ミュージック・オブ・ハート

　頑張って生きていって幸せ・喜びを感じれた時、
　　それまでの辛かった事にさえも
　感謝出来るようになるのかな・・・
　　
　　　ロベルタの人生は素敵だなあと思った。

　　　　　辛い事を乗り越えてこそ
　　　　　　人は幸せを大きく感じれるのだろう。


　

メリル・ストリープが実在の人物、ロベルタ・ガスパーリに扮し、イーストハーレムの子供たちにヴァイオリンを教えることで、自身も成長していく姿を描いたドラマ。

アカデミー賞の女王ストリープが、主演女優賞ノミネート（彼女なら別に珍しいことではないが）となった作品だが、何故か見逃していた。

ストリープは相変わらず上手いが、驚いたのは監督。
なんとウェス・クレイヴンだった。８４年「エルム街の悪夢」を筆頭に、８８年「ゾンビ伝説」、９６年「スクリーム」から始まるシリーズ２、３、４と、まさにホラー、スプラッターで名を馳せた監督である。
一般的には女性映画といわれる本作を見事に仕上げ、とても同じ人物の作品とは思えない出来栄え。
ただ、３ヵ月前の今年８月３０日、脳腫瘍のため亡くなられたのは本当に残念である。（合掌）

ストリープ扮するロベルタが、イーストハーレムの小学校へ教員採用面接に行くシーンがある。校長のジャネット（アンジェラ・バセット）は、‘資格のない者を雇うわけにはいかない’と一蹴。
ところが翌日、ロベルタは２人の息子を連れて再度、学校を訪れ、息子たちとヴァイオリンを弾いてみせ、‘私が息子たちに教えた’と誇らしげに言う。
３人のアンサンブルに驚嘆した校長は、ロベルタを臨時教員として雇う。
このシーンは、離婚しているロベルタが落ち込むことなく、２人の息子を育てている既成事実として効果的に描かれている。

本編中には多くの子供たちが登場するが、演技なのか、素顔なのか、みな子供らしい表情としぐさで可愛い。
主役はストリープに違いないが、映画を支えている真の主役は、この子供たちだ。

著名な演奏家が登場したり、ストリープ自身もヴァイオリンの猛特訓をして実際に弾いたりと、なかなか凝っている。

ロベルタの息子で、次男のレキシーが１５歳のときを演じているのはキーラン・カルキン。
９０年「ホーム・アローン」のマコーレー・カルキンの実弟である。

ロベルタが子供たちに言う。　‘ヴァイオリンは心で弾くもの．．．’
ヴァイオリンに限らず、楽器はみなそうであろう。
一人一人の心のこもった演奏の集合体が、素晴らしいハーモニーとなって観客に迫りくるラスト。

そのカーネギーホールでの演奏会（実際に収録されている）は、胸にぐっとくるものがあった。

だいぶ昔の作品なのかな、って思ったらそうでもなかったです。アメリカの教育問題は色々と語られておりますが、それらのお約束パターンでの展開でして、その割には、重さが少ない。まぁ、美しい作品だなぁ、って感じでした。

「陽のあたる教室」の流れの作品でありつつも、貧困と教育の部分に光をあてて描きつつも、描きが足りない。この部分は「フリーダム・ライターズ」あたりの方が深くて良いと思いました。

美しい感動話として観る、それでいいのかなとひねくれずに観なければいい作品だと思います。でももう少し、貧困層がヴァイオリンをやる、ということの意義っていう部分をしっかりと描かないと、お伽話にしか観えないんだよなぁ。

ストーリーが素晴しいとか…
映像的に見応えあるとか……
そんなんどうでもよくて…（笑）

ただ、音楽っていいよね〜
…そう思わせてくれる映画でした♪♪

何かよく解んないけど、音楽にはパワーがある！

音を作る人…
音を奏でる人…
ほんと、スゴいと思います！！

私は、何も弾かれへんし…、楽譜すらサッパリやけど（笑）

まさに、＜ハート＞に届く、いい映画でした＼(*^▽^*)／

音楽を通して生徒と教師の心がひとつになった瞬間は
感動の一言では表せないものがあります。

実話を元に作られたっていうのもいい。

やっぱり音楽ってすごい！と思わせてくれます。