Ｓｈａｌｌ　ｗｅ　ダンス？

リチャードギアが、この作品を観て
「素晴らしい作品で、これ以上のものは出来ない。」と
リメイク版のオファーを１度は断ったと聞き、
なかなか機会がなくて見れなかったけど、
そんなに良いの？と思って借りてみた。

ホントに素晴らしい作品でした。
今では「社交ダンスやってる。」と言うと
オシャレな人だなあと思うけど、
それは、この作品のおかげなんですね。

テレビのバラエティで、芸能人社交ダンス部があるけど、
その初代の先生がチラッと出ててビックリ。

役所宏司とリチャードギアって、
なんとなく雰囲気が似てる気がするし、
リメイク版が一層楽しみになりました。

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　大会に向けてのダンスの特訓の合間、二人きりになった杉山正平（役所広司）と岸川舞（草刈民代）が教室で語り合う。この映画のひとつの山場。
「はじめてブラックプールを見たあの日から私にとってダンスがこの世の全てになった。」
「僕がダンスを始めたのは、そうして遠くを見ているあなたがいたからだ。電車からこの教室の窓が見えるんです・・・」
「私も杉山さんのこと見てました。この窓からプラットフォームでステップを踏んでいるあなたを見た時、なんだか胸が熱くなったの。」

（妻に不満があるわけではない、子供が可愛くないわけではない、でも念願のマイホームを建てた後何かが変わった）サラリーマンが社交ダンスにハマる。一年足らずの間にどんどんうまくなっていく。同時に男としても魅力的になっていく。妻や子にはダンスのことは話していない。

　大会本番では特訓の成果を存分に発揮して見事なダンスを披露する。しかし観客席には妻と娘の姿が。イヤな予感がする。そして予感は的中する。妻や子は男にとって大事なモチベーションであると同時に飛ぼうとするときには足を引っ張る重荷にもなる。

　「自分だけずるい。わたしだけ取り残されて。」そういう妻を抱きしめ、寂しい思いをさせてごめん、と正平は妻にダンスのステップを教える。でもあんまり楽しそうには見えない。奥さんと踊っても何かが満たされないのかもしれません。

草刈さんは女優さんじゃないみたいですね。演技が棒読みでしたが、そっけない感じがでていてよかったです。ハリウッド版もそれをまねてジェニファーロペスがやけにそっけない演技をしていた気がします。渡辺えり子と竹中直人の個性がすごかったです、笑えます。日本でももっと若い人たちが社交ダンスするようになるといいですね！

私も、毎日を繰り返すサラリーマンです。そんな私の気持ちを絵に書いたような映画でした。夢中になれるものがあるというのはうらやましいですね。はじめの一歩を踏み出す勇気があればなんでもできる。心に響いた作品でした。

見方を変えると、無難に仕上げた・・って思いました。
だって出演者が実力者揃いですもんｗ
草刈民代さんは演技は素人かもしれないけど、ダンサーとしては超一流だし
その他の出演陣なんか、豪華ですもんｗ
竹中さんはコミカルな芝居をさせればピカイチだし、
渡辺えり子さんも、おばさんキャラは郡を抜いて素晴らしいです。

でも、この映画を見ると、ダンスしたくなるな♪
役所さんが会社の机の下でステップを踏むシーンとか、思い出しても可笑しくなります。

誰かが言ってた言葉でこんなのがあります。
「人生、目標を見つけた人が幸せなんだ。それが成功するかどうかは問題ではなく、見つけた人が・・」

この作品でダンスをがむしゃらに頑張っていた人たちは、さぞかし幸せなんでしょうね。
見ていても判るくらいですし。
何かに熱中している時、人って物凄くキラキラ見えます。