きっと、うまくいく

楽しい歌と、楽しい踊り…
インドならではの娯楽映画。

それなりに楽しめて…
それなりにハートフル…

が、長い……。

結局、たいして笑えんかったし、
ストーリー的にも、新鮮みが無かった…。
（和めるんだけど、中ダルミしまくり… (=_=)）

とにかく、長かった…（疲）


中心となる３人の大学生…
彼らに、共感できんかったのが、
イマイチ楽しめなかった一番の理由かも。

長いんだけど、あまりにもいろんな出来事が起こるので全然退屈しません。

大学生っていっても演じる役者さんが４０代とかなので、学部生には見えない。博士課程なら納得だけど、設定は学部生だよね？

コメディ、男の友情、ちょっとミステリーが絡む。。。というとなんだか「ハングオーバー」みたいです。
ちょっとキャスティングの設定も近いような。。。

それにしても、なんだか、インド映画ってやっぱりすごいわ。

シリアスとコメディが同時進行。そしてミュージカル。

ちょっと昔の香港映画のようなドタバタ感もあり、フランスのコメディ映画のようなバカバカしさもあり。
最初、「あ〜、やっちゃったかな」と思ったんだけど、そこはインドの底ぢから。盛り返してきました。

いちいち「ジャジャーン」みたいな効果音が入るのは、ナイジェリア映画みたいでした。

盛りだくさんだけど、これはインド映画でしか作れない面白さではないでしょうか。

ハリウッドでも、イタリアでもリメイク決定らいしいけど、ハリウッドがボリウッドのリメイクなんてできるのかしら？

それにしても驚いたのは、この映画の中の人たちはやたら涙もろい。
すぐ泣く。
そして、すぐ自殺する。
これはきっとインドの社会問題なんだろうけど。
もう死ぬしかない、みたいな社会なのかしら。

「Aal izz well」という言葉がキーワードになります。
おそらくall is wellだと思うんだけど。

邦題にもなっている「きっと、うまくいく」、まあもっとポジティブで「すべてうまくいく」って感じかな。

そういう風に考えて、できることを一生懸命やれば、絶対に成功するってことだよね。
自己啓発みたいだけど、そこは万国共通なのね。

色がとってもきれいでした。
とにかく興味があれば是非ご覧になってください。

インド制作のハートフルコメディー、170分の長編ながら退屈せずに楽しく観られるなかなかの秀作。
舞台はインドの名門工科大学、ルームメイトとなった3人の学生が強権的な学長や彼らをバカにする学生と対立しながら織りなす友情や恋の物語で笑いを誘いながらも泣かすシーンをうまく配してあるところがよい。
主人公は天才的な自由人ランチョー、親友二人ファラン、ラージュとそれぞれいろんな家庭内の問題を抱えている。
貧富の差の激しいインド、名門工科大学に入ったなら無事に卒業してエンジニアになりいい会社に就職しなければいけないという親の期待が強烈なプレッシャーになっているみたい。
でもどこかランチョーは違うみたい、彼の論理はなかなか的を射ているのだが、それをヘ理屈と思う学長からは目の仇にされてしまう。
ランチョーはなかなか包容力もあり成績も優秀、他の二人も彼に頼りっきり。
彼の言葉には不思議な説得力がある。
こんな3人の家庭環境も織り交ぜながら学生生活を追ってゆく。
卒業後に行くへ不明になったランチョーを探す親友、そこで意外なかれの秘密が明かされるのだが、ついに彼を発見して愛と友情がめでたく復活する。
全編を通して心温まるシーンが盛りだくさん。
途中でミュージカル風に歌と踊りが入っているところもインド映画の定番ながらなかなかよい。

これでもかこれでもかと、あの手この手と楽しませてくれる、とてもとても楽しい映画。映画だからだこそ、奇想天外なお話、心弾む音楽と踊り、美しく新鮮な映像（この映画ではインドの景色）などをてんこ盛りにできる。映画の「おもしろさ」をこれだけ詰め込んで長時間一気に見させる映画はめったにない。馬鹿馬鹿しいところもあるけど、ここまでやるのは本当に立派。頭を空っぽにして楽しめば、素晴らしいストレス発散の映画。過去、映画はハリウッドだけではないと、ジャッキーチェンなどの香港映画やブラジル映画、古くはスウェーデン・ポーランドなどのヨーロッパ映画、もちろん小津や黒沢（さらに古いか）で楽しむことができたけど、インド映画（ボリウッド？　変なネーミング！！！）を新たに発見できたことはとてもうれしい。次は何を見ようかな。

感想･総評：底抜けに明るい作品というわけではないが、陰湿さや暗さをほとんど感じさせないのがいい。落ち込んだときに見るとよさそう。長編だがほとんど退屈しない

対象年齢：子供〜大人（残酷場面はほとんどなし。Ｈ場面もなくキスシーン程度）

食事中に見られるか：ほぼ大丈夫