マチネの終わりに

前作も冒頭から大笑いの「昼顔」だったけれども 今作も小っ恥ずかしいメロ
ドラマ クラッシクギターの人気者と外人で映画監督の父を持つ 英語と仏語を
喋る国際的特派員との不倫 ぶっ

しかし西村弘は それを逆手に取って 映画演出の凄みを見せてくれるのだ それを
具体化するのが 前作では えーと名前忘れたけど 主演の女性が素晴らしかったね
今作の石田ゆり子も西谷好みなかもな地味な魅力がある 男の方は興味無し
大体すかした福山は嫌いですのでw 勿論プロの音楽家なのでギターをそつ無く
弾いちゃうのは「さよならくちびる」の二人とは比べ物にならない はは

原作の平野さんはデヴュー作は読んだと思うが覚えてないなあ すいまっせん
それよりツィッタでの積極的な政治的発言がよろしい だからこの物語における
テロは現代的ないかにもな意匠ではなくて 死とテロルはドラマの中でも重要な
テーマであるのだ 観客には爆弾は違和感があるかも知れないが 二人の音に
対する感受性の落差は このメロドラマの重要なモチーフであり メールの嘘っぱ
ち 改竄は意表をつく音無しスマホでなされ けっして唐突なあり得なさではない
のだ テロ行為と同じ効果を一人以上の人間に傷痕を残すだろう

演出では 二人でスカイプを介しての会話シーンの手際良さ きめ細かさに感服
こうゆの新ペットセマタリーの監督には無理だろう デカい顔のアップが鬱陶
しい福山のPCに収まった顔はかわゆいではないか メロドラマ を斬新に周到に
魅せ続ける西谷弘の現時点の邦画における特異さは貴重過ぎるほど貴重で
当然 2019のベストには入れました

ジャジャンクー「帰れない二人」と共にペットボトルが細部を充実させるドラマ
は 当然 公園の涸れた泉に佇む二人の充実し晴々とした表情で終わるだろう

まず、福山は いくつになっても 素敵。

クラシックギターの調べが素敵。

未来によって 過去は変えられるという言葉。
最初は わからなかったけど
最後は なるほど、
いい言葉、
と思いました。

マネージャー役の人。
すごい迫力があって
怖かった。

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　あっさりしていてメイン人物に感情移入が出来なかった。小峰洋子(石田ゆり子）はフラれた途端に別れた男と寄りを戻すは、蒔野聡史(福山雅治)も簡単にマネージャーと結婚するは、軽率さにあきれる。携帯電話の紛失を利用される設定も、野暮ったい感じだ。そんなに大事な女だったら、電話番号くらいはメモしておくとかPCに転送とかしないのかな。
「正しく生きることより、私の目的は蒔野です」と言い放つ三谷早苗(桜井ユキ）がなんとも良かった。石田ゆり子は知らなかったが、感情を抑えた演技に熟年の魅力が感じられた。あの濃厚キスシーンは焼ける。
　福山は是枝作品では「そして父になる」「三度目の殺人」で上流階級の憎まれ役を観ていたせいか、本作ではひたすら物足りなかった。もっとドロドロした方が好みだな。福山ファンには申し訳ないけど……。

平野啓一郎氏の原作が好きで、映画化されることには抵抗がありましたが、
気になったので拝見。
単なる雰囲気映画になってしまった、というのが正直な感想。
劇中、ギタリスト蒔野の師匠の「パリの街に女性を歩かせたら誰でもキレイに見えますよ」的な
セリフがありましたが、この映画もそのまま。
パリや美しい秋のニューヨークで美男美女を歩かせれば、
映像的にはさぞかしよくなるでしょう。

石田ゆり子のフランス語はもう少し訓練するべきだったし、
ギタリスト蒔野の苦悩も伝わり難かった。
ヒール役の桜井さんが一番人間的で存在感があり、この映画を少し文学的にしたかな。

福山雅治と石田ゆり子のラブストーリーだから成り立った。それからどうしてどうなった、なんて考えていたら、ストーリーの浅さに拍子抜けだ。
原作を読んではいないが、きっと原作を知っている人からしたらこの描き方はだめなんだろうなという部分はいくつもある。ただ、ギター演奏、パリやNYの描写によって質が良くなった。