Ｘ−ＭＥＮ：フューチャー＆パスト

対ミュータント用のロボット兵器に全滅されかかった現状を変えるため、
過去に戻って歴史の流れを書き換えようとする話。

「X-MEN ファイナル ディシジョン」の後の世界を舞台にしているが、
過去に飛んだ後は「X-MEN：ファースト・ジェネレーション」の後日談となるため、
その２作の内容はチェックしておく必要がある。
また、「マグニートー」や「ミスティーク」などの通称ではなく名前で呼ぶので、
瞬時に誰のことかわからなくて混乱させられる。

戦闘シーンの見せ方はさすがのデキで
それぞれの能力を駆使した新鮮な演出をたっぷりと楽しめる。
過去に行ってからの前半部分が中だるみするのが残念だが、
全体としてはこれまでの内容をうまく活かした筋書き。

個人的に「ファースト・ジェネレーション」のときから
若い頃のプロフェッサーの言動が好きになれず、
現代の落ち着いた雰囲気や冷静さがなくて違和感を感じた。

シリーズ初代３部作の完成度には劣るが、
ここ最近の中では見せ場も多く、割と満足できる内容だった。

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　前作『Ｘ-ＭＥＮ：ファーストジェネレーション』の続き（続編というよりしっくり来るので。）であります。劇場にかかってたときは何故か行けずにＤＶＤでの鑑賞となりましたが、監督が１作目、２作目を演出したブライアン・シンガーだったせいか、Ｘ-ＭＥＮの世界観がうまく活きた作品だったと感じました。
　今回は、『スター・トレック』でも良く出てくるタイム・トラベルものなので、若い頃と現在（未来？）の登場人物が総出演ということで配役的にも豪華なのが楽しかった。タイム・トラベルとはいっても、精神だけを過去の本人の肉体に移動させるというものなので、大袈裟なタイム・マシンがないのは、ちょっと残念な気もします。
　ミュータントを探し出して殲滅するためのロボット”センチネル”の攻撃によりミュータントのみならず、その遺伝子を持つ人間も殺戮の対象とされ、Ｘ−ＭＥＮやマグニートーの一党も徐々に追い詰められ、全滅も時間の問題となった近未来（Ｘ-ＭＥＮ世界での）。教授はセンチネルの開発者、トラスク博士がベトナム和平会議の際にミスティークに暗殺されたことが全ての起点だとして、キティ・ブライドの力によりウルヴァリンの精神を１９７３年の彼の身体に移動させ、過去の教授やマグニートーの協力を得て、暗殺阻止を図ることとした。
　無事、過去に戻ることに成功したウルヴァリンだったが、教授は不自由な身体を動かすためとテレパシー能力による他人の思考を遮断するために薬漬けになっていた。一方、ペンタゴンの地下深くに設置された特別監獄に囚われていたマグニートーを救い出すことに成功したが、教授との協力は中々うまくいかず、ミスティークはトラスク博士を狙った行動を着々と進めていた。
　というのが前半のあらすじといったところでしょうか。この世界は前作『ファーストジェネレーション』でもお分かりのとおり、私たちの現実世界のパラレルワールドといった設定になっているようで、この世界でもアメリカ大統領はニクソンだし、ベトナム戦争は、彼が幕引役となっております。まぁ、現実の歴史にミュータントという要素を外挿した歴史改変ものといった設定が一番、近いかなと思います。
　さて、ウルヴァリンや教授はミスティークの憎しみを抑えて悲劇を回避することができるのかというのがハラハラドキドキの焦点となる訳ですが、あの決着のつけ方には私は感動しました。人によっては甘いと思われるかもしれませんが、憎しみを断ち切る勇気だけが未来を作れるのだと思います。
　最後に、時代がヒッピー・ムーブメントだからなのか、最初にウルヴァリンが会う過去の教授が長髪、ジーンズというのが、ちょっと可笑しかったです。

感想･総評：ストーリーはともかくアクションは面白い。過去作は見といた方がよい。でないと解らない部分が多すぎる

対象年齢：子供〜大人（残酷場面は割とあるが、残酷さはそれほど感じない。Ｈ場面なし）

食事中に見られるか：無理という程ではない

　『Ｘ−メン』シリーズの初作を地上波で視聴したのはかなり昔のことで、スピンオフ作品も含めて今回７作目になるそうですが、本作は本当に気だるかったです。（過去の）現在と（未来の）現在とが混在して描写されており、これがまた本編の尺が２時間超と長いこともあってうんざりしました。途中休憩をはさんで続きを仕方なく視聴するという重労働でした。誰が過去に行くのかって、何だかんだ言っても結局はローガン（ヒュー・ジャックマン）しか適任者がいないんです。精神だけが過去へ行き、身体は過去と現在のふたつ存在するって何ですかぁ〜？。「あなたは老いないから過去でも同じ姿」という台詞。本来傷ついた細胞が驚異的な再生能力で治癒するだけで、何年前に戻るのか知りませんが、その能力が発揮される以前に戻ればそれはそれなりに若いローガンになり得ますが。また、「センチネル計画」という言葉がいきなり出てきて何のことかさっぱり分からず、ボリバー・トラスク博士（ピーター・ディンクレイジ）の台詞に注目してましたが、早い話、ミュータント殺戮ロボットのことだと分かりました。（疲れるよねぇ〜）

　「過去を変えることで現在を変えようとするシナリオ」は現在ではもう古い発想です。金満映画会社の意向なのか、ジェームズ・マカヴォイやマイケル・ファスベンダーの若手中堅俳優を起用して厚みを持たせようとするのは良いですが、パトリック・スチュワートやイアン・マッケランの顔と全く似てないし、こちとら混乱するだけで疲れました。

期待していただけにかなり残念でしたぁー

序盤はＣＧもストーリーも良く一気に引き込まれる展開でしたが
中盤から後半へは、なーんか小難しく感じる展開で眠気がぁーｚｚｚ
アクション物に良く感じる違和感的な部分も多く感じましたぁー
ラストもうーん、こんな物かといった具合でしたぁー

やはりアクション物はスッキリ楽しめる物が良いですねぇー