.0chモノラル/日本語/(ロスレス)
[ジブリがいっぱいCOLLECTION]風立ちぬの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/2.0chモノラル/日本語 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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VWDG8164 |
2014年06月18日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1,939枚
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12人
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7人
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【Blu-ray】[ジブリがいっぱいCOLLECTION]風立ちぬ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
1:リニアPCM/2.0chモノラル/日本語 2:DTS-HD Master Audio/1.0chモノラル/日本語/(ロスレス) |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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VWBG1529 |
2014年06月18日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
813枚
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1:リニアPCM/2.0chモノラル/日本語
2:DTS-HD Master Audio/1.0chモノラル/日本語/(ロスレス)
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ユーザーレビュー:124件
分からない
ジブリ作品は、レンタルしてたいてい見ているけど、今回の作品が人気があったのは、正直よくわからない。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
これが最後の作品?
う〜ん。。。レビューが高すぎるのが分からない。
高度すぎて私が無知なのか?
確かに大人向けの作品でストーリーにも筋がありますが・・・
淡々とした中に無理やり空想をぶち込んだような?
やはり最後の作品は夢や希望に溢れ、その中でも現在の社会情勢などの描写やメッセージが含まれ
子供も大人も楽しめる空想冒険活劇が見たかったかな。
このレビューは気に入りましたか?
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子供から大人まで楽しめ…じゃなく、むしろ大人向けアニメ。(゜∀゜)
投稿日:2014/05/26
レビュアー:MOMO
原作は、宮崎駿先生の漫画『風立ちぬ 妄想カムバック』。
さらに漫画の原点になっている作品が、作者自身の
実体験を基にして書かれた堀辰雄先生の小説『風立ちぬ』です。
戦争、貧困、震災といった苦難に立たされる1920年代の日本を舞台に、
飛行機設計技師として夢を追い求める、青年の半生を描いたお話です。
(青年のモデルは、実在の人物である堀越二郎さん)
漫画のタイトルどおり、主人公の妄想シーンがよく出てきますが、
シリアスな流れの中で、良いアクセントになっています♪(*´∀`*)
ただ、私が思うジブリ作品の良さは、
世界観に対する興味をかき立てる前半部分と、後半の
結末に向かって突き進む壮大な展開にあると思っています。
最近の作品は、魅力的な世界観を構築しつつも、
後者の意味において、期待はずれに終わっているように感じていました。
この作品は、その中でも頑張っている方だとは思いますが、
やはり同じように、私の期待とは違ったように感じます。
おそらく大人が願う、子供に見せたいとアニメは
こんな作品なんじゃないかなーという側面においては良作と言えるかもしれませんが、
子供からすれば、そこまで楽しめるものじゃないかも。(^_^;
また、本職では無いとはいえ、主人公の声をやっている方が
感情のこもっていない棒読みなのも、ずっと気になって、没入しづらかったです。
(他の一部の俳優さんに対しても、画面上のキャラとのズレを感じるときがありました…)
一方で、当時の結核患者の治療法や、婚姻の作法など、
時代をかいま見れる場面は興味深いものがあり、勉強になりました。
そう言えば、劇場公開時は、喫煙シーンが問題になったような…
確かに喫煙場面や、煙草に絡んだセリフが多くありましたが、
当時は普通のことだったのでしょうから、しかたないでしょう。
吸う場所もところ構わずなので、現代のマナーに当てはまれば、
ありえないことですが、当時を表現するという意味において、
正統なことであり、それを変えるのは、歴史を変えろと
ムチャぶりしているのと同じ気がします。
良くも悪くも、歴史の一部をそのまま切り取ったような内容なので、
そのようなアニメーション作品は少なく、貴重なのではないでしょうか。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
風の音が聞こえる…
投稿日:2014/05/21
レビュアー:しづちゃん
この映画は映画館で観ました。
早速、ディスカスでレビューを書こうと思いながらしっかり忘れて今頃ですが…。
とても綺麗な色彩にうっとりでした。しかも風の感じがとてもよく、観ている側の私まで風に吹かれている…そんな錯覚を覚える作品です。
飛行機にまつわるお話は、丁度その頃『永遠の0』の本を読んでいたのでとても印象に残っています。
映画では、ゼロ戦を作るのに苦心した人々の話がありましたが『永遠の0』では、そのゼロ戦の性能で飛行士が無理をさせられることが載っていました。
そのゼロ戦も研究しつくされ、より性能の良い戦闘機を作られてしまった。強国と小国の差のように感じ、今の日本も変わっていないと思いました。
せめて戦争のことを忘れて、風に吹かれていたいと…そんなセンチな気持ちになった素敵な映画です。
このレビューは気に入りましたか?
