風立ちぬ / 庵野秀明
全体の平均評価点: (5点満点)
(124)
解説・ストーリー
宮崎駿が月刊模型雑誌「モデルグラフィックス」に連載していた漫画を自らアニメ映画化。宮崎自身が監督を務めるのは2008年の「崖の上のポニョ」以来となる。零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の半生を、堀辰雄の小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込みながら描く。音楽は「風の谷のナウシカ」以来すべての宮崎作品を手がけてきた久石譲が担当。主題歌として荒井由実(現・松任谷由実)の「ひこうき雲」が採用された。
宮崎駿が月刊模型雑誌「モデルグラフィックス」に連載していた漫画を自らアニメ映画化。宮崎自身が監督を務めるのは2008年の「崖の上のポニョ」以来となる。零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の半生を、堀辰雄の小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込みながら描く。音楽は「風の谷のナウシカ」以来すべての宮崎作品を手がけてきた久石譲が担当。主題歌として荒井由実(現・松任谷由実)の「ひこうき雲」が採用された。
もっと見る▼
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
「風立ちぬ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
宮崎駿が月刊模型雑誌「モデルグラフィックス」に連載していた漫画を自らアニメ映画化。宮崎自身が監督を務めるのは2008年の「崖の上のポニョ」以来となる。零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の半生を、堀辰雄の小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込みながら描く。音楽は「風の谷のナウシカ」以来すべての宮崎作品を手がけてきた久石譲が担当。主題歌として荒井由実(現・松任谷由実)の「ひこうき雲」が採用された。
「風立ちぬ」 の作品情報
「風立ちぬ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
[ジブリがいっぱいCOLLECTION]風立ちぬの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/2.0chモノラル/日本語 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VWDG8164 |
2014年06月18日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1,939枚
|
11人
|
8人
|
【Blu-ray】[ジブリがいっぱいCOLLECTION]風立ちぬ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
1:リニアPCM/2.0chモノラル/日本語 2:DTS-HD Master Audio/1.0chモノラル/日本語/(ロスレス) |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VWBG1529 |
2014年06月18日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
813枚
|
4人
|
1人
|
1:リニアPCM/2.0chモノラル/日本語
2:DTS-HD Master Audio/1.0chモノラル/日本語/(ロスレス)
[ジブリがいっぱいCOLLECTION]風立ちぬの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/2.0chモノラル/日本語 |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VWDG8164 |
2014年06月18日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1,939枚
|
11人
|
8人
|
【Blu-ray】[ジブリがいっぱいCOLLECTION]風立ちぬ(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
126分 |
日本語・英語 |
1:リニアPCM/2.0chモノラル/日本語 2:DTS-HD Master Audio/1.0chモノラル/日本語/(ロスレス) |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
VWBG1529 |
2014年06月18日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
813枚
|
4人
|
1人
|
1:リニアPCM/2.0chモノラル/日本語
2:DTS-HD Master Audio/1.0chモノラル/日本語/(ロスレス)
TSUTAYAだから可能な圧倒的作品数!!
洋画・邦画
約35,500
タイトル以上
国内ドラマも一部含まれております
※2022年2月 現在のタイトル数
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ユーザーレビュー:124件
宮崎監督作品は別に好きじゃないけど、超一流なのは確かだと思う
とにかく映像と音楽がすばらしい!
その品質は超一流なので、映画館で見るべき映画だったと思う。
一人の男が夢を追う物語。
宮崎監督が自分自身と重ねて描いていると思う。
幼いころ病弱だった監督が、飛行機に憧れるのはわかるし
一人でいろんな想像をめぐらし、想像力や創作力が豊かになっていったのかも。
それが特に、本作でのカプローニ氏との夢のシーンに生かされてたような気がする。
主人公の恋人の菜穂子は、恋に生き、
いかにもこの時代の理想の女性像という気がした。
今ではまずこういう人はいないと思う^^;
主人公のセリフの裏に反戦の意志も伝わってきたけれど
やっぱりこの作品では、「どんな時代でも夢を追うことの大切さを忘れないで」
というメッセージを強く感じた。
映像では震災のシーンの表現がすごかった…
リアルにするだけが能じゃない、こんな描き方もあるんだと
心底感心した。
このレビューは気に入りましたか?
