遠すぎた橋 / ロバート・レッドフォード
遠すぎた橋
/リチャード・アッテンボロー
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(40)
解説・ストーリー
1944年9月、オランダからドイツにかけての5つの橋を占拠すべく連合軍のマーケット・ガーデン作戦が開始された。その全貌をオールスター・キャストで描いた大作で、巨費を投じた戦闘シーンや空挺部隊の降下シーンなどは迫力充分。
1944年9月、オランダからドイツにかけての5つの橋を占拠すべく連合軍のマーケット・ガーデン作戦が開始された。その全貌をオールスター・キャストで描いた大作で、巨費を投じた戦闘シーンや空挺部隊の降下シーンなどは迫力充分。
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「遠すぎた橋」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
1944年9月、オランダからドイツにかけての5つの橋を占拠すべく連合軍のマーケット・ガーデン作戦が開始された。その全貌をオールスター・キャストで描いた大作で、巨費を投じた戦闘シーンや空挺部隊の降下シーンなどは迫力充分。
「遠すぎた橋」 の作品情報
「遠すぎた橋」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
遠すぎた橋の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
176分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GXBR16148 |
2005年08月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
|
0人
|
1人
|
【Blu-ray】遠すぎた橋(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
177分 |
日本語・英語 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語 2:DTS/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
MGXR16148*B |
2008年06月06日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
|
1人
|
0人
|
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語
2:DTS/5.1chサラウンド/日本語
遠すぎた橋の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
176分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/サラウンド/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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GXBR16148 |
2005年08月05日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
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0人
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1人
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【Blu-ray】遠すぎた橋(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
177分 |
日本語・英語 |
1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語 2:DTS/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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MGXR16148*B |
2008年06月06日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
7枚
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1人
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1:DTS-HD Master Audio/5.1chサラウンド/英語
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ユーザーレビュー:40件
当時はコケた印象があります。
投稿日:2011/09/12
レビュアー:さっちゃん
この映画は公開時に劇場で観たのですが、はっきり言ってコケたという印象が強かったので、今回、観直してみて以外と良く出来ているのに驚きました。
