パルス−回路−　アンレイテッド・バージョン

黒沢監督の「回路」をリメイクした作品らしんだけど…アメリカらしく広げたなぁ〜♪さぁこれから、どう締めくくるのか？と思ったら…

「えっえ〜っそういう終わり方なん！」てな感じのラストが何とも中途半端で、映像が面白かっただけにとても残念だった…。

日本版を観てないのですが、リメイクだけ観た感想としてはなかなかイケてるんじゃないでしょうか。
回線を通じて侵入してくる敵、というアイデアはどこかで見たことがあるような気がしますが、ホラー的な味というところがミソですね。
ただ、純然たるホラーではないし、リングみたいに媒介するメディアがないので、分かりにくい部分も多いですが、それはそれとして楽しめます。
そしてこの手の映画にしては、ラストが大げさなのがいいですね。
世の中がこうなってしまっては、人類の行く末は、コンピュータと一蓮托生。コンピュータが滅びるときは人類も滅びる時、ということですね、結局。

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一言で言うなれば「失敗したスティーブン・キング」原作風のホラー（無論、御大の原作では無いが…）。
怪異の正体が知れるまでは面白いが分ってしまうと陳腐になる。
コンピューターの高い演算能力が異界との接点を仮想現実の中に作ってしまい、その世界の住人を「こちら」側に誤って引き出してしまう。
位相の違う世界から来訪した異邦人は電磁波の流れに沿って神出鬼没に出現し、人間の命を内側から蝕んで行く。
彼等の虜にならずに済む術はただ一つ。
喰われる前に「死ぬ」事だ。
それで魂だけは救われる。
なのに何故か主人公だけは魂を喰われないと言う子供番組の様な日和見的展開で一気に冷める。
ロストでもイケメンを演じていたデックス（イアン・サマーハルダー）君は一体どうやってシツコイ蚊の様な連中から逃げ出せたの？。
何かコツでも有るのだろうか？。
だったら他の人にも教えてやれば良いのに…。
甚だ疑問でしかない。
異邦人が電波の乗ってやって来ると言うなら実質地球上に人類の安息の地など無い。
それなりに驚く演出は有るがオチが生きて来ないホラーには興醒めするばかりだ。
ロードオブザリングで蛇の舌グリマを演じていた「ブラッド・ドゥーリフ」がゲスト的扱いでチョッとだけ登場。
米TVドラマの常連で黒目ガチの印象的なバイプレイヤーだが随分老いた感も有って少し悲しい。

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そこまで印象に残る作品ではなかったので、
リメイク版と言われて観ても、比較論みたい
なのは書けません。

ただ映像的には、そこそこいけたというのと、
案外、ネットの幽霊？みたいなのが登場する
時は怖かったも。特に、寮の地下のコイン
ランドリーのシーンだけはゾクゾクしました
ね〜。その幽霊は良く見るとオバQみたいです
が・・・。

ハリウッド映画のほとんどが、こういう作品の
ような最後になると、何にもない一本道、軍
のラジオか軍が通ったりして・・ってなりますね。
国自体が広いから州外に逃げれば平気だったり
とかして、日本じゃ考えられないですよね。

コンピューターに疎い私としては何だかよく分かりませんでした。
これは「回路」のリメイク版らしいですが、「回路」は観てません。
なのでどっちがどうとかは言えませんが、Jホラーらしさは出てたような。
あたりまえ？ｗｗ
でも理論的にありえない事ばかりで、観ててもさすがに冷めてきてしまいました。
幽霊がちらつく感じは怖かったですけど。

色彩的には落とした感じでいい感じ。

★★　星２つ