7人の会員が気に入ったと投稿しています
正直に書いたら削除された(笑)
投稿日:2014/09/24
レビュアー:かりすぎ
つまらないものをつまらないと言って何故削除されるのか。
評価を業界の圧力で操作することはあってはならい。
世間の見識を疑うほどとにかく退屈で単調でつまらない。
知識人ぶる必要がなければ素直につまらないと言えるだろうに。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
びっくりした
あまりにも退屈な作品だったことに。映画館だったらたぶん寝ているレベル。
飛行機マニアなどはともかくとして、一般の人には主人公が何をやっているのか、何を作っているのか(もちろん飛行機だというのはわかってるけども)が判りづらいし、全体的にどういったテーマを描きたかったのかがわからない。コピーである「生きねば」とかいうのも、ほぼ本編と関係がない。辛うじてラストシーンでそれっぽいことを出しているけれども、むしろコピーにあわせて付け加えただけのシーンに見える。ストーリーにもさして起伏がなく、単に飛行機の設計に関わる主人公が淡々と描かれているだけという感じ。主人公のモデルについて詳しく知ってから再度観ればいいのかもしれないけれど、そこまでしようという気にはならなかった。
何より、主人公の声。エヴァの庵野という業界人ではあっても声優としては素人を、よりによって主人公に起用しているのが理解しがたい。そこらの一般人を適当に連れてくるよりはマシだろうけど、あのレベルなら高校3年間、演劇部だった俺以下。台詞聞き取りづらいというレベルを超え、何を言ってるのか理解できないことも多いし、ほんとにどうしようもない。有名な俳優とかを起用したりするのはまだ利権なども絡むから仕方ない部分があるが、庵野の場合はそうではないだろう。エヴァの監督という以上のネームバリューはないし、それを目当てにした集客効果などたかが知れている。
宮崎は「声優を使うとリアリティがない」みたいなことを言っていた気がするが、一般の人が(演技としてではなく)会話する際、棒読みでしゃべるものだろうか? そんなはずがない。吃音症や対人恐怖症の人などを除けば、ごく自然に話すものだろう。正直、金勘定の問題でもないのに、わざわざ下手な人間を、モブや脇役ならともかく主役に据えるのは、異常だとしか思えない。庵野もクリエイターの端くれなら、作品を台無しにしかねないんだから断れよほんと。業界人なんだから、主役をプロがやった場合と素人がやった場合では、観客に与える感銘が段違いであることくらい理解してるだろうに。
純粋に映画だけの評価で言えば星ふたつくらいだと思うが、異常な配役でつまらなさが増したので、星ひとつと評価。映画そのものが退屈であることに加え、主役のあまりの下手さに、何度途中で観るのをやめたくなったことか。今作に限った話ではないが、宮崎は自分の変な声優へのこだわりのせいで、自分の作品を台無しにしていることを理解した方がいいと思う。まあこれで引退だそうだから今更ではあるけれども。少なくとも、後進にその変なこだわりを押し付けたりしないで欲しいものである。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
「業」の物語
投稿日:2014/05/09
レビュアー:さっちゃん
うーん、これはもう一回観てみないと整理がつかないなぁと思いつつも、初見で感じたことを徒然書いてみました。
宮崎駿という監督さんは私の世代にとっては、ある種天才というか特別な人であります。しかも、その作品が、ほぼリアルタイムで観てこられた(全てではないけれど)という幸福な世代でした。
