マネーボール / ブラッド・ピット
マネーボール
/ベネット・ミラー
平均評価点:
予告編を検索
全体の平均評価点: (5点満点)
(128)
解説・ストーリー
※一部のブルーレイプレーヤー及び、レコーダーの機種によっては、最新のバージョンにアップデートが必要になります。機種のアップデートに関するお問合せ先:ソニー・ピクチャーズ “BD-ROM” テクニカル・サポート<br>フリーダイヤル:0120-5021-85<br>受付時間:月〜金:午前11:00〜午後5時(午後1〜2時は昼休み)<br>低迷していたオークランド・アスレチックスを革新的球団運営で常勝チームへと作りかえた実在のゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの成功物語をブラッド・ピットの主演で映画化した感動ドラマ。監督は「カポーティ」のベネット・ミラー。高校時代は花形選手だったものの、プロでは大成することなく引退したビリー・ビーン。その後、若くしてアスレチックスのゼネラルマネージャーに就任するも、貧乏球団では選手の補強もままならない。そんな時、名門イェール大の経済学部を卒業した青年ピーター・ブランドと出会う。彼のデータを重視した斬新な選手評価を基に、安い選手を買って勝てるチームをつくる独自の経営戦略を打ち立てるビリーだったが…。
※一部のブルーレイプレーヤー及び、レコーダーの機種によっては、最新のバージョンにアップデートが必要になります。機種のアップデートに関するお問合せ先:ソニー・ピクチャーズ “BD-ROM” テクニカル・サポート<br>フリーダイヤル:0120-5021-85<br>受付時間:月〜金:午前11:00〜午後5時(午後1〜2時は昼休み)<br>低迷していたオークランド・アスレチックスを革新的球団運営で常勝チームへと作りかえた実在のゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの成功物語をブラッド・ピットの主演で映画化した感動ドラマ。監督は「カポーティ」のベネット・ミラー。高校時代は花形選手だったものの、プロでは大成することなく引退したビリー・ビーン。その後、若くしてアスレチックスのゼネラルマネージャーに就任するも、貧乏球団では選手の補強もままならない。そんな時、名門イェール大の経済学部を卒業した青年ピーター・ブランドと出会う。彼のデータを重視した斬新な選手評価を基に、安い選手を買って勝てるチームをつくる独自の経営戦略を打ち立てるビリーだったが…。
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「マネーボール」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
※一部のブルーレイプレーヤー及び、レコーダーの機種によっては、最新のバージョンにアップデートが必要になります。機種のアップデートに関するお問合せ先:ソニー・ピクチャーズ “BD-ROM” テクニカル・サポート<br>フリーダイヤル:0120-5021-85<br>受付時間:月〜金:午前11:00〜午後5時(午後1〜2時は昼休み)<br>低迷していたオークランド・アスレチックスを革新的球団運営で常勝チームへと作りかえた実在のゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの成功物語をブラッド・ピットの主演で映画化した感動ドラマ。監督は「カポーティ」のベネット・ミラー。高校時代は花形選手だったものの、プロでは大成することなく引退したビリー・ビーン。その後、若くしてアスレチックスのゼネラルマネージャーに就任するも、貧乏球団では選手の補強もままならない。そんな時、名門イェール大の経済学部を卒業した青年ピーター・ブランドと出会う。彼のデータを重視した斬新な選手評価を基に、安い選手を買って勝てるチームをつくる独自の経営戦略を打ち立てるビリーだったが…。
「マネーボール」 の作品情報
「マネーボール」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
マネーボールの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
133分 |
日英 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD80216 |
2012年03月21日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
93枚
|
1人
|
2人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
【Blu-ray】マネーボール(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
133分 |
日本語・英語 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語 2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
BRR80216 |
2012年03月21日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
51枚
|
2人
|
0人
|
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語
2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
マネーボールの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
133分 |
日英 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD80216 |
2012年03月21日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
93枚
|
1人
|
2人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
【Blu-ray】マネーボール(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
133分 |
日本語・英語 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語 2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
BRR80216 |
2012年03月21日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
51枚
|
2人
|
0人
|
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語
2:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/日本語
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:128件
“20連勝”って、スゴイ!
