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ブレードランナー 最終版

ブレードランナー 最終版の画像・ジャケット写真

ブレードランナー 最終版 / ハリソン・フォード

全体の平均評価点:(5点満点)

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旧作

ジャンル :

「ブレードランナー 最終版」 の解説・あらすじ・ストーリー

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旧作

解説・ストーリー

リアルな近未来象を描きカルト的人気を得た「ブレードランナー」。それから10年後に公開となった本作は、リドリー・スコット自身が“これが本当にやりたかった事だ”と語る完全版。植民惑星から4体の人造人間=レプリカントが脱走した。彼らの捕獲を依頼された“ブレードランナー”デッカードは、地球に潜入したレプリカントたちを追うが……。

「ブレードランナー 最終版」 の作品情報

作品情報

製作年:

1992年

製作国:

アメリカ/香港

原題:

BLADE RUNNER: THE DIRECTOR’S CUT

「ブレードランナー 最終版」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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アタック・オブ・ザ・50フィート・チアリーダー

テルマ&ルイーズ

ザ・パッケージ 暴かれた陰謀

デッドライン 報復の導火線

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16〜 20件 / 全55件

原作を先に読んだため、ちょっとがっかり。

投稿日:2003/11/26 レビュアー:レビュアー名未設定

個人的には、原作が素晴らしかったので、異質なものに思えました。原作がなくて、オリジナルとして考えたら、いい作品かもしれませんけど。レプリカントがかっこよくて、ハリソンフォードがヒーロー的に描かれていないところが、いいという見方もできますけど、美術もいいけど、本と映画の違いなのか、「アンドロイドは羊の夢を見るか」の奥深さをとらえているのではなく、表面的なものを原作として、映画を作ったような。公開版ではなく、監督版は、いいわけ的で、もっとつまんなかったです。というより、残念。映画は文学を超えられるのか。そのあたり、21世紀の映画の命題になるのかも。原作と比べなければ、かなりいい作品ですが。原作のファンとしては、ちょっとがっかり。あまりに映画的。映画はこうとらなくちゃいけない、という概念から、脱却できないのでしょうか。はっきりいえば、別物。原作を利用しただけ。ぜひ、原作と比べてみてください。もっとも、どんな監督も制約の中、作品を作っているわけで、思い通り作ることも大変だけど、そういう次元ではなく、本質的なものを映像化できたか、どうかが問題なのでは。トータルで10回以上見たのだから、並みの映画でないことは確かで、もっと傑作になりえたのに、という意味で辛い採点となりました。

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ディテールに凝った名作

投稿日:2015/08/09 レビュアー:趣味は洋画

SF映画にハードボイルドを融合させたリドリー・スコットの名作。 一昔前を懐かしみ、きれた葉巻がまた吸いたくなった...かのように久方ぶりに鑑賞。

香港のショウ・ブラザースと共同製作されたこの映画には、東洋人が多数出演し、未来世界のディテールにも東洋的なものがふんだんに取り入れられている。
絶えず酸性雨が降り注ぎ、レインコートや傘なしでは歩けない街を、自転車に乗った東洋人の一団が走り抜け、その上空をエア・カーや飛行船が飛び回る。高層ビルのけばけばしい壁面には、日本語のイルミネーションや看板(漢字の間違いが多い/笑)が乱立している。これは西洋人の抱える寝深い東洋コンプレックスの反映なのか...

2019年のロサンゼルス。人間を超えた知力と体力をもつレプリカント(人造人間)が造反し、ロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)をリーダーとして市内に潜伏する。
彼等の発見と抹殺の命をうけた元特捜班の刑事デッカード(ハリソン・フォード)は、製造元であるタイレル社を訪れ、レプリカントの寿命が短命なことを知る。
盛り場でロイの仲間に襲われたデッカードは、タイレル社の秘書レイチェル(ショーン・ヤング)に救われるが、彼女もレプリカントだった。
自分たちの寿命を知ったロイは、タイレル社長を殺し、デッカードをビルの屋上に追い詰める...