宮崎さんの凄いところは挙げていくとキリがないのですが、アニメーションの命である動きの見事さ、人物造形の魅力、重層的な物語という三点が大きな要素となっていると私は思っています。そして本作においても、この3つの要素は変わらず物語の厚みを増しています。
今回の主人公、堀越二郎が航空機設計者であるため劇中で繰り返される飛行シーンの動きの素晴らしさもさることながら、冒頭の関東大震災の地面が踊る場面や風や雨などの天候の表現など大きな動きから繊細な動きまでの表現が見事でした。特に夢の中での飛行というか浮揚シーン、それと対比される墜落という我々にも馴染み深い感覚が飛行機の設計という普通の人の人生と縁遠い世界への架け橋になっているように思えます。
また、人物造形と重層的な物語というのは互いに絡み合っており、そもそも菜穂子の存在が事実ではないというか堀辰雄の小説が混ざっていますし、私見ですが、堀越二郎に宮崎監督の人生がかぶさって見えます。戦争を憎みながら兵器への興味を持っていることを悩ましく思っている宮崎監督。それと高く速く飛ぶ機体を造ることを夢見た堀越二郎が零戦を生み、それが多くの命を奪ったという悔恨。それは「業」としか呼べないものかもしれません。
そう生きるしかできなかった。それは二郎と菜穂子の恋にも言えることだと思います。残り少ない命と知りつつ結婚を決意する二郎、命を削りながらも彼の傍にいようとする菜穂子。恋愛という「業」。そして彼女の死の後も生き続けねばならない二郎。それを考えると宣伝の惹句である「生きねば」というのも重い意味を持ってきます。
重層的な物語という点では現実の世界と夢とが交錯し、夢の登場人物の言動も重要な意味を持っていることも見逃すべきではないと思います。特にラストの二郎とカプローニとの会話、二郎に語りかける菜穂子の言葉。それは作品全体を締めくくるものであり、「業」を受け入れる覚悟を示したものであると私は受け取りました。
最後に、飛行機という私の守備範囲のモチーフについて少し書いて筆を置きましょう。堀越二郎というと零戦の設計者というのが通り相場のところ、あえて九試単戦の開発をメインに持ってくるところが如何にも宮崎監督だなと思いました。日本機としては唯一の逆ガル翼に固定脚の戦闘機として設計された特異な機体で、結局、実用化はされなかったのですが、絵で見るとなかなか魅力的な機体であります。堀越技師が九六式艦戦、零式艦戦を成功させた礎となった設計とも言えます。宮崎監督も好きな飛行機なんでしょうね。
それでは予約も入れたので、リリースを待って再度、鑑賞してみたいと思います。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
美しくない空と薄情な男
『時の支配者』を観ている時、何度か『風の谷のナウシカ』を思い出していた。初めて観た時、スクリーンの中の空の色に心が震えたからだ。
青い空はもちろんのコト、夕暮れや暗闇の美しいグラデーションに魅入った。
あれから30年――。
宮崎駿監督は、どうしたのだろう? 成熟し、老成し、用いる言葉は正しく、表現は観念的になり、絵や作品に感動がなくなってしまった。(嘆息)
本作品は、空が美しくなかった。
まるで“書き割り”の空のよう。水色のチューブからひねり出した絵の具をベタっと塗ったようにしか見えない。
――何故だ? 夢の中だからか?
色指定はスタッフの仕事だろうが、監督として、それを許した理由が理解出来ない。
物語は、既に多くの人が語っているので、ここでは割愛。……不精だな。(笑)
もうひとつ、本作品を観ていて釈然としなかったのは、「二郎はホントに菜穂子を愛していたのか?」ということ。私には、そのようには見えなかった。
二郎は、どうにもキレイな飾りを欲しがる子供のように見えて仕方なかった。
その一方で、美しい戦闘機を作るために昼夜を問わず仕事に没頭する。これが、夢に一途な男の姿なのか?
