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空白 / 古田新太

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準新作

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「空白」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

「ヒメアノ〜ル」「愛しのアイリーン」の吉田恵輔監督が古田新太を主演に迎えて贈る衝撃のヒューマン・サスペンス。交通事故で娘を失った父親が、事故の原因となったスーパーの店長を追い詰めるべく、マスコミやSNSを巻き込み激しい憎悪をエスカレートさせていく暴走の顛末を力強い筆致で描き出す。共演は松坂桃李、田畑智子、寺島しのぶ。ある日、スーパーで中学生の花音が店長の青柳に万引きを見咎められ、逃げて車道に飛び出した末、凄惨な事故に巻き込まれて命を落としてしまう。シングルファーザーの添田充は、変わり果てた娘を前に泣き崩れる。日頃、娘の気持ちなど気にもかけてこなかった添田は、せめて彼女の濡れ衣を晴らそうと、青柳を激しく責め立て始めるのだったが…。 JAN:9999207495596

「空白」 の作品情報

作品情報

製作年:

2021年

製作国:

日本

「空白」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

キャスト・スタッフ

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連続テレビ小説 梅ちゃん先生 総集編

ゴーストバンド

僕とシッポと神楽坂

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ユーザーレビュー:21件

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11〜 15件 / 全21件

印象なき娘

投稿日:2022/02/11 レビュアー:裸足のラヴァース 2.0


スローモーションの冒頭に 嫌な予感なのだが 映芸の見事ワースト1
最初からイライラのし通しで これが延々と続くのかよと6分で
早送りボタンに指がかかるのだが それが狙いなんだから困った物

重いとかの映画でなく イヤミスの連鎖なのではないのか 揺れる
画面もやめてよとなる 何とゆうか全てが計算づくの映画だ
少女がトラックに轢かれたとこで早送り開始なのだが それは曖昧な
万引きから事故までの機械的な演出処理に嫌気が刺したわけね
少女が店から飛び出てくる間が つまり空白とゆう訳だが これみよ
がしではないか 想像力でなく この空白を意味論的解釈へと観客を
誘導しているわけで これに限らず劣情を刺激すべく映画内の空白
などしらみ潰しに潰して行くぞとの 脚本家の強烈な意志を感じない
であろうか

多分 吉田はそんな事はわかっていて 一度徹底的にやっちゃうかと
決意したのではないか もっと引き算はわかっている映画作家
だからだ これではワーストはしょうがないだろう しかし映芸のベストに
同監督の「ブルー」も入っていて こちらは最初から気持ち
良く見れる映画で やっぱ空白はちょい異質の作品に思えるな
それで 吉田自身の繊細な照明による美しきシネマ「さんかく」が
皆んなに もっと見てもらいたい映画なんだよと言っておくよ

