ストーカー

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ロビン・ウィリアムズという人は、どんな役をしていても「自分にとって物足りなく思う」気分を持っているかのような芝居をする人に想う。なので、どんな映画でも自分なりの一工夫をしてしまう。
よって、個性が浮き出てしまい、それが映画の邪魔をする場合が多いと思っている。

何を観ても「ロビン」は「ロビン」である。
同じように芝居の上手いジャック・ニコルソンは自分を隠す芝居ができるので、顔つきまで変えてしまい人格まで変化する。映画に全う出来る役者だ。

ここでも、ロビンはいつものロビンで、「性格はいいけれどもどこかに癖があり、爆発寸前」という芝居をしている。
個性が強いだけ他の役者を潰しかねない。

この映画の主人公が「ストーカー」と言えるかは別として、妄想しつつ他人の人生を操りたい気分になる、圧力者、だが小心者のゆえにいびつな方向へその力を持って行ってしまい、更に孤独を募らせる、人生が決定づけられてしまった初老の男の話として、{ 写真現像　}という仕事はうってつけのものだ。

お決まりの笑顔で嘘で固めたもであっても、自分が精魂込めて現像すれば「本当の笑顔」へ変化するとでも思っているのか、仕事熱心さはオタクの世界さながら。

自分で自分を追い詰めていっているというのに、何をしていてもカウンター内では王者のごとく振る舞い態度がでかい。
外の人間にとってはちっぽけな首寸前の男というのに。

そんな二重人格者のような浮いた男をロビン・ウィリアムズが、ロビン・ウィリアムズ自身を懺悔するかのように演じている。「映画のスクリーン内だけが俺のすべてさ」とでも言うように。
これがこの映画だ。ロビン・ウィリアムズの目はどの芝居でも一緒である。なので、余計に恐ろしい役者である。

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善良な人間ってイメージの強いロビン・ウィリアムズが、
ストーカーに扮している作品なので、彼の演技に見入っちゃいます。

物静かで、他人に迷惑をかけるようなことはなく、丁寧に仕事をこなす人間サイ。
DPEショップに勤め、常連客である若い母親ニーナの絵に描いたような幸せな家族写真に
強く憧れを抱き、一方的に執着していく。その様が、ストーカーなわけです。
自分の家の壁一面に勝手に焼き増しした家族写真を貼り、彼らの家を外からじっと眺めていたり、
でも、彼らに危害を加えるようなことはせず、ただ見つめているだけ。
そんな彼が犯罪を犯してしまうきっかけになったのが、突然のクビ宣告と、
家族を裏切る行為である浮気しているニーナの夫ウィルの存在。

サイにとっては理想的な家族であり、ラストの写真からも伺えるように
その幸せの中に自分がいることを夢に描いていて、それが唯一の幸せ。
その夢が壊されるってことが辛かったのでしょうねぇ。
だから、彼はウィルがどうしても許せなかった。
９歳になる彼らの息子を喜ばせようとおもちゃを買ってあげたり、
ニーナの好きな本を読んで、少しでも自分を認めてもらおうとアピールしてる姿もあって、
だからこそ、あんな結末を迎えてしまったことが、悲しかった。
サイの行動は普通に考えたら異常。でも、いつしか写真で眺めなくてもいい
そんな触れ合いのある関係になったかもしれないのにねぇ。

サイの勤めるショップの単調で息苦しくなる程無機質な映像が
サイの閉じ込められている孤独な世界を物語っている気がしました。
だから余計に、家族が登場する秋の紅葉の自然な映像が対比として際立って、
家族写真もカラフルで綺麗だったし、より美しく感じました。

孤独な人が愛を求めて異常な行動をとってしまうというヤツですね。
ストーカーというから、しつこく付きまとう系かと思いましたが違いました。
まあ、こんなものなのかしらと物足りなさを感じましたね…つまらなくはないんですけど。
ロビン・ウィリアムスだけでもってる映画、という感じ。

私は「アンドリュー」と同じような矛盾を感じて、哀れで涙が止

まりませんでした。

確かに犯罪なんだけど・・・なんだけど・・・その人がストーカ

ーだから悪い人。悪いんだけど、ずっと、現像していて「大きく

なったねぇ」の気持ちはおこり得ると思うし・・・

勝手に自分用に現像しちゃたりは、？？？だけど、捕まって刑事

に「貴方は、良い夫で良い人間だ。」と話している時、写真の中

身・・・この人は、守りたかったのか？？(T_T)・・・です。

旦那は家庭人になるだろうか？

　

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まずロビン・ウィリアムズがいつもの『良い人』と違うw
でも、人柄的にはヤッパ良い人なんやけど…いき過ぎた。
他人（家族）を思ってした事が犯罪にまで到達してしまった。
優しさや思いやりもイキ過ぎたらあかん。

家族が居なくて、独りぼっちの写真屋のサイは
常連の３人家族が幸せそうな写真を現像するにつれて
自分もその中に入りたいと思うようになる。
自分の家の壁一面に、その家族の現像した写真を貼り、妄想したり、
家族とも偶然を装い接するようになる。

見終わっても少しの間悲しさが残りました。
んー…でも内容的には『微妙』かな。少し難しくて＾＾；

関係無いですけど、ホンマに眼がキレイな人ですねぇ…。
引き込まれるっていうか…。蒼くて澄みきってる。