他人の犠牲や痛みを自分のこととして感じることが出来ない。戦争も恐慌も、まるで他人事。表情や声の抑揚に乏しく、理解はしていても心を動かさない。見方によっては薄情な男に見えるが、いわゆる“おぼっちゃま”だ。
そのせいか、母親のように受け入れてくれる女性を求める。
二郎は、堀越二郎がモデルだと言うが、果たして本当にそうか? 二郎は、宮崎駿監督自身が投影されてはいないか? いや、むしろ、彼自身ではないかと思える。
日本を代表するアニメの監督として君臨し、数々のヒット作を世に送り出して来た男。
労組のトップに立ち、スタッフの劣悪な環境に社員化を導入した男。
名作の影に埋もれたスタッフの努力によって名声を得て来た男。
――そう自認し、自嘲気味に本作品の主人公を描いたように見える。
夢を実現した二郎の前には、山のような飛行機の骸が横たわる。二郎は、何を見ているのだろうか。
カプローニとの会話は、宮崎監督の自問自答のように聞こえ、ほどなく報道された引退宣言に、「やっぱりな」と思った人は、おおぜいいるはずだ。
この作品について、私は何も語りたいと思わない。これは、宮崎監督が自分自身のために作った作品だ。劇場で公開するような作品ではないと思う。もっと言えば、製作するべき作品ではなかった。
だから、オススメ致しません!
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
宮崎監督作品は別に好きじゃないけど、超一流なのは確かだと思う
投稿日
2014/07/27
レビュアー
みなみ
とにかく映像と音楽がすばらしい!
その品質は超一流なので、映画館で見るべき映画だったと思う。
一人の男が夢を追う物語。
宮崎監督が自分自身と重ねて描いていると思う。
幼いころ病弱だった監督が、飛行機に憧れるのはわかるし
一人でいろんな想像をめぐらし、想像力や創作力が豊かになっていったのかも。
それが特に、本作でのカプローニ氏との夢のシーンに生かされてたような気がする。
主人公の恋人の菜穂子は、恋に生き、
いかにもこの時代の理想の女性像という気がした。
今ではまずこういう人はいないと思う^^;
主人公のセリフの裏に反戦の意志も伝わってきたけれど
やっぱりこの作品では、「どんな時代でも夢を追うことの大切さを忘れないで」
というメッセージを強く感じた。
映像では震災のシーンの表現がすごかった…
リアルにするだけが能じゃない、こんな描き方もあるんだと
心底感心した。
正直に書いたら削除された(笑)
投稿日
2014/09/24
レビュアー
かりすぎ
つまらないものをつまらないと言って何故削除されるのか。
評価を業界の圧力で操作することはあってはならい。
世間の見識を疑うほどとにかく退屈で単調でつまらない。
知識人ぶる必要がなければ素直につまらないと言えるだろうに。
びっくりした
投稿日
2014/08/06
レビュアー
Koh
あまりにも退屈な作品だったことに。映画館だったらたぶん寝ているレベル。
飛行機マニアなどはともかくとして、一般の人には主人公が何をやっているのか、何を作っているのか(もちろん飛行機だというのはわかってるけども)が判りづらいし、全体的にどういったテーマを描きたかったのかがわからない。コピーである「生きねば」とかいうのも、ほぼ本編と関係がない。辛うじてラストシーンでそれっぽいことを出しているけれども、むしろコピーにあわせて付け加えただけのシーンに見える。ストーリーにもさして起伏がなく、単に飛行機の設計に関わる主人公が淡々と描かれているだけという感じ。主人公のモデルについて詳しく知ってから再度観ればいいのかもしれないけれど、そこまでしようという気にはならなかった。
何より、主人公の声。エヴァの庵野という業界人ではあっても声優としては素人を、よりによって主人公に起用しているのが理解しがたい。そこらの一般人を適当に連れてくるよりはマシだろうけど、あのレベルなら高校3年間、演劇部だった俺以下。台詞聞き取りづらいというレベルを超え、何を言ってるのか理解できないことも多いし、ほんとにどうしようもない。有名な俳優とかを起用したりするのはまだ利権なども絡むから仕方ない部分があるが、庵野の場合はそうではないだろう。エヴァの監督という以上のネームバリューはないし、それを目当てにした集客効果などたかが知れている。