絶頂期のH・フォードがハードボイルド・ヒーローを演じ、トップスターとしての貫禄を示している。 相手役のS・ヤングは本作で注目を集め、一躍売れっ子女優となった。
又、人間以上に人間的な悩みを抱えたレプリカントのロイ役で、強烈な存在感を示したR・ハウアーも本作を踏み台に、一流俳優の仲間入りを果たしている。

それにしても...である。ロイ・バッティらを追って暗い街を走るデッカードは、まるで私立探偵フィリップ・マーロウの未来版ではなかろうか...

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甘さを排した傑作

投稿日:2013/11/17 レビュアー:さっちゃん

 1982年に劇場で観たときと何か違うなぁと思ったのですが、その理由として最も大きいのが、ハリソン・フォードによるナレーションがきれいさっぱり無くなっていることだと思います。
 冒頭に、字幕によりこの世界を簡単に説明し、いきなり2019年のロサンゼルスに私たちは放り込まれます。街のあちこちで石油掘削基地のようにときおり炎が上がり、立ち並ぶ巨大なビルの一室で、何かの検査が始まろうとしています。これは原作にも出てくるフォークト=カンプフ検査という人間とレプリカントを区別するためのシンパシーをチェックする検査なのですが、その途中で検査を受けていた人物が検査官を撃って逃亡します。
 場面は変わって、雨の降りしきる街角、ネオンは中国語や日本語も混じって、猥雑な雰囲気であります。その中で所在無げに新聞を読んでいる主人公デッカード(ハリソン・フォード)。道の向かいのスシ・バーの主人が席が空いたからと彼を呼びます。注文をして(ここが有名な「2つで十分ですよ。2つで。」のシーンです。)食べ始めたところで、警官のガフ(エドワード・J・オルモス)に肩を叩かれます。ここから一度は任務を解かれたらしいデッカードのブレードランナーとしてのレプリカントの追跡が始まるのです。
 劇場で観たときは、多分、最初に書いたナレーション(むしろ独白というべきでしょうか。)のせいか、視点が主人公寄りになっていたような気がします。1人称の立場ですね。それが最終版の場合、視点は3人称になる訳です。
デッカードの内心の声がないので、彼が何を考えているのか、他の人物をどう思っているのかが分かりません。観客は登場人物の言動により彼らの心境について想像するしかない訳です。ちょうどハードボイルドの文体のような映画になっているのです。
 このスタイルが私たちを宙ぶらりんにします。自分が生きている世界と全く違った世界の中で今、何が起きているのかが、よく分からない。登場人物も、レプリカントが何を考えているのかは、最初、よく分からない。人間側もどこか胡散臭い奴ばかり。そういう物語の中で私たちは不安と緊迫感をより強く感じつつ、物語の中に惹きこまれていくことになります。そうして、あの凄絶であり、同時に荘厳なクライマックスへとなだれ込むことになる訳です。
 全体に非情な印象が強く、レプリカントのリーダーであるロイ・バティ(ルトガー・ハウアー)の最期と、その前に宿敵である筈のデッカードにした行為についても、ロイが何を考えて、そのような行動をとったのかは観客が推測するしかないのです。ラストのガフの行動もそうですし、そのラストにしても劇場版のハッピーエンドとは180度逆の印象ですね。断ち切るような暗転がデッカードとレーチェルの苛酷な運命を暗示しているように感じました。
 映像や音楽に話を移すと、やはり未来世界のヴィジュアルが今でも斬新だと思います(強力わかもとが柿の種などという突っ込みどころがありますが)。ほとんどの時間、酸性雨が降りしきり、様々な民族の風俗や言語が入り混じったカオスのようなロサンゼルスの街。健康な人間は宇宙の植民地へ出て行き、その奴隷としてレプリカントが製造される。CGも発達していないので、ミニチュアと光学合成による暗いけれど、どこか美しい未来の社会。そこに被さるヴァンゲリスの音楽が不安を誘う。それらが相俟って、サイバー・パンクとも通底する独特の世界を創りあげることに成功しています。
 後で知って感心したのが、ポリススピナーが地上から浮き上がるシーンで、酸性雨が降り続いているという設定を利用して、吊り上げるためのワイヤーを隠したという裏話です。シド・ミードの手になる車両や小道具のデザインもそれらしく、未来の風景に溶け込んでいました。その中でもデッカードが使うブラスター(熱線銃)は今でもガンマニア、SFマニア双方に人気のあるプロップですが、基本はS&Wチーフスペシャルあたりのリボルバーにオーストリアのシュタイアー社のボルトアクション・ライフルの機関部をくっつけたものであります。今回、観なおすと昔、観たときほど銃口からの炎は出ていませんでした。銃声が大きかったので、マズルフラッシュも大きく感じたのかもしれません。あと、リオンが冒頭で使う拳銃はCOP357という357マグナム4連発のデリンジャーに類するものです。また、最後は“趣味の時間”になってしまいましたが、エンド・クレジットでウィリアム・バロウズへの謝辞が出てきたり、語り出すときりがない映画です。SFファンなら一度はご覧になって損は無いと思います。

