オールド・ルーキー

３５歳で高校教師から
二度目のメジャーリーグ挑戦をし
その夢をつかむ男の真実の物語。
ジョン・モリスは
一度目の挑戦でマイナーリーグまでいき
メジャーまであと少しだったのに
ケガにより夢を断念
テキサスで高校教師と野球部のコーチをしながら
家族とともに暮らしていました。
そんな彼が２０代で諦めた夢に
再び挑むことになる。
３５歳で１５０キロ以上のスピードボールを投げるという
常識では考えられない武器を手に

この真実の物語を観たときに
プロレスラーの鈴木みのるが頭に浮かびました。
鈴木みのるは高校卒業後
新日本プロレスの門を叩き
プロレスラーになるのですが
わずか１、２年で
格闘技系団体のUWFへ移籍
その後も格闘技系の藤原組
そしてもはや格闘技と言ってもよかった
パンクラスへと理想の地を求め
ある時、どっぷりとした
プロレスの世界へと帰ってきます。
そこから１５年以上が経過したでしょうか。
ザ・プロレスを邁進してきた同年代のレスラーが
体に故障を抱え
全盛期を過ぎてしまっても
鈴木みのるは全盛期を保っていました。
まだまだ伸びしろを感じさせる魅力とともに
体への蓄積されたダメージが
他のレスラーより少なかったからではないか
そう思いました。
５０代に突入した今でも
他の同年代レスラーとは明らかに違うキレのある動きで
ギラギラとプロレスを味わい尽くしています。
ジョン・モリスも
その才能が一度はケガにより断たれましたが。
肩のポテンシャルは埋もれたままで
温存され、滅びることはなかったのではないでしょうか。
それが３５歳でのメジャーリーグ登板という
常識の範疇を超えた夢を実現させた要因のひとつだと思います。

夢を諦めない強さと
夢をひとりで掴むのではなく
信頼する仲間と掴む時の力の凄さ
これがアメリカンで
ベースボールで
父と子の確執という
王道路線で描かれる。
しかも安心クオリティーのディズニーで
これが泣かないわけがないのです。
きれいごとのように感じるかもしれませんが。
大切なことをちゃんと教えてくれる良作だと思います。
子役の表情と仕草
ポッチャリ系の体と愛くるしい顔がバツグンです。

スポーツものの面白さってテンポよく進んで、手に汗握る攻防があって、素直に感動できる、っていうところなんだけど、これ、主とするストーリーは分からんでもないんだけど、大事なドラマ部分が弱すぎる。高校野球チームのコーチがひょんなことから再び（再びの部分が少ないけど・・・）メジャーリーガーを目指して活躍する、夢があっていいんだけどねぇ。

ちょっと世知辛い世の中に生きていくおっさんの部分が強く出ていて、栄光のメジャーリーガーっていう部分が少ないのはちょっとねぇ。やっぱり夢見させてくれないとね。できたら、しっかりと辛い部分あってこその栄光、という描き方してほしかったです。おっさんに夢、与えてくれよ。

最後に・・・智の花でもいけるんちゃうか・・・

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大リーグで活躍する夢を一度はあきらめた高校教師が
中年になってから再チャレンジして実現する
サクセスストーリー。
ただ、それだけです。

なぜ、若いころよりも球が速くなったのか
私はそれが知りたかったのに、結局なにも触れられなかったので
とても不満です。
毎年1勝しかできなかったチームが
監督と約束した途端強豪チームに？
気持ちの持ち方だけで強くなれるほど
野球って甘くないですよね。
それは見る側の想像に任せるとか暗黙の了解なのかもしれませんが
あまりにも触れられなさすぎ。

主人公の父親も
「はやくこうしていればよかった」なんていってたけど
そのあたりの想いを、もっと丁寧に描いてほしかった。

あと、細かいところですが
一つしかない遠距離用の電話機を息子と話すために占領して
同僚から嫌味をいわれたとき「息子と話していた」と開き直って
同僚もそれゆえ何も言えないっていう場面
私は「息子だからどうした」と思いました。
大事な人に電話したいのは誰だって同じでしょ。

なんしか、雑です。

　実話らしいのですが、夢追う姿はいくつになってもかっこいいもんです

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　事実を元にしているらしいが、意外に最近の出来事だったのには驚いた。
　当たり前のようだが夢を追うことの大切さを物語っている。夢が周囲に希望をもたらすことも、夢がどんなに素晴らしいかを感じさせてくれる。
　と同時に、夢を追うことの難しさも見せている。父親に「男の責任を果たせ」と言われたのは、当人には相当きつい言葉だろうなと想像できる。
　モリス自身も表面的にはそれほど夢に執着した素振りは見せてないが、年齢的にもギリギリのところで、夢と現実の境目で迷っていただろうと思われる。
　もし奥さんや息子、町の学生の応援がなければ、彼も諦めていただろうが、その点は良き理解者が居たことも恵まれていただろう。
　
　さらにプロの厳しさも垣間見られる。仕送りが大変なほどのマイナー生活と、クリーニングされたユニホームに新品のブレザーが用意された広いロッカールーム。満員の専用スタジアム。
　ジム・モリスが実際に残した成績は２年間で勝ちもセーブも無かったようだが、この辺も厳しい世界だなと感じる。なにしろワールドシリーズでの登板を夢見ていたのだから、志は少年のように大きかったのだ。
　ちょっと気になったのは、家の家計を助けられるほどの仕送りは出来たのだろうか。メジャーに上がれたのだから収入は増えたのだろう。
　
　本作は夢を追いかける勇気を与えられたというよりも、その難しさ、周囲への影響、また実現した後の厳しさなど、現実を誇張せずに良く描いていたと思う。
　もちろん夢を掴もうとしたジム・モリスのメジャー登板は素晴らしいと思うし、後悔はないだろう。息子も父を誇りに思うに違いない。
　野球ファンにはお勧めしたい映画です。