フローズン・グラウンド

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これ、ひどい話だよね。

なかなか見ごたえあるけど、お話としてはかなりむごい。
またまた、Nicolas Cage の映画を観てしまっているので、ますますケイジファンだと思われそうですが。
今まで否定してきましたが、やっぱりファンなのか？と自分でも思ってきました。

今回、ケイジは割と普通です。

殺人犯役は John Cusack。このひと、最近不気味な役もするのね。
いそうだもん、こんなひと。
いつものとろけるような笑顔を封印。かなり不気味で最悪な猟奇殺人犯です。

どこまで実話なのかしら？

Robert Hansen の殺人はほんとだとして。
ケイジ演じるJack Halcombe 。実話としたら、警察ってこんなモタモタしてていいの？
限りなく怪しい容疑者を野放し。
証人となる唯一の生存者、シンディ（ Vanessa Hudgens）を保護しておきながらも何度も逃がす。
なんだろうね。
ヤル気あるのか？と思ってしまいます。

それにしても Vanessa Hudgens。
娼婦役を好演。
さすがにダンスシーン（ストリップだけど。トップレスではない）はお見事。
この人、私的には清潔感がないな、と思っているので、かなりハマり役です。
時代もあるのかもしれないけど、シンディの生い立ちも悲しいよね。

そして笑っちゃうのが５０ cent 。ピンプ役がハマってます。

ちょっと前半ダラダラするけど、後半シンディが追いつめられていくところは結構ドキドキハラハラします。
必見ではないし、ＤＶＤでもいいと思いますが、悪くはないです。

まさしく並みの並という映画。
異常犯罪者と正義感に燃える警察官と思い通りにならない娼婦。
既視感が半端なく見たことあったっけ。って思う事請け合いの映画です。

よく言えば王道の映画ですので、適度には面白いですが、
いまさら特に工夫なくこの映画を撮るのは度胸があります。
ということで５点。（及第点）献上。

実際に起こった犯罪を映画化したものらしいですが、
犯人逮捕に至る展開もそのままなんでしょうか？
だとすれば映画化する意味がないような締まりのないものだし
演出されてるんであればターヘーです。
遂に犯人の尻尾を掴んだ！的な高揚感が薄い展開なので
あ、あぁ・・・・・・そうなのね。
と、期待していたものが与えられない残念感が強いです。
善良な市民が実は・・・という
実はこれこそが現実世界で一番「有り得る」犯人像
こんなステレオタイプいやだわぁ・・・
日本人は器用
おばさんはおしゃべり
善良な市民は殺人鬼
そこをジョン・キューザックが上手く演じていたし
犯人を捕まえようとするニコラスケイジも良かっただけに
（ニコラスが刑事演じると笑っちゃう）
勿体無いという印象ばかりが残ってしまいました。
個々ではいいんですが
ぶつかり合うと相乗効果を生まない・・・
攻防戦がジリジリしない。
緊迫のド忘れ
そんなところでしょうか・・・
大地は凍ってもいいけど
面白さは凍って欲しくなかったなぁ

ヴァネッサ・アン・ハジェンズ
「ハイスクール・ミュージカル」がよほど窮屈だったんでしょうか？
それ以後の映画作品では
こういった汚れ役が目立ちますね。
ハイスクール〜を引きずる、もしくは類似した作品に出演しているイメージが皆無です。
常にダーティーな感じです。

ニコラス・ケイジ
最近はゴールデンラズベリー賞に連続ノミネートされるなど
スタローンのように常連の雰囲気かもしだしてます。
それなりの作品に出演することも減りましたねぇ・・・
それなりの作品に出れば
まだまだそのポテンシャルを発揮できると思うので
もう一度復活してくれることを願ってやみません。
観てない作品もありますが
２０００年以降の彼の作品では
「天使のくれた時間」と「キックアス」だけがとても面白かった。
ピークは９０年代
そういう言葉を粉砕するぐらいの作品カモン！

実際にあったアンカレッジ売春婦連続殺人事件を基に作られているそうです。
娼婦やダンサーを狙った連続殺人犯・ハンセンの手から、すきを見て脱出した少女売春婦・シンディ。
市警察は彼女の証言を一蹴するが、州警察のハルコムは彼女の証言を信じ捜査に乗り出す…

犯人と刑事の息詰まる攻防より、生還した少女娼婦・シンディに重点が置かれていました。
１１歳の頃から売春で生計を立てていたという１８歳のシンディが、警察で証言した後も
年増娼婦の紹介でダンサーをやったり、クスリをやったり、ヒモの下で売春させられたり…という
気の毒というか、誰か保護しろよ…な描写がたっぷり。

シンディに手を差し伸べる刑事との交流もプラスされてます。
そういうのも悪くないけど、サスペンスの要素が薄まり拍子抜け…
州警察の刑事たちが懸命な捜査で犯人をジワジワ追い詰めていく過程をもっと見たかったな。

アラスカの静かで凍りつきそうな風景、孤独なシンディが町はずれでヘラジカと遭遇するシーンは
キレイで印象的でした。
トンデモ作品じゃないニコラス・ケイジもイイ！

グロ場面はなかったけど「まだ高校生なの。帰して」って被害者の女の子が泣いて頼むシーンとか
悲惨で嫌な気分になった…犯人役が神演技だったので余計にダメージが…
「犯人捕まった！ヒャッハー！」な気分には全然ならない…
被害者たちが本当に気の毒…

なんか、最近、多いですよね、実話を元にって奴。
フォースカインドみたいに明らか嘘もあるので、信じてなかったんだけど、これはまじ実話みたいです。

キューザックとニコラスを入れ替えてもぜったいける！！って思いました。

キューザックって何やっても刑事っぽいんだもの。
それが今回では鬼畜連続レイプ殺人犯役。
ものすごく上手く演じてました。

ニコラスもいい味だしてましたし。

唯一の生存者の少女が本当に意味わからん行動に出て、その度にピンチになり、お前なにしてんだよってちょっとイラついたかな。

後半、終盤にかけてのやりとりが緊張感を出していて、おもしろかったです。

絶対クロなのに確証がない、証拠がない！
それを逮捕するためデタラメ(二人とも)合戦する緊張感は本当によかった。