遊星からの物体Ｘ　ファーストコンタクト

評価６８点(１００点満点)
１９８２年の作品「遊星からの物体」の前日譚ということらしい。従って舞台は１９８２年の南極でノルウェーの基地が舞台となっているSFホラー作品。
氷河の下に墜落している巨大宇宙船が発見され、同時に地球外生命体の存在が報告され古生物学者のケイトも調査チームに招聘されることになる。
氷の中に眠る地球外生命体にドリルを通して細胞を取り出して検査、やはりエイリアンだと推定、直後エイリアンは氷の壁を破って逃走し、捜索に出た隊員の一人を飲み込んでしまう。
その正体は節足動物、巨大宇宙船を操れる地球外生命体がなんでこんな原生生物体なのかという疑問は残るが、やつかいなのはこのエイリアン、人間を擬態としてしまうことで、始末が悪い。
つまり隊員の誰かをエイリアンが支配しているということで隊員同士が疑心安危になつてしまうところがミソ、でもちよっと馬鹿々しい感じがするが、映像は流石にホラー的。
CGというよりいかにも手作りの怪物という感じでなかなか生々しいところが恐怖を増幅させているようだ。このグロさがお好きな方には受けるのかも。

始めから終わりまで結構緊張感を持って観れましたぁー
流石に後半はツッコミ所満載でしたが
是だけ飽きずに観れたのだから良しとしましょう

ヒロインも悪くなかったです

傑作と名高い（とはいえまだ見ていない）「遊星からの物体X」の前日譚ということで期待も高まる。
本作のクリーチャーの造形がエイリアンのモデルになったとか・・。
感想は・・前知識なしでしたが、面白かった〜！
なんかとことんシンプルなのがいいなあ。

出演者のB級感もよいし、シンプルであんまりお金かかってなさそうなトコもいい。
これを見ると「エイリアン」はかなりこれにインスパイアされてるのでは？と感じた。
得体のしれないクリーチャーと格闘するだけなんだけど
単なるモンスター映画でなくて、逃げ場のない密室サスペンス・人間臭い心理戦の様相も含んでおり、そこがまたじわじわと来る。
クリーチャーの変身？シーンはぬちゃ〜とした食虫植物みたいなやすっぽい感じがまたグッド。
これは1作目もぜひ見なくては。

劇場公開されたものの、近場で上映している映画館が無く、泣く泣くBlu-Ray版の登場まで待つことに…
やっと観ることができました！

オリジナル「遊星からの物体X」の前日譚ということで、
設定と結末はある程度分かってしまっているので、期待度は半分。
さらに上映館が予想以上に少なく、「これはB級ホラー扱いか？」
などと心配しつつ観ましたが、ほぼ満足な出来。

グロい生命体の造形もばっちりでしたね。
個人的にはもう少したくさんのバリエーションが観たかったくらいです。

ちょっと違和感があったのが
主役の女性だけが優秀で、他の男性陣は(教授も含めて)ほとんど全員が臆病者もしくは役立たずだったところ。
物体Xの正体を簡単に暴いてしまったところはちょっと残念。


とはいうものの、総じて期待通りの作品でした！
オリジナルを知らずに観た人がどんな感想を持つのかがちょっと気になりますね。

派手過ぎない現代的なSFXで前作の要素を引き継いでおり、ひとまず安心マーク。

ホラーファンなら絶対にチェックしなければならない同名タイトルであるジョン・カーペンター監督作品（1982年度）のファンでも特に過不足なく視聴できるはず。
しかし残念なのは30年前の上記作品の行き詰まる緊張感には遠く及ばないっていうところ。さすがSFホラーの金字塔に数えられるだけのことはある。

まあこの手の設定はカーペンター監督の作品以降、腐るほど製作されているわけで今作よりもっと優秀なSFホラーは山ほどある。
したがって前作に思い入れのある方にはそれなりに楽しめて、まったく知らない人にはよくある寄生モンスターのB級作レベルに映るでしょうね。

それと前作で主役を演じたのがカート・ラッセルでいかにもリーダー然とした立ち位置でしたが、今回は女性がドタバタした中で進行上リーダーぽくなっている点も
迫力に薄い感じを受ける要因かもしれない。

もちろん自分は十分に楽しめたけど、やっぱり一番グッときたのはラスト付近で流れる例のあのBGM。30年経ってもやっぱり不気味な雰囲気を最高に醸し出している。
たしかカーペンター監督自身が作曲してるはずで、彼の他の作品でも似たような雰囲気の自曲BGMを使用している。