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未だにカルト的な人気を誇るSF映画の“スタンダード”!! ネタバレ

投稿日:2007/10/26 レビュアー:徒然蜜柑白書

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酸性雨が降り注ぐ近未来(2019年)LA。 レプリカントと呼ばれる人造人間(人間と区別のつかない有機アンドロイド)が 開拓地火星から逃亡し 地球に潜入した。

サイバーパンク(参照Cyberpunk;科学技術と社会の融合を描く、SFのサブジャンルの一つで 人体や意識を機械的ないし生物的に拡張し、それらのギミックが普遍化した世界・社会において個人や集団がより大規模な構造(ネットワーク)に接続ないし取り込まれた(取り込まれる)状況などの描写を主題とする。 全般に退廃的で、モラルに縛られないアウトローを主人公に人間/社会描写を中心に描くものが多い。)
 
ピン!ときた方も多いでしょう。 そうなんです “士郎正宗・押井 守の世界観”の原点。
 
レプリカント専門捜査官【ブレードランナー】であるデッカード(Harrison Ford)に出動の要請がかかる。 捜査に乗り出したデッカードは レプリカントを追う中で 人間という存在の不確かさに気付いて行く…
(どことなく『甲殻機動隊』のバトーのハードボイルドさとリンクしませんか?)

Harrison Ford 全盛の時の脂の乗り切った時期に あえて感情を抑えた渋い演技 過激なアクションシーンやど派手なスペクタクルシーンは殆ど無く あくまでも淡々と進んでいくストーリーと不協和音の奏でるリズミカルな音楽。 奇抜なところは何もないはずなのに とても個性を感じさせる作品であります。
(どれだけの後発SF映画に 影響を与えたか? とにかく SF映画ファンなら 観るべきでしょう!)


自選SF映画 BEST3に入る 永久保存版の一つです。

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主人公は、ブレードランナー?レプリカント? ネタバレ

投稿日:2007/09/01 レビュアー:BEEFジャーキー

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 *物語は、タイレル社が開発したレプリカント(人間そっくりのロボット)が、反乱おこして人間の敵となった事から始まる。ある日、4体のレプリカントが、スペースシャトルを奪い、地球にやってきた…。この4体のレプリカントを処分するよう警察から命令されたのが、もとブレードランナー(レプリカントを見分け、処分する仕事)のデッカード(H.フォード)である。はたして彼は、4体のレプリカントを全て処分できるのだろうか?そしてレプリカント達が、地球にやってきた目的とは??

 *感想は、全体の画面が暗すぎてわかりにくく、ストーリーも理解しにくかった…。ただ、レプリカントが、処分されていくシーンが、とても悲しかった。この物語の主人公はH.フォード演じるデッカードではないのだろうか?普通、視聴者は主人公とともにハラハラドキドキするものである。だが、この作品は、レプリカントがどうなってしまうのだろう…と、レプリカント目線で、ハラハラドキドキした。4年しか寿命がないレプリカ達…、人間と同じように、恋もすれば、痛みも感じ、死への恐怖もある…。ただ延命してほしいだけなのに、不可能とされ未来を閉ざされてしまう…。とても悲しい物語だった。
 かたや、デッカードが最初にレプリカントを処分した時、とてもつらそうだった…。処分ではなく、殺したというつらい感情が伝わってきた。初めて殺したと、物語で彼は語っている…。もとブレードランナーなのに、なぜだろう?また、なぜ彼がブレードランナーをやめたのか、明らかにされていない…、殺したくなかったからなのだろうか…?そのあたりにも、触れてほしかった。
 終盤で、レプリカントのバティ(R.ハウアー)とデッカードが戦う事となるのだが…。バティーが、とどめを刺さず、デッカードを助けるという行動にでる。恋人や仲間を殺されて、憎いはずなのに…。自分の寿命を迎えるときを、見てほしかったのだろうか?レプリカントが寿命を迎えたときは、どうなるのだろう?…という、視聴者の疑問を解決してくれた気がした。鳩をかかえたバティーが最後を向かえた後、鳩が飛び立つ…というラストシーンが心に残った…。
 とにかく、序盤はダルく感じたが、最後まで見て良かったと思う。ユニコーンの意味は、よくわからなかったが…。

