東京島

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原作は知らないで映画を見ました。
結論は微妙ですね。
すごくいい設定（無人島、サバイバル、女一人に男多数、第３の漂流者など）があるにもかかわらず活かしきれてない感じでした。

不満点は
まずあっさり冒頭数分で何者かに夫が崖から突き落とされて殺されます。鶴見さん登場シーンは一瞬です。
そして旦那を殺した男とくっつき、その男もいきなり漂流していた中国人に文句を言いに言った後に前夫と同じような死に方をします。この殺され方からして日本人グループに犯人がいるのかな？と思ってましたが、はっきりとした答えは無し。その後は何も無かったように進むのも置いてきぼりをくらった感じでした。

終盤、日本人たちが中国人を襲撃する時に、清子はキムと子供と一緒に逃げますが、
マリアが脱出船に乗せると言ってた中国人リーダーと若いフィリピン人３人はなぜか
襲撃される現場にはいなくて、脱出したのかな？と思ったらボートには誰も乗っていなくて
１０年後にはちゃっかり子供つくってたりで意味がわかりませんでした。

ラスト清子と子供とキムで食事するシーンも空席にワタナベの甲羅がある事から
「揃ってないけどはじめちゃいましょうか」がワタナベを待っていたのはわかりますけど
あれだけいがみあってたんだから
深夜一人で救出されたであろうワタナベとのその後のシーンもあってほしかったです。

無人島、サバイバルって設定でワクワク期待してた割りに内容は微妙でした。
見終わったあとスッキリしない映画でした。

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　無人島でサバイバルな話といいつつも、緊張感は一切なくて。ぼんやりと生活していてコミカルな映画に仕上がっていました。そこに争いごともなくて、現代の日本男子たちのような男たちに笑ってしまいました。
　唯一の女性の木村多江さんを奥さんにするために、力ずくでなく。くじ引きで、ダンナさんになるといった行動が笑えました。しかも、みんな、遠慮したりするのが良かったです。

　無人島の割りに、ロードムービーのごとく。次々に、新しいキャラクターが出てきて。話に盛り上がりを見せるのかと思いきや。あまり物語に、わかりやすい影響を与えないのが残念でした。

　ワタナベなるキャラクターも魅力的な人物だったのに、尻すぼみになってしまった印象でした。

　120分、もう少しユルイ展開でなく。緊張感のある映画を観たかったです。

　原作を読んで、こりゃ映像化は絶対ムリだなと思っていましたが、やっぱりしちゃうんですねぇ。チャレンジャーだなぁ。

　そこまで果敢にチャレンジするんだから、何か秘策があるのかも。と思って観てみましたが、やっぱり特に何もありませんでした。
　他の皆様から酷評の嵐ですが、私も「上に同じ」です。

　あの清子役が木村多江という時点で、もう木村多江に十分失礼な気がしますが（笑）、おキレイな女優さんは使えない。かといって本当に清子みたいな風貌の女優さんじゃ客が呼べない。まあ、木村多江ならギリギリいけるか、みたいなことでしょうか？
　いやいや、逆にいつもそんなに化粧っ気がないだけ、ノーメイクの美しさが際立ってましたよ。
　いつもとさほどギャップもないのに、久しぶりに鏡見て「イヤだ！想像してたより酷いわ！」って、ある意味、世の女性を全員敵に回すような台詞に思えましたけど（笑）。私なんて毎朝そう思っていますけど（笑）。

　この原作をまじめに映画化しようとするなら、それなりの覚悟が必要なはず。しかしながら、はっきり言って、作る側にも演じる側にもそこまでの覚悟は全く感じられませんでした。
　そこまではさすがに期待していませんでしたが、いつかシャーリーズ・セロンの『モンスター』のような衝撃を日本映画で味わってみたいものです。
　（酷評レビューが続いてしまいました。あくまで個人的な感想ですのでご容赦ください。）

無人島に漂流した割には、みんなノホホンとしてる。
都会じゃないから、時間の流れもゆっくりで、余計に緊迫感に欠ける。
実話のアナタハン女王の話をどこかで聞いた事があり、興味があって観てみたけど、シチュエーションは同じでも全くの別物。
遭難したはずが、なぜかそこそこ立派な家が出来上がってるし？

年齢的には１０歳は差があるであろう男達に脅されるでもなく、優しく扱われる主人公。
たった１人の女性だとそうなるか…。
で、自分は全員から求愛されてると勘違いがスタート。
次々と色んな人と結婚したり、関係したり…。
でも全て自分の考え。
主人公が一番執着してたのが食べ物。(笑)
ケンタッキーって叫ぶところは、さすがに失笑。
外国の女性陣で「黄色いさくらんぼ」を歌うシーンには、ポカーーーン。
このシーンいりますかね？

これ、映画館で見た人はどうなんだろう?
キヨコさんは普通に綺麗な人だけれども、年齢には勝てない。
ワタナベが時々吐く、キヨコさんへの言葉が一番共感出来た。

最後のシーン。
感動も何もなかった…。
ただ、ああ、染め物成功したんだなって思っただけ。(笑)

監督も脚本家も桐野ワールドの本質を全く理解していません。
筋書きの上っつらをサラサラッとなめただけの軽薄な展開で、心に響くものが何も伝わってきません。
途中で観るのをやめようかと思ったほどの出来の悪さです。
きっと、桐野夏生さんが嘆いてますよ。