真昼の決闘

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４か月前の鑑賞
粗筋を読んで思い出しながらの感想。

無法者との対決で街の者達に協力を呼びかける保安官だが、誰も協力しなかったと言う印象。
同時に新婚の妻が街を去るが、その理由は思い出せない。
ただ気が変わって街に戻り、対決中の無法者の後ろから発砲して夫を助けるという事が記憶に残っている。
無法者であっても、女であっても、後ろから発砲という事に違和感を持ち、後味が悪かった気がする。
特に感慨を持てなかった作品。


（　２６件のレビュー閲覧後の感想　　）

＞八十数分、物語の経過時間と上映時間が同一である
＞カメラは常に俳優の目の高さではなく腰のあたりのややローポジション
−　そういう事だった。鉄道の駅で無法者がやってくるの待っているシーンに印象的な
迫力があったが、カメラポジションに秘密があったのか。
＞本作で心から好きになれる登場人物が皆無なのも、その演出の凡庸さから来ているので＞はないかと思います。
−　この作品の印象が薄い理由はこれだったのかと納得。

この映画が名作であるのだと言う前提を気に留めずに、私の様な無知な一鑑賞者として見ると何処を評価すべきか分からない。

＞緊迫感ある演出です。ゲーリークーパーが全くのヒーローではなく、人間的な、弱い人間、仕方なく戦うヒーローを演じ・・
−　このレビューを読み進み、この点が評価対象なのかと理解。

レビューを読んでいて思い出したのが、街の皆があんな風に後ろから撃てば（窓から不意打ちだったかな）たった４人の無法者なんか怖くはないのにと感じた事だ。
無法者の数は２０人以上にすべきだろう。
おのずと住民は震え上がるはずだからその方が整合性がある。
住民が立ち上がっても双方に犠牲者が出るのは必至だから弱腰になってもうなずけるはずだ。
それがこの映画の設定に違和感を持った部分だ。
この映画を名作とする人からすれば、それは重箱の隅をつつく様な見方なのだろう。
私にとっては感情移入できなかった大きな要因だったような気がする。
しかし、そうなると保安官は逃げるしかなく、脚本自体に無理が生じる。

＞「ふざけているのか？！なんでこんな駄作がオスカー？」
−　映画賞など大して宛てにならないと思う事がしばしばある。
参考程度のもで、映画の良し悪しは自分で決めるべきだろう。

＞「真昼の決闘」っていう大げさな割りには、争論が町内会のもめ事みたいで・・・
−　同感だった。

私の感じ方と同様の否定的なコメントの他に理解できる肯定コメントもピックアップした。

ここに引用した文章のレビューには投票させて頂きました。

東京国立近代美術館フィルムセンター展示室でやっていた「ポスターで見る映画史”西部劇の世界”」展（3月31日で終了）で見て、今度は米製白黒西部劇。
有名な音楽とともに始まるオープニングで、「あれっ、リーバンクリーフ！」。この前観た「西部開拓史」でも出演。マカロニ以前も結構出ているのですね（チョイ役ではあるが）。
この映画は随分前に観たと思うのですが（たぶんNHK・BSか）、こんな気の毒な話だったかね？市民の何とも嫌な対応をそのまま表現することは当時のアメリカ映画としてはかなり勇気の要るものだったのでしょうね。新聞に出ちゃ困るとの理由で、たった４人の無法者の側に間接的に加担するなんて・・・。背景に当時のアメリカの状況があったとの解説には納得。
1952年頃の通常の西部劇とは相当違うという意味もあり、アカデミー賞に輝いたということかもしれませんね。それにしても音楽が良い。（５４歳。男性）

これほど、孤立無援で孤独を強調される西部劇とは。
12時の列車が到着するまでの時間、彼は最善を尽くそうと
奮闘するも、トラブルの原因は去ってくれればという
鶴の一声で真昼間の街中にたった一人立ち尽くす羽目に。
決闘自体は大したことはないのだろうけれど、そこまでの
緊迫感はなかなかのもの。
ぴちぴちの若妻グレイス・ケリーよりも、妖艶なケティ・フラド
がとても印象的。

　観てから長期間経過。古典的名作を見ていた時期があるんだなぁ、、、当然ＴＶだと思うけど

保安官を退職し美しい妻をむかえたばかりのウィルの元へ
かつて町から追い出した無法者が
仕返しをしに帰ってくる。
みんなが逃げろといいますが
ウィルは対決を選びます。
誰もがこんな風に生きられるわけではなく
危険な戦いに周囲の人間は目を逸らしますが
ウィルはたった一人で
4人の悪漢たちに立ち向かう。

クーパーのかっこよさは言うまでもなく
グレース・ケリーの初々しい美貌は
いかにも若妻らしく、まぶしいほど。
元恋人へレン役のケティの堂々とした女っぷりも素敵です。