ブラビ主演に惹かれて借りてみたけど、野球にあまり興味のない私でも思ってたより有意義に見れました。
“ベースボール”そのものではなく、プレーヤーの人生模様を描いているからかな。
また、実際とまったく同じではないとしても、プロ球団の編成の内幕の様子など興味深かったですね。
編成会議で、GMのビリー(ブラビ)と対峙するスカウトマンたちがみな老人たちなのが印象的ですね。うまい演出です。
それにしても、GM間での選手の売り買い・トレードの様子は、映画的な誇張があるにせよ違和感がありますね。単に商品として扱われているみたいで。それと、選手がシーズン中に突然解雇になったり、唐突にトレードを言い渡されたりってホントにあんな感じなんですかね?日本の風土というか、雇用環境の雰囲気では、ちょっと非情すぎないかって感じしますね。その日に紙切れ一枚渡されて、「あとは向うのGMに聞いてくれ。航空機を手配してくれる」って...プロ選手の世界ってやはり厳しい...
「結果がすべて、あとロマンが少しあればいい」てことかな。
「セイバーメトリクス」って分析方法で編成の仕方を見直し、チームの建て直しに成功したって話なんだけど、ビリーが選手であった自身の挫折経験から、「逆境にある選手をなんとかレストアしてグラウンドで再生させたい」という思いがあったと見たいですね。
それが、私がこの映画に見たロマンです。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
勝利の方程式
長島さんがよく「勝利の方程式」って言葉を使ってたけど、皆、意味不明で笑ってた。だが、この映画を観たら、実際にそういう方程式があることがわかった。エンターテイメントとしての野球には、いろんな要素があり、球団がどの選手と契約するか決める際には、値段以外にその選手のルックスなんかも選考基準になっているらしい。女房がブスだと、あいつは自分に自信がない、なんて評価されてるのを知って驚いた。だが、この映画の主人公は、スーパーマーケットの経営戦略のような勝利の方程式を駆使し、仕入れ値が安くて得点に結びつく選手を厳選する。部分的に故障があっても、生活が乱れていて評判が悪くても、年齢的に盛りを過ぎていても、そんなことは一切気にしない。ひとりの高額なスター選手が他球団にとられてしまい、その代わりに3人の選手を雇うのだが、3人合わせての出塁率が高ければひとりの高額なスター選手以上に得点が得られる、っていう理論には感動した。
話は、いわゆるサクセスストーリーで、観ていて痛快である。
ただ、見終わって気になった。
いかにもアメリカ的な改革だということである。コストを押さえ、試合には勝つ。そのためには古いしきたりは無視する。そのことで職を失う者がどっと出ても、敗者は去れと一蹴する。このアメリカ式経営戦略で、今、世界経済は底なし沼に沈んでいる。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
一勝のお値段
投稿日:2013/12/01
レビュアー:港のマリー
シーズン終了後、アスレチックスのゼネラルマネージャー、ビリー(ブラッド・ピット)がレッドソックスのオーナーからオファーを受ける場面。
アスレチックスとヤンキースは勝ち試合数は同じでも、選手の年俸を勝利の数で割ったもの、つまり一勝にかかったコストは、ヤンキース140万ドルに対し、アスレチックスは26万ドルだったそうな。
これがビリーのやったこと。最小の経費で最大の利益を得るためにあらゆる無駄を排除し、合理化・効率化を徹底させ、既得権益にしがみつく守旧派を一掃する新自由主義構造改革に聖域はない、夢を売るプロ野球だって同じだ。
というわけで、ビリーは動くデータベースというべき若き秀才ピーター(ジョナ・ヒル)とともに、勝つために情け容赦のないチーム再編成を敢行する。選手は勝利を生み出す機械の部品、金で買われるか、他の機械の部品と交換されるか、廃棄されるか、情の介入する余地などなし。もっとも安い部品の新たな用途を発案するということはある。
奇跡の20連勝にお客が沸く陰でリストラを告げられる選手の、その時の表情の暗さに胸をつかれる。彼らふたりは驚きもしなければ抵抗もしない。ただ目を伏せて去っていく。
元気だった一時期の大阪市長を思わせるこんなビリーのやり方に反発を感じていいはずなのに、新自由主義はキライなはずなのに、この映画に魅了されてしまったのはなぜだろう?