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16〜 20件 / 全55件

ブレードランナー 最終版

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原作を先に読んだため、ちょっとがっかり。

投稿日

2003/11/26

レビュアー

レビュアー名未設定

個人的には、原作が素晴らしかったので、異質なものに思えました。原作がなくて、オリジナルとして考えたら、いい作品かもしれませんけど。レプリカントがかっこよくて、ハリソンフォードがヒーロー的に描かれていないところが、いいという見方もできますけど、美術もいいけど、本と映画の違いなのか、「アンドロイドは羊の夢を見るか」の奥深さをとらえているのではなく、表面的なものを原作として、映画を作ったような。公開版ではなく、監督版は、いいわけ的で、もっとつまんなかったです。というより、残念。映画は文学を超えられるのか。そのあたり、21世紀の映画の命題になるのかも。原作と比べなければ、かなりいい作品ですが。原作のファンとしては、ちょっとがっかり。あまりに映画的。映画はこうとらなくちゃいけない、という概念から、脱却できないのでしょうか。はっきりいえば、別物。原作を利用しただけ。ぜひ、原作と比べてみてください。もっとも、どんな監督も制約の中、作品を作っているわけで、思い通り作ることも大変だけど、そういう次元ではなく、本質的なものを映像化できたか、どうかが問題なのでは。トータルで10回以上見たのだから、並みの映画でないことは確かで、もっと傑作になりえたのに、という意味で辛い採点となりました。

ディテールに凝った名作

投稿日

2015/08/09

レビュアー

趣味は洋画

SF映画にハードボイルドを融合させたリドリー・スコットの名作。 一昔前を懐かしみ、きれた葉巻がまた吸いたくなった...かのように久方ぶりに鑑賞。

香港のショウ・ブラザースと共同製作されたこの映画には、東洋人が多数出演し、未来世界のディテールにも東洋的なものがふんだんに取り入れられている。
絶えず酸性雨が降り注ぎ、レインコートや傘なしでは歩けない街を、自転車に乗った東洋人の一団が走り抜け、その上空をエア・カーや飛行船が飛び回る。高層ビルのけばけばしい壁面には、日本語のイルミネーションや看板(漢字の間違いが多い/笑)が乱立している。これは西洋人の抱える寝深い東洋コンプレックスの反映なのか...

2019年のロサンゼルス。人間を超えた知力と体力をもつレプリカント(人造人間)が造反し、ロイ・バッティ(ルトガー・ハウアー)をリーダーとして市内に潜伏する。
彼等の発見と抹殺の命をうけた元特捜班の刑事デッカード(ハリソン・フォード)は、製造元であるタイレル社を訪れ、レプリカントの寿命が短命なことを知る。
盛り場でロイの仲間に襲われたデッカードは、タイレル社の秘書レイチェル(ショーン・ヤング)に救われるが、彼女もレプリカントだった。
自分たちの寿命を知ったロイは、タイレル社長を殺し、デッカードをビルの屋上に追い詰める...

絶頂期のH・フォードがハードボイルド・ヒーローを演じ、トップスターとしての貫禄を示している。 相手役のS・ヤングは本作で注目を集め、一躍売れっ子女優となった。
又、人間以上に人間的な悩みを抱えたレプリカントのロイ役で、強烈な存在感を示したR・ハウアーも本作を踏み台に、一流俳優の仲間入りを果たしている。

それにしても...である。ロイ・バッティらを追って暗い街を走るデッカードは、まるで私立探偵フィリップ・マーロウの未来版ではなかろうか...