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宮崎監督の遺言になるはずだった話
岡田斗司夫さんの解説を聞いていろいろとわかった部分があり、それでもう1回観てみた。で、これは悲しいラブストーリーではないことがよくわかった。老いた宮崎監督が最後のメッセージとして残した映画がラブストーリーであるはずがなかった。
宮崎駿の実家は零戦の部品をつくる工場を経営していた。なので、空を飛ぶものについては強い執着があり、宮崎が監督した映画は「もののけ姫」と「崖の上のポニョ」以外はどれも空を飛ぶシーンを鮮やかに描いている。老いて心の内側をさらけ出すことにした「崖の上のポニョ」では、母について語ったようだが、いよいよこれが最後だとしたこの作品では、ついに零戦について語ることにしたらしい。
作品の冒頭の堀越少年の夢の中に登場するカプローニ伯爵は、伯爵なだけに大金持ちで、自分が夢想した飛行機をつくっては何度も失敗してパイロットを死なせており、映画に登場した爆撃機はウィキによれば1919年8月2日に墜落し、10人以上の全乗員が死亡したようで、これはイタリア初の民間機災害にして、最古かつ当時最悪の旅客機事故の一つだそうだ。また、大西洋横断用の巨大旅客飛行艇として試作したものは初飛行の時点で不安定な挙動を見せた後に大破したようだ。
堀越少年はそのカプローニ伯爵にあこがれて三菱重工に入社し、そこで零式戦闘機を設計した・・と、この宮崎映画では描かれてある。で、その零戦を設計している最中に軽井沢かどこかの避暑地のホテルに連泊し、そこで結核の美人と婚約する。なにもわからずに観ていると、ラストの悲しい雰囲気ばかりが心に残るため、あたかも悲しいラブストーリーを見せられたと思ってしまうが、実は、宮崎のねらいはそこにはない。
だいたい実際の堀越二郎の妻は早死にしていない。結核で早死にする妻の話は小説からひっぱったエピソードであって、実話ではない。零戦の設計でこのうえなく忙しいはずなのに避暑地のホテルにひとりで遊びに行って富豪の娘と婚約するなどありえない。あの若くて美しくてフランス語も堪能で油絵も画く富裕層の女子は、うつくしい零戦を擬人化したものである。形がよくて格闘性能がズバ抜けいて航続距離も破格に長い零戦なのだ。ただ、零戦には弱点があった。防弾装備がないのである。アメリカ軍の戦闘機は開戦当初は零戦に歯が立たなかったが、これはパイロットを守るための防弾装備が重くて格闘性能が低かったからである。零戦は軽量化のためにパイロットの命を消耗品あつかいしたもので、一発でも敵の弾が当たると簡単に撃墜された。うつくしくて賢くて教養豊なのだが結核を持っている富豪の娘に惚れるというのは、防弾装備のない零戦に惚れた堀越二郎の姿を浮き彫りにしようとした演出でしかないのである。
宮崎が描いた堀越少年は現実社会とは疎遠な人であり、社会の底辺に生きる労働者や農民などには興味がない。それは冒頭のシーンに描かれてある。最初に映る実家の建物は田舎の農家の家屋であるが、そこそこ裕福な豪農の家である。豪農の家族は農民たちが納めた収穫物で生活しているわけだが、農作業はしない。家には常に使用人がいる。堀越少年が学校から帰ってくると同年代の女中が「おかえりなさいませ・・」と声をかけるが堀越少年はふり向きもしない。
現実の堀越二郎が回想した話には、「戦闘機には優先順位があり、防弾がなかったのは当然」というのがあるそうだが、これはパイロットの人命をなんとも思っていなかった証拠であろう。
日本に零戦がなかったならば、ハルノートを突きつけられて石油を止められても、おそらくアメリカを相手に開戦することはなかったであろう。開戦したとしても、パールハーバーの華々しい戦果はなかったであろうし、もっと早くに降伏したかもしれない。宮崎駿が万感の思いをこめて訴えたかったのは、そのあたりの零戦に対する思いであろう。実家がその零戦をつくっていて、多くのパイロットがそれに乗って死んで行ったことへの言葉にならない思いが込められているのだろう。
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ユーザーレビュー
分からない
投稿日
2014/08/09
レビュアー
どーものG様
ジブリ作品は、レンタルしてたいてい見ているけど、今回の作品が人気があったのは、正直よくわからない。
これが最後の作品?