おそらくは非情な(に見える)ことを決断実行する者の、孤独と不安、焦燥が目一杯に描かれていたこと。オフィスへ向かうコロシアムの地下通路はビリーにとって孤独地獄の闇へ降りていく道だったに違いない。ほんとうは人一倍気が弱く球場でライブの試合に立ち会えない。期待されてプロに入団しながら選手として実績を残せなかった過去がトラウマになって苦しめる。感情を抑えられず短気で、すぐ物に当たる(暴力はふるわなかったらしいが)。そのためか妻子とは別れて暮らしている。
さすが「カポーティ」の監督で冷たくて湿気を帯びた画面に、ぎりぎりに追い込まれた孤独な男の心情が滲み出ている。痛みを抱えた男、といったふうのブラッド・ピットの表情、動作も魅力的だった。自分のやり方を信じて結果が出るまでひたすら耐える。キリキリと心臓が締め付けられる。音楽はほとんど使わず、もの音でその緊迫感を出すところもいい。
もうひとつ、野球にデータ万能ではない、ほんものの「奇跡」の場面を用意してくれ緊張から解放してくれるところ。四球を選ぶ実績を買われて呼ばれた選手が歴史的な試合でまさかの…
2Aの試合で体重108キロのキャッチャーがホームランを打ったことに気付かず、二塁に走らないのをみんなが笑うというのも愉しかった。
でも最大の奇跡は、こんなビリーをアスレチックスのオーナーは信頼し続けたことではないのか。ピーターも献身的に補佐した。それに第一、選手として結果を残せなかった者をスカウトとして球団は雇い続け、なおかつゼネラルマネージャーの道も拓いてやったということは、とにかく即戦力をというビリーのスカウト方針とは正反対、ビリーの可能性に賭けたのではなかったか。マネーボール理論は一応の成功は見たが、野球の世界はもっと懐が深いことも示している。お金をいくらかけたかなんて球団事情に関わりなく「人は野球に夢を見る」のである。ビリーもそれに気付いてアスレチックス残留を決めたのではないかと思った。
フィリップ・シーモア・ホフマンの監督役は演技をているのかいないのか、判別がつかないほどの名演。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
声は聞こえない…でも、「言葉」は感じる^^
投稿日:2012/04/01
レビュアー:アルディ
人が動物から社会を構築する「人間」と言う存在に転じてから幾星霜。
神の座に届かんとバベルを打ち立てて今一歩のところで共通言語を奪われて堅実なる「組織」は瓦解し、塔その物も神様のバットで粉々に砕かれてから数万年。
アメリカンの娯楽の両頭で在るベースボールの世界で同じ様に「言語(価値観)」の相違によってチーム崩壊に見回れているアスレチックス。
新しい「言葉」を話す事は旧来の野球人の反感を買い、旧態依然とした資本と力のバランスによる「野生の時代」を継続する事を大人達は由とする。
選手の個性を組織全体の力と見るのか?。
選手個人の「技能」の統合を組織「その物」と考えるのか?。
素養は有っても「一流」野球人ではなかったGMのビリーは絵空事を吐く偽預言者ピーターの「総合論」に自分の野球人生の再起を掛けたゲームを開始する。
…面白かったです。
「結局は対話が必要」
と言うのは、どんな現場でも通じる「共通項」ですね。
好きな仕事で食べるには努力も去ることながら「圧倒的な」運も必要だって痛感しますね。
男の「子」の世界の延長線上の話ですが、組織を活かすか個人を伸ばすかに関して「泣いて馬謖を切る」立場の人間の悲哀を痛烈に風刺した毒性もあります。
実録物は苦手ですが、会社の講習などで「我立ち上げたり」と言う話を半日聞くよりズッと為になる組織改革のセオリー教範でした。