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

人間の本音の一端を上手く見せている。

投稿日:2022/02/08 レビュアー:CCR

「犬猿」「BLUE」で一般庶民の生活を面白い視点で描いて注目している吉田恵輔監督の新作は今回、ユーモアは一切無しの正攻法の直球で勝負してきた。古田新太、松坂桃李、寺島しのぶのキャラが本当、どこにでもいる人間のタイプを時にオーバーに造形していて好き嫌いは別にして凄い親近感がある。特に映画では初めてまともに観た古田新太の芝居の役の濃さは凄い。監督自身が古田の役が、自分が、ああいうタイプなんだとコメントしている。古田という役者は自分のイメージでは自分の劇団も持っているし、何か豪快で普段から後輩役者なんかとつるんで飲み屋で大声で賑やかに演技論かなんかぶちかましている印象があったのだが、キネ旬で彼のインタビューを読んでちょっと驚いた。「“破天荒な俳優”と思われているみたいだけど全然 “破天荒” じゃないんですよ。オイラはひとりで飲むのが好きで人を連れ歩かない。「いつもの店にいるから来たい人は来て。」というタイプです。酔っ払って騒ぐ事も無く、最後まで自分のトーンでしゃべっています。芝居の後、共演者たちと飲むのは稽古や本番中に話せないダメ出しや褒め出しをするためだったりするんですよ。」 何十年もこの国は政府の無能さにより平均賃金が全然上がらなず、そこは韓国にも抜かれたこの国の凋落がもたらす、正に今現在の一般の普通の庶民が持っている「空白」感がこの作品の背景にあってそこに最後に僅かな光を当てたラストを監督のこの作品に込めた願いと取りたい。先日、毎年恒例のキネマ旬報の昨年度の年間ベストテン特別号が発売されたが、まぁ予想通り「ドライブ・マイ・カー」が評論家、読者両方で第1位になった。これで濱口竜介は完全に日本の映画監督のトップグループに名乗りを上げたと思う。意外だったのが自分はまだ未見なので何とも云えないが、この勢いで西島秀俊が主演男優賞を獲るかと思ったのだが、投票集計表を見ると思った程伸びていなかった。(相手役の三浦透子は助演女優賞を獲った。) 代わって「すばらしき世界」の役所広司がこれで3回目を獲得した。この作品は彼の以前出た「うなぎ」で、罪を犯した人間の蘇生を描いたのを今回又、別の新たな観点から描いて決して悪くは無いのだが、自分は滅多に映画に出ない、ましてや今回、久々に主役を演じた古田に獲らせてあげたかった。(得票数を見ると役所11票、古田は第2位で9票、わずか2人の差だった。惜しい。作品自体は評論家7位、読者4位と健闘した。只、監督吉田のもう1本、「BLUE」が惜しくも11位だった。10位が「花束みたいな恋をした」なので真上がこの相手だったのがついてなかった。) 他には作品の評価・ランキング自体はそんなに高くなかった「虎狼の血LEVEL2」だが、やはり一人際立って目立った鈴木亮平が助演男優賞を獲ったのは納得だ。彼がいたお陰でこの作品は救われている。全くノーマークだった石井裕也の「茜色に焼かれる」の評価が凄く高くて尾野真千子が主演女優賞を獲ったのも驚きだった。これから観るのが楽しみだ。もっといくかと思った瀧内公美の「由宇子の天秤」が余り伸びなかったのもちょっと意外だった。原一男が久し振りに存在感を発揮した「水俣曼荼羅」がランクインしたのも良かった。彼はヘタな劇映画撮るより得意のドキュメンタリーで勝負した方がいい。他には世間的には話題にはなったがランキング的には全く振るわなかった「騙し絵の牙」「燃えよ剣」「キャラクター」「キネマの神様」皆、批評家採点では惨敗である。洋画は「ノマドランド」の圧勝だったが、異色の復讐劇「プロミシング・ヤング・ウーマン」が大健闘、やはり入ってきた「ファーザー」は想定内だが、アカデミーで話題をさらった「ミナリ」が読者ではランクインしたが批評家では思いの他振るわなかったのが意外である。「パラサイト」とは違ったな。ジョニー・デップが「ミナマタ」で久々に近年の商業娯楽色の強い作品から離れて彼のキャリア前半の頃の様な地味だが内容の濃い作品で今回ランキングに入ったのも嬉しい。余談だが新聞に神保町の岩波ホールが7月に閉館するという淋しいニュースを読んだ。アート系シアターの元祖であり、自分にとって強烈に印象に残っているのが当時の愛読誌「ぴあ」と共に、このテの作品の最初の大ヒット「家族の肖像」である。バート・ランカスターという役者がベテランハリウッド俳優でありながら本作の様なビスコンティや、ベルドリッチの「1900年」にも出、且つアメリカン・ニューシネマの傑作、フランク・ペリーの「泳ぐひと」にも出た。自分は彼とカーク・ダグラスについては既存のハリウッド俳優達と異なる活動には常に一目置いていた。

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人の醜さと弱さ ネタバレ

投稿日:2022/01/25 レビュアー:Jigsawkiller

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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覇気のない少女、花音が登校するシーンから始まるこの作品。
その父は常に威圧的で周りの言葉に耳も貸さず、オレ様主義。老若男女問わず現代社会にもうようよいるタイプ。
真面目な娘だと信じて疑わなかった花音が、とあるスーパーで万引きし、逃げ出してしまう事で悲劇が。
後追いする店長、青柳の目の前で花音は2度車に惹かれて無惨な死に。

万引犯を追っただけの店長。
追われた事によって事故死した花音。
娘が万引きした事を認めず威圧的に学校や店長、ドライバーの女性を責める父親。
ある事ない事を報道するテレビは弱気な店長を追い詰め、威圧的な父親を更に逆上させる。
そして定番のSNSのヒマ人達。

