ドア・イン・ザ・フロア

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なかなか他の人のレビューを読むと結構いい意見が多いのにびっくりした。
適度なばやかしかたや
たまに入ってくる挿絵のような美しい映像によって
最後まで結構さくっと観れたけど
よくある、だからなんだよっという作品。

確かにこの夫婦の間で起きた事は
そんじゃそこらの精神力では立ち直れない出来事だが、
だったらこのような
闇の方法で片付けるのではなくて
もっと光の方法を考えつかなかったものかい！？
と思ってしまう。
子役の子がかわいいだけに
よけいにそう思う。

それに、こんな雇ったバイトの光景を見てしまったら
速攻通報でしょ、普通。
なんでそこで親密感ますんだよ。

終わったあとに思ったのが
こんな方法で解決したと思っているのかもしれないが、
果たしてこの２人は前に進めたのか？

結局同じだと思う。
いや、むしろ悪化でしょ。

ジョン・アーヴィングの作品には厳しい現実に対する、人の愛情「やさしさ」が染みこんでいるように感じる。

映画ではガープの世界、サイダーハウスルールと見た３作品目だが、そのテイストは共通していると思われる。

翻訳本しか目を通してないが、「ホテルニューハンプシャー」がテイスト的には近い。

家族、夫婦、兄妹の間の愛情。そして人生に関し、「窓」や「ドア」などの表現を用い、心理学的なアプローチで「生き方」をアドバイスしてくれる。

また、人それぞれの価値観による愛情表現の仕方があるということに気づかせてくれる。

せつないけど暖かい世界観を味わう。ソローは漂う。。

評価星4.0。

2人の作品は好きで、作品の歴史は私の映画鑑賞の20数年と、
重なるのです。
この作品も懐かしくてケーブルテレビで、放映していたので、
観ました。
かなり忘れてましたね(笑)

妻のマリアン(キム・ベイシンガー)が、夫のテッド(ジェフ・ブリッジス)が、助手に雇った青年(18歳位の作家志望)に、性の手ほどき・・
をする部分なんか、全く覚えてない。

マリアンは息子2人を交通事故で亡くしていて、もう6年間位経つのに、哀しみの海に漂っている。

息子の死後に生まれた愛娘ラースを抱き締めもしない。
育児放棄だし、夫の世話も食事の支度もしない。
家事放棄も・・・。
贅沢な哀しみ・・・お金の心配がないらしい。
事故の保険金もありますものね。

夫のテッド(高名な児童文学作家)
彼も絵画モデルと浮気したり、飲んだれているけれど、
仕事はキチンとこなしているし、幼い娘の育児も真剣なのです。

妻は結局、夫と娘を捨てて去って行きます。
「親権放棄する母親が、どこにいるか？」
テッドは何度も呟きます。
お金が、あるって幸せ…ですよね。
夫のテッドを信頼してるから出来ることです。
(娘のラースをちゃんと育てるもの)

贅沢な人たちの、お話です。
でも、嫌いじゃないです。
ラストのワンシーンが、高評価のようですが、
「そんな〜、確かに邦題と合致しますが・・・」
まさかでしょっ！
ほんのジョーク・・・てすよね。(お遊びか？)

原作を読んでいたので、「どこから本題の入るのか、長い長い序章だ。」と、思っていたら、序章のまま終わりました。

ルースのお話なんだけど・・・。

アービングのアービングらしいダイナミックさが全然出てなくて残念。
棒高跳びの助走で、期待高まったところで、「今日はここまで」って感じの映画です。

でも、それは、それなりにそれまでの話と思えば、悲しく美しく滑稽な物語は、過不足なく描かれていました。

悲しい話なのにところどころすごく笑えるところとかがあって・・あのスケベな作家・・・本当にうけました。ラストのところでは耐えられないほどの悲しみを背負った夫婦なんだなって・・・衝撃的でした。あの、男の子いい感じでした。