作戦自体が失敗に終わったので映画も失敗したという訳ではないと思いますが、いくつか当らなかった理由は思いつきます。
オールスターキャストなので俳優さんの見せ場と物語のバランスは難しいところはあるでしょうが、これは特に問題はないと思います。
問題は多分、英米の空挺隊によるオランダ国内の3つの重要な橋の奪取と英軍機甲部隊が、それらの橋を通過してドイツ本国の喉元まで迫るという作戦の形態を観客に分かりやすく描ききれなかったことにあると思います。
3か所の橋への英米軍3個師団の攻撃と、その橋を目指す機甲部隊の4つの話が同時並行で進むので、途中で誰がどこで何をしているのかが分かり難いのです。3か所の橋の位置関係、機甲部隊がどこまで来ているのか、そういった点が分かり難いので観客は消化不良に陥ると思います。
ただし、そういった欠点はあっても、さすがはリチャード・アッテンボロー監督、展開はしっかりしていますので、途中でだれることはありません。それにしても連合軍最大の失敗をノンフィクションとして出版したり映画にできたのも70年代終わりという時代だったからかもしれません。これが60年代ならまだ連合国の観客にとって輝かしい戦争であった筈で、こういう不景気な内容では観客も見込めなかったかもしれません。
演出で気づいたのですが、個々の兵士の視点というか臨場感を重視した映像が印象に残りました。輸送機から飛び出した兵士の視点で地上に降り立つまでを撮影しているのも観客に兵士と同じ感覚を味わってもらおうという意図でしょう。
さて、分析的な話はこれくらいにしてレヴュアーの十八番“趣味の時間”であります。70年代ですから当然CGなどなく出てくる航空機、車両全て実物であります。
まず、レヴュアーが好きな飛行機ですが、ドイツ機は連合軍に航空優勢を握られていますから1機も登場しません。全て連合軍機のみです。空挺部隊が一方の主役ですから、彼らを目的地まで運ぶ輸送機が必要です。ということで第二次大戦のスタンダードC47“ダコタ”、ダグラス社の戦前のドル箱、DC3の軍用型です。落下傘で降下する兵士は直接、乗り込みますが、車両なども運ぶ必要があるので英軍の一部はグライダーに乗って行きます。もちろんそれを曳航するのもC47です。あ、グライダーはエアスピード・ホルサのレプリカです。実機は使用の都度、壊れちまいますし、木製の骨組みに羽布張りですから残っている訳がありません。ちゃんと輸送機に引っ張られて飛んでいるシーンがありますから、ただのハリボテではないと思います。戦闘機はスピットファイアの偵察型が1機だけ出てきます。
話を陸戦に移すと、英軍機甲部隊の主力であるM4シャーマンが大量に出てきます。砲身の形状や先端のマズルブレーキの形から本物のM4ファイアフライと分かるものもありますが、砲身の途中に段差がある長砲身の車体が見られるので、それはダミー砲身を付けているのだと思います。
驚いたのが当時、英軍で使われていたキャタピラ式の兵員輸送車ユニバーサルキャリアが数両出ていたことです。この頃によく残っていたものだと感心しました。あとはレンドリース法でアメリカから貸与されたM3ハーフトラックも使われてました。
迎え撃つ側のドイツ軍車両はハノマーク・ハーフトラックと1トンや8トンのハーフトラック以外は全部改造です。しかし、改造のクオリティはあまり高くなくチョロQなみのデフォルメがされています。戦車は当時、ドイツ連邦軍現役のレオパルト1の鋳造砲塔に鉄板をくっつけてパンター(パンサー)もどきにしたものが走り回り撃ちまくりで大暴れをします。これも公開当時はショボイと思いましたが、今回、観直してみて結構いけるかなぁと思いました。
車両以外の兵器では英軍機甲部隊の進撃の露払いで25ポンド砲の砲撃が見られます。この大砲は第二次大戦後も英軍がしばらく使っていた野砲です。イギリスらしい武骨なデザインなので一目で見分けがつきます。一方のドイツ軍は75ミリ対戦車砲が結構、M4を破壊しておりました。これも実物です。
その他に気がついたのは映画に出るのは珍しい英軍のPIATという携帯用対戦車兵器を空挺隊が使用していました。
映画自体もしっかりとした造りですが、レヴュアーと同じ趣味の方はこういったところも堪らないと思います。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
監督の生真面目さが伝わる映画。
リチャードアッテンボローという監督は相当真面目でいい人なんだと思う。この人の作品は「ガンジー」「遠い夜明け」等観ても生真面目すぎて立派な映画というのは分かるが、面白味に欠けるのだ。教育映画を観ている様な気がする。ただ映画はエンターテインメントだとすればこの人の映画は退屈だ。本作も公開当時は14大スターと銘打って大々的に宣伝していたのをよく覚えている。ただ「史上最大の作戦」「パリは燃えているか」もそうだがスターが大勢出ると得てして内容が散漫になって盛り上がりに欠ける傾向がある。本作も各スター達に見せ場を作ってやるのに監督が苦労して、その整理に精一杯でそれ故まとまりに欠ける。監督の生真面目さで淡々ときっちり撮った場面が過ぎ、このテの作品に絶対必要な、本来最高に盛り上がるべきレッドフォードの決死の河横断も何故か盛り上がらない。こういうのを観るとデビッドリーンという監督は何を撮っても作品に風格が有り、なおかつ面白さや盛り上がる術を心得ているなと改めて感心する。
このレビューは気に入りましたか?