悪いのは誰なんだろ。人間ってなんだろ。
自分の否を認めず責任転嫁する人間と、自責に苛まれ行き場を失う人間。
そんな2つのタイプの人間が交錯する。

誰かが過ちを犯すと、本当の「悪」も見抜けないくせに寄って集って追い詰める現代人の「スキル」が細やかに描かれている気がした。

結局自殺した女性ドライバー。その母親が葬儀で見せた言動が印象的でした。
あの母親が花音の父親の心を変えていった気がする。
段々と、僅かながら人間らしさを持ち始めた父親に救われた。

ラストにいいシーンが2つ。
イルカに似た雲のシーンと「やきとり弁当」のシーン。
ホッとしました。




おすすめ度 80%

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「泣く」を観賞する映画

投稿日:2022/01/24 レビュアー:オッドジョブ

とても良い映画です。邦画の良さを味あわせてくれる良作。

ちゃんと登場人物の「泣く」を観賞できる映画。陳腐な「泣かせる」映画の製作者はこの作品を観て反省して欲しいくらいの出来。

脚本、展開、演出はもちろん、音楽も素晴らしい。色々と上質な仕上がりの映画。

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悪いのは誰なのか? ネタバレ

投稿日:2022/01/21 レビュアー:飛べない魔女

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悪いのは誰なのか?
万引きをした少女なのか?
万引きをした少女を追いかけたスーパーの店長なのか?
突然飛び出してきて少女を車にぶつけてしまった女性なのか?
倒れている少女に気づいたもののブレーキを踏んだが間に合わず
引いてしまったトラックの運転手なのか?
いや、いや、そもそも、この父親が一番悪いだろ!って
見ていてずっと思っていた。
誰に対しても粗野で高圧的な態度の父親。
母親はとうに離婚して、父親と二人暮らしの花音の話に
耳を傾けようともせず、威圧的な態度で接する父親には
優しさの欠片すらも見つけることが出来ない。
万引きをしたことは当然悪いことだけど
高圧的な父親への反撥がそうさせたのだろう。
もっと娘のことを大事に思ってくれたなら。。
もっと娘の話を聞こうしてくれていたのなら。。

娘の死をきっかけに目覚めた父性愛を爆発させる添田。
この物語は着地点を見つけることが出来るのか?
最後まで引き込まれた。
でも、そこら中がトゲだらけで
見ていて苦しくなる内容だった。
事態を煽るマスコミの在り方にも苦痛を感じた。

誰もが当事者になり得る話。
些細なことが引き金となって
関わった人たちの人生が真っ白で空っぽになっていく。
とにかく俳優陣の演技がヤバい!!
みんなリアルでうますぎる!

イルカの雲を娘の絵にみつけた添田が号泣するラストには
感情が揺さぶられた。
空っぽの心に一筋の光を見出せた店長と添田のラストには
ほんの少しだけ心の中にあった鉛のような重みが
軽くなったような気がした。

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11〜 15件 / 全21件

空白

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印象なき娘

投稿日

2022/02/11

レビュアー

裸足のラヴァース 2.0


スローモーションの冒頭に 嫌な予感なのだが 映芸の見事ワースト1
最初からイライラのし通しで これが延々と続くのかよと6分で
早送りボタンに指がかかるのだが それが狙いなんだから困った物

重いとかの映画でなく イヤミスの連鎖なのではないのか 揺れる
画面もやめてよとなる 何とゆうか全てが計算づくの映画だ
少女がトラックに轢かれたとこで早送り開始なのだが それは曖昧な
万引きから事故までの機械的な演出処理に嫌気が刺したわけね
少女が店から飛び出てくる間が つまり空白とゆう訳だが これみよ
がしではないか 想像力でなく この空白を意味論的解釈へと観客を
誘導しているわけで これに限らず劣情を刺激すべく映画内の空白
などしらみ潰しに潰して行くぞとの 脚本家の強烈な意志を感じない
であろうか

多分 吉田はそんな事はわかっていて 一度徹底的にやっちゃうかと
決意したのではないか もっと引き算はわかっている映画作家
だからだ これではワーストはしょうがないだろう しかし映芸のベストに
同監督の「ブルー」も入っていて こちらは最初から気持ち
良く見れる映画で やっぱ空白はちょい異質の作品に思えるな
それで 吉田自身の繊細な照明による美しきシネマ「さんかく」が
皆んなに もっと見てもらいたい映画なんだよと言っておくよ

