ワンダー・ボーイズ

全体的に平坦な映画なので、
眠くなる確率は高いです。

主人公たちは変わり者だけど
基本的には普通の人なので、
「事件が起こった〜！あ、終った…！」
という小波がたくさん起こっては終る、という印象です。
それを通して主人公の人生に関する結末につながるので
大事な要素なんですけど、やっぱり平坦。
刺さる人には刺さる、深い映画だと思います。

個人的には、
教授役のマイケル・ダグラスの
いろいろ気を使って苦労が耐えない感じを
学生役のトビー・マグワイア、
編集者役のロバート・ダウニーJrの2人が
好き勝手さ・役立たずっぷりで
さらに引き立てていて、とてもいいなと感じました。

時々ふと思い出して
観たくなる映画かもしれません。

昔は才能あふれる小説家だったけど今は学校で教授をおっさんが・・・・・・教え子のちょっと変わった青年によっていろいろわずらわされる話。意外と飽きがこなくておもしろかった！教え子役の青年はスパイダーマン役で人気のトビー・マグワイアくんなのだ！！ナナコ様が見たらたぶん10点満点で6点ぐらいをつけそうだ・・・・！

全ての出演者がこの世界観をうまく出しているので、不自然のような場面でも自然に見えてしまう、そんな作品です。
主役のマイケルダグラスを”ダイヤルＭ”でしか観た事がなかったので、しばらく誰がマイケルダグラス？と思ってしまうほどに、疲れた作家の役をこなしていました。

一発屋と呼ばれるミュージシャンの場合は、そのヒット曲を”ひっさげて”ライヴをすれば、しばらくの間は客席も埋まりますが、作家は次の作品を完成させて出版されない事には身動きがとれず、つらい情況なのでしょう。

いい作品を書こうとして空回りしている疲れきった主人公が、そのわだかまりから解放された表情がとても素敵でした。

　ジャケット写真の３人と一匹が最高にいい味出してます。変な人たちばっかり出てきて、とても楽しいです。みんな変なんだけど、どこか真面目で、どこか可笑しく、どこか悲しい。芝居の細部まで丁寧につくられている感じ。とても好感が持てる作品です。
　Ｍダグラス、Ｔマグワイアについては皆さんのおっしゃるとおり。いい仕事してます。ＲダウニーJrだって頑張ってました。
　ですが、ここであえて私は「ポー」について言及したい。ジャケットの犬です。ブサイクな犬なのですが、とてもいい表情をしています。この演技、助演俳優賞モノですよ◎　本名（？）はスクリーマーだそうです。　　

傑作を世に送り出して以来7年間も次の作品が書けない作家。彼は高校の英文科の教授で、今日もある生徒の作品を生徒たちに評価させていた。酷評に落ち込む生徒…しかし教授はその生徒の感性に何か感じ取るものがあった。しかし教授は今朝、妻に家を出て行かれ、あげくに不倫相手は学長の妻で、彼女から妊娠したと告白されてしまう…次から次へと教授はアクシデントに襲われるものの、その中で例の才能ある生徒と触れ合い、忘れていたものを思い出す。この作品には様々な神童(WonderBoy)が登場します。ある者は偶然の傑作にすがりついて実力を出せないで喘いでいる。ある者は何も苦労せずに名声を手に入れた。そして、ある者はまだ自分の才能に気がついていない。どことなく最初は軽薄な流れのように感じた物語も徐々に見ている者を虜にしていきます。個性的な登場人物が描く『夢を忘れるな』というキーワード。何が本当に大切なことなのかをもう一度考え直させてくれる作品。さえない中年男を今までの虚栄心を捨てて演じきったマイケル・ダグラスに拍手。そしてトビー・マグワイアの演技力に感心しました。