僕のワンダフル・ジャーニー

前作「僕のワンダフルライフ」の続編で主人公は転生犬、つまり元の犬の記憶を持ったまま何度も生まれ変わる犬で当然犬種も違うしオスがメスになることもある。
前作ではなんども生まれ変わった犬がその都度新しい飼い主と犬生(人生)を終え、最後に最初の飼い主に巡り合うというお話だった。
本作は前回からの流れで農場で暮らす年老いたイーサンと妻のハンナと主役のワンちゃんベイリー(ボスドッグ)、夫を事故で失い失意の嫁グロリアとその幼い娘JCという家族設定、
ベイリーは優しいワンちゃん、なにかとCJの遊び相手になってやったり、ちゃんと彼女を見守っている。
でも犬嫌いで姑たちと意見が合わないグロリアはCJを連れて農場を去る。
やがて訪れるペイリーの寿命、イーサンはベイリーに語りかける、「生まれ変わったらCJ
頼む」こうしてベイリーは生まれ変わりメスのピーグル犬、ビッグドック、そしてヨークシャーテリアとなって成長してゆくCJの人生に係る。
イーサンとの約束を守り転生犬は大活躍、恋のキューピットになったり、CJの彼氏の早期癌を発見したり、常にCJの心の支えになっている。
犬の一生は短い、いくら可愛がっていても別れの時は必ず来る、その辛さからもう犬を飼うのを止める人もいるだろう、私もしばらくペットロスから立ち直れなかった。
でも本作の設定のように死んだ愛犬が何処かで生まれ変わって生きていると考えれば少しはペットロスが癒されるのではなかろうか。
しかしまぁ、何度生まれ変わっても直ぐにCJに遭遇するという都合良すぎる展開に不自然さがないわけではないが、やはり犬好きにほのぼのとした感動を与えてくれる一作には違いない。
CJが連れて帰ったマックスをボスドツグ(ベイリー)と見抜き背中踏み台ジャンプキヤッチでそれを証明したイーサン、人が犬を看取り、今度は犬が人を看取るというシーンもなかなか印象的である。

犬が3回生まれ変わって、飼い主の女性を守るというストーリーです
生まれ変わりについては佐藤正午の小説「月の満ち欠け」を思い出しました
自分の人生の一部に犬がいることがそんなに素晴らしいなら
ぜひ犬を飼ってみたいと思いました
「キッド」（ブルース・ウィルス、2000年）で、10歳の少年が、大人になった自分に出会い、40にもなって犬も飼ってないの？！とショックを受けるシーンがありましたネ
でも諸事情で飼うことができません・・・そういう人のための映画かもしれません

良かった。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

犬のセリフ回しがいちいち気になる。おっさんの必要性がある？
それさえ無ければ良かったのに。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

シリーズ2作目。前回はイーサンにスポットを当てたストーリーでしたが今回はその孫CJが主人公。
つまり前作から年月が流れた正統派続編。

早くに他界した息子の妻とその娘CJは義父イーサンとその妻が住む田舎の一軒家で同居。
前作で登場したベイリー(ボスドッグ)と共に。
CJがイーサン達やベイリーと仲睦まじく暮らすのとは真逆に、CJの母はどうにも馬が合わず、気難しい性格もあってかついに娘を連れて飛び出してしまう。

意気消沈するイーサン達、そしてベイリー。
やがて月日は流れ、老いたベイリーも天国へ召される事に。

｢CJを守ってやってくれ｣

そんなイーサンの言葉通り、ベイリーは様々な犬として何度も生まれ変わってはCJの傍に。
不運な彼女をいつも見守り、励まし、サポートします。

この作品のいい所は｢泣かせようとしない｣事。
ちゃんとコミカルやユーモアを随所に混ぜて観る者を惹き込んでくれる。
実際、犬はこんな瞬間こう思ってるのかもなあと考えてしまったり。それは心地いい笑いを誘ってくれます。

クライマックス、イーサンもCJも実はベイリー(モリーでありビッグドッグでありマックス)だと気付いてくれる事は高評価。気付かないとベイリーが哀れだしもやもやが残ってしまうかなー。

ラストのイーサンとのシーンが印象的。
ベイリーは役目を果たしのんびりイーサンと過ごせるんだろうな。

本当にいい作品。コメディ、ヒューマンドラマ、ハートフル……全てが詰まった温かなストーリー。