大停電の夜に

部屋の灯りを消して窓のカーテンを開け放し、月明かりのなかでみました。
灯りを消すと、音が静かに感じられ、時間もゆったり流れるように感じます。
それに、暗闇のなかだと耳と皮ふ感覚が妙に敏感になるんですよね。

隣り合わせのバーとショップの店主、３０代の夫婦、不倫のふたり、老夫婦、
元恋人どうし、ホテルのベルボーイとお客、モデルと中学生・・・。
停電に見舞われた聖夜、１２人の男女もきっと「こんな夜だから」話したくなったり
素直になってみたくなったんでしょうね。語られる言葉の一言一言が心に沁みて
きたり、薄灯りのなかに浮かぶ表情の陰影から言葉にできない想いや
重ねた年月の長さが伝わってくる感じがせつないくていいです。

欲を言えば、登場人物をニアミスさせたり一つの場所へ集まるところに強引さを感じ
たのと、人数を減らしてでも２〜３組の物語をじっくり味わいたかった気がします。

映像美はすばらしいです。
ビル・エヴァンスのメロディのなか、ロウソクや行灯のともしび、蒼い月明かり、
トンネル内のグリーンなど場面ごとに変わる色のコントラストが
印象的でした。とくに、無数のキャンドルを並べたバーの美しさはため息もの。
キャンドルの炎は、心臓の鼓動と同じ「ｆ分の１」の揺らぎなんだとか。
全編に流れるこの心地よい雰囲気を味わうには、灯りを消して観るのが一番です。
　

えっ！期待したほど感じませんでした！
ただの闇合コン？納得いかね〜
ちなみに俺は電気代を払えず電気を止められ、俺の家だけ大停電！

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人は常に正しい選択をするとは限らない。その時は、いちばん良いだろう判断したことでも、年月を経て改めて振り返ると、別の道があったのではないかと思えてくる。

生じてくる苦い悔恨。もう一度やり直したいという熱望。だが、そう気付くことの方が、何より大切なのではないか。ＳＦドラマでもない限り過去へ戻ることができないが、未来へ進むことは誰にでもできる。

失敗や後悔に裏打ちされた現時点のベストを選択すればいいのではないかと考える。

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夜の東京のイルミネーションがとっても綺麗です。
うっとりします。
さすが一流のカメラマン撮影って事で話題になっただけの事があって『クリスマス用のプロモ』を見ている様・・・。
出演者も地味でもなくハデでもなく、実力派俳優・女優なので、演技力が光ってます。
時間の流れも穏やかにゆっくり流れるので、本来ならとても退屈してしまうようなストーリーですが、そうならないのが不思議。

基本的に原田知世さんが大好きなので、彼女が出てるというだけでも十分ＯＫなんですが。年齢を感じさせないあの落ち着いた美しさ・・・。素敵です。
（黒木瞳も好きですが、お人形さんみたいな所があるのでちょっとマイナスなんです）
寺島しのぶ。。。この女優さんは凄いですね。どんな役でもこなしちゃう。大して美人だと思えないのに、時々、とても美しく見える。。。『女は魔物』ってホントですね。

ツッコミを入れようと思えば、ツッコミ所は満載です。
クリスマスに東京に大停電なんて、パニックムービー物の大惨事に発展するでしょうし、確かに少しは≪ざわめき≫があったようですが、あくまでも≪ざわめき≫だし・・・。
でも、いいじゃない？
これはクリスマス・ファンタジーだもん。
停電の中でパニクってる中での、その中でもほんの一部の人達の人間模様。
せわしない毎日を過ごしてた登場人物達に必要だった自分を見つめる時間。ほんの少しだけ振り返ってみる時間。誰かを想ってみる時間。。。大事なんだけどなかなか忙しくて普段持てない時間。

ありえないストーリーだけど、大停電の話なのになぜがとてもイルミネーションが印象に残る矛盾した作品だけど、こんな話があってもいいと思う。

ゆっくりワインでも飲みながらクリスマスに恋人と見たい作品です。

最近巷を騒がさせているある犯罪者に関する“死刑”問題。被害者家族、関係者が“死刑”を望む気持ちは当然。でも、メディアから流される一部の情報しか知らないはずのその他大勢の人々までが便乗して【死刑】を求めるような世間の流れが理解できない。いつからこんな冷酷な集団気質になったのか？？？（あ、あくまでも私的感想なので、問い合わせには応じられませんのでご了承くだ　）こんな陰湿な世の中の現実を見ていると、改めてこの映画の中のそれぞれの背負う“過去”なんてたいしたことないように思えてココロに響かない。一応互いが向き合って思いを相手に伝えるけれど、激しくぶつかることも罵ることもなくみんな白々しいほど良い人でつまらない。こっそり教える一人一人の秘密。ろうそく屋の彼女。さ〜〜〜て彼女はどう立ち上がるのでしょうか。コウジは納得の熱演◎だゎ。でも「ろうそく屋＋マスター」ペアの方がお気に入り。そうそう、トヨエツ＆はるか＆しのぶって、しょっちゅう共演している常連さんのお顔がチラホラ。少女さんぽい原田。原田の物足らない雰囲気が逆にイイかも♪♪♪さ〜〜〜て、今回はどんなお仕事するもんかな？？？と興味津々のトヨエツ、その程度のお仕事で満足なんだ・・・と、ちょっと残念。でも、相変わらず、様々な人生模様を魅せてくれますね。はいはい。コウジのサンタ変装は良かったゎね！！！どうぞお楽しみを。はいはい。そうですね〜〜〜白黒つけるより曖昧さが売りの邦画ですが、ある程度は決着をつけたほうがいいかも。でも、今までと似かよったたいがい予想できる展開にどれほどの意味があるのかな。それこそ何か変わったかい？？？まあ、一部の人間関係の連結関係が強まっただけのことで。観ているこちらにはたいした影響力はないね。何が？？？と確認したくなる意味のわからない台詞もなかなか多かったですし、ここだとばかりにグーーーンと盛り上がる所もなく、