甘さを排した傑作

投稿日

2013/11/17

レビュアー

さっちゃん

 1982年に劇場で観たときと何か違うなぁと思ったのですが、その理由として最も大きいのが、ハリソン・フォードによるナレーションがきれいさっぱり無くなっていることだと思います。
 冒頭に、字幕によりこの世界を簡単に説明し、いきなり2019年のロサンゼルスに私たちは放り込まれます。街のあちこちで石油掘削基地のようにときおり炎が上がり、立ち並ぶ巨大なビルの一室で、何かの検査が始まろうとしています。これは原作にも出てくるフォークト=カンプフ検査という人間とレプリカントを区別するためのシンパシーをチェックする検査なのですが、その途中で検査を受けていた人物が検査官を撃って逃亡します。
 場面は変わって、雨の降りしきる街角、ネオンは中国語や日本語も混じって、猥雑な雰囲気であります。その中で所在無げに新聞を読んでいる主人公デッカード(ハリソン・フォード)。道の向かいのスシ・バーの主人が席が空いたからと彼を呼びます。注文をして(ここが有名な「2つで十分ですよ。2つで。」のシーンです。)食べ始めたところで、警官のガフ(エドワード・J・オルモス)に肩を叩かれます。ここから一度は任務を解かれたらしいデッカードのブレードランナーとしてのレプリカントの追跡が始まるのです。
 劇場で観たときは、多分、最初に書いたナレーション(むしろ独白というべきでしょうか。)のせいか、視点が主人公寄りになっていたような気がします。1人称の立場ですね。それが最終版の場合、視点は3人称になる訳です。
デッカードの内心の声がないので、彼が何を考えているのか、他の人物をどう思っているのかが分かりません。観客は登場人物の言動により彼らの心境について想像するしかない訳です。ちょうどハードボイルドの文体のような映画になっているのです。
 このスタイルが私たちを宙ぶらりんにします。自分が生きている世界と全く違った世界の中で今、何が起きているのかが、よく分からない。登場人物も、レプリカントが何を考えているのかは、最初、よく分からない。人間側もどこか胡散臭い奴ばかり。そういう物語の中で私たちは不安と緊迫感をより強く感じつつ、物語の中に惹きこまれていくことになります。そうして、あの凄絶であり、同時に荘厳なクライマックスへとなだれ込むことになる訳です。
 全体に非情な印象が強く、レプリカントのリーダーであるロイ・バティ(ルトガー・ハウアー)の最期と、その前に宿敵である筈のデッカードにした行為についても、ロイが何を考えて、そのような行動をとったのかは観客が推測するしかないのです。ラストのガフの行動もそうですし、そのラストにしても劇場版のハッピーエンドとは180度逆の印象ですね。断ち切るような暗転がデッカードとレーチェルの苛酷な運命を暗示しているように感じました。
 映像や音楽に話を移すと、やはり未来世界のヴィジュアルが今でも斬新だと思います(強力わかもとが柿の種などという突っ込みどころがありますが)。ほとんどの時間、酸性雨が降りしきり、様々な民族の風俗や言語が入り混じったカオスのようなロサンゼルスの街。健康な人間は宇宙の植民地へ出て行き、その奴隷としてレプリカントが製造される。CGも発達していないので、ミニチュアと光学合成による暗いけれど、どこか美しい未来の社会。そこに被さるヴァンゲリスの音楽が不安を誘う。それらが相俟って、サイバー・パンクとも通底する独特の世界を創りあげることに成功しています。
 後で知って感心したのが、ポリススピナーが地上から浮き上がるシーンで、酸性雨が降り続いているという設定を利用して、吊り上げるためのワイヤーを隠したという裏話です。シド・ミードの手になる車両や小道具のデザインもそれらしく、未来の風景に溶け込んでいました。その中でもデッカードが使うブラスター(熱線銃)は今でもガンマニア、SFマニア双方に人気のあるプロップですが、基本はS&Wチーフスペシャルあたりのリボルバーにオーストリアのシュタイアー社のボルトアクション・ライフルの機関部をくっつけたものであります。今回、観なおすと昔、観たときほど銃口からの炎は出ていませんでした。銃声が大きかったので、マズルフラッシュも大きく感じたのかもしれません。あと、リオンが冒頭で使う拳銃はCOP357という357マグナム4連発のデリンジャーに類するものです。また、最後は“趣味の時間”になってしまいましたが、エンド・クレジットでウィリアム・バロウズへの謝辞が出てきたり、語り出すときりがない映画です。SFファンなら一度はご覧になって損は無いと思います。

未だにカルト的な人気を誇るSF映画の“スタンダード”!!