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いったい何のための戦いか
この映画が伝えるところは、自殺行為にも等しい無謀な計画を前に、想定ではなく証拠としてあがっている重大なリスクを
上層部は承知していながら作戦遂行への障害事項は敢えて考えないようにして、現場にその事実を伝えず自軍兵員を危険に曝し
結果として多数の犠牲を強いたことである。連合軍の死傷者17,000は、数でDデイを上回る。
恐らくフランスで壊滅したと思われていたドイツ精鋭の第9、第10SS機甲師団がオランダ国内に配備されていると
地下組織が伝えてきたが情報は握りつぶされる。アイゼンハワーは作戦中止が軍上層部を混乱させる事の方を危惧し
モントゴメリーは情報自体を嘲り、ブラウニングは情報を伝達した将校を任務から外した。
「私が過ちを犯しても充分な支援さえあれば本作戦は成功したはずである」とはモントゴメリーの述懐だが本作戦以前から
既に補給線が伸びきっていて進撃がドイツの撤退に追いつかず、オランダへ敗走したドイツ軍に再編の猶予を与えていた。
「この橋を渡ればドイツ心臓部である工業地帯ルールに突入できる」
第二次大戦におけるライン川の橋の戦いである本作のマーケット・ガーデン作戦が局地的な連合軍の敗北、崖っぷちドイツの勝ち
に留まらず、より重要性を帯びてくるのは連合軍の頓挫が戦争を長引かせ、ソ連軍のドイツ進撃を可能にし、ヤルタ会談で
スターリンに強いカードを握らせ、東欧を完全に掌握させてしまうという戦後世界を決した大きな痛手であることに尽きる。
守備に能ったドイツ第10SS機甲師団のハインツ・ハルメル少将はこう言い表す。
「アーネムはドイツ最大の敗北となった」 勝ちはその場にはいないソ連ということになる。
マーケット(空挺作戦)は南のベルギーからオランダのアイントホーフェン→ナイメーヘン→アーネムに架かる橋を確保し、
ガーデンはその橋と道路を進撃しつつ約100K北上しドイツ国内へ攻め入る機甲部隊による作戦、二つが連動し、初めて機能する
ものだけに連繋ひとつ間違えば終わりだが、初めから分かっていたのはオランダは湿地が多く落下傘部隊が降下できる土地は限られ、
しかも機甲部隊が通れるのは細い一本道しかない事だった。
35,000の兵員を敵の背後に降下させる史上最大の空挺作戦にして連合軍最大の敗北となった。
終わってから人は言う。「A bridge too far」(原題)、一つの橋(最北のアーネムの橋)が遠すぎてしまった。
言い訳にならない言い訳である。
リチャード・アッテンボロー監督はこの戦いの顛末を「人間が誤った方法で状況を対処したことを伝えている」と捉えていた。
深遠な教訓を明示したことで作品の目標は間違いなく達成していると思う。
だが当時のアメリカの批評家達は作品(その目的だろう)を認めようとはしなかった。
「(上映)時間が長すぎるという批判なら弁明も可能だが、的はずれな理由で叩かれても困る。
真実を厳密に描いた事で批判されてもね。」ウィリアム・ゴールドマン(脚本)のこの弁が正鵠を射ているところだろう。
作品で印象づけるのはアメリカ人、イギリス人、ドイツ人、オランダ人と人間一人一人に対して注がれる公平な視点だった。
十字砲火に晒される街アーネムでの攻防など史実に正確に再現されている。
ギャラの高騰により以後は不可能となる最後のオールスター戦争映画としても貴重と言える。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
お車でのお越しはご遠慮ください。
一緒に観に行った戦争オタクの友人が隣であーだこーだとうるさいので、「るせえなあ、あっちでポップコーンで食ってろ!」と一喝した。 とは言え、当時は画面を追うのでいっぱいいっぱい、話の全容がつかめず、なんとなくぼんやりしたイメージしか残らなかった。
