アウト・オブ・サイト

むりやり恋愛関係に持ち込むあたり、話の展開が強引でつまんなかった。二人の関係設定を見ただけで展開わかってしまう。

スティーヴン・ソダーバーグ監督にしては、正直なところ何か物足りない感じ。俳優はなかなかいい役者をそろえているが、チョット‘キザに決めすぎ．．．’の印象。主演のＧ・クルーニーも、まだまだこれから．．．といった感じだし、むしろヴィング・レームスがいい。（彼の作品は結構みているが、ＳＩＮ−凶気の果て−が良かった）　サミュエル・Ｌ・ジャクソン、マイケル・キートンがノンクレジットで顔をだしている。本来、監督であるアルバート・ブルックスも出演している。

プリズンブレイクの場面から始まって・・・・。
おしゃれな銀行強盗・・・。

捜査官とのロマンス・・・。
結構、楽しめました♪

ラスト、意味深な護送車の中
ハッピーエンドなんだろか？
アメリカ映画っぽいラストでした♪

まず、申し上げたいのは、ジェイ・ローが頗るかわいいということであります。そして、
そんな趣味はないですけど、ジョージ・クルーニーは、ハンサムであると。

ジェイ・ローのヌーディティには、いささか不満でありますが、ここまで、アラのないかわいさをぶちまけているので、許す。

お話は、最後、どうなるのか、よくわかりませんが、まぁーいいんでねーの　とこれまた許す。

よほど、原作の出来がよいのか、原作の雰囲気に頼っちゃってますね。といっても原作を読んでなくても、十分ひたっちゃいますけど。

よくわからない最後ですが、護送車にのりこんできたやつは、サミュエル・エル・エルエル・ジャクソンですよね、どーみても。
なんでクレジットないんやろ？

監督はスティーブン・ソダーバーグ、主人公はジョージ・クルーニー。
おまけに彼は銀行強盗犯、人間味のあるキャラクターはいかにもダニエル・オーシャン。
昔の刑務所仲間兼キーパーソンにドン・チードル、
挙句の果てに音楽はデヴィッド・ホルムス。

もう「オーシャンズ」シリーズファンなら始まって数分で、
「オーシャンズっぽい！」と興奮すること間違いなし。

話の規模はだいぶ小さく、ドンパチもあるので、
僕の好きな「オーシャンズらしさ」はだいぶ薄味にはなってますが、
いやこれはやっぱり「オーシャンズ」の原型だな、と思わずにはいられません。
「スト２」に対する「スト０」みたいな。

「オーシャンズ」と比べれば、仲間が少ない＆友情要素は控えめ、
その分恋愛要素を濃い目にして、そちら好き方面にウケをよくした感じ、
と言えばわかりやすいでしょうか。
勢いやシナリオの深さもやや弱く、はっきり言えば「まあまあ」な映画なんですが、
ソダーバーグらしい（やりすぎない）オサレ演出と、
どこか間の抜けた憎めない登場人物たち、
そしてデヴィッド・ホルムスの音楽（コレ、かなり大きいと思う）が
もう「オーシャンズ臭」を最大限に盛り上げてくれます。

ぶっちゃけ、映画自体としては大して面白いとは思わなかったけど、
この雰囲気がまた新しく（古いけど、初見という意味で）観られた、という点だけで
「オーシャンズ完全肯定応援団長」としては嬉しいことこの上ない。
また作ってくれないかなー、こういう映画。

恋愛要素に関しては、まあいろいろツッコミどころもありますが、
やっぱりちょっと普通の恋愛モノよりもオトナっぽく、
サラリとかっこいいのがこれまたスティーブン・ソダーバーグらしい。
こういうオトナの恋愛、いいですねぇ。憧れますねぇ。

と言ってるうちにオトナを通り越してジジイになる、と。
わかります。
きっとそうです。