宮崎は「声優を使うとリアリティがない」みたいなことを言っていた気がするが、一般の人が(演技としてではなく)会話する際、棒読みでしゃべるものだろうか? そんなはずがない。吃音症や対人恐怖症の人などを除けば、ごく自然に話すものだろう。正直、金勘定の問題でもないのに、わざわざ下手な人間を、モブや脇役ならともかく主役に据えるのは、異常だとしか思えない。庵野もクリエイターの端くれなら、作品を台無しにしかねないんだから断れよほんと。業界人なんだから、主役をプロがやった場合と素人がやった場合では、観客に与える感銘が段違いであることくらい理解してるだろうに。
純粋に映画だけの評価で言えば星ふたつくらいだと思うが、異常な配役でつまらなさが増したので、星ひとつと評価。映画そのものが退屈であることに加え、主役のあまりの下手さに、何度途中で観るのをやめたくなったことか。今作に限った話ではないが、宮崎は自分の変な声優へのこだわりのせいで、自分の作品を台無しにしていることを理解した方がいいと思う。まあこれで引退だそうだから今更ではあるけれども。少なくとも、後進にその変なこだわりを押し付けたりしないで欲しいものである。
「業」の物語
投稿日
2014/05/09
レビュアー
さっちゃん
うーん、これはもう一回観てみないと整理がつかないなぁと思いつつも、初見で感じたことを徒然書いてみました。
宮崎駿という監督さんは私の世代にとっては、ある種天才というか特別な人であります。しかも、その作品が、ほぼリアルタイムで観てこられた(全てではないけれど)という幸福な世代でした。
宮崎さんの凄いところは挙げていくとキリがないのですが、アニメーションの命である動きの見事さ、人物造形の魅力、重層的な物語という三点が大きな要素となっていると私は思っています。そして本作においても、この3つの要素は変わらず物語の厚みを増しています。
今回の主人公、堀越二郎が航空機設計者であるため劇中で繰り返される飛行シーンの動きの素晴らしさもさることながら、冒頭の関東大震災の地面が踊る場面や風や雨などの天候の表現など大きな動きから繊細な動きまでの表現が見事でした。特に夢の中での飛行というか浮揚シーン、それと対比される墜落という我々にも馴染み深い感覚が飛行機の設計という普通の人の人生と縁遠い世界への架け橋になっているように思えます。
また、人物造形と重層的な物語というのは互いに絡み合っており、そもそも菜穂子の存在が事実ではないというか堀辰雄の小説が混ざっていますし、私見ですが、堀越二郎に宮崎監督の人生がかぶさって見えます。戦争を憎みながら兵器への興味を持っていることを悩ましく思っている宮崎監督。それと高く速く飛ぶ機体を造ることを夢見た堀越二郎が零戦を生み、それが多くの命を奪ったという悔恨。それは「業」としか呼べないものかもしれません。
そう生きるしかできなかった。それは二郎と菜穂子の恋にも言えることだと思います。残り少ない命と知りつつ結婚を決意する二郎、命を削りながらも彼の傍にいようとする菜穂子。恋愛という「業」。そして彼女の死の後も生き続けねばならない二郎。それを考えると宣伝の惹句である「生きねば」というのも重い意味を持ってきます。
重層的な物語という点では現実の世界と夢とが交錯し、夢の登場人物の言動も重要な意味を持っていることも見逃すべきではないと思います。特にラストの二郎とカプローニとの会話、二郎に語りかける菜穂子の言葉。それは作品全体を締めくくるものであり、「業」を受け入れる覚悟を示したものであると私は受け取りました。
最後に、飛行機という私の守備範囲のモチーフについて少し書いて筆を置きましょう。堀越二郎というと零戦の設計者というのが通り相場のところ、あえて九試単戦の開発をメインに持ってくるところが如何にも宮崎監督だなと思いました。日本機としては唯一の逆ガル翼に固定脚の戦闘機として設計された特異な機体で、結局、実用化はされなかったのですが、絵で見るとなかなか魅力的な機体であります。堀越技師が九六式艦戦、零式艦戦を成功させた礎となった設計とも言えます。宮崎監督も好きな飛行機なんでしょうね。
それでは予約も入れたので、リリースを待って再度、鑑賞してみたいと思います。
美しくない空と薄情な男
投稿日
2014/12/29
レビュアー
みなさん(退会)
『時の支配者』を観ている時、何度か『風の谷のナウシカ』を思い出していた。初めて観た時、スクリーンの中の空の色に心が震えたからだ。
青い空はもちろんのコト、夕暮れや暗闇の美しいグラデーションに魅入った。
あれから30年――。
宮崎駿監督は、どうしたのだろう? 成熟し、老成し、用いる言葉は正しく、表現は観念的になり、絵や作品に感動がなくなってしまった。(嘆息)
本作品は、空が美しくなかった。
まるで“書き割り”の空のよう。水色のチューブからひねり出した絵の具をベタっと塗ったようにしか見えない。
――何故だ? 夢の中だからか?
