デトロイト

デトロイトっていうから自動車工場をクビになったエンジニアの話か、トヨタをつぶせって話なのかと思ったら黒人を無差別に殺す警官の話だった。冒頭から字幕と絵本のようなアニメで黒人の歴史をゴタゴタ語っていて、面倒なものをレンタルしちゃったなと後悔した。やがて暴動が起き、騒ぎに乗じてお店というお店をどんどん壊して好きなものをかっぱらう黒人たちの様子が描かれ、イヤな気分になったところでひどい勘違いヤローの白人警官が登場。市民を守るはずの警官が市民を勝手に殺しはじめる。なんとも陰惨なドラマで、溜飲のさがるところもない。映画が事実なのかどうかわからないが、米国ではよくありそうな話。日本がいい国だと改めて思った。

さて 体制内マッチョの出世物語に限界を持つキャスビグローは 黒人差別
反対の180度 立場の違う人々の側に立つ物語に今作はなっているのか

先ずは 揺れるカメラでうんざり まだ そんな事やってんのかよ そして
直ぐ 暴力をチビチビ出す煽りで 観客の劣情を刺激し始める この臨場感
てのが やらしいのよね 先ずは黒人達も悪いわよねと来て 12分で軍隊
登場 キャスの血が騒ぎ出す 現場ではしゃぎまわったか

そして15分で物語が始動 主人公達の登場で 大状況は物語と舞台を持ち
圧縮される 良心的なポワチエみたいな黒人も登場 物分かりの良い白人
やシカトする白人黒人もいる だって本当のはなしだもん
舞台のホテルにおける おもちゃによる挑発から 事件は佳境に入る
キャスの萌えるのは デトロイト暴動やら黒人差別問題とは違うみたいな

このサドマゾな いたぶりと殺傷が ペキンパーにならないところが 女の
演出家の限界か ああ差別発げええん クソ杉田水脈に間違われそう

後半の黒人のお兄ちゃん達の 苦悩と慚愧を描くとこは悪く無いし 歌を
介したエピソードは キャス うまいところに目を付けた処理の仕方だ

見ていてこれが現実なんだと思いました。現実は厳しいなと思いました。見ていてリアル感があって怖かったです。50年位前って昔といえば昔だけどそれほど遠くない昔だなと思うと余計に悲しくなりました。
差別はずっと消えないのかなと思うと悲しくなりました。見ていて色々考えさせられました。

この映画がアルジェ・モーテル事件という、
実話を基にしていると知って驚きました。

デトロイト市警よ、
こんなことが赦されていいのか…いいわけない！
と思いました。

治安業務をオムニ社に委託して、
ロボット警官を採用した方がいいでしょうね。

但し、市警の3人はロボコップに改造しても…
悪さをするに違いないので、
ボイエガを改造しましょう。

あらすじ

1967年アメリカ、デトロイト。人種差別の渦が最高潮に達し、ついに暴動が起きる。そしてその渦中で悲劇が起こったモーテルでの惨劇の話である。


キャサリン・ピグローらしい、万人受けしないが見ごたえのある映画だった。

手持ちカメラのブレによる緊迫感で、ハラハラドキドキは映画全編にわたる。

差別主義者の警官が怖くてたまらない。これもいわゆる、es現象だろうか。囚人と看守の実験を行った、何度も映画化されている怖すぎる映画である。

権力のカサを被ると、異常状況下ではタガが外れる。

緊張感MAXの映画である。決して面白い映画ではないが、見て損はない。

☆5つ。

ちなみにジョン・ボイエガが主役のように宣伝されてるが大きな間違い。主役は差別主義者の警官である。そこがまた腹立たしいところである。