投稿日
2014/07/13
レビュアー
カヨコ
う〜ん。。。レビューが高すぎるのが分からない。
高度すぎて私が無知なのか?
確かに大人向けの作品でストーリーにも筋がありますが・・・
淡々とした中に無理やり空想をぶち込んだような?
やはり最後の作品は夢や希望に溢れ、その中でも現在の社会情勢などの描写やメッセージが含まれ
子供も大人も楽しめる空想冒険活劇が見たかったかな。
子供から大人まで楽しめ…じゃなく、むしろ大人向けアニメ。(゜∀゜)
投稿日
2014/05/26
レビュアー
MOMO
原作は、宮崎駿先生の漫画『風立ちぬ 妄想カムバック』。
さらに漫画の原点になっている作品が、作者自身の
実体験を基にして書かれた堀辰雄先生の小説『風立ちぬ』です。
戦争、貧困、震災といった苦難に立たされる1920年代の日本を舞台に、
飛行機設計技師として夢を追い求める、青年の半生を描いたお話です。
(青年のモデルは、実在の人物である堀越二郎さん)
漫画のタイトルどおり、主人公の妄想シーンがよく出てきますが、
シリアスな流れの中で、良いアクセントになっています♪(*´∀`*)
ただ、私が思うジブリ作品の良さは、
世界観に対する興味をかき立てる前半部分と、後半の
結末に向かって突き進む壮大な展開にあると思っています。
最近の作品は、魅力的な世界観を構築しつつも、
後者の意味において、期待はずれに終わっているように感じていました。
この作品は、その中でも頑張っている方だとは思いますが、
やはり同じように、私の期待とは違ったように感じます。
おそらく大人が願う、子供に見せたいとアニメは
こんな作品なんじゃないかなーという側面においては良作と言えるかもしれませんが、
子供からすれば、そこまで楽しめるものじゃないかも。(^_^;
また、本職では無いとはいえ、主人公の声をやっている方が
感情のこもっていない棒読みなのも、ずっと気になって、没入しづらかったです。
(他の一部の俳優さんに対しても、画面上のキャラとのズレを感じるときがありました…)
一方で、当時の結核患者の治療法や、婚姻の作法など、
時代をかいま見れる場面は興味深いものがあり、勉強になりました。
そう言えば、劇場公開時は、喫煙シーンが問題になったような…
確かに喫煙場面や、煙草に絡んだセリフが多くありましたが、
当時は普通のことだったのでしょうから、しかたないでしょう。
吸う場所もところ構わずなので、現代のマナーに当てはまれば、
ありえないことですが、当時を表現するという意味において、
正統なことであり、それを変えるのは、歴史を変えろと
ムチャぶりしているのと同じ気がします。
良くも悪くも、歴史の一部をそのまま切り取ったような内容なので、
そのようなアニメーション作品は少なく、貴重なのではないでしょうか。
風の音が聞こえる…
投稿日
2014/05/21
レビュアー
しづちゃん
この映画は映画館で観ました。
早速、ディスカスでレビューを書こうと思いながらしっかり忘れて今頃ですが…。
とても綺麗な色彩にうっとりでした。しかも風の感じがとてもよく、観ている側の私まで風に吹かれている…そんな錯覚を覚える作品です。
飛行機にまつわるお話は、丁度その頃『永遠の0』の本を読んでいたのでとても印象に残っています。
映画では、ゼロ戦を作るのに苦心した人々の話がありましたが『永遠の0』では、そのゼロ戦の性能で飛行士が無理をさせられることが載っていました。
そのゼロ戦も研究しつくされ、より性能の良い戦闘機を作られてしまった。強国と小国の差のように感じ、今の日本も変わっていないと思いました。
せめて戦争のことを忘れて、風に吹かれていたいと…そんなセンチな気持ちになった素敵な映画です。
宮崎監督の遺言になるはずだった話
投稿日
2020/07/16
レビュアー
勇光