オランダからドイツへ侵攻するために5つの橋を一度に奪還しようとする作戦だが、様々な要因が重なって結果的には失敗に終わる。 言ってみれば、連合軍にとって部分的な“負け戦”を描いているわけで、通常の戦争活劇とは正反対に時間を追うごと観る者の意気が消沈していくわけだ。米英の人たちが好き好んでそういう話を見るとは思えず、従って膨大なパジェットに、R・レッドフォードを始め当時バリバリのオールスターをかき集めて作った割りには興行的にイマイチ振るわなかった(我が国ではとりあえず、「キングコング」に次ぐヒットとはなったが… ちなみにベスト5に「サスペリア」が食い込んでおり、この年は総じて洋画不作の年だったと記憶する)。作戦失敗の原因として本作でクローズアップしている点は2つ。1つはジジイとガキの部隊しかいないと言われていたアーンエムにSS装甲師団が潜んでおり、なおかつそれを偵察機からの写真で確認しながら「この戦車はきっと動かないやつだ」と何の根拠もなく無視した点(こんな上司に仕える部下はクビがいくつあっても足らん)、北上する“騎兵隊”が工事中の山手通り並みの渋滞を巻き起こし、その使命を果たせなかった点である。 我々サラリーマンもこれらの教訓を活かし、大切な商談の移動にはJRか東京メトロを使うべし(なんのこっちゃ)。
出演陣はきわめて豪華だが、わずか20分程度で“かっこいい見せ場”をもらったレッドフォードは別格扱いか。 近年は悪役で脇を固めることが多いジェームズ・カーンも当時は売れっ子スターの一人で、瀕死の上司をジープで助け出すエピソードはカーンのキャラをよく活かしていて、個人的には好きだね。 しかし、特筆モノはなんと言ってもかなり出番が多いA・ホプキンス氏。他の出演スターが現在ではほぼ一線を退いている中、今なおバリバリ活躍しているのは頼もしい限り。 この当時はまだ人肉食いの習性もなかったようで…。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
無謀
投稿日:2011/02/27
レビュアー:だっさん
いやー、懐かしい映画を観ました。実はこの映画、公開当時観に行った映画でして、金の無い中学生としては、梅田に有るロードショー専門館ではなく、近所に有る2、3本まとめてやってる安い映画館に観に行ったのを覚えています
(同時上映はガントレットやったかな)。なにせ、これだけのスターが勢ぞろいした映画(それぞれが主役を張れる名優たちが10人以上も出てます)ですから、テレビでもいっぱい宣伝してて、こんな凄い映画は絶対観にいかなあかんな、と思ったものです。
肝心の映画の内容ですが、スターをそれなりに満遍なく見せなければなりませんから、良くもなく悪くもなく、と言ったところでしょうか。ただ、リチャード・アッテンボローが監督をやっているだけに、レベルとしては十分なものがあり、戦争のおろかさや悲惨さを充分に描いています。無能なモントゴメリー将軍、反対する人たちが居たのに作戦を遂行してしまいます。この作戦に疑問を持ちつつも参加する将軍たち、そして、不幸な通信不良や予想だにしなかったドイツ軍の装甲部隊の前に補給不足の空挺部隊の彼らは地獄を見ることになってしまいます。最初は連合軍が来て歓喜に沸いていたオランダの人々、それが綺麗な街並みがラストでは廃墟と化してしまうところの対比において、戦争の悲惨さが強調されていると思いました。
この映画の冒頭で空挺部隊が出撃するシーン、これは圧巻です。出演しているスターの数も合わせて、こんな映画は二度と作れないのではないでしょうか。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
当時はコケた印象があります。
投稿日
2011/09/12
レビュアー
さっちゃん
この映画は公開時に劇場で観たのですが、はっきり言ってコケたという印象が強かったので、今回、観直してみて以外と良く出来ているのに驚きました。
作戦自体が失敗に終わったので映画も失敗したという訳ではないと思いますが、いくつか当らなかった理由は思いつきます。
オールスターキャストなので俳優さんの見せ場と物語のバランスは難しいところはあるでしょうが、これは特に問題はないと思います。
問題は多分、英米の空挺隊によるオランダ国内の3つの重要な橋の奪取と英軍機甲部隊が、それらの橋を通過してドイツ本国の喉元まで迫るという作戦の形態を観客に分かりやすく描ききれなかったことにあると思います。