オチの「全てに一生懸命であり続ける事が大切!嘲笑の中に力強い称賛が生まれるから」と言うのはコソバユイですね。
BD版にはNGシーンなどオマケも収録されています。
未公開シーンで驚いたのはビリーにはリリーラッシュでお馴染みの女優演じる彼女がいたと言う事。
今更ながらに編集で映画って生き死にするんだなって痛感しました。
ソースコードの特典でダンカンジョーンズが編集者について語っていますが、さもありなんと思いますね。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
セイバーメトリクス
投稿日:2018/05/16
レビュアー:趣味は洋画
マネーボール(2011年アメリカ、カラー133分)
電車に乗って約30分、甲子園球場に着く。
マイカーでもほぼ同じ時間で着くが、球場周辺に車を停めることは出来ず、専ら電車で行く。
甲子園駅から目の前の球場へは、無意識のうちに足早になる。
ゲートをくぐり、階段を上がると、目の前に偉大な聖地の景観が広がる。
鮮やかな緑の芝生と、褐色の砂地のコントラストが素晴らしい。
高校野球における甲子園球場の顔、プロ野球開催時の甲子園球場の顔、微妙に異なるが、スタンドに埋もれてしまえば、群衆の中の一野球ファンとして、一球一打に酔いしれる...。
この「マネーボール」という映画は、やや角度を変えて「野球」をみつめている。
面白い。素晴らしい映画だと思う。
イェール大学卒業の若きインテリ、ピーター・ブランドという男が登場する。演じているのはジョナ・ヒルだが、これがまた実にユニーク。よほど野球選手とは似つかない体格・風貌なのだが、論じている野球観、選手の特性などは理に適っている。
野球には「出塁率」という一つの評価基準があるが、今の野球は大リーグよりも、むしろ日本のベースボールのほうが「出塁率」を重宝している。
出塁率は単に選球眼に優れているだけではダメで、多様なボールをバットに当てる技術、すなわちクサイボールをファウルにする技術が求められる。
そのうえでのフォアボールによる出塁だ。
野球の醍醐味はホームランであり、逆転であり、サヨナラ・ゲームであり、完封でもある。
僅差のゲームは手に汗握るが、野球には「流れ」があり、フォアボールやエラーによって、形成が逆転することは茶飯事だ。その中で、目立たないが「出塁率」の高いプレーヤーがキーマンとなる。
この映画は、GMという立場を通して大リーグの一つの裏側を見せ、同時に「出塁率」をはじめとしたセイバーメトリクスを用いて選手を評価するという事実も見せている。
そして、実際に2002年、2003年はアメリカン・リーグ西地区で優勝しているのだ。
B・ピット、J・ヒルの好演に加え、フィリップ・シーモア・ホフマンがアート・ハウ監督に扮し、存在感をみせている。特別セリフが多いわけではないが、ホフマンはいつも気になる存在で登場する。
ロビン・ライトにはもう少し出演シーンがほしかったが、その分、ケリス・ドーシー演ずるブラピの娘ケイシーが良かった。彼女が父親のために作った歌をうたうシーン、そのCDをブラピが聞くシーンは、胸がジーンとなった。
先日、ロバート・レッドフォードの84年「ナチュラル」を観た。
異色のプロ野球選手がアメリカン・ドリームを体現する物語だった。
本作は切り口は異なるが、野球の素晴らしさをあらためて実感させてくれる佳作だった。
夏にはまた、甲子園へ足を運ぼうと思っている。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
“20連勝”って、スゴイ!
