きいろいゾウ

　一言でいえば全く感動したり共感できる部分がなかったです。宮崎あおいちゃんが好きで見ましたが、『……んー…結局見どころは何だったんだ…？』という感じで、拍子抜けでした。(期待していた分残念でした)
　ストーリーは、無名な小説家の夫“むこさん”と自由奔放で人間以外の生物と会話ができる妻“つまさん”が、駆け落ちという形で電撃結婚し、都会から離れて三重県の田舎暮らしをしているなかで、ある日届いた一通の手紙を機に、今まで語ることのなかったむこさんの過去、またつまさんは自分自身と向き合うこととなり、夫婦の歪な関係が展開されていくといった内容です。基本的に、むこさんもつまさんも曲者というか一風変わった人柄なので、観ていて共感は出来ませんでした。
　なんせ、すっごい暗い内容です。陰気な気分にさえなりました…。そして、宮崎あおいは好きですが、あのつまさんの役柄はちょっと…と思える我儘・ガキっぽい・猟奇的でした。むこさんと気まずくなったとき、怒ってグラスと茶碗でむこさんの手の甲を流血していてもなお何度も強打し続けるシーンは、何だか病的なくらい狂乱していて怖かったです。sexシーンも何度かあり、なんというか…あからさますぎて生々しく思えました。
　あの田舎の景色や平屋やお庭、虫の声など、自然の恵みの中での暮らしぶりはすごく素敵でした。ほのぼのしたあの風景とはどう考えてもミスマッチなストーリーだったため違和感を感じたのかもしれません。
　見てよかったな〜と思えるような、学ぶものがある映画ではありませんでした。

雰囲気良し！料理良し！ロケーション良し！他のキャストのキャラ良し！ムコ良し！

と好きな感じではあるのですが、最後までツマさんを理解できませんでした。
※宮崎あおいは超ハマリ役ですが。。

予告編が良くできてるんだよな。。

台所での壮絶な！？夫婦間の闘いでのツマが最高に怖く、延々と続くこのシーンには少し気分的にヤラレマシタ。
この手の不安定女子的なところはかなり苦手です。

気になったのは、住処にあった小さなカマドがいい味出してました。
屋根裏ベットルームもなかなか。

他の映画でもそうですが、田舎暮らしの定住感が妙に気になる今日この頃です。

宮崎あおいさん、向井理さん、二人とも好きな俳優です。不思議な性格のツマとそのツマを支えいとおしむ夫ムコ。古民家で暮らす若い夫婦の自然に親しんだ穏やかな生活。凡人には理解しがたい心の奥深い葛藤が夫婦間をギクシャクさせます。ツマのワガママとも思える不可思議な言動にむかついて正直途中で観るのを止めたくなりました。柄本明さんと松原千恵子さんの不思議な夫婦を主人公にした方が面白かったかも。それぞれの心の奥底にひっかかったものを表現したかったのかな?ツマが動物や自然と話しをするところは面白かったです。

宮崎あおいふんする「つま」は、植物や動物とはなしをしたりします。ちょっと不思議なセッティングです。
この不思議な流れのまま、不思議な雰囲気のまま、ストーリーは進んでいきます。
・・・ということで、ちょいファンタジーが駄目な方はだめなかたとか、ちょっと不安定で不思議な主人公はいや！とかいう人は
この映画はだめかも。
私的には、主人公ふたりのキャストがよかったので、最後まで見れました。

夫婦ってこんなものかな？っとラストは切なくも晴れ晴れとした気持ちで鑑賞できました。
最初はメルヘンチックなおとぎ話みたいな・・と思ってみましたが　夫に届いた手紙から
妻の中に不安な気持ちが高まっていきます。
　夫の心の中に他の人がいる・・いた・・どちらにしても　聞けない妻の心情が痛いほど切ない。
言葉に表せない分　何度も何度も水道を止める夫の甲を叩くシーンは胸を打ちました。