プルートで朝食を

ヴィジュアル的にも一見の価値あり。カラフルで美しい映像は奇抜で刺激的。

でも、それだけじゃなくて、観終わった後、なんだか元気になりました。
　
どんな時でも”自分らしく”いるキトゥン。笑顔を作り、おどけて振舞うことで、辛い状況をそうでないものと思い込もうとしているようで切なかったけど。。ラストには、「ああ、こうやって生きていけばいいんだな」って元気になりました。

自分の本質（＝自分らしさ）を隠さずに生きること。
後悔しない人生を送るには、それが一番大事なことかもしれない。

視覚的に楽しめるかな〜、と思って借りたけど、かなり良かったです。

ＨＤＤに貯めまくりの映画を一挙観まくりのお盆休みです。
偶然ですがパニック・フライトの後に観たのがこの映画。キリアン・マーフィって・・・ええ！？パニックで悪役やってたエキセントリックなキモイ男！？うわぁ・・・驚いたｗ

語り部兼、主人公のキトゥンは女性の心をもつ綺麗な男性です。幼い頃に教会前に捨てられたキトゥンは、あくまで己を殺さず心の赴くままに生きていくのです・・・が、これが実に麗しい♪何がと言うと発声と所作、それと抜群なのはあの目線です！これは是非参考にせねば！キトゥンはあくまでキトゥンであり、たとえ野宿をしていても身を売っていても少しも損なわれない彼女（？）らしさに魅せられてしまいます。母親を探す旅をしながらも彼女（？）は自分の居場所を探しているのでしょうか？白黒はっきりとした世界には属さない、あやふやな立場の彼女（？）は果たして居場所が見つかるのでしょうか？

ひょうひょうと、しなやかに、したたかに
彼女（？）の艶やかな旅を是非！

　ずっと１位にしてたのですが、やっと借りられました。。
　オカマの男の子が世間の冷たい視線にもめげず、前向きにハッピーに生きていく姿を描く、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』的な映画なのかな？と思っていましたが、やっぱりそこはニール・ジョーダン監督。政治絡めてきましたね。そりゃそうか。
　結果的には、女装あり、政治あり、スティーブン・レイあり、とニール・ジョーダン・ワールド炸裂なのですが、いつもの作品よりちょっと明るいテイストで観れます。
　リーアム神父の告白シーンは、あれ？どうした？これ『パリ・テキサス』じゃ・・？と思いましたけど。。

　とはいえ、やっぱりみどころはキリアン・マーフィーの怪演でしょう。知らずにこれを観た人は『２８日後・・』や『バットマンビギンズ』や『パニック・フライト』の彼と同一人物だって気づかないんじゃないかな。今、最も目が離せない俳優の一人です！（ラヴァ様・パープルローズ様が随分前に提言されている中、遅ればせながら・・）
　特典映像のインタビューでは、「きらきらした夢のようなお話だよ！おとぎ話みたいな映画だよ！」と主人公のキトゥンさながらに能天気に話すのを観て、逆に恐ろしく感じました。
　この人、いろいろ考えてるのかと思いきや、意外に天然でお芝居してるのかも。。やばい、どんどんキリアンの瞳に吸い込まれていく私がいる。。

いやぁ、これほんと良かったです。

「ヘドウィグ〜〜」がイマイチ楽しめなかったので似た映画かと思ったら全然違う！


第〜章って細かく絵本のように区切られていて、その名前もキュート。鳥がしゃべっちゃう（章のところだけ）辺りは、「ベイブ」を思い出しました。

しかし、ストーリー自体は、主人公の人生って・・・と切なくなる程のつらく重い事件のオンパレード。
だけど、映画全体が明るい雰囲気なのです。それがすごい不思議でした。

主人公の、私って不幸だけど不幸じゃない！ってどっちともつかない物憂げな感じが、彼女の強さみたいに思えて、観てる私の方が元気を分けてもらえてしまったような。


音楽も良かった。


オススメです。

先日、DISCASから、『古墳ギャルのコフィー』のストラップが届きました。以前、何気に応募したものだったので、びっくりしました！　でもうれしかった。ありがとうございました。

この映画、社会からのはみ出しもの、と言われそうな人達がたくさん出てきます。いわゆる世の中が設定した「普通」という常識からは外れている人達。そういうところにスポットをあてたストーリーは、どこか惹かれるものがあって、見てしまいます。自分も、どこかその常識に当てはまらない生き方をしているからでしょうか。

テーマは重いのですが、キトゥンの目を通して見る世界は新鮮。
聞いたことのある音楽がたくさん流れてくるのも心地いい。
そして、全編を通してつむがれる、深い愛。チャプターごとに、素敵なタイトルがついていて、それぞれがとても印象的です。