3か所の橋への英米軍3個師団の攻撃と、その橋を目指す機甲部隊の4つの話が同時並行で進むので、途中で誰がどこで何をしているのかが分かり難いのです。3か所の橋の位置関係、機甲部隊がどこまで来ているのか、そういった点が分かり難いので観客は消化不良に陥ると思います。
ただし、そういった欠点はあっても、さすがはリチャード・アッテンボロー監督、展開はしっかりしていますので、途中でだれることはありません。それにしても連合軍最大の失敗をノンフィクションとして出版したり映画にできたのも70年代終わりという時代だったからかもしれません。これが60年代ならまだ連合国の観客にとって輝かしい戦争であった筈で、こういう不景気な内容では観客も見込めなかったかもしれません。
演出で気づいたのですが、個々の兵士の視点というか臨場感を重視した映像が印象に残りました。輸送機から飛び出した兵士の視点で地上に降り立つまでを撮影しているのも観客に兵士と同じ感覚を味わってもらおうという意図でしょう。
さて、分析的な話はこれくらいにしてレヴュアーの十八番“趣味の時間”であります。70年代ですから当然CGなどなく出てくる航空機、車両全て実物であります。
まず、レヴュアーが好きな飛行機ですが、ドイツ機は連合軍に航空優勢を握られていますから1機も登場しません。全て連合軍機のみです。空挺部隊が一方の主役ですから、彼らを目的地まで運ぶ輸送機が必要です。ということで第二次大戦のスタンダードC47“ダコタ”、ダグラス社の戦前のドル箱、DC3の軍用型です。落下傘で降下する兵士は直接、乗り込みますが、車両なども運ぶ必要があるので英軍の一部はグライダーに乗って行きます。もちろんそれを曳航するのもC47です。あ、グライダーはエアスピード・ホルサのレプリカです。実機は使用の都度、壊れちまいますし、木製の骨組みに羽布張りですから残っている訳がありません。ちゃんと輸送機に引っ張られて飛んでいるシーンがありますから、ただのハリボテではないと思います。戦闘機はスピットファイアの偵察型が1機だけ出てきます。
話を陸戦に移すと、英軍機甲部隊の主力であるM4シャーマンが大量に出てきます。砲身の形状や先端のマズルブレーキの形から本物のM4ファイアフライと分かるものもありますが、砲身の途中に段差がある長砲身の車体が見られるので、それはダミー砲身を付けているのだと思います。
驚いたのが当時、英軍で使われていたキャタピラ式の兵員輸送車ユニバーサルキャリアが数両出ていたことです。この頃によく残っていたものだと感心しました。あとはレンドリース法でアメリカから貸与されたM3ハーフトラックも使われてました。
迎え撃つ側のドイツ軍車両はハノマーク・ハーフトラックと1トンや8トンのハーフトラック以外は全部改造です。しかし、改造のクオリティはあまり高くなくチョロQなみのデフォルメがされています。戦車は当時、ドイツ連邦軍現役のレオパルト1の鋳造砲塔に鉄板をくっつけてパンター(パンサー)もどきにしたものが走り回り撃ちまくりで大暴れをします。これも公開当時はショボイと思いましたが、今回、観直してみて結構いけるかなぁと思いました。
車両以外の兵器では英軍機甲部隊の進撃の露払いで25ポンド砲の砲撃が見られます。この大砲は第二次大戦後も英軍がしばらく使っていた野砲です。イギリスらしい武骨なデザインなので一目で見分けがつきます。一方のドイツ軍は75ミリ対戦車砲が結構、M4を破壊しておりました。これも実物です。
その他に気がついたのは映画に出るのは珍しい英軍のPIATという携帯用対戦車兵器を空挺隊が使用していました。
映画自体もしっかりとした造りですが、レヴュアーと同じ趣味の方はこういったところも堪らないと思います。
監督の生真面目さが伝わる映画。
投稿日
2011/07/02
レビュアー
CCR