投稿日
2012/05/22
レビュアー
哲郎
ブラビ主演に惹かれて借りてみたけど、野球にあまり興味のない私でも思ってたより有意義に見れました。
“ベースボール”そのものではなく、プレーヤーの人生模様を描いているからかな。
また、実際とまったく同じではないとしても、プロ球団の編成の内幕の様子など興味深かったですね。
編成会議で、GMのビリー(ブラビ)と対峙するスカウトマンたちがみな老人たちなのが印象的ですね。うまい演出です。
それにしても、GM間での選手の売り買い・トレードの様子は、映画的な誇張があるにせよ違和感がありますね。単に商品として扱われているみたいで。それと、選手がシーズン中に突然解雇になったり、唐突にトレードを言い渡されたりってホントにあんな感じなんですかね?日本の風土というか、雇用環境の雰囲気では、ちょっと非情すぎないかって感じしますね。その日に紙切れ一枚渡されて、「あとは向うのGMに聞いてくれ。航空機を手配してくれる」って...プロ選手の世界ってやはり厳しい...
「結果がすべて、あとロマンが少しあればいい」てことかな。
「セイバーメトリクス」って分析方法で編成の仕方を見直し、チームの建て直しに成功したって話なんだけど、ビリーが選手であった自身の挫折経験から、「逆境にある選手をなんとかレストアしてグラウンドで再生させたい」という思いがあったと見たいですね。
それが、私がこの映画に見たロマンです。
勝利の方程式
投稿日
2012/03/31
レビュアー
勇光
長島さんがよく「勝利の方程式」って言葉を使ってたけど、皆、意味不明で笑ってた。だが、この映画を観たら、実際にそういう方程式があることがわかった。エンターテイメントとしての野球には、いろんな要素があり、球団がどの選手と契約するか決める際には、値段以外にその選手のルックスなんかも選考基準になっているらしい。女房がブスだと、あいつは自分に自信がない、なんて評価されてるのを知って驚いた。だが、この映画の主人公は、スーパーマーケットの経営戦略のような勝利の方程式を駆使し、仕入れ値が安くて得点に結びつく選手を厳選する。部分的に故障があっても、生活が乱れていて評判が悪くても、年齢的に盛りを過ぎていても、そんなことは一切気にしない。ひとりの高額なスター選手が他球団にとられてしまい、その代わりに3人の選手を雇うのだが、3人合わせての出塁率が高ければひとりの高額なスター選手以上に得点が得られる、っていう理論には感動した。
話は、いわゆるサクセスストーリーで、観ていて痛快である。
ただ、見終わって気になった。
いかにもアメリカ的な改革だということである。コストを押さえ、試合には勝つ。そのためには古いしきたりは無視する。そのことで職を失う者がどっと出ても、敗者は去れと一蹴する。このアメリカ式経営戦略で、今、世界経済は底なし沼に沈んでいる。
一勝のお値段
投稿日
2013/12/01
レビュアー
港のマリー
シーズン終了後、アスレチックスのゼネラルマネージャー、ビリー(ブラッド・ピット)がレッドソックスのオーナーからオファーを受ける場面。
アスレチックスとヤンキースは勝ち試合数は同じでも、選手の年俸を勝利の数で割ったもの、つまり一勝にかかったコストは、ヤンキース140万ドルに対し、アスレチックスは26万ドルだったそうな。
これがビリーのやったこと。最小の経費で最大の利益を得るためにあらゆる無駄を排除し、合理化・効率化を徹底させ、既得権益にしがみつく守旧派を一掃する新自由主義構造改革に聖域はない、夢を売るプロ野球だって同じだ。
というわけで、ビリーは動くデータベースというべき若き秀才ピーター(ジョナ・ヒル)とともに、勝つために情け容赦のないチーム再編成を敢行する。選手は勝利を生み出す機械の部品、金で買われるか、他の機械の部品と交換されるか、廃棄されるか、情の介入する余地などなし。もっとも安い部品の新たな用途を発案するということはある。
奇跡の20連勝にお客が沸く陰でリストラを告げられる選手の、その時の表情の暗さに胸をつかれる。彼らふたりは驚きもしなければ抵抗もしない。ただ目を伏せて去っていく。
元気だった一時期の大阪市長を思わせるこんなビリーのやり方に反発を感じていいはずなのに、新自由主義はキライなはずなのに、この映画に魅了されてしまったのはなぜだろう?