色指定はスタッフの仕事だろうが、監督として、それを許した理由が理解出来ない。
物語は、既に多くの人が語っているので、ここでは割愛。……不精だな。(笑)
もうひとつ、本作品を観ていて釈然としなかったのは、「二郎はホントに菜穂子を愛していたのか?」ということ。私には、そのようには見えなかった。
二郎は、どうにもキレイな飾りを欲しがる子供のように見えて仕方なかった。
その一方で、美しい戦闘機を作るために昼夜を問わず仕事に没頭する。これが、夢に一途な男の姿なのか?
他人の犠牲や痛みを自分のこととして感じることが出来ない。戦争も恐慌も、まるで他人事。表情や声の抑揚に乏しく、理解はしていても心を動かさない。見方によっては薄情な男に見えるが、いわゆる“おぼっちゃま”だ。
そのせいか、母親のように受け入れてくれる女性を求める。
二郎は、堀越二郎がモデルだと言うが、果たして本当にそうか? 二郎は、宮崎駿監督自身が投影されてはいないか? いや、むしろ、彼自身ではないかと思える。
日本を代表するアニメの監督として君臨し、数々のヒット作を世に送り出して来た男。
労組のトップに立ち、スタッフの劣悪な環境に社員化を導入した男。
名作の影に埋もれたスタッフの努力によって名声を得て来た男。
――そう自認し、自嘲気味に本作品の主人公を描いたように見える。
夢を実現した二郎の前には、山のような飛行機の骸が横たわる。二郎は、何を見ているのだろうか。
カプローニとの会話は、宮崎監督の自問自答のように聞こえ、ほどなく報道された引退宣言に、「やっぱりな」と思った人は、おおぜいいるはずだ。
この作品について、私は何も語りたいと思わない。これは、宮崎監督が自分自身のために作った作品だ。劇場で公開するような作品ではないと思う。もっと言えば、製作するべき作品ではなかった。
だから、オススメ致しません!
新規登録で
「定額レンタル4」月額1,026円(税込)を
14日間無料お試し!※
- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@Aのいずれかに該当する方に限ります。
- @「TSUTAYA DISCAS」の定額プラン(定額プランの種類は問いません。以下同じ)の利用開始時に「無料お試し」を利用したことがない方
- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
- 無料お試し期間中(14日間)、新作はレンタル対象外です。
- 無料お試し期間終了後、登録プラン料金で自動更新となります。
ご利用の流れ
@ 会員登録
申し込みフォームへ記入したら登録完了!
A 作品をレンタル
借りたい作品をリストアップするだけ!
発送可能な商品を自宅にお届けします。
B ポストに返却
商品をポストに投函すればOK!
各プランはこちら
-
- 宅配レンタル 定額8プラン

-
- 「新作・準新作」が定額で月8枚レンタルできる!※1借り放題付き※2
- 新規登録する
-
- 宅配レンタル 定額4プラン

-
- 新規登録する
-
- 都度課金 プラン

-
- 新規登録する
※1 無料お試し期間中の「新作」レンタルは対象外です。
※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。
風立ちぬ