鳥

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鳥につつかれると痛いんです。かじったりするときもあります。友人宅のインコは気が荒くて、私に喧嘩を売ってきました。
一匹程度なら対応できますが、何百匹でつつかれると死者も出るでしょう。

映画のはじまりは、ラブリーな金持ちとインテリの物語でぼぅーっと見ていたら、段々と鳥が目につき、果てはばばばばって攻撃してくる恐怖って、想像出来るから尚更恐ろしいです。

ストーリーというものは無意味という程度のものだから、「鳥が襲うシーン」が主役の映画です。ばさばさした羽根の音や甲高い鳴き声、カラス、雀、かもめ。鳥が苦手な私は、始まって一時間過ぎたころから、身動きできなくなってしまいました。

それで、やっと映画が終わってヤレヤレとプレーヤーをそのままにしていると（普通、勝手にメニュー画面となるでしょ）、また映画が始まってしまいました。あわててリモコンを探しました。二度と見たくないです。

カラスって近くで見ると、そこら辺の野良ネコより大きくて、しかも真っ黒だからけっこうビビリます（汗）。墓参りなどにいくと、でっかいカラスがお供え物を狙って、周りの木々に１羽２羽３羽とだんだん増えていく様子は、まるでこの映画のワンシーンのようで思わず「コワ〜」とうめいてしまいますね〜。
この映画の初見は大昔で、子供の頃にＴＶでやってたのをすごくのめり込んで観てた記憶があります。恐い映画なんだけど、それよりも無数の鳥に襲われて家に閉じこめられた極限状態というシチュエーションを、とても面白く感じていたように思いますね〜。私が「ソウ」や「ＣＵＢＥ」（どちらも１作目）のような閉じこめられ型恐怖映画が好きなのも、この作品の影響かもしれませんね。
最近になって改めて観ると、なによりヒッチコックの演出手法の上手さに感心します。冒頭の男と女の出会い方からして面白いし、鳥に目をくり抜かれた人間の死体をわずかに見せることで一気に恐怖が増す演出もイイ。鳥類を研究していたという老婆が、自信タップリに理路整然と鳥が集団で人間を襲わない理由を説明したあとに、実際に鳥の襲撃が始まるとその老婆が背中を丸めて怯えている後姿を短いカットで見せることで、それがどれほどの異常事態かを瞬間に理解させるあたりニクイ演出です。

＜以下ネタバレ＞

ただ、尻切れトンボな終わり方なのが惜しいですね。子供の頃に観た時も、あれ？これで終わり？と拍子抜けしたのを憶えてます。面白かっただけに終わり方が残念で、何かしらの形で決着は付けて欲しかったですね。あの老婆が言う、地球上に何百億羽もいる鳥たちが人間を襲い始めたら勝ち目はないっていうセリフの暗示だけでは物足りないです。
でも、動物パニック映画の原点であり古典的名作であることには変わりなく、また今観ても十二分に面白かったですね。

独偏満足度　７５％

すごく怖い映画、見たら鳥がこわくなる、恐怖映画の金字塔、
最高傑作・・ときいていたので、
どんなにこわいんだろ、と劇場で見た。

最初の展開から、え・・？
鳥のつくりが、どうしてもこどもだめしのぬいぐるみ
みたいにしかみえず、さわるとコチンってしそうで、
動きもかたくて笑けてしまって、全然こわくなくて、
むしろお笑いにみえた。

ヒッチコックさん、ごめんねー。
でも、ちっともこわくないんだもん。

とても怖いです。
昔見た映画の中で1番記憶に残っている映画です。
子供たちが襲われるシーン、怖くて怖くてずっと頭の片隅に残ってました。
それ以来、鳥の群れを見かける度にこの映画を思い出し、鳥の近くを歩く時は危害を加えない様そろりと・・・自分の中に染みついている映画です。

何十年ぶりに観てみるとやはり怖い！
襲ってくる場面ももちろんですが、黒い影がだんだんと集まってくるあの静けさ・・・恐怖です。
そして何故？彼女のせい？愛の鳥？とドキドキしているところで終わるラスト。
びっくりしました。そして恐怖は残ったままなんですね。
襲ってくるはずのない鳥が襲ってくる。
人間の奢ったところを突かれるような映画でした。

それにしても主役の女性の美しさとハイセンスな装い。
うっとりしました。ステキですね。

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いろいろと推理しながら観てました。一番気になったのはなぜ鳥が集団で人間を襲うのかと言うことです。原因と対策そしてそれらが明らかになり、ラストはスッキリハッピーエンドと言うのを期待していました。しかし観終わって、これはヒッチコックの作品だと言うことに改めて気づかされたのです。あの恐怖の鳥の襲撃は、鳥が何らかの病気に感染したか電波のせいで凶暴になったのか、メラニーがミッチにプレゼントしたラブバードが関係してるのか、それともメラニー本人に原因があるのか・・・いろいろと考えが膨らむと同時にハラハラしどうしでした。いつの間にかヒッチコックワールドに引きずり込まれていたのですね。
煙突から鳥の大群が入って来た時などは異様な光景に唖然としました。恐いと言うより凄い！！と言う感じでした。町に現れ人間を襲うシーンも鳥が大きいのに驚きました。ラストシーンで家から出てそっと車に乗るシーンは、家の周りや屋根ベランダそこら中に鳥がたむろしていてゾッとしました。この鳥の大群はCGなどは使っていないそうです。野生の鳥を捕まえて調教したそうですが、本当に驚きました。
オープニングで２匹の犬を連れてペットショップから出て来るヒッチコック氏を発見。今回は早目の登場でした。。。