おそらくは非情な(に見える)ことを決断実行する者の、孤独と不安、焦燥が目一杯に描かれていたこと。オフィスへ向かうコロシアムの地下通路はビリーにとって孤独地獄の闇へ降りていく道だったに違いない。ほんとうは人一倍気が弱く球場でライブの試合に立ち会えない。期待されてプロに入団しながら選手として実績を残せなかった過去がトラウマになって苦しめる。感情を抑えられず短気で、すぐ物に当たる(暴力はふるわなかったらしいが)。そのためか妻子とは別れて暮らしている。
さすが「カポーティ」の監督で冷たくて湿気を帯びた画面に、ぎりぎりに追い込まれた孤独な男の心情が滲み出ている。痛みを抱えた男、といったふうのブラッド・ピットの表情、動作も魅力的だった。自分のやり方を信じて結果が出るまでひたすら耐える。キリキリと心臓が締め付けられる。音楽はほとんど使わず、もの音でその緊迫感を出すところもいい。
もうひとつ、野球にデータ万能ではない、ほんものの「奇跡」の場面を用意してくれ緊張から解放してくれるところ。四球を選ぶ実績を買われて呼ばれた選手が歴史的な試合でまさかの…
2Aの試合で体重108キロのキャッチャーがホームランを打ったことに気付かず、二塁に走らないのをみんなが笑うというのも愉しかった。
でも最大の奇跡は、こんなビリーをアスレチックスのオーナーは信頼し続けたことではないのか。ピーターも献身的に補佐した。それに第一、選手として結果を残せなかった者をスカウトとして球団は雇い続け、なおかつゼネラルマネージャーの道も拓いてやったということは、とにかく即戦力をというビリーのスカウト方針とは正反対、ビリーの可能性に賭けたのではなかったか。マネーボール理論は一応の成功は見たが、野球の世界はもっと懐が深いことも示している。お金をいくらかけたかなんて球団事情に関わりなく「人は野球に夢を見る」のである。ビリーもそれに気付いてアスレチックス残留を決めたのではないかと思った。
フィリップ・シーモア・ホフマンの監督役は演技をているのかいないのか、判別がつかないほどの名演。
声は聞こえない…でも、「言葉」は感じる^^
投稿日
2012/04/01
レビュアー
アルディ
人が動物から社会を構築する「人間」と言う存在に転じてから幾星霜。
神の座に届かんとバベルを打ち立てて今一歩のところで共通言語を奪われて堅実なる「組織」は瓦解し、塔その物も神様のバットで粉々に砕かれてから数万年。
アメリカンの娯楽の両頭で在るベースボールの世界で同じ様に「言語(価値観)」の相違によってチーム崩壊に見回れているアスレチックス。
新しい「言葉」を話す事は旧来の野球人の反感を買い、旧態依然とした資本と力のバランスによる「野生の時代」を継続する事を大人達は由とする。
選手の個性を組織全体の力と見るのか?。
選手個人の「技能」の統合を組織「その物」と考えるのか?。
素養は有っても「一流」野球人ではなかったGMのビリーは絵空事を吐く偽預言者ピーターの「総合論」に自分の野球人生の再起を掛けたゲームを開始する。
…面白かったです。
「結局は対話が必要」
と言うのは、どんな現場でも通じる「共通項」ですね。
好きな仕事で食べるには努力も去ることながら「圧倒的な」運も必要だって痛感しますね。
男の「子」の世界の延長線上の話ですが、組織を活かすか個人を伸ばすかに関して「泣いて馬謖を切る」立場の人間の悲哀を痛烈に風刺した毒性もあります。
実録物は苦手ですが、会社の講習などで「我立ち上げたり」と言う話を半日聞くよりズッと為になる組織改革のセオリー教範でした。
オチの「全てに一生懸命であり続ける事が大切!嘲笑の中に力強い称賛が生まれるから」と言うのはコソバユイですね。
BD版にはNGシーンなどオマケも収録されています。
未公開シーンで驚いたのはビリーにはリリーラッシュでお馴染みの女優演じる彼女がいたと言う事。
今更ながらに編集で映画って生き死にするんだなって痛感しました。