人間の本音の一端を上手く見せている。

投稿日

2022/02/08

レビュアー

CCR

「犬猿」「BLUE」で一般庶民の生活を面白い視点で描いて注目している吉田恵輔監督の新作は今回、ユーモアは一切無しの正攻法の直球で勝負してきた。古田新太、松坂桃李、寺島しのぶのキャラが本当、どこにでもいる人間のタイプを時にオーバーに造形していて好き嫌いは別にして凄い親近感がある。特に映画では初めてまともに観た古田新太の芝居の役の濃さは凄い。監督自身が古田の役が、自分が、ああいうタイプなんだとコメントしている。古田という役者は自分のイメージでは自分の劇団も持っているし、何か豪快で普段から後輩役者なんかとつるんで飲み屋で大声で賑やかに演技論かなんかぶちかましている印象があったのだが、キネ旬で彼のインタビューを読んでちょっと驚いた。「“破天荒な俳優”と思われているみたいだけど全然 “破天荒” じゃないんですよ。オイラはひとりで飲むのが好きで人を連れ歩かない。「いつもの店にいるから来たい人は来て。」というタイプです。酔っ払って騒ぐ事も無く、最後まで自分のトーンでしゃべっています。芝居の後、共演者たちと飲むのは稽古や本番中に話せないダメ出しや褒め出しをするためだったりするんですよ。」 何十年もこの国は政府の無能さにより平均賃金が全然上がらなず、そこは韓国にも抜かれたこの国の凋落がもたらす、正に今現在の一般の普通の庶民が持っている「空白」感がこの作品の背景にあってそこに最後に僅かな光を当てたラストを監督のこの作品に込めた願いと取りたい。先日、毎年恒例のキネマ旬報の昨年度の年間ベストテン特別号が発売されたが、まぁ予想通り「ドライブ・マイ・カー」が評論家、読者両方で第1位になった。これで濱口竜介は完全に日本の映画監督のトップグループに名乗りを上げたと思う。意外だったのが自分はまだ未見なので何とも云えないが、この勢いで西島秀俊が主演男優賞を獲るかと思ったのだが、投票集計表を見ると思った程伸びていなかった。(相手役の三浦透子は助演女優賞を獲った。) 代わって「すばらしき世界」の役所広司がこれで3回目を獲得した。この作品は彼の以前出た「うなぎ」で、罪を犯した人間の蘇生を描いたのを今回又、別の新たな観点から描いて決して悪くは無いのだが、自分は滅多に映画に出ない、ましてや今回、久々に主役を演じた古田に獲らせてあげたかった。(得票数を見ると役所11票、古田は第2位で9票、わずか2人の差だった。惜しい。作品自体は評論家7位、読者4位と健闘した。只、監督吉田のもう1本、「BLUE」が惜しくも11位だった。10位が「花束みたいな恋をした」なので真上がこの相手だったのがついてなかった。) 他には作品の評価・ランキング自体はそんなに高くなかった「虎狼の血LEVEL2」だが、やはり一人際立って目立った鈴木亮平が助演男優賞を獲ったのは納得だ。彼がいたお陰でこの作品は救われている。全くノーマークだった石井裕也の「茜色に焼かれる」の評価が凄く高くて尾野真千子が主演女優賞を獲ったのも驚きだった。これから観るのが楽しみだ。もっといくかと思った瀧内公美の「由宇子の天秤」が余り伸びなかったのもちょっと意外だった。原一男が久し振りに存在感を発揮した「水俣曼荼羅」がランクインしたのも良かった。彼はヘタな劇映画撮るより得意のドキュメンタリーで勝負した方がいい。他には世間的には話題にはなったがランキング的には全く振るわなかった「騙し絵の牙」「燃えよ剣」「キャラクター」「キネマの神様」皆、批評家採点では惨敗である。洋画は「ノマドランド」の圧勝だったが、異色の復讐劇「プロミシング・ヤング・ウーマン」が大健闘、やはり入ってきた「ファーザー」は想定内だが、アカデミーで話題をさらった「ミナリ」が読者ではランクインしたが批評家では思いの他振るわなかったのが意外である。「パラサイト」とは違ったな。ジョニー・デップが「ミナマタ」で久々に近年の商業娯楽色の強い作品から離れて彼のキャリア前半の頃の様な地味だが内容の濃い作品で今回ランキングに入ったのも嬉しい。余談だが新聞に神保町の岩波ホールが7月に閉館するという淋しいニュースを読んだ。アート系シアターの元祖であり、自分にとって強烈に印象に残っているのが当時の愛読誌「ぴあ」と共に、このテの作品の最初の大ヒット「家族の肖像」である。バート・ランカスターという役者がベテランハリウッド俳優でありながら本作の様なビスコンティや、ベルドリッチの「1900年」にも出、且つアメリカン・ニューシネマの傑作、フランク・ペリーの「泳ぐひと」にも出た。自分は彼とカーク・ダグラスについては既存のハリウッド俳優達と異なる活動には常に一目置いていた。

