フェイク

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マフィア物をやらせたらやはりアルパチーノだろう。
トイレに立つのも忘れ、２時間３０分、画面に釘付けになった。
ジョニーデップもグッと来るような押えた芝居で演技派男優二人の戦いだけでも素晴らしい。

話はＦＢＩ捜査官のジョー(ジョニーデップ）がマフィアに潜入する作戦が行われる。レフティー（アルパチーノ）は大物までは行かず、一つの通りを任されて入るぐらいの小ボスだ。ジョーはレフティーに近づき、やがてレフティーの上のソニーにまで気に入られるようになる(ソニーって名前がゴッドファーザーの長男の名前なのが意識されているのか?いないのかは分からない）

ニューヨークからフロリダに拡大しようとするソニー達だが・・・。


この話は実話だ。今でもジョーの首には５０万ドルの賞金がマフィアではかかっているという。

全編にわたる緊張感は流石だ。
足首に隠してある盗聴器が見つかりそうになるところや、裏切り者は誰？となるところや、
ドンデンとしてＦＢＩの船を見つかってしまうところや・・・。

ジョニーデップの家族との関係性もしっかりと書かれている。

音楽、撮影、脚本が素晴らしい。
フィルムの特性を生かした編集にも拍手。

ハリーぽったを撮った監督とは知らず、みて、良かったｗ
１００点男性なら、この緊張感はたまらないでしょう！

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　FBI捜査官がマフィアにおとり捜査していくうちにマフィアに肩入れしていっちゃう話。

　アル・パチーノはうだつの上がらない中年マフィアで出世できずに、いつまでも子分の立場の役がぴったりでした。歯車の1つに過ぎないと自分で語る姿が悲しかったです。自分がジョニー・デップを引き入れて可愛がっていたのに、マイケル・マドセンに奪われて、それを悲しい目で見ているのとかもよかったです。ジョニー・デップは捜査官としては優秀だけど、案の定、家庭を顧みずに奥さんや娘さんとの関係がどんどん悪化していく。
　潜入捜査ものとしてのバレるかバレないかのハラハラや潜入捜査していくうちに感情移入して悩んだりという潜入捜査ものの王道をやっている映画で面白かったです。

　ただ120分が淡々と過ぎて盛り上がりに欠ける構成でした。それに主人公たちと対立するマフィアたちが主人公たちを皆殺しにしようとするけど、返り討ちにされちゃうのとかあまりにも間抜けですし、ジョニー・デップの奥さんも主人公が捜査官と知りながら仕事に対して理解なさすぎではないのかとか思っちゃいました。

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公開当時、映画館で観ました。最後、つらさと悲しさで号泣してしまう映画だったので、アル・パチーノとジョニー・デップが大好きでも、ビデオやDVDでは観ないまま今に至りました。

店のツタヤで100円レンタルやっていたので、借りてみました。が、レフティがカリフォルニアのバー経営に夢を抱く辺りから、もうつらくて観ていられない。そこで停止ボタンです。結末を知っているだけに、もう無理。初老の哀愁漂う、少しお人好しな落ちこぼれマフィア、レフティ。泣きそう。

映画館で買ったパンフレットをがさごそと取り出し、読む。アル・パチーノは撮影を「大変楽しいものだった」と振り返る。ああ、やっぱり映画は映画よね・・・つくりごとだわ。私のアル様は悲しくなんかない。「レフティという役を演じることが出来てよかった」と言っている。ふむふむ、ジョニー・デップはこのとき33歳なのね・・若く見えるわね。

と、”これは映画で演技なんだ！”と言い聞かせても、もう再生ボタンは押せません。マフィア、当然悪者ですよ。本物のドニー・ブラスコが言うように、彼らは、失敗イコール死、というルールの世界に自らの意思で入った。消される前に逮捕のみが彼らに対する救済だ、と。当然、あなたは正しい！！でもね、アル様のあの悲しげな佇まいを観てしまうと、この映画に関しては、もう観れないの！

ジョニー・デップは、この映画はマフィア映画じゃなく、究極のラブ・ストーリーなんだと語っていました。ラブ・ストーリーなのは、理解出来ます。でも、ハッピーエンドにして・・・。それとも、レフティにとってはハッピーエンドだったのでしょうか・・。違うような気がします。船があれば、妻を乗せて逃げたいって言ってましたよね・・。不幸中の幸い、程度のハッピーエンドですよね。

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ジョニー・デップ×アル・パチーノ主演、マフィアへの潜入捜査を描いた作品。
潜入捜査を扱った映画って、最近だと『ディパーテッド』がすごいヒットして
評価されてたけど、実話に裏打ちされたこちらのストーリーの方が重厚感があって、
主演の二人の演技が光り、見ごたえあった。