ソースコードの特典でダンカンジョーンズが編集者について語っていますが、さもありなんと思いますね。
セイバーメトリクス
投稿日
2018/05/16
レビュアー
趣味は洋画
マネーボール(2011年アメリカ、カラー133分)
電車に乗って約30分、甲子園球場に着く。
マイカーでもほぼ同じ時間で着くが、球場周辺に車を停めることは出来ず、専ら電車で行く。
甲子園駅から目の前の球場へは、無意識のうちに足早になる。
ゲートをくぐり、階段を上がると、目の前に偉大な聖地の景観が広がる。
鮮やかな緑の芝生と、褐色の砂地のコントラストが素晴らしい。
高校野球における甲子園球場の顔、プロ野球開催時の甲子園球場の顔、微妙に異なるが、スタンドに埋もれてしまえば、群衆の中の一野球ファンとして、一球一打に酔いしれる...。
この「マネーボール」という映画は、やや角度を変えて「野球」をみつめている。
面白い。素晴らしい映画だと思う。
イェール大学卒業の若きインテリ、ピーター・ブランドという男が登場する。演じているのはジョナ・ヒルだが、これがまた実にユニーク。よほど野球選手とは似つかない体格・風貌なのだが、論じている野球観、選手の特性などは理に適っている。
野球には「出塁率」という一つの評価基準があるが、今の野球は大リーグよりも、むしろ日本のベースボールのほうが「出塁率」を重宝している。
出塁率は単に選球眼に優れているだけではダメで、多様なボールをバットに当てる技術、すなわちクサイボールをファウルにする技術が求められる。
そのうえでのフォアボールによる出塁だ。
野球の醍醐味はホームランであり、逆転であり、サヨナラ・ゲームであり、完封でもある。
僅差のゲームは手に汗握るが、野球には「流れ」があり、フォアボールやエラーによって、形成が逆転することは茶飯事だ。その中で、目立たないが「出塁率」の高いプレーヤーがキーマンとなる。
この映画は、GMという立場を通して大リーグの一つの裏側を見せ、同時に「出塁率」をはじめとしたセイバーメトリクスを用いて選手を評価するという事実も見せている。
そして、実際に2002年、2003年はアメリカン・リーグ西地区で優勝しているのだ。
B・ピット、J・ヒルの好演に加え、フィリップ・シーモア・ホフマンがアート・ハウ監督に扮し、存在感をみせている。特別セリフが多いわけではないが、ホフマンはいつも気になる存在で登場する。
ロビン・ライトにはもう少し出演シーンがほしかったが、その分、ケリス・ドーシー演ずるブラピの娘ケイシーが良かった。彼女が父親のために作った歌をうたうシーン、そのCDをブラピが聞くシーンは、胸がジーンとなった。
先日、ロバート・レッドフォードの84年「ナチュラル」を観た。
異色のプロ野球選手がアメリカン・ドリームを体現する物語だった。
本作は切り口は異なるが、野球の素晴らしさをあらためて実感させてくれる佳作だった。
夏にはまた、甲子園へ足を運ぼうと思っている。
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- B上記@Aのほか、当社が不定期で実施する期間限定キャンペーンにおいて、キャンペーン開始時に、当社が定める参加条件を満たした方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。(但し、上記Bの対象者に限り、新作もレンタル対象となる場合があります)
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
-
- 宅配レンタル 定額8プラン

-
- 「新作・準新作」が定額で月8枚レンタルできる!※1借り放題付き※2
- 新規登録する
-
- 宅配レンタル 定額4プラン

-
- 新規登録する
-
- 都度課金 プラン

-
- 新規登録する
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。
マネーボール