人の醜さと弱さ

投稿日

2022/01/25

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Jigsawkiller

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覇気のない少女、花音が登校するシーンから始まるこの作品。
その父は常に威圧的で周りの言葉に耳も貸さず、オレ様主義。老若男女問わず現代社会にもうようよいるタイプ。
真面目な娘だと信じて疑わなかった花音が、とあるスーパーで万引きし、逃げ出してしまう事で悲劇が。
後追いする店長、青柳の目の前で花音は2度車に惹かれて無惨な死に。

万引犯を追っただけの店長。
追われた事によって事故死した花音。
娘が万引きした事を認めず威圧的に学校や店長、ドライバーの女性を責める父親。
ある事ない事を報道するテレビは弱気な店長を追い詰め、威圧的な父親を更に逆上させる。
そして定番のSNSのヒマ人達。

悪いのは誰なんだろ。人間ってなんだろ。
自分の否を認めず責任転嫁する人間と、自責に苛まれ行き場を失う人間。
そんな2つのタイプの人間が交錯する。

誰かが過ちを犯すと、本当の「悪」も見抜けないくせに寄って集って追い詰める現代人の「スキル」が細やかに描かれている気がした。

結局自殺した女性ドライバー。その母親が葬儀で見せた言動が印象的でした。
あの母親が花音の父親の心を変えていった気がする。
段々と、僅かながら人間らしさを持ち始めた父親に救われた。

ラストにいいシーンが2つ。
イルカに似た雲のシーンと「やきとり弁当」のシーン。
ホッとしました。




おすすめ度 80%

「泣く」を観賞する映画

投稿日

2022/01/24

レビュアー

オッドジョブ

とても良い映画です。邦画の良さを味あわせてくれる良作。

ちゃんと登場人物の「泣く」を観賞できる映画。陳腐な「泣かせる」映画の製作者はこの作品を観て反省して欲しいくらいの出来。

脚本、展開、演出はもちろん、音楽も素晴らしい。色々と上質な仕上がりの映画。

悪いのは誰なのか?

投稿日

2022/01/21

レビュアー

飛べない魔女

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悪いのは誰なのか?
万引きをした少女なのか?
万引きをした少女を追いかけたスーパーの店長なのか?
突然飛び出してきて少女を車にぶつけてしまった女性なのか?
倒れている少女に気づいたもののブレーキを踏んだが間に合わず
引いてしまったトラックの運転手なのか?
いや、いや、そもそも、この父親が一番悪いだろ!って
見ていてずっと思っていた。
誰に対しても粗野で高圧的な態度の父親。
母親はとうに離婚して、父親と二人暮らしの花音の話に
耳を傾けようともせず、威圧的な態度で接する父親には
優しさの欠片すらも見つけることが出来ない。
万引きをしたことは当然悪いことだけど
高圧的な父親への反撥がそうさせたのだろう。
もっと娘のことを大事に思ってくれたなら。。
もっと娘の話を聞こうしてくれていたのなら。。

娘の死をきっかけに目覚めた父性愛を爆発させる添田。
この物語は着地点を見つけることが出来るのか?
最後まで引き込まれた。
でも、そこら中がトゲだらけで
見ていて苦しくなる内容だった。
事態を煽るマスコミの在り方にも苦痛を感じた。

誰もが当事者になり得る話。
些細なことが引き金となって
関わった人たちの人生が真っ白で空っぽになっていく。
とにかく俳優陣の演技がヤバい!!
みんなリアルでうますぎる!

イルカの雲を娘の絵にみつけた添田が号泣するラストには
感情が揺さぶられた。
空っぽの心に一筋の光を見出せた店長と添田のラストには
ほんの少しだけ心の中にあった鉛のような重みが
軽くなったような気がした。

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