ジョニデ演じるＦＢＩ捜査官ジョーが、ＮＹを牛耳るマフィアにドニーと名乗り潜入する。
その足がかりが、アル・パチーノ演じる、下っ端のうだつのあがらない組員に気に入られること。
ジョー自身は妻も子供もいて家庭のある身、潜入捜査するために素性を隠し、
ドニーという人間になりきるわけで、クリスマスさえも家族と一緒に過ごせなかったり、
子供からは口をきいてもらえなかったり、妻からは離婚を申し出られ、
仕事に心血注ぐことで、実生活はほぼないに等しい。
潜入捜査の方はと言えば、組員として認められるために悪事に加担し、
神経すり減らす毎日。ジョーであっても、ドニーであっても、息苦しいだろうなと同情してしまった。
ラストに、ドニーとして潜入した成果で表彰されるも、メダルと５００ドルの小切手だけが
手元に残る映像が全てを物語り、所詮歯車のひとつにしか過ぎないってのが、まざまざ見えた気がした。

潜入捜査の実情が垣間見れるストーリーだが、ドニーとレフティの関係性も見逃せない。
組織内でボスが次々に殺害されていき、その影響で力関係が表面化し、
レフティは昨日まで同列だった人間に飼われる形になる。
その中で、弟分のドニーは一番信頼できる存在になり、ドニーもまた組織で認められていく
後ろ盾となってくれたレフティに恩を感じ、助けてあげたいという気持ちが芽生えるようになる。
このドニーとしてのジレンマがじりじりと伝わってきて、骨太な人間ドラマになっている。
本来なら“ドニー”という人間を演じなければならないジョーが、ジョーと呼ばれることを
拒絶する場面が何度も挿入され、彼の中の“ドニー”という存在が日増しに
大きくなっていくのが感じられた。演じるのではなく、存在していたんだろうな〜

ドニーの昇格に裏切りを感じるレフティの意気消沈ぶりとか、
アル・パチーノの表情で読み取れる心情がけっこう切ない。
最後、ドニーがＦＢＩだと暴露され、マフィアの掟通りにレフティに呼び出し（始末される）が
かかった時の場面、身辺を綺麗にし、身に着けているものを妻へ遺し、
そしてドニーへの別れの挨拶として「おまえだから許せる」と言い残して、家を後にする
レフティの後ろ姿が、悲しくて悲しくて・・・あれはちょっと泣き入りました。
これを、哀愁っていうんだなって感じです。

レフティが「自分は小さな歯車に過ぎない」ってドニーに溢す場面があって、
あたしには二人の立場がリンクして見えた。属するところは違えど、二人にはそういう抗えない
共通点があったから、絆が深まったんぢゃないかなぁなんて思いました。

サイコな役どころの多いジョニー・デップだから、また違った顔が観られる今作、
ジョニデファンの方にはお奨め。久しぶりにクセのない人間を演じてるジョニデを観て、
やっぱカッコイイわぁ〜と、わたくし改めて思っちゃいました！

やっとＤＩＳＣＡＳさんへのリクエストがかなった作品。（有難うございます。）
アル・パチーノとジョニー・デップの魅力がぶつかり合います。
ジョニー・デップも引けを取ってはいないと思いますが、でもやはりアル・パチーノにはかなわないですね・・・。悲壮感漂う彼の演技にはまります。

マフィアにおとり捜査官として入り込んだドニーと、マフィアの世界から足を洗いたいレフティ。

レフティの見せる兄貴分としての顔、父親としての顔（ホロリ。）、ドニーの見せる捜査官の顔、弟分としての顔、旦那としての顔。
どちらかと言えば二人共ポーカーフェイスなのに、その時々で違う心境や心情がひしひしと伝わって来ます。レフティは感情が体全体から滲み出ている感じです。

事実に基づいた話ということで、潜入捜査であまたの事件を検挙したそうです。
最後にジョー（ドニー）の功績を称えた授与式の場面がありますが、与えられたものは５００ドルとメダル。
娘３人の誇らしげでもなく、愛おしい人を見る目でもない眼差しがただ残っただけでした。その時のジョーの表情が『ドニー・ブラスコ（原題）』の心情を代弁したつもりで作ったこの物語の全てなのだと思います。

途中、バレるんじゃないかとハラハラしながらレフティとドニーの信頼関係を見届けます。ジャンル：アクションになっていますがレフティとドニーの人間ドラマを見て下さい。
マフィアが目当てで見る分には少し物足りないかもしれませんが、マイケル・マドセンの存在感、私は好きです。