リチャードアッテンボローという監督は相当真面目でいい人なんだと思う。この人の作品は「ガンジー」「遠い夜明け」等観ても生真面目すぎて立派な映画というのは分かるが、面白味に欠けるのだ。教育映画を観ている様な気がする。ただ映画はエンターテインメントだとすればこの人の映画は退屈だ。本作も公開当時は14大スターと銘打って大々的に宣伝していたのをよく覚えている。ただ「史上最大の作戦」「パリは燃えているか」もそうだがスターが大勢出ると得てして内容が散漫になって盛り上がりに欠ける傾向がある。本作も各スター達に見せ場を作ってやるのに監督が苦労して、その整理に精一杯でそれ故まとまりに欠ける。監督の生真面目さで淡々ときっちり撮った場面が過ぎ、このテの作品に絶対必要な、本来最高に盛り上がるべきレッドフォードの決死の河横断も何故か盛り上がらない。こういうのを観るとデビッドリーンという監督は何を撮っても作品に風格が有り、なおかつ面白さや盛り上がる術を心得ているなと改めて感心する。
いったい何のための戦いか
投稿日
2011/06/20
レビュアー
コリンスキー
この映画が伝えるところは、自殺行為にも等しい無謀な計画を前に、想定ではなく証拠としてあがっている重大なリスクを
上層部は承知していながら作戦遂行への障害事項は敢えて考えないようにして、現場にその事実を伝えず自軍兵員を危険に曝し
結果として多数の犠牲を強いたことである。連合軍の死傷者17,000は、数でDデイを上回る。
恐らくフランスで壊滅したと思われていたドイツ精鋭の第9、第10SS機甲師団がオランダ国内に配備されていると
地下組織が伝えてきたが情報は握りつぶされる。アイゼンハワーは作戦中止が軍上層部を混乱させる事の方を危惧し
モントゴメリーは情報自体を嘲り、ブラウニングは情報を伝達した将校を任務から外した。
「私が過ちを犯しても充分な支援さえあれば本作戦は成功したはずである」とはモントゴメリーの述懐だが本作戦以前から
既に補給線が伸びきっていて進撃がドイツの撤退に追いつかず、オランダへ敗走したドイツ軍に再編の猶予を与えていた。
「この橋を渡ればドイツ心臓部である工業地帯ルールに突入できる」
第二次大戦におけるライン川の橋の戦いである本作のマーケット・ガーデン作戦が局地的な連合軍の敗北、崖っぷちドイツの勝ち
に留まらず、より重要性を帯びてくるのは連合軍の頓挫が戦争を長引かせ、ソ連軍のドイツ進撃を可能にし、ヤルタ会談で
スターリンに強いカードを握らせ、東欧を完全に掌握させてしまうという戦後世界を決した大きな痛手であることに尽きる。
守備に能ったドイツ第10SS機甲師団のハインツ・ハルメル少将はこう言い表す。
「アーネムはドイツ最大の敗北となった」 勝ちはその場にはいないソ連ということになる。
マーケット(空挺作戦)は南のベルギーからオランダのアイントホーフェン→ナイメーヘン→アーネムに架かる橋を確保し、
ガーデンはその橋と道路を進撃しつつ約100K北上しドイツ国内へ攻め入る機甲部隊による作戦、二つが連動し、初めて機能する
ものだけに連繋ひとつ間違えば終わりだが、初めから分かっていたのはオランダは湿地が多く落下傘部隊が降下できる土地は限られ、
しかも機甲部隊が通れるのは細い一本道しかない事だった。
35,000の兵員を敵の背後に降下させる史上最大の空挺作戦にして連合軍最大の敗北となった。
終わってから人は言う。「A bridge too far」(原題)、一つの橋(最北のアーネムの橋)が遠すぎてしまった。
言い訳にならない言い訳である。
リチャード・アッテンボロー監督はこの戦いの顛末を「人間が誤った方法で状況を対処したことを伝えている」と捉えていた。
深遠な教訓を明示したことで作品の目標は間違いなく達成していると思う。
だが当時のアメリカの批評家達は作品(その目的だろう)を認めようとはしなかった。
「(上映)時間が長すぎるという批判なら弁明も可能だが、的はずれな理由で叩かれても困る。
真実を厳密に描いた事で批判されてもね。」ウィリアム・ゴールドマン(脚本)のこの弁が正鵠を射ているところだろう。
作品で印象づけるのはアメリカ人、イギリス人、ドイツ人、オランダ人と人間一人一人に対して注がれる公平な視点だった。
十字砲火に晒される街アーネムでの攻防など史実に正確に再現されている。
ギャラの高騰により以後は不可能となる最後のオールスター戦争映画としても貴重と言える。
お車でのお越しはご遠慮ください。
投稿日
2011/02/28
レビュアー
タクシードライバー
一緒に観に行った戦争オタクの友人が隣であーだこーだとうるさいので、「るせえなあ、あっちでポップコーンで食ってろ!」と一喝した。 とは言え、当時は画面を追うのでいっぱいいっぱい、話の全容がつかめず、なんとなくぼんやりしたイメージしか残らなかった。