岡田斗司夫さんの解説を聞いていろいろとわかった部分があり、それでもう1回観てみた。で、これは悲しいラブストーリーではないことがよくわかった。老いた宮崎監督が最後のメッセージとして残した映画がラブストーリーであるはずがなかった。
宮崎駿の実家は零戦の部品をつくる工場を経営していた。なので、空を飛ぶものについては強い執着があり、宮崎が監督した映画は「もののけ姫」と「崖の上のポニョ」以外はどれも空を飛ぶシーンを鮮やかに描いている。老いて心の内側をさらけ出すことにした「崖の上のポニョ」では、母について語ったようだが、いよいよこれが最後だとしたこの作品では、ついに零戦について語ることにしたらしい。
作品の冒頭の堀越少年の夢の中に登場するカプローニ伯爵は、伯爵なだけに大金持ちで、自分が夢想した飛行機をつくっては何度も失敗してパイロットを死なせており、映画に登場した爆撃機はウィキによれば1919年8月2日に墜落し、10人以上の全乗員が死亡したようで、これはイタリア初の民間機災害にして、最古かつ当時最悪の旅客機事故の一つだそうだ。また、大西洋横断用の巨大旅客飛行艇として試作したものは初飛行の時点で不安定な挙動を見せた後に大破したようだ。
堀越少年はそのカプローニ伯爵にあこがれて三菱重工に入社し、そこで零式戦闘機を設計した・・と、この宮崎映画では描かれてある。で、その零戦を設計している最中に軽井沢かどこかの避暑地のホテルに連泊し、そこで結核の美人と婚約する。なにもわからずに観ていると、ラストの悲しい雰囲気ばかりが心に残るため、あたかも悲しいラブストーリーを見せられたと思ってしまうが、実は、宮崎のねらいはそこにはない。
だいたい実際の堀越二郎の妻は早死にしていない。結核で早死にする妻の話は小説からひっぱったエピソードであって、実話ではない。零戦の設計でこのうえなく忙しいはずなのに避暑地のホテルにひとりで遊びに行って富豪の娘と婚約するなどありえない。あの若くて美しくてフランス語も堪能で油絵も画く富裕層の女子は、うつくしい零戦を擬人化したものである。形がよくて格闘性能がズバ抜けいて航続距離も破格に長い零戦なのだ。ただ、零戦には弱点があった。防弾装備がないのである。アメリカ軍の戦闘機は開戦当初は零戦に歯が立たなかったが、これはパイロットを守るための防弾装備が重くて格闘性能が低かったからである。零戦は軽量化のためにパイロットの命を消耗品あつかいしたもので、一発でも敵の弾が当たると簡単に撃墜された。うつくしくて賢くて教養豊なのだが結核を持っている富豪の娘に惚れるというのは、防弾装備のない零戦に惚れた堀越二郎の姿を浮き彫りにしようとした演出でしかないのである。
宮崎が描いた堀越少年は現実社会とは疎遠な人であり、社会の底辺に生きる労働者や農民などには興味がない。それは冒頭のシーンに描かれてある。最初に映る実家の建物は田舎の農家の家屋であるが、そこそこ裕福な豪農の家である。豪農の家族は農民たちが納めた収穫物で生活しているわけだが、農作業はしない。家には常に使用人がいる。堀越少年が学校から帰ってくると同年代の女中が「おかえりなさいませ・・」と声をかけるが堀越少年はふり向きもしない。
現実の堀越二郎が回想した話には、「戦闘機には優先順位があり、防弾がなかったのは当然」というのがあるそうだが、これはパイロットの人命をなんとも思っていなかった証拠であろう。
日本に零戦がなかったならば、ハルノートを突きつけられて石油を止められても、おそらくアメリカを相手に開戦することはなかったであろう。開戦したとしても、パールハーバーの華々しい戦果はなかったであろうし、もっと早くに降伏したかもしれない。宮崎駿が万感の思いをこめて訴えたかったのは、そのあたりの零戦に対する思いであろう。実家がその零戦をつくっていて、多くのパイロットがそれに乗って死んで行ったことへの言葉にならない思いが込められているのだろう。
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風立ちぬ