フライト・オブ・フェニックス

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　デニス・クエイド目当てで借りました。

　スタイリッシュな映像が時々出てきて、私には少々違和感もあったのですが、話自体がとても面白いので、最後は「やったー！！」と後味よく観終わりました。
　飛行機が墜落してしまう映画としては、イーサン・ホークの「生きてこそ」を思い起こしますが、「過酷度」は雪山の「生きてこそ」が上。脱出への「ワクワク度」だったら、本作が上。
なんたって、機材も技術者も積んでるから、飛行機作りだって夢じゃない？！

　もともとはこの飛行機はモンゴルから「ゴビ砂漠」を横断して「北京」まで行く予定だったのですが、「ゴビ砂漠」の砂嵐はもう凄いパワーで、墜落シーンがとっても怖かったですよ。
（もし北京まで着いていたら、空気が悪くて砂漠よりはマシでしょうが、、それも大変だったりして。私はまだホテル以外は冷房もない時代の８月の北京で一ヶ月過ごしたことがあります。こんな暑い時期になぜオリンピックなんでしょうね？理解不能、、。まあ、ともかくオリンピックが無事開催されることを祈ります。）
　まあ期待せず見れば、十分楽しめる、見て損の無い映画ではないでしょうか？

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予備知識なく観たので、サスペンス映画かなって思ってたんですよね、砂漠で殺し合い？みたいな・・・・。ところが、ところが、全員で飛行機作りかぁ〜。一番プライドが高くインテリな飛行機設計士役・ジョヴァンニ・レピシ、実はプラモデルの設計をしていたってところで見事に人格総否定（笑）この役者さん、結構いろんな作品に出てますけど、私は「カーラの結婚宣言」で一目置いていたので、あっ、これにも出てるな〜インパクトあるなって思いました。注目株です。

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　砂漠のど真ん中に貨物運搬の飛行機が不時着、そこから始まる１０人のサバイバル劇・・・て、昔懐かし「エアポ−ト」シリーズみたいな話。思えば最近このテの映画は少なかったような。なもんで、特に目新しさはないけど結構楽しめたかな。飛行機が飛ぶシーンや砂嵐などは明らかにＣＧなれど、まぁ気取りのないＢ級映画だし、動きに工夫があるから悪くないです。
　物語の方はお決まりのパターンで、マッチョやインテリやオタクやイイ女があーだこーだ言いながらやり合って、意外なことに「飛行機作ろう！」てことになっちまう。ナンセンスなんだけど、映画なんだから少々あり得ないくらいにしとかないとね。んで、盗賊に襲われたり雷が落ちたり、いろいろ飽きさせないうちに、ついに飛行機完成！パンパカパーンて感じでＦＩＮです。オチは確実に読めてたけど、高所恐怖症のぺんは、ラストの崖で手に汗握りました。

フライト・オブ・フェニックス（２００４年・アメリカ、カラー、１１３分）

６５年「飛べ！フェニックス」（ロバート・アルドリッチ監督）のリメイクです。
元版が重厚な俳優陣の熱演で素晴らしかったのですが、本作も娯楽作品として十分楽しめる内容になっています。元版と異なり、紅一点の女性（ミランダ・オットー）が出演しているのも効果的です。

モンゴルの石油採掘所が閉鎖となり、現場責任者ケリー（ミランダ・オットー）らスタッフ達は輸送飛行機C−１１９に乗って帰国の途についた。だが、途中で巨大な砂嵐に遭遇し、機長のフランク（デニス・クエイド）や副操縦士のＡＪ（タイリース・ギブソン）の必死の操縦にも関わらず、機はゴビ砂漠の真ん中に不時着し、大破してしまう。水や食料、物資に限りがある中、フランクは救助を待つのが最善策と考えるが、デイヴィスという若者が砂嵐で亡くなる。残された面々は疲労と不安感が混在し、焦りから意見衝突が起きる。そんな中、採掘所には何の縁もないエリオット（ジョヴァンニ・リビシ）という男が同乗していたが、彼は ‘僕は航空設計技師で、この機体の部品で別の飛行機が作れる’ と言い出す。初めは一笑に付す面々だったが、賛同者も出る。そして翌朝、また一人の男が姿を消した．．．。

砂漠の上空で砂嵐に遭遇した輸送機が大揺れ、機内はパニック状態に陥ります。
私事ですが、かつては仕事で何度も飛行機に乗りました。少しの揺れでも緊張する ‘あかんたれ’ なので、この映画のような揺れでは気絶してしまいそうです。（笑）
ゴビ砂漠のど真ん中に放り出されたら、もう望みは極めて薄いと思うのですが、乗員は勿論、採掘所の面々はなかなか気丈です。現場責任者のケリーは女性ですが、むさくるしい男どもと対等に行動します。
＜因みに、本作はゴビ砂漠への不時着でしたが、元版はサハラ砂漠でした＞

６５年の元版を観ていますので、ストーリーの概要や結末は知っています。
登場人物の設定は微妙に異なってはいますが、機長は同じフランクの名前で、本作はデニス・クエイドでしたが、６５年版はジェームス・スチュアートでした。副操縦士役は本作がタイリース・ギブソンでしたが、６５年版は航空士としてリチャード・アッテンボローが扮していました。
そしてキーを握る、自称・航空設計士役は本作がジョヴァンニ・リビシで、６５年版はハーディ・クリューガーでした。

本作のプロデューサーは４人ですが、その中の一人にウィリアム・アルドリッチがいます。
彼は６５年版「飛べ！フェニックス」の監督であるロバート・アルドリッチの息子で、ウィリアム自身もその６５年版に出演していました。

ラストは思わず ‘飛べ！、飛んでくれ！’ と応援したくなるのですが、みな翼のうえで何かを握ってしがみついている．．．えっ？　そんなんで大丈夫？
とまあ、ツッコミどころ満載ではありますが、６５年版とはまた一味違った面白さでした。

遭難映画。海なら筏を作るんだろうが、砂漠なので飛行機を作るというのが新しい。
また砂漠だから、水の残量がイコール制限時間というのも、生かしきれてはいなかったが面白いともう要素だった。