オランダからドイツへ侵攻するために5つの橋を一度に奪還しようとする作戦だが、様々な要因が重なって結果的には失敗に終わる。 言ってみれば、連合軍にとって部分的な“負け戦”を描いているわけで、通常の戦争活劇とは正反対に時間を追うごと観る者の意気が消沈していくわけだ。米英の人たちが好き好んでそういう話を見るとは思えず、従って膨大なパジェットに、R・レッドフォードを始め当時バリバリのオールスターをかき集めて作った割りには興行的にイマイチ振るわなかった(我が国ではとりあえず、「キングコング」に次ぐヒットとはなったが… ちなみにベスト5に「サスペリア」が食い込んでおり、この年は総じて洋画不作の年だったと記憶する)。作戦失敗の原因として本作でクローズアップしている点は2つ。1つはジジイとガキの部隊しかいないと言われていたアーンエムにSS装甲師団が潜んでおり、なおかつそれを偵察機からの写真で確認しながら「この戦車はきっと動かないやつだ」と何の根拠もなく無視した点(こんな上司に仕える部下はクビがいくつあっても足らん)、北上する“騎兵隊”が工事中の山手通り並みの渋滞を巻き起こし、その使命を果たせなかった点である。 我々サラリーマンもこれらの教訓を活かし、大切な商談の移動にはJRか東京メトロを使うべし(なんのこっちゃ)。
出演陣はきわめて豪華だが、わずか20分程度で“かっこいい見せ場”をもらったレッドフォードは別格扱いか。 近年は悪役で脇を固めることが多いジェームズ・カーンも当時は売れっ子スターの一人で、瀕死の上司をジープで助け出すエピソードはカーンのキャラをよく活かしていて、個人的には好きだね。 しかし、特筆モノはなんと言ってもかなり出番が多いA・ホプキンス氏。他の出演スターが現在ではほぼ一線を退いている中、今なおバリバリ活躍しているのは頼もしい限り。 この当時はまだ人肉食いの習性もなかったようで…。
無謀
投稿日
2011/02/27
レビュアー
だっさん
いやー、懐かしい映画を観ました。実はこの映画、公開当時観に行った映画でして、金の無い中学生としては、梅田に有るロードショー専門館ではなく、近所に有る2、3本まとめてやってる安い映画館に観に行ったのを覚えています
(同時上映はガントレットやったかな)。なにせ、これだけのスターが勢ぞろいした映画(それぞれが主役を張れる名優たちが10人以上も出てます)ですから、テレビでもいっぱい宣伝してて、こんな凄い映画は絶対観にいかなあかんな、と思ったものです。
肝心の映画の内容ですが、スターをそれなりに満遍なく見せなければなりませんから、良くもなく悪くもなく、と言ったところでしょうか。ただ、リチャード・アッテンボローが監督をやっているだけに、レベルとしては十分なものがあり、戦争のおろかさや悲惨さを充分に描いています。無能なモントゴメリー将軍、反対する人たちが居たのに作戦を遂行してしまいます。この作戦に疑問を持ちつつも参加する将軍たち、そして、不幸な通信不良や予想だにしなかったドイツ軍の装甲部隊の前に補給不足の空挺部隊の彼らは地獄を見ることになってしまいます。最初は連合軍が来て歓喜に沸いていたオランダの人々、それが綺麗な街並みがラストでは廃墟と化してしまうところの対比において、戦争の悲惨さが強調されていると思いました。
この映画の冒頭で空挺部隊が出撃するシーン、これは圧巻です。出演しているスターの数も合わせて、こんな映画は二度と作れないのではないでしょうか。
新規登録で
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- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
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※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
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遠すぎた橋