カオス＜ＣＨＡＯＳ＞

いえ、怒っているのではありません。

やっと犯人にたどり着いたと思えば　　ちゃぶ台　がっしゃん。
やれやれ捕まえた・・と思ったら実は　ちゃぶ台　がっしゃん。
スリリングに脱出したと思いきや　　　ちゃぶ台　がっしゃん。

映画を観ていて例えばこう思うんです。『この行動が余計だったんだよな・・』例えば突っ込みたい箇所を見つけて『もっと行動しろよぉ・・』と言いたくなります。ここを覚えていて下さい。何が伏線になっているか分分かったモンではありませんから。

恕等のように雪崩落ちる事件の全貌を知って、掠った記憶を追求しなかった悔しさを噛み締め、又それはちょっと強引じゃない？とスネてみたり・・・。派手さはさほどではありませんし、アクションも最近の作品としたら地道です。ワタシの動体視力でも付いて行けるのは大変にありがたいですね〜。かつ！楽しく拝見できました。くるくる回転する仕掛けと真実がちょっとワタシには苦しかったけれど損得関係なく面白かったです。（後半、ノーマークどころか誰かすら記憶にない人物が登場しました。もしや、後ろを通っただけとか！？それともワタシのＨＤＤが！？）

はいっ！何と言ってもライアン・フィリップス演じるデッカー君。君はなんて可愛らしいんだろう？話が進むに連れ、擦り傷に切り傷、弾がかすったりすっ飛ばされたり満身創痍になります。あのベビーフェイスに怪我・・・もぉ可愛いい・・・生意気な口元、賢そうな目、すごく可愛い・・・かなうものならジェイスン・ステイサム演じるコナーズ（せっかくの『静かなるナイス強面』というステキなキャスティングだし）と、凸凹刑事シリーズとして長くコンビを組んでいただきたかった、惜しかった、もったいなかった！そして適うのなら、ステイサムに一度くらいオリンピック級飛び込みを見せて欲しかった（これは蛇足）。


ジャスティン・ワデルは『ドラキュリア』
ウェルリー・スナイプルは『ブレイド』

なんのこっちゃ

主役級３人集まってるのにも関わらず、この入荷枚数って合ってるのかなぁ！？
確かに公開当時も、そんな番宣してた記憶ないから大作ぢゃないのはわかるけど、
自分を含め、こういうサスペンス系好きな人多いはずだから、もっと入荷した方がいいのでは。
とにかく、これぢゃいつまで経っても借りれないから、家の近くのＴＳＵＴＡＹＡへ。
本当、借りてきて良かったぁ〜よく出来てて面白かったですよ！

この映画の主題である『カオス』理論は、アシュトン・カッチャー主演の
『バタフライ・エフェクト』でもモチーフにされてて、
―ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる―
つまり初期条件のわずかな違いが将来の結果の大きな差を生み出すという理論の一つを再現。
で、こちらの作品でも、犯人からメッセージの端々にカオス理論が登場する。
新米刑事デッカーはそこに着眼し、意味深な言葉や銀行強盗事件の断片から、
点と点を結び一本の線を導き出そうとする謎解き、これがいい塩梅なのだが、
点と点が点線で繋がったと思ったら、バッサリその点線切り捨てて、違う点と繋がってたりしてねっｗ
デッカーの犯人追走のアクションとともにけっこう振り回され、二転三転なわけです。

途中で何度も断ち切られる線を辿りながら事のあらましが提示され、
始まりと終着点に行き着くと、やられたって感じね。
そこで、強引にカオス理論にこじつけてるのが、少し苦しいのだが、内容としては及第点。

新米刑事にライアン・フィリップ、ベテラン刑事にジェイソン・ステイサム、
どっちも大好きな俳優だから、満足感も高かったな。
ライアンは『リプレイ』でもいい演技だったし、大器晩成で活躍してくれそうだね。
ジェイソンは、旭竜さんのおっしゃる通りに、まさしく「ハゲかっこいい」！！
これ以上言い当てられる言葉はないｗ

最後まで見終わったところで「あっダマされたっ」と叫びつつも、すっきりさわやかな気分になれる作品とそうでない作品がある。

自分的には、かの有名なユージュアルサスペクツとか、アイデンティティーとかは前者の部類。

で、本作は…ちょっと微妙なんだよね。ステイサムやスナイプスという、名前を見ただけで役柄のイメージが湧いてくるような俳優を使い、その見る側の先入観を逆手とったような展開に持っていく手法は見事だと思うけど、後でもう一度見直してみると、たとえば壁に貼られた記事や、人質誤射の回想シーンなどに、肝心の人物の姿が映されていないのは、いかにも不自然で、これがミステリーの範疇の作品だとすれば、観客に対してアンフェアだとしか言いようがない。

まあ、そのあたりはぐだぐだ言うほどのことでもないけれど、個人的に気に入らないのは、罪のない、あるいはたいして悪くない人間を何人も殺しておきながら、これがカオス理論だ、リスクは大歓迎だ、無駄な殺しはしていない、などとうそぶく男が肯定的に描かれているところかな。

スタイリッシュの意味を勘違いしていないか。

評価：★★★★☆（４つ）

この映画はアクション映画というよりも、謎解き、犯人推理が楽しめる映画です。

ストーリー展開も非常に早く面白く、単なるアクション映画になっていません。

最後のオチ（犯人）は・・・・・・・・・・・・

これを書いてしまうと映画が全く面白くなってしまいますので書きませんが、犯人推理、犯人との駆け引きを楽しんでください。

是非、お勧めの作品です。

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これ、「CHAOS」というタイトルは意識しないほうがいいですね。

私は、ずっと「CHAOS」ってタイトルだから
きっとそれ（カオスセオリーとか）に絡んだ話かと思って
ちょいと肩透かしくらいました。

でも、内容はなかなか面白かったです。

中盤まではどってことないフツーのアクションに見えたんですが、
その後私ははまんまと
「へー、そういうことだったの！？」
と騙されました。

ヒネリが効いています。

かといって期待しすぎは禁物。

レビュー書いておいてこんなこと言うのもなんですが、
真っ白な状態で観ると楽しめる度が増すと思います。