投稿日

2007/10/26

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徒然蜜柑白書

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酸性雨が降り注ぐ近未来(2019年)LA。 レプリカントと呼ばれる人造人間(人間と区別のつかない有機アンドロイド)が 開拓地火星から逃亡し 地球に潜入した。

サイバーパンク(参照Cyberpunk;科学技術と社会の融合を描く、SFのサブジャンルの一つで 人体や意識を機械的ないし生物的に拡張し、それらのギミックが普遍化した世界・社会において個人や集団がより大規模な構造(ネットワーク)に接続ないし取り込まれた(取り込まれる)状況などの描写を主題とする。 全般に退廃的で、モラルに縛られないアウトローを主人公に人間/社会描写を中心に描くものが多い。)
 
ピン!ときた方も多いでしょう。 そうなんです “士郎正宗・押井 守の世界観”の原点。
 
レプリカント専門捜査官【ブレードランナー】であるデッカード(Harrison Ford)に出動の要請がかかる。 捜査に乗り出したデッカードは レプリカントを追う中で 人間という存在の不確かさに気付いて行く…
(どことなく『甲殻機動隊』のバトーのハードボイルドさとリンクしませんか?)

Harrison Ford 全盛の時の脂の乗り切った時期に あえて感情を抑えた渋い演技 過激なアクションシーンやど派手なスペクタクルシーンは殆ど無く あくまでも淡々と進んでいくストーリーと不協和音の奏でるリズミカルな音楽。 奇抜なところは何もないはずなのに とても個性を感じさせる作品であります。
(どれだけの後発SF映画に 影響を与えたか? とにかく SF映画ファンなら 観るべきでしょう!)


自選SF映画 BEST3に入る 永久保存版の一つです。

主人公は、ブレードランナー?レプリカント?

投稿日

2007/09/01

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BEEFジャーキー

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 *物語は、タイレル社が開発したレプリカント(人間そっくりのロボット)が、反乱おこして人間の敵となった事から始まる。ある日、4体のレプリカントが、スペースシャトルを奪い、地球にやってきた…。この4体のレプリカントを処分するよう警察から命令されたのが、もとブレードランナー(レプリカントを見分け、処分する仕事)のデッカード(H.フォード)である。はたして彼は、4体のレプリカントを全て処分できるのだろうか?そしてレプリカント達が、地球にやってきた目的とは??

 *感想は、全体の画面が暗すぎてわかりにくく、ストーリーも理解しにくかった…。ただ、レプリカントが、処分されていくシーンが、とても悲しかった。この物語の主人公はH.フォード演じるデッカードではないのだろうか?普通、視聴者は主人公とともにハラハラドキドキするものである。だが、この作品は、レプリカントがどうなってしまうのだろう…と、レプリカント目線で、ハラハラドキドキした。4年しか寿命がないレプリカ達…、人間と同じように、恋もすれば、痛みも感じ、死への恐怖もある…。ただ延命してほしいだけなのに、不可能とされ未来を閉ざされてしまう…。とても悲しい物語だった。
 かたや、デッカードが最初にレプリカントを処分した時、とてもつらそうだった…。処分ではなく、殺したというつらい感情が伝わってきた。初めて殺したと、物語で彼は語っている…。もとブレードランナーなのに、なぜだろう?また、なぜ彼がブレードランナーをやめたのか、明らかにされていない…、殺したくなかったからなのだろうか…?そのあたりにも、触れてほしかった。
 終盤で、レプリカントのバティ(R.ハウアー)とデッカードが戦う事となるのだが…。バティーが、とどめを刺さず、デッカードを助けるという行動にでる。恋人や仲間を殺されて、憎いはずなのに…。自分の寿命を迎えるときを、見てほしかったのだろうか?レプリカントが寿命を迎えたときは、どうなるのだろう?…という、視聴者の疑問を解決してくれた気がした。鳩をかかえたバティーが最後を向かえた後、鳩が飛び立つ…というラストシーンが心に残った…。
 とにかく、序盤はダルく感じたが、最後まで見て良かったと思う。ユニコーンの意